冬は雨降り・・夏は素晴らしき・・住めば都

チャー助です。
カナダ・バンクーバーに移住して25年ほど。生活・子育て・日本について思うこと等を綴ります。

今年ももうすぐ終わりです

2021年12月31日 | 生活
2021年ももうすぐ終わり。
また1年が去り、新しい年が始まる。
今年も去年と同じく、コロナに振り回された1年だったなぁと思う。そしてBC州では自然災害も多かった気がする。

BC州では(というかカナダ全体的にも)コロナの感染者がまた増加傾向で、年末にかけて毎日新規感染者数が更新された。こうした状況を受けて、規制も厳しくなった他、大学は1月いっぱいくらいまでオンラインでの授業となり、小中高も新学期の始まりを1週間遅くするということになった。今後感染拡大が広がっていくようなら、小中高でもオンライン授業をすることになるかもしれないのかなぁ。

12月の最終週は寒波がやってきてとにかく寒かった。日中でもマイナス5℃、体感温度だとマイナス10℃だとか。夜はもっと低くなる。そんな日がほぼ1週間続いた。いやほんと、すっごく寒かった。私の住むタウンハウスでは水道管が凍って水が出なくなってしまった家もあったそうだ。ワクチン接種やコロナの検査場は屋外でやっているところもあり、あまりの寒さに早めに閉まってしまった日もあったということ。確かに屋外(テントがあるだけ)では酷すぎる。ワクチン打つ手が震えてうまく打てないというのも怖いしね。その寒波がいちおう収まったあとは、雪が降った。うちのあたりで10センチくらいの積雪。次から次へと、もう・・

私自身の今年を振り返って一番衝撃だったのは(おおげさ!)、コロナのワクチンの副反応で苦しんだことかな。
1回目のワクチン接種後が大変だった。ドライブスルーで接種を受けるというところに行った(そのつもりではなかったがサイン通りに進んでいったらいつのまにかドライブスルーの受付に着いてしまった)。車のドアを開けて腕をだらんと垂らしてねと言われ、ちょっとだけちくっとしたものの、「あれ、注射したの?」というくらいあっけなかった。インフルエンザや水疱瘡の予防接種のほうが痛かった記憶があるんだけど。そのまま指示されるがままに車を動かして待機場所へ。車の中で15分待つ。15分すると駐車場をうろうろしている係の人が「もう行っていいよ~」というようなサインを送ってきたので、運転して帰っていった。
接種された腕がちょっと痛いなという感じだったが、夜になるにつれて痛みが増してきた。う、うでがいたい・・と思っていたら、だんだんと体がだるくなってきて、「なんか悪い霊でもついているんじゃないか?!」というようなずっしりとした重みを感じる。こりゃぁきつくなってきたぞ、と痛み止めを飲む。体のあちこちが痛み出してくる。熱が出る時に節々が痛くなる、あの感じだ。だるい、体も頭も痛いという感じで、「ひゅーん」とかいう情けない声が出てしまう。そんな状態なんで夜もほとんど眠れなかった。朝おきてもまだ状態は悪いまま。熱もやっぱり出ていた。私は風邪をひいても熱が出ることがほとんどない。風邪など病気で寝込むということはここ10年くらいなかったのに(手術を受けたあとだってここまでならなかった)、今回のワクチン接種で1日半寝込んでしまった。食欲はないが、薬を飲むためになんかお腹に入れとくかと、よろよろとレンジでなんちゃって茶碗蒸しを作る。簡単にできて、あまりかまなくていいのが良い。
繰り返しちゃうけど、病気で寝込むことも滅多にないというのに、まさか予防のためのワクチンでこんなに苦しむとは思いもしなかった。なんか恐ろしいものを受けちゃったよぉぉぉぉ・・とか思っちゃいましたよ、ほんと。

で、2回めイヤだなぁと心底思っていたのだが、1回では効果は得られないわけだし、2回めを受けなければつらい思いをしたのが報われないでしょと言われ、たしかにそうともいえるなぁと諦めて行ってきた。このときはぶすっと刺された瞬間が「イテッ!」と感じたので、1回目の接種をしてくれた人は上手だったのかもしれない。だってほんのちょっとチクリとした程度だったもの。ひとによって結構違うんだなと思った。
結果として2回めも副反応はばっちりと出た。もうこうなると体質的なものなのかもしれないなぁと考える。ただし、1回目のときよりはましだった。ま、寝込みましたけどね。1日だけですんだというわけで、前回よりややマイルドバージョンになっただけで同じような症状が出たのです。
というわけでワクチンは恐ろしいというのが私の本年の実感であります。

今年も読んでくださった方、どうもありがとうございます。
また来年もどうぞよろしくお願いします。
みなさんがよいお年をお迎えになりますように。
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寒波

2021年12月27日 | 生活
12月25日はクリスマス。イブである24日はほとんどの店が早じまいをする。いつもは11時くらいまで開いている店も6時くらいで閉まることが多い。なので24日は午前中から午後の早い時間は最後の駆け込みって感じで、店が混む。そしてクリスマス当日は、やはりほとんどの店が閉まっている。中華料理の店とか、中国系スーパーは開いているところもあるのだけど(あとガソリンスタンドは開いているところも多い)。26日はボクシングデー。お店も午前6時から開けて、「買い物するぞ!」と張り切る消費者を迎えるのである。

クリスマスは家族で集まる日という感じなのだが、大晦日は友達などと集まってワイワイとカウントダウンという人が多い。でも今年もコロナのせいでそんな集まりができなくなってしまった。カウントダウンするようなイベントは中止になったし、バーやナイトクラブは営業停止になった。レストランは営業していいらしいのだが、1つのテーブルには6人までで、他のテーブルの人と話したりすることはできない。つまり席に座ったままで静かに食事をしてねというわけだ。レストランの中にもバーカウンターを設けているところもあるんだけど、それでも営業停止にはならない。この線引きがなんか不思議なんだけど。そもそもお酒を提供する店はワクチンパスポートの提示が必要とかという線引きもよくわからない。コロナのウイルスは酒があるところでだけで感染するのか?ともかく、私はバーに行くこともないので(レストランもあまり行かないけど)、影響は特にない。しかし、バーなどのオーナーには同情してしまう。これまでも営業停止になったり、営業時間が短縮になったりと、経営に大打撃なことばかりが続いている。補助金もある程度出ているみたいだけど、足りてないというのが実情みたいだし。

クリスマスの数日前からBC州の感染者がこれまでで一番多い数となってしまった(このような記録破りはうれしくもなんともない)。いま感染する人の多くがすでにワクチンを2回受けている人になってしまったので、ワクチンは打ったから大丈夫という安心感はほぼなくなったといえる。「ワクチン打ってもだめじゃん」と思われては困るので、保健局の人なんかは「それでもワクチンを受けていれば重症化はかなり免れるのです!」と必死に訴えている。そう思うようにしないとやりきれないしね。

ネットで見た読み物で、クリスマスの悪い思い出特集なんてのがあった。外国の人の話なのでなんとなく身近に感じる。
クリスマスは家族が集まるときだけに、いつもは気づかなかった家族の中でのほつれが露出する可能性があり、家族間のいざこざが起きるということもある。
私の身近でよく聞くのは、カナダ人のご主人の家族と集まるので憂うつというもの。昨年と今年は大勢で集まるのが難しかったので、これ幸いと思っている人も実は多いのではないだろうか。久しぶりに会う親戚とかと話が合わないとか、優秀ないとこにマウントされるのが嫌だとか、険悪な雰囲気になるという程度なら結構あちこちにある話だ。この読み物を読みながら、気をつけてないと我が家でも喧嘩とか起こりかねないなぁとハタと気がつき、今年のクリスマスは私ひとりで妙に神経はりつめてしまった・・・。別に、和気あいあいと過ごしましょうね、などとは思っていないが、険悪な感じになるとか喧嘩が勃発するのは勘弁ってわけである。

今年はクリスマスイブの夜遅くから雪がちらつき、朝起きたら5センチくらい積もっているようだった。ホワイトクリスマスになっちゃったというわけである。クリスマス当日もしばらく雪が降っていたものの、昼過ぎにはほぼ止んだみたいだ。まだ雪は降ったり止んだりしそうなんだが、それよりも恐ろしいのはしばらく低温が続きそうだという予報である。終日氷点下が続くとか。そうなると積もった雪(今のところそんなに多くはないけど)が凍ってすべりやすくなったりするのもこわい。冬眠したい気分である。
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妄想旅行

2021年12月23日 | 生活
最近のBC州、また新規感染者の数が増えてきた。新たな変異株のせいということらしい。一時期、1日の感染者数が350人前後になったこともあったのに、その倍以上の数になってきているのだ。ということで、保健局はまた規制を厳しくすることにした。個人の集まりでは人数がゲストは10人まで(しかもみんなワクチン2回接種済みに限る)ということになるとか。大晦日にはレストランなどで食事をしつつ、年越しということをする人も多いが、今年は食事はできるがテーブルから移動して他の人と話したりしてはだめ(つまり自分の席に座ったままでいなくちゃいけないということ)だとか、屋内屋外とわずカウントダウンイベントはほぼ全部中止ということになるらしい。去年はまったくこういうことができなかったので今年こそは!と思っていた人たちにとってみると、かなりがっかりなことになってしまった。

さて本題。
コロナのせいで日本に去年も今年も行くことができなかった。最後に行ったのは2019年夏。そのときは北海道へ旅行して、ぜひお会いしたかった方にもお会いできた。あのときに北海道行きができたのはほんとタイミングが良かったと今になると思う。

今度旅行に行くのはいつになるやら。ここでいう旅行とは遠出のもの。近場であるBC州内ならちょこちょこと出かけてきた。BC内だって内陸のほうとか行くにはかなり遠いが、さらにカナダの他州となると、とにかく広いのでなかなか行けないところが多い。太平洋州であるBCと大西洋州のノバスコシアやニューブランズウィックなどとは時差が4時間もあるのだから、広大なことがわかるというもの。
私の場合、カナダに来て以来、外国への旅行というのは日本だけ。若い時にはヨーロッパやアジアの国々に旅行したことがあるが、年齢のことも考えるとそれらの場所にもう2度と行くことはないだろうな。

コロナで旅行なんてさらに無理という昨今、行けるならどこに行きたいかというのを妄想してみた(日本以外で)。
まずハワイかなぁ。昔、2回行ったことがあるんだけど、寒いのが苦手な私には気候がまず良い。物価が高かった記憶があるので住むのは自信がないが、遊びに行くのは楽しいと思う。行く前は、日本人に人気なところなんて興味ないわ・・などと若いやつならではの生意気なことを思っていたが、行ってみたら人気があるのもわかるわ~と納得した。日本で車を運転したことがないし、道路が左右逆というのとか道が狭いなどという点から、日本で運転するのは怖いと思っているのだが、ハワイなら私でも運転できるような気がする。あちこちせっせと動き回ったりするというよりも、のんびりゆったりしたペースで観光したりするのがいいなぁなんて考える。ハワイ島とか行ったことのない島に行くのも楽しそうだ。

あとはフランス、パリかなぁ。イギリスに短期留学した時に何度か訪れたことがある(さらに大昔)。そのころはまだトンネルができてなかったのでフェリーで行くのですよ。飛行機で行くのは経済的な面から無理だったし。ロンドンの駅から出ているコーチ(イギリスでは長距離バスをこう呼ぶ)に乗り、ドーバーからフェリーに乗って、カレーに着いたらまたコーチに乗り込み、パリまで行くのである。これは安くて便利だったが、問題点は朝すっごく早くにパリに着いちゃうこと。電車が動く時間までバスターミナルの建物内でぼんやりと待ったものである。
パリは冬と夏に行ったことがあるけど、夏なんてほんと素晴らしかった。美術館をいくつも周り、カフェのテラス席でお茶したり、公園を散歩したり、お菓子屋さんで買い物したり。手動でドアを開け閉めする古いエレベーターがあるホテルがあったり、石畳の道も風情があった。あの独特な雰囲気たっぷりのパリはまた行ってみたいなぁと思う。
フランス人はあまり背が高くないようだけど、太っている人も少なかった気がする。一方でアメリカに行ったら横に大きい人が多くてびっくりした。おじさんがチャコールグレイのコートにピンクのマフラーをしていたりして、お洒落だなぁと感心したこともある。この間、テレビでパリからの中継という番組を見たので余計に「うーん、行きたいなぁ」などと思った。
しかしハワイやパリも、もう行く機会はないだろう(そんなチャンスを待っているうちに私が死んでしまいそうである)から、あくまでも妄想旅行。

カナダ国内としたら、トロントに高校時代の友人がいるので訪ねてみたい。ずっとそう思いつつ実現してないけど、まぁこれはいつかできるかもしれない。カナダ国内でいえば、モントリオールはまた行ってみたいかな。カナダの都市ってどこも似たりよったりなんだけど、モントリオールは雰囲気が違ってヨーロッパっぽかったのが印象的だった。前に行ったのが冬で寒かったので次は夏に行きたい。ちなみに隣国であるアメリカについては、例えばシアトルなど、トロントに行くよりずっと近いし時差もないが、特に行きたいとは思わない。友達でもいるなら別だけど。カナダとアメリカとそんなに変わらない気がするので興味が持てないのかもしれない。
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幾何学的で抽象的

2021年12月17日 | 読書
久しぶりに吉行淳之介さんの著書をいくつか読んだ。20代のころに何冊か文庫本を買ったが、そのころ読んだ感想としては「よくわからない・・」であった。吉行さんというと、性愛を描いた作品とか、酒場の女性や娼婦の話が多い気がするが、そういう系統のものなど特に、身近ではないせいかどうも心情的に納得するとか共感するというのが難しかった。というわけで、強い印象を残したとはいえなかった。むしろ、対談集とかエッセイのほうが洒脱で楽しめた。

エッセイ集を何冊か読んでから、短編集を読んだ。ここに収められた13の短編は1958年から1965年のものである。私が生まれる前の作品ばかりで、やはり古さを感じるところもあったものの、それも含めて作品の味わいになっているともいえる。正直言ってここに収められた短編のほとんどについて、おもしろいと思わなかった。なんとなく中途半端に終わるものが多くて、「あれ、これで終わり?」という気分になる。興味深く読んだのは2、3篇というところ。そのなかで、一番興味をひかれたのは「鳥獣虫魚」という作品だ。主人公にとって街の風物は石膏色で、街を歩く人々は鳥、獣、虫、魚のように見えるという心の状態だった。そんな中、偶然出会ったある女性だけは人間の形をしていた。この女性に対して恋情を抱いたことで人間らしい感情を取り戻したわけである。この短編集の解説によると、この作品の執筆時期に吉行さんが恋愛状態にあったと自らも認めていると書かれていたので、著者自身の心情を描いたものともいえるだろう。この作品の何が良かったかというと、物語の最後の方で主人公が女性に対して、とてもいとしい気持ちを感じたという描写があり、なぜだか私の心がじわっと暖かくなるのを感じたのだ。なんというか、人とのつながりを信じられないひとが、守りたいとかそばにいたいとか思える人を見つけた瞬間のようで。ただ、最後に「私たちの旅は、いま、はじまったばかりのところなのだ」という一文で終わるのだけど、なにやらざわざわしてしまった。始まったときは輝いていた恋もいつか色褪せたり、エネルギーを失ったりするかもしれない。2人の関係性も形を変えていくかもしれない。幸せな気分で終わっているはずなのだが、ネガティブな方向の未来を考えてしまう自分が年よりじみててやだねぇ。

吉行さんという人は「女性嫌い」と「女性好き」とが表裏一体で共存しているような感じがする。10代で父親を亡くし、その後は母と2人の妹とか女ばかりの中で過ごしてきたし、結婚後も別居してほかの女性と同棲したり、さらに愛人がいたりと常に女性が周りにいたというのも関係しているのかも。そして吉行さんの作品は私に幾何学的な、または、抽象的な絵画を連想させる。

続いて読んだのは、「湿った空乾いた空」。妻子ある身でありながら他の女性と同棲を始め、その同棲相手とアメリカやヨーロッパを旅する話。1960年代半ばのことだ。同棲相手はMとイニシャルで表しているがこれはもちろん宮城まり子さんのこと。旅行中、吉行さんが興味を持っておこなったのはカジノに行くことくらい。Mさんと一緒に観光している描写が少ない。おかしいのは、旅行中なんどもMさんと喧嘩しているところ。旅行中に限らず普段からよくあるらしいこともうかがえる。そして吉行さんにしてみると、Mさんの言動は腹に据えかねることがよくあると書かれているし、なんと驚いたことに手が出たことも何度かあると書かれている(殴り飛ばしたっていうんだから穏やかじゃない)。今の時代だったらこんなこと書けなかっただろう。この作品だけ読んでいると、険悪な感じなんだが別れることなく、2人はずっと一緒に暮らし続けたのだから、実際は2人は相性が良かったんだろうなとは思う。

このほかにもMさんと妻との間に挟まれた自身の状況を投影したと思われる作品がある。その中で描かれるMさんとの言い合いでは大抵、早く離婚して私と籍を入れてほしいとMさんが言って険悪な雰囲気になる。妻との関係の描写となると強烈なものではなく(というかほとんど皆無)、それゆえに妻との間には心理的な距離があるのを感じる。Mさんとは喧嘩も多いけれど、妻とはそういうことすらない、つまり心がすっかり離れてしまっているだろうなぁと。ただ結婚している状態でもあるし、妻と暮らす子どももいるので仕送りはしているというだけというような。してみると、Mさんとはやっぱり離れられない関係であるわけであり、一方、妻とは埋めがたい距離が出来ている。これでは戻ることはできないだろうなと思う。妻のほうもそれは感づいているが、そういうことを認めたくない気持ちとか、女として負けた気がするとか、離婚したら夫とその同棲相手が喜ぶだけだから意地でも離婚に応じないということになっていったのかなと想像する。離れていった夫の心は、自分に向けられることはもうないのだと思う時の絶望感。虚勢も張りたくなるし、いじわるもしたくなるだろうなぁとか(だからってなんでもしていいわけではないのだが)。
恋とか愛とかって人間の生活にうるおいを与えるものであると同時に、厄介なことも運んでくる。自分の気持ちを優先することで他の人を傷つけることもある。そして、ひとの心というのは一筋縄ではいかぬなぁと思うのだ。
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今年もっとも聴かれたという曲、など

2021年12月11日 | 生活
ちょっと前の話だが、Spotifyで今年もっとも聴かれた曲などが発表されていた。私もお世話になっているSpotifyであります。ちょこっと横道にそれるけど、最近Zoomで何人かの人と話していて、CDを買うという話が出てきた。私より若い人たちが結構いたのだけど、その1人が「CD!懐かしい感じ」みたいなことを言う。ひえー、CDってすでに懐かしいのね?私なんてレコード世代なんだけど。

さて今年、世界でもっとも聴かれた曲は、オリビア・ロドリゴの「drivers license」だったそうだ。この歌手(とても若いらしい)のことは全然知らなかったんだけど、この曲は何度も聴いたので知っている。おもに息子のドライブに付き合っているときに聴かされていた。この曲は、「このまえ免許をとったばかり。運転してあなたのところに行くのが楽しみだったんだけど、あなたはもういない(ほかの女の人のもとにいっちゃったらしい)。いま私はひとりで郊外を走っている」という歌詞。じつに夜のドライブにぴったりだと聴くたびに思っていた。美しい曲調も、声の感じも。「赤信号、一時停止のサイン、一緒に渡った横断歩道、あなたと一緒に行ったところを通るのはツライ、車の流れの中にあなたの声や一緒に笑いあった笑い声が今も聞こえてくるよう」と切々としているところなんて、背後に去っていく街の明かりの中で聴いていると、美しくも悲しく響いてくる。

また話が変わるけど。
年末が近づいてくると日本では紅白歌合戦の話題なんかも聞かれる。出場が決まるとその歌手の人には「おめでとうございます」という言葉がかけられるので、紅白に出場するということはやはりおめでたいことなんだよね。
私は日本に住んでいたころは熱心に見ていなかったが(子供のころは見てたけどね)、カナダに来てからは大晦日の楽しみになっている。日本にいたときは紅白以外にも選択肢があったが、ここでの日本語放送では紅白しかないのだからね。出場している歌い手のひとたちにはあまり実感がわかないことかと思うが、日本で田舎のおじいさんおばあさんが楽しくみているだけでなく、海外にいる日本人も楽しくみているのだ。つまりひろい範囲で鑑賞されているということなのである。

私が視聴しているTV局は北米を対象にしている。民法のドラマも何本か放映されるのだが、たまにそのドラマの主演の人から、このTV局を視聴している人向けへの短いメッセージが流れる。お願いしてメッセージをもらってるんだろうから、TV局の人、がんばってるな!と好ましく思う。ドラマが放映される前の番宣なので、これはXXXな感じのドラマです、ぜひご覧くださいというような型通りのメッセージだ。
しかし今年、「緊急取調室」の宣伝のための天海祐希さんからのメッセージは、これまでみた人の中でいちばんいいなぁと思った。ほかの人たちのメッセージを聞いていると大抵、「この人たち、海外の視聴者向けってことわかってんのかなぁ、とりあえず、見てくださいね~っていっとけばいいんでしょと思っているんじゃないかな~」と思うことがしばしば。海外の日本人に見てもらったって視聴率につながるわけじゃないしね。海外にいる日本人がみているかどうかなんて、自分の作品への評価に関係ないしなぁと思っても無理はない。だけど天海さんの言葉には、海外で見ている人に向けたメッセージという感じが表れていて、「見る見る!遠くから応援しちゃうよ~」と思わせる力があった。そして、この人はきっと気持ちのいいひとなんだろうなぁと思った。すてき~~。ほんの短いメッセージの中にこうした力を注ぎこめるっていうのは、すごいんじゃなかろうかと思う。画面の向こうにいる人の心に届くメッセージを送るって、なかなか難しいことだろう。ファンならどんなものでも素晴らしい!と思うだろうが、特にファンというほどでもない人に対しては更に。いろんな番組、そしてTVに限らず動画やら見る機会があるけれど、私に向けて(と勝手ながら思えちゃう)のメッセージって感じだよ・・としみじみ嬉しくなるようなことは、滅多にないものね。まったくの個人の感想ですが!
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買い物に繰り出す

2021年12月06日 | 子ども・家族
11月半ばの大雨から回復できないままのところが残る中、11月末の週末も大雨となった。
前回ほどの被害はもたらされていないものの、まだ水がひいていない地域にはさらに復興までの道のりが遠くなった感じだ。バンクーバー周辺は雨が多いという程度で、浸水の被害が出るなどしたところはほとんどなかったようだ。できることは大してないのだけど、せめて被害を受けた地域救済のための募金をするようにしている。
ガソリンスタンドでの一般車両の給油は1回につき30リットルまで、という規制があと10日ほど延びた。でもガソリンがなくなっちゃったというようなニュースは聞かないので、パニックになる必要もない。私は最近車をあまり使わないので、規制が始まる前に満タンにして以来、給油の必要がないまま。
物流に問題が生じているらしくて、数日前に買い物に行ったとき、乳製品が品薄になっていた。クリスマスも近くなってきたので、お菓子を作るか~と思いバターを買うつもりだったのだが、最初にいった店には無く(なんかすごい高いのだけ残っていた・さすがに高すぎると思って買わなかった)、次の店にもなく、3軒目でようやく見つけた。おひとり様2個までという表示があったので2個購入してきた。もともと2個買うつもりだったのでちょうどよかった。

まだまだ大変な状況に置かれている人がいる中でなんだけど、世間はブラックフライデーがきて、昨年に比べればお店に繰り出す人も増えたようだ。多くの店がブラックフライデー当日(今年は11月26日)だけでなく、前後数日間を合わせてセールをしていたため、買い物客が分散されていたようだ。
特に買いたいものがあるわけではないので私は買い物に行く予定はなかった。のだが、息子が行きたいというので遠いショッピングモールまで日曜日に行ってきた。のんびりしている息子のペースに合わせてたら、家を出るのが4時過ぎ。行きたいとか言ってたけど、その気はなくなったんだと思っていたので「今から行くの?!」という感じだったが。モールに到着したのが5時過ぎ。道路が比較的すいていたとしても、遠いのでやっぱり1時間くらいかかるのである。運転したい息子に任せて私はゆったり・・ともいかないところが、心配性の私。助手席に座ると気になることが多いので、後部座席に座ることにした。それでもついつい気になってしまって、たまに口を出してしまう。だんだんと息子の機嫌が悪くなり、慌てて機嫌を取るようなことを言ってみたりする。なにせハンドルを任せている身としては、運転手の機嫌を損ねては自分の身も危ない。

セール最終日のこの日、モールは午後7時までだ。私たちの買い物時間は1時間半ほど。このモール、大きいので一回りするだけでもかなり疲れる。駐車場も大きくてどこに停めるのが一番いいのかと迷うが、息子は大体わかっているらしいので任せる。目当てのものがあったので、それを購入。閉店まであと1時間という時点でも、店の前にちょこっと行列ができているところがあった。
昨年はこのモールにボクシングデーに来たのでほぼ1年ぶりである。あの時は、フードコートの座席が半分くらい使えないようになっていたので(ソーシャルディスタンスをとるため隣り合ったテーブルは使えないようになっていた)、お昼ご飯を食べようにも席が見つからなくて大変だった。今年はもうそういうことをやっていなくて、すべての座席が使えるようになっていた。店の中に入る人数制限も緩くなったので、おそらく行列は去年よりは減ったんじゃなかろうかと思うが、やっぱり人気の店には長い行列ができたんだろうか。去年はナイキの店なんてものすごい長い行列ができていてびっくりしたけど。

この間、書道の練習をしているときにクリスマスソングばっかり流しているラジオ局をかけていた。普段はちょっと懐メロ(?)っぽいのを多く流している局なんだが、この時期になるとクリスマスソングだけを流す。しょっちゅう聞いてると「もうクリスマスソングなんて聞きたくない」という気分になるが、たまに聞くのはよろしい。ちなみに書道の練習中は英語の曲かクラシックをかけることにしている。日本語の歌だとつい歌詞に聞き入ってしまい、筆を持つ手がおろそかになるため。
ジョン・レノンの「Happy Christmas」が流れてきた。本人のオリジナルではなくて、だれかがカバーしてるものだったけど(多分、セイラ・マクラクラン)。「Imagine」はあまり好きではないが、このクリスマスソングはけっこう好きだ。反戦歌であるという点は除いて、「また1年が終わり、新しい年が始まる。恐れのない良い年になりますように」というところなんかいいなと思う。特にコロナに振り回されてきた去年、今年を振り返ると、この言葉がしみる感じなんだなぁ。
クリスマスは希望とか平和とかを改めて考えるときでもあると思っている。つらいことも悲しいこともあるけど、その先にある光を信じて進んでいくしかないかなと、クリスマスソングをあれこれ聞きながら考える。
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