冬は雨降り・・夏は素晴らしき・・住めば都

チャー助です。
カナダ・バンクーバーに移住して25年ほど。生活・子育て・日本について思うこと等を綴ります。

美容院

2020年06月29日 | 生活
ダウンタウンにある美容院に行ってきた。BC州では5月末から美容院や床屋もオープンできることになった。もちろん、マスクをするとかフェースシールドをつけるとか、お客さんが隣合って座ったりしないようにするとか、待合室みたいなのはおかず(だから友達や家族が髪を切っている間、そこで座って待っているというようなことも出来ない)、雑誌なんかももちろん置かない、などといった措置を取る必要があり、対応する準備が整った所がそろりそろりと再開していったのだ。

私はもともと美容院には頻繁にいかない。面倒くさいので。
前回行ったのはまだコロナなんてまったく話が出てなかった(少なくともカナダでは)頃、それから半年近くたってしまい、さすがにそろそろ切らなくては・・・という状態になってきた。
前回いったお店はダウンタウンにあり、シャンプー無しカットだけで割に安いお店である。いままでは自宅でヘアカットをしていた人のところに通っていて、とても良かったのだが、その人が日本に帰ってしまったらしい。いつこちらに戻ってくるのかまったく分からない状態だ。永住権を持っているだけという状態なら3年くらい日本にいたらいったん戻ってこないと、永住権が危うくなるらしいので、いつかは戻ってくるのかもしれないけど。果たして彼女は永住権なのか市民権(この場合、どんんだけ日本に行ってても戻ってこれるはず)なのか分からないので、どうなるかわからない。
この人が戻ってくる日が不明なので、仕方なく他に行くところを探し、安くて速そうという印象だったこの店に行ってみることにしたのだ。

その時はまぁまぁ良い仕上がりになり、時間もそれほどかからなかったので、今度も同じ店に行くことにした。
11時に予約、当日はちょっと早めについてしまったので意味なく周りを散策して時間をつぶした。早めに店についても中で待てないだろうしと思い。中にはすぐに入れないように鎖が掛けられていて、中から受付の人が開けてくれて通された。予約時に「来店する際にはマスクを着用してくださいね」と言われてたし、バスとかスカイトレインにも乗るからってことで家を出るときからマスクを着けて行った。店の人たちももちろんみんなマスク姿だ。まずは、消毒液で手の消毒をしてくださいといわれる。そして席に着いたら、これを書いてくださいと用紙を渡された。名前とか連絡先とか、今日は具合悪くないですかとか家族に具合悪い人はいないですか、とか質問がある。連絡先を書くのは、万一この店に来た人やスタッフで感染者が出た場合、店に来た人にそのことを伝えるためというのもあるようだ。

予約時間より10分くらい予告なく遅れてくる場合は、予約の取り消しもあるかもしれません、などとウェブサイトにかいてあるので、きちんと時間通りに来たんだけど、席に通されてからずっと放置で15分近く待たされた。
しかも説明も何も無しで完全放置である。どうしたこと?と思って見ていると、スタイリストは2人だけのようで、あとは受付担当の人が1人、この人は本当に受付と会計と掃除しかやっていないみたい。私の後に男性が一人入ってきてその人にはスタイリストがすぐに対応していた。私を担当する予定のスタイリストはまだ先客の女性のカットに取り組んでおり、それがどういう理由かはわからないけど遅れていたようである。・・・ということが、だんだんと理解できてきた。
雑誌があるわけではないし、私はスマホもないので、それを見て時間をつぶすってことも出来ない。ただ茫然と座って待っていた。手持無沙汰だなぁ・・・。正面の鏡に写るマスクをした自分の姿をぼんやり見てるしかないこの状況って。
そのうちに、男性を担当していたスタイリストが私の放置状態を見かねたか、受付の人に何やら言いに行った。私とそれほど年齢が違わない感じの受付の人は、いま気づいたかのように私のところにやってきて「お待たせしていてすみません。もう少しで終わりますので・・」と言ってきた。・・・はぁ。

やっと先客のカットが終わったスタイリストが私のところに来たのは、予約時間より15分以上経ってからだった。
なんかちょっと世間話をしたり、ここはこんな感じでお願いしますなんてことを伝えながら、切ってもらった。マスクをしていると顔が暑いし、巻かれているケープも首元をしっかり止めているから(仕方ないことだけど)上半身が暑い・・。しかも私は更年期はいっていてホットラッシュもあるときたもんだ。これが前触れなくいきなりカーッとのぼせる感じで、汗ばんでしまった(私の場合だらだらと汗が出るってほどではないのだが)。スミマセンとひたすら謝る私に、スタイリストさんは優しく気遣いの言葉をくれたのだった。

そのうちにまた1人女性が入って来た。席に通されて座って待っているうちにその人は「私、11時半の予約でしたよね?」と受付の人に聞いた。受付の人は私の髪を切っているスタイリストさんに「あとどれくらいでしょう?」と聞きに来た。「あ、あ、えっと、5分くらいでしょうか」とスタイリストさん。5分かぁ、5分で終わるかなぁ、と私は心の中で思ったがこれがプレッシャーに感じたのも事実。それにしてもこの受付の人も私のときはそんな心遣いもしなかったくせに。私は何にも言わずにじっとおとなしく待っていたから放置だったのか?やっぱり言ったモノ勝ちってやつだろうか。

次のお客さんは「この後予定もあるからあまり遅くならないで・・」みたいなことを言っている。うむむ、やっぱりプレッシャー。こうなると注文とか付けづらいぞ・・・。ああ・・でも横の部分もうちょっとこんな感じで切っておいてほしい、でも注文つけたら悪いかな・・・などなど逡巡しながら、おずおずここのところだけちょっとこういう風にしてほしいのです、すみません、すみませんと謝りつつ(謝ってばっかり)お願いする。やっぱり15分ほど遅れでなんとか終了。
ここの予約はカットなら30分単位で取っているのかもしれないけど、ちょっとそれはタイトすぎないだろうか。毛先をちょっと揃える程度だったらそれでもいいかもしれないけど。そのスケジュールの取り方にもちょっと疑問。
いつもはもっとスタイリストさんもいるのだが、いまは2人体制みたいなので、キツキツになってしまうのかもしれない。
スタイリストさんもちょっと急いでやった感があって、やや雑になっていたのも否めない。なんというか、千円カットの店にでもきた気分。それならそれでその値段だったらまだ「こんなもんでしょ」と思えるんだろうけど。

なんとなくやっつけ仕事でやられた気分で帰ってきた。
スカイトレインもバスもいつもよりずっと空いていた。席に座れたのはもちろんそれぞれ距離を置いて座ることが出来るくらい。
家について鏡をのぞいたら、顔に短い髪の毛がいっぱいついていた。前髪を切った時に落ちた髪が張り付いていたようだ。普通、こういう毛をブラシとかで取ってくれるよなぁ、そういえばそういうこと全然してくれなかったなぁ。やっぱ雑だったなぁ。それにしてもこんな顔で帰ってきた私、恥ずかしいぞ。



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人種差別

2020年06月25日 | バンクーバーとその周辺
この前、アメリカで黒人の人が警察官によって殺害されたことに発する抗議デモがバンクーバーで開かれた。私の記憶が正しければこれが3回目となる。数千人が集まったようだ。

人種差別というものは決してなくならない社会の病気のようなものと私は思っている。どこにでも差別はある。程度の差があるというだけのことで。
自分が日本に住んでいた時には、自分が多数いる側にいたので気がつかなかっただけで、在日韓国人とかアイヌとかその他外国から来た人に対する差別というものがある。日本には差別がないということではなく、自分がその当事者でないとなかなか気が付けないということだ。日本でも、黒人の人たちの命も大切だ、もう差別はやめろ、といった抗議デモが行われたが、同時に日本にもある差別にも目を向けて、その是正を求める声があっても良いと思うのだけど。そうでなければ、なんとなくデモに参加したってだけに過ぎないのではないのか。

さて私はいま、自分が少数派になるようなコミュニティーに住んでいる。アジア系の人はかなり多いので大きくアジア系(この場合、中国、韓国、日本なんかの東アジア系)であるというくくりならばそれほど少数でもない。ただ、日本人となるとその数はぐんと少なくなる。もっとも、こちらの人たち(白人、黒人、中東、東南アジア、南アジアなどなど)からすると、東アジアの人たちの見分けがつかない上、「どうせみんな同じでしょ」と思っている節があるので、大抵一緒くたにされているのは確かだが。

少数というほどでもないけど、やっぱりアジア系はどっちかというと差別される側である。カナダにいる白人だって、もとはといえば先住民から土地を奪ったじゃん、という反論もあるとはいえ、白人の人はやっぱりなんのかんのと有利なのである。大体において、英語がなんとなく世界の共通語になっているなか、生まれながらにして英語環境にいたから英語を普通に話せるっていうことがラッキーなんである。大きくなってから英語を学び始めるほうとしてはハンデだらけで、どうしたってネイティブスピーカーみたいには話せない。そういうひとたちを「英語が話せない」とあざ笑うなんて失礼すぎる、と私は思う。自分たちはたまたま英語環境に生まれただけじゃん。・・・とまぁ話がそれてしまった。英語が下手でもバカにしたりしない白人の人もたくさんいるのは事実だしね。

私は自分が差別される(可能性が高い)側に置かれて、やっとその辛さや理不尽さというものに気がついたと言える。
アメリカにおける黒人の人への差別のように、命を奪われる危険性が伴うという恐怖はさすがにないものの、言葉の暴力、または殺されまではしないものの、叩かれたり押されて倒れたりといった身体的な暴力もあり得る。実際、コロナの騒動でそういう事例はここでも何件も起きている。私は幸いにして身体的暴力にはいまだ遭遇していないのだが(Knock on wood!!)、差別的な扱いや言葉を浴びたことはもちろんある。
なぜ自分の人種的アイデンティティーで差別をされなくてはならないのか、この理不尽さは当事者になってみないとなかなか実感できないだろう。

どんなに抗議デモをおこなおうが、差別はなくならないとは思う。それでも少しでもよくなるように、人々の意識を変える助けになればいいのだが。同時に自分の考え方や行動も見つめなおして、何が出来るかを考えるのもいいのかもしれない。
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職業訓練

2020年06月21日 | 子ども・家族
息子は高校2年生にあたる学年だ。もうすぐその学年も終了、夏休みに入ろうとしている。
9月からは3年生ということだが、こちらは受験もないし、どう考えても息子は大学進学は無理なので、3年生だから勉強が大変になるということはない。というか高校を卒業できるかどうかが心配っていう低レベルなのだ。
いま通っている学校にあと1年お世話になり、なんとかギリギリ卒業が可能かもしれないというところなのだが、今年の初め頃、いきなり職業訓練コースを取りたいという話になった。もしこのコースを取るとなると、普通の学科を受ける時間が削られてしまうため、来年度1年間の通学では高校卒業は無理。もう1年追加してやらなくてはいけなくなる。
それでもやるのか!?と思ったけど、大学進学はあり得ないし、それなら手に職っぽいものをつけるチャンスがあるほうがいいかとも思う。その後、専門学校に通うとか、実際に会社とか工場に入って、見習いとして職を得るということも可能かもしれない点において、悪くはない話かもしれない。

職業訓練のコースは市の教育委員会と専門学校などが協力して、高校2年生と3年生を対象に、いろんな職業の基礎的なことを学ばせるもの。教わる場所は高校であったり、専門学校であったりする。コースによって通う日数や時間が違っているが、大体、週に3回くらいで、終日であったり半日であったりとさまざま。
最初に考えていたのは映像関連のコース。映画とかTVの撮影やら企画やらとかいったことみたいなんだけど、そのコースを受ける利点は通う学校が家から近いってことくらい(と私だけがそう思っているのだが)。しかし、そのコースは受け入れ人数の1.5倍くらい応募があり、インタビューの結果、息子は落選。このご時世なのでインタビューは自分でビデオを撮り、送るというものだった。撮影とかを学ぶってコースだけに、インタビューの撮り方なんかも選考の対象になったんではなかろうか。そう考えるとただぼーっと質問事項に答えているだけの息子の映像など、工夫も何もなくてそりゃ落ちるよな、と思った。

次に息子は自動車の修理、いわゆる板金のコースに入ろうかと言い出した。私のところに学校の先生から連絡が来たのは、この段階で「一度見学に行ってみたらいいと思う」と言われたとき、「え?なんのこと?」って感じだった。映像コースは落ちたのだが(それもこの時に知った)つぎに自動車修理のコースを目指してみることになったらしい、いつの間にそういう風に話が進んでいたのか・・・。
でもまぁ、映画撮るだとかっていうのよりはもっと実用的だしな、コロナの騒ぎでは映画だのTVの撮影もすっかり止まってしまったけど、車の運転を止めてしまうってことはないから、やはり整備したり直したりする人は必要だし。ということで、どうせならこっちのほうがいいでしょ、と思う。
自動車修理コースは週に4日も授業がある。それも終日だ。しかもバンクーバーにある専門学校に行かなくてはならない。

見学に行けるというので私と息子とで行ってきた。担当の人の案内で、広い修理工場の中に入る。実際に作業をしている学生たちが何人かいた。お客さんから請け負った実際の事故車などを扱っているそうだ。こういうところに来る機会など滅多にないので面白い。広いせいなのかごみごみした感じもないし、汚い感じもない。別のコースになるが塗装の部門も同じところにあるので、ついでに見せてもらった。
そしてまた別のコースであるが、車の分解や整備の方も見せてもらった。こちらではエンジンやらブレーキ、サスペンションなんかの整備をやっているらしい。

学校のプログラムの一環としては1年間、基礎的なことを勉強する。その後は、整備工場なんかに見習いとして就職して働きながら技術を身に付けていくということらしい。まぁ実際やり始めると「ちょっと違うな」とか「合わないな、向いてないな」と思って、1年間の基礎コースを終えたらその道は諦めるという人もいるだろうけど。
学校のプログラムとして受けるとなると、この1年間は無料で受けることが出来るので、受けたいと思うコースがあるならやっておいた方がお得ともいえる。

見学に行ってみたけど息子がほんとうにそのコースを受けたいのかどうか、それはまだ分からない。
いま通っている学校にもう1年通うのが嫌だから、職業訓練コースを受けたいってのもあるようだから、そんな心構えではこのコースをきちんと履修できないんではなかろうかと懸念もある(パスするためのラインは意外と高めだったのも心配な点)。さてさてどうなるか。
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いまこんな生活

2020年06月16日 | 生活
この間、どこからか電話が来た。なんとかかんとか機関の名前を言っていた気もするがもう覚えていない。
ちょっとした調査をしているので協力してくださいなどという。
健康管理のためにどんなことをしてますか?という質問に「特に何もしてません」と答えると、「ウォーキングとかしたりしませんか?」と聞かれた。犬がいなくなってからというもの、散歩だとかウォーキングなぞはほとんどやっていない。ので「あまり出かけないですね」と答えた。質問者は「ああ、家にいるのが好きなんですね」というので、「まあそうですね」と答えた。仕事もないし出かける所もさしてないので出かけないってだけなんだが。
「なにか持病はありますか、糖尿病とか、心臓に問題があるとか高血圧とか・・」と聞かれたので、「なにもないです」。「そうですか、なにかお薬を飲んでいますか?」「飲んでないです」。
「・・・そうですが、サプリメントなんかは?」「とってないです」。
とにかくとにかく私の答えから話が全然広がらないので、質問者もだんだんと「・・・・。ああ~そうなんですか~、あはは(となぜか意味なく笑い声)」みたいなあいづちが増えてきた。それに話が発展しないため、あきらかに向こうも手詰まりになってきて「ご協力ありがとうございました~」と通話は早々に終了した。通話時間は数分程度。
なんのための調査だったんだか?もしかして健康問題なんかでもあったら、サプリメントやらでも売りつけるようなつもりだったのかな?

それにしても最近はすっかりとひきこもり気味。週に1~2回程度買い物に行くくらいでほとんど家にいる。たまに友達と電話で話したりはする。いまは子どもを学校や習い事に連れていく必要がない(どちらも今やってないから)し、仕事先の新聞社もつぶれてしまったので取材とかの仕事もない(新聞社があったとしても取材に行くようなイベントなどが、すべてなくなったのでどっちにしろ行くところは、やはりないのだが)、先にも書いたが、犬がいなくなってからというもの散歩に行く気になれないので、外を歩くということもほとんどしていない。せいぜい家で体操とかしている状態・・なんて書いてるとなんか暗いなぁ・・・
でも出かける所も特にないので出かけないのであるが、家にこもっている割には家事もたいして熱心にしているわけではなく、これはいつもと変わらない程度でやっている。何をして過ごしているんだ?!という声が聞こえそうだが、我ながら何してるんだろうね??とはいえ、気分の落ち込みとかは感じないし、特にやる気が起きないといったこともないので、うつ気味という気もしない。単に生来のなまけもの気質がいま発揮されているというところなのかもしれない。
コロナウイルスのせいでこもり気味になったのだが、これはこれで楽だなぁなんて思っている(っていうのはよくないかもしれない?!)。
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お誕生日お祝い

2020年06月12日 | 日本のこと
宮本浩次さんのお誕生日ですね。おめでとうございます。
表現の世界に真摯に向き合い、心に響くメッセージを送り続ける姿を尊敬しています。
一途なところも好きです。
あなたは遠い遠い空にきらめく大スター。
どうぞこれからもあなたらしく輝いていてください。

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抗議行動など

2020年06月10日 | 生活
アメリカで黒人の人が白人の警察官に抑えつけられたことによって亡くなった事件があって以来、アメリカの各地で抗議行動が起きている。アメリカだけでなく欧米諸国や日本でもデモが開催された。カナダも同様に各地でデモが行われた。
バンクーバーではこれまでに2回、開催されている。
一度目はバンクーバーの美術館の側の広場、二度目はフェリーターミナルの近くの広場。何千人もの人が集まったと報道されている。アメリカではお店を襲ったり略奪行為があったところもあって、これはデモではなくて暴動ってことになるんだが、バンクーバ―ではそういったことはいまのところ起きていない。きわめて平和的にデモが行われているらしい。
バンクーバーは何年か前に地元ホッケープロチームが、スタンレーカップというカナダとアメリカのホッケーリーグのトーナメント決勝でアメリカのチームに負けたときに暴動が起きたことがあるが、今回はそういうこともなく。
ダウンタウンのお店の人とか胸をなでおろしたのではなかろうか。

大勢の人が集まるということで、ソーシャルディスタンスは全然取れない状態になるのだが、ニュースのビデオで見る限りほとんどの人がマスクをしていたようだ。保健局の人などはソーシャルディスタンスが取れてなくて心配だとは思うが、デモをするなという権限は自分たちにはないので・・といったことをコメントしていた。50人以上の集会は禁止すると宣言しているのだが、デモは止めることは出来ないんだな。もっとも集会も禁止するといっても、もし誰かしらが50人以上の集まりを開催した場合は、その開催者がつかまるといったことはないのだろうから、デモにしてもやったからといって逮捕者が出るということはないのだろう。(略奪、襲撃、ケンカなどといったことが起きれば逮捕されるだろうけど)

デモに参加する人は、差別をなくすべきであるという信念を持ってのことであろうことは確かだが、同時に自粛、自粛で出かける所もないし、イベントは軒並み中止だし、お店もいまだ開いていない所も多いし、いい加減出かけたいし何かしたいし、という気持ちもちょっとはあるんだろうと思う。
ぼちぼちとビジネスなど再開する中、まったく今までと同じような状態にいきなり戻るということはないにせよ、そろりそろりとみんな様子をうかがいながら外に出て何かやりだしているという感じ。
毎日午後7時に、医療関係者などフロントラインに従事する人を称えるために拍手をしたり、フライパンやら鍋を叩いたりするということがおこなわれているが、うちの近所では6月になったころからその音が聞こえなくなってきた。そろそろ止め時かなと思った人が多いのだろうか。BC州では感染者も随分と減ってきているので、多くの人はとりあえず第1波はほぼ収まったと思っているのかもしれない。
それにしてもこの夏は、イベントの類はほぼ全部中止(バーチャルで出来るようなものはやるのかもしれないけど)、子供たちのサマーキャンプもほとんど中止、なんにもない夏になりそうだけどみんななにして過ごすのやら。
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車問題

2020年06月08日 | 子ども・家族
現在、うちの家族は全員がそろっている。家には車が1台。
今まで車の保健は車に対してかけているというような形だった。それでその車を運転するひとの誰に対しても保険が有効というようなオプションがあった。それが昨年の終わりごろ改定となり、今度はドライバー一人ひとりが保険をかけるような形になった。今は我が家の車1台に対して家族全員4人の名前が連ねられている。当然保険料も高くなる。うちは車が1台だけど、2台以上ある家の場合はどうなるんだろう?車Aにはお父さんだけ、車Bにはお母さんと息子、とか分けて保険をかけるのだろうか。その場合、お父さんが車Bを運転しているときに事故に遭った場合、保険は効かないってことなんだろうか・・

我が家はいまのところ、一人で運転してもOKな人が3人(うち1人は娘であるが、ニュードライバーっていう状態であり、ニュードライバーは保険料がちょっと高くなる。運転になれていないという理由から、らしい)。息子はラーナーズという状態で、25歳以上の普通免許を持った大人と一緒でないと運転できない。それでももちろん保険はかける必要がある。
なので、息子が勝手に車を使ってしまうということはないからいいのだが、問題は娘である。
娘は1人で運転しても構わないし、同乗者は1人までというのを守りさえすれば(家族なら1人以上でも良い)誰を乗せて走っても構わない。
娘は現在、フルタイム勤務で週5日仕事に行っているのだが、その仕事先が結構遠いため車で行きたいと、しょっちゅう車を使うようになった。

私やだんなが車を使う予定がない場合は別にいいのだが、問題は私たちも車を使いたいときに誰がいつ使うか決定するのが面倒くさい。私が車を使いたいときは食料品や日用品の買い物というのが主で、仕事というわけではないのでこの日のこの時間帯に使わないと!ということはない。そんなわけで、現在はなんとなく娘が優先的に使っていて、私は娘が使わないときに買い物に行くというような感じになっている。
この前は週末、だんなと息子が出かけるのに車を使いたいが、娘が仕事に行くのに使いたいといいだした。たまにはバスとスカイトレインを使って行ってよ(少なくとも2倍時間はかかるが)と言うと、でもその日は仕事の後に友達にも会いたいし・・などと言い出す。ますます公共交通機関を使って行って下さいよ、と言いたくなる。仕事に行くのだって別にそこで得た収入をいえに入れてくれるわけでなし、優先させる理由もないってもんだ。せいぜいガソリン代を払ってもらうくらいのもんである(娘が走っている距離がダントツに多いので当然である)。
なんで、私たちが娘に優先的に車を使わせなきゃいけないのか、かなりモヤモヤポイントである。娘が買った車というわけでもないのになぁ。ちなみにモヤモヤしているのは私と息子で、だんなはそれほどでもないらしい。

ところで関係ない話だが、娘が仕事に出かけたあと、時計を見てだんなが「間に合うのか?」とひとこと。「ギリギリだけど間に合うみたい(実際始業時間の3分前とかに到着したりというような!)」というと、「なんでもう少し余裕を持って出られないのかな」とだんなが一言。いやいや、それあなたがいうか(笑)。私は心配性なので仕事で出かけるときなどいつも早め早めに出るため、大抵早く着き過ぎた・・ということになるが、だんなはほんとにギリギリまで出かけない。私とは時間の感覚がすごく違うのだ。当然遅刻魔であるが私はもう慣れたので、その分織り込み済みで待ち合わせをするため、待たされることによるイライラはほとんどなくなった。娘はだんなによく似ているので、私からすると2人も同じような時間感覚を持っていると思われるのだが、自分のことは意外と把握できていないのだなぁと思ったのだった。


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学校が再開

2020年06月03日 | 子ども・家族
BC州では3月半ばから休校となっていた。正確にいうと緊急宣言が出て休校措置となった時はすでに春休み中だった。3月30日から春休み開けの3学期がスタートという予定だったのだが、そのまま休みが続くことになった。

そして6月1日から学校が再開。とはいっても今までと同じようにというわけにはいかない。
小学生は週2日、中高生は週1日の当校で、一クラスに入る生徒の数は小さい子なら9人まで、大きい子でも14人までと決められている。再開に先立って学校側からはそれぞれの家庭に連絡が行き、6月に学校が再開した際には子供を投稿させたいかどうかの確認をした。その答えをもとに学校はいつ、どの子が登校するかを決めて親に連絡。そういう風にスケジュールをきちんと組んでいるので、登校するつもりがなかった子が「やっぱり行く~」ということになった場合、何も言わずに学校にいきなり行ってはもちろんダメ。学校に連絡してスケジュールを組んでもらわなくてはならないのだ。もっとも、学期終了まで3週間しかないので、行っても行かなくても変わらないよなぁという感じだ。

新聞記事によると、うちの子たちが通っていた小学校は全校生徒の4分の1以下が登校することにしたそうだ。ということは75%以上の子が学校には行かないよと決めたってことだ。学校に行くかどうかは自由で、行かないことにした子に対してもこれまで通りのリモート授業をしてくれるらしいので、行かなくてもいいという家庭状況ならば行かない方が安心、と思っているかもしれない。
友達とも会いたいし、学校に行きたいというので登校させますと、新聞の取材に答えていたお母さんの話が載っていた。学校では徹底的に消毒作業をして、子供たちも教室に入る前に体調について聞かれて、手を洗わなくてはならない。教室内では机を離して、子供同士がくっつかないようにする。などなど、小さい子を受け持つ先生なんか大変だと思う。こうした注意を払ってくれているので、学校での感染は心配していない、と先のインタビューのお母さんは言っていた。
一方、学校再開は9月までしないべきと州政府に求める署名運動をしていたお母さんもいたらしい。3万以上の署名が集まったらしいけど、学校は6月に再開することになった。

中高生は週1回の当校ということだが、実際にどのように授業をやるのかよく分からない。うちの息子が通っているのは特殊学校であり、生徒数も18人程度でありそれぞれが違ったペースで勉強しているらしいので、普通の高校とはスケジュールのくみ方なんかが違うのだ。結局何人くらいが登校する意思を示したのかよく分からないが、週1日2時間程度の当校時間ということになったらしい。そんだけ?って感じである。わざわざ行くのが面倒くさいなぁと思うようなスケジュールだ。
息子はいま、オンラインで職業訓練的なプログラムに参加しており、これが月曜日から金曜日までフルタイム勤務のようにばっちりとあるのだ。最初は週1日の当校も行けるかなと思ったのだが、どうもこのプログラムを休むというわけにはいかなそうだ。私が心配しているのは今年度の学校での科目をすべてパスできるかどうかという点である。もしパスできないと困るのだ(すでに留年しているのでこれ以上留年というわけにはいかない)。その点を先生と確認してくれさえすれば、学校に行かなくても私は構わないのである。

学校が再開となると、学校での感染が心配されるところだけれど、州の保健局の人は多少の感染例は出るかもしれないが心配していないとコメントしていた。半分以上は登校しないという点から考えても、確かに心配は少ないかもしれない。
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