冬は雨降り・・夏は素晴らしき・・住めば都

チャー助です。
カナダ・バンクーバーに移住して25年ほど。生活・子育て・日本について思うこと等を綴ります。

マスク

2020年03月30日 | 生活
オフィスでの仕事は終了したのだが、最終日とその前の日、私は職場でマスクをつけていた。いままではなくても別に良かったのだが、その日辺りからアレルギーによる咳が出やすくなっていたのでつけることにしたのだ。アレルギー反応のひとつなので、風邪ですらもないからうつることはないのだが、やはり咳をされると近くの人は嫌だろうからなぁ、今の状況では。と、思いつけることにした。
花粉症なので本来はマスクをつけていたほうがいいのだろうが、こちらではマスクをする人はほとんどいなくて、付けている人は重病人とかなんか伝染性の病気でも持っている人みたいに思われるため、今までは外でつけることはほぼなかった。大抵奇異な目で見られるので。
ところが今はさすがにマスクをしている人が増えてきた。白人の人でもつけている人が増えている。それで、いまならマスクをするのは全然問題なしだなと。

実際、マスクをしているといい点がある。オフィスでは換気を心がけているためしょちゅうドアを開けていた。私はドアのすぐ側に座っているので寒い。しかしマスクをしていると顔(というか鼻と口周り?)が暖かい。あと咳、くしゃみ、鼻のムズムズ感といった症状が少し収まる。それだから花粉症対策としてマスクをするのだから当たり前なのだが。
あとマスクをしていることで咳をするのも罪悪感が減るし、その気はなくとも人に唾を飛ばしてしまうかもしれない、などという心配がないのも安心感がある。

マスクをつけていたら同僚が「どこで買ったんですか?」と聞いてきた。私はアレルギー持ちなのでマスクは結構必需品(外ではつけない←役に立ってないともいえるが)のため、日本に行くとまとめて買ってきていたので、まだ家に在庫がある。「日本に行ったときに買ってきたので・・」というと、同僚は「あー、そうなんですか。いまどこにもないんですよねー」という。
今、こちらでもマスクはなかなか見つけられない。もともとする人が少ないので市場にあまり出回っていないところに、このコロナさわぎで一気になくなってしまったようだ。それでも何週間前はまだ売っていたようだ。娘がハンドサ二タイザー(アルコール消毒の液体)を買いに行ったら売ってなかったけどマスクはあったと話していた。今はもう皆無かもしれない。
ちなみに今はサ二タイザーも石鹸の類も売り切れ状態が続いているようだ。

スーパーに買い物に行ってきた。1週間前にその店に行って「こほん」と小さい咳をして「マスクしろ!」と言われた経験から、今回はマスクをきちんとしていくことにした(マスクをしているときは咳も出なかったりするし)。入り口では警備員が立っていて店内に入る人数を制限していた。この店には外で行列ができるほど来ないのだが、コストコなんかだと外でずらりと列ができることもあるようだ。商品はそこそこ揃っているのだけど、やはり保存できるもの、日持ちするものは品薄気味。息子は韓国の辛いラーメンが好きだが、そういう輸入物はすっからかんになくなっていた。当面補充されない気がする。
とにかく必要なものをかごにいれてお会計。それほど混んでない(入場制限しているからでもある)のでスムーズに済む。いまはなるべくセルフレジで会計するようにしている。
店によってはレジの人の前にはアクリル板みたいのを設置するようにしたところもあるそうだ。それによってレジの人を守るということである。確かに不特定多数の人が来るスーパーでは、働いている人の安全確保として必要かもしれない。

さて、一番上の写真は、仕事場にくる関係者の人から贈られたものだ。私の上司のために持ってきてくれたのだが、上司は「私はいいから、あなた持って帰ったら?」と言ってくれたのでありがたくいただいてきた。
きれいにアレンジされたお花をもらうというのは私には滅多にない機会なのでうれしかった。だんなは、こういうアレンジメントフラワーなんて一度もくれたことないからね。
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仕事が~

2020年03月27日 | 生活
私の住むBC州では3月15日あたりを境に新型コロナウイルスの感染者が一気に増えた。それまでほとんどいなかった状態から毎日、40とか80とかといった数になっていった。この前は145例というのを見てびっくりした。それは2日間の数字だから、というが。最近は毎日70例くらい報告されるってのが通常パターンとなってきている。

こうなってくると自分だってどこからかうつってしまう可能性もあるという事態になってきた。そう考えるのはみんな同じらしく、外を歩いている人はみんな周りの人たちに疑いを持っているかのような顔つきになっている(ように見える)。
それはもしかして私がアジア人だから余計にそういう疑いの目を向けられやすいのかも?とも思う。いまだにアジア人だけがウイルスを持っているかのように思っている人は結構多い。

バスやスカイトレインはガラガラ。バスは今、料金を取らなくなっている。
飲食店は閉店か持ち帰りとデリバリーのみになっていたり、その他閉まっている店も多いため、仕事に行かない人が増えているせいか、道も空いている。朝のラッシュ時であってもすいすいと車が進む。バスは乗っている人がほとんどいない状態でも走り続けるが、乗降客が少ないのと道が空いているのとで時刻表よりも早くに進んでしまうようだ。
道路が空いているのは運転のストレスが少なくていいのだが(しかし道が空いていると飛ばす輩がいて、これは迷惑だったりする)
今のところ閉めている店も、一時閉店に入る前に3月末までとか4月初めまでと期限を決めているところもあったが、実際その時が来たらほんとに開けられるのか?延期にする所もありそうな気がする。

私はここのところ仕事をしているせいもあって、街中にいくことがほとんどないため、どんな感じになっているか自分の目では確かめていない。が、ダウンタウンに行ってきたという人の話ではガラガラでいつもとまったく違う様相にびっくりしたそうだ。
外出を自粛してください、人とは2メートルくらい離れてください、といわれていても、ビーチや公園などに遊びに来た人がどっさりといて、全然距離取ってないじゃんという状態になっていた。それで政府の人たちは怒って「いい加減にしろや」(当然だがこの通り言ったわけではない)ときついメッセージを送った。そしてビーチや公園の駐車場を立ち入り禁止にするという措置を取ったりした。カナダの首相も「とにかくみなさん家にいてください」と訴えた。

さてこんな状況ではあるが、新聞を出すメディアは当然営業を続けている。出来る限り在宅勤務にしている部分もあるだろうけど、私の職場ではそういうわけにはいかない。オフィスに行かないと作業が出来ないのだ。
通常オフィスには7~8人がいて(みんな日本人)、寒いけどドアを開けておいて換気に気をつけたり、スタッフ同士近づきすぎないように気をつけて仕事をしてきた。しかし、多くの人がバスとかスカイトレインに乗って通勤してくることから「やっぱり感染が怖い」という気持ちになっていったらしい。それを訴え始めたら(私はいちばんはじっこの席に座っているので、話の輪からやや外れ気味)、上司が真剣にそのことを考え始めた。そしていきなり、「じゃ、お休みにしましょう」と決定。それがお昼くらいのことで、いまつくっている新聞を最後にしばらく休刊ということになってしまった。
そこからは私は対応に追われ、まさにてんやわんやとなった。

いきなり私は仕事がなくなったわけだが、外にでれば感染のリスクが高くなるのは確かなので、これは良かったのかもしれない。実際、スタッフは安堵している様子だった。
私はここでの仕事の他に在宅でも仕事をしている(微々たるものだが)ので、少し楽になるなぁと思う。
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どんどんタイトになっていってます

2020年03月24日 | 生活
日々増えていく感染者数。BC州では死者の数も増えているが(ちょっとずつだが)、いまのところはそのほとんどがノースショアのケアホーム関連の人のようである。
感染者数が増えてきているのは、検査する数が増えたからでもあるという話だ。正確な数値は忘れてしまったが、たとえば今までは1日に500人くらいしか検査できなかったところが、倍以上の数をこなせるようになったとかそんなことらしい。
今日は40例、次の日は80例、みたいなペースで発表されているとだんだんそうした数に慣れてくるというか、もはやあまりびくりしなくなっているこの頃。おそろしや。

レストランやカフェなどはテイクアウトまたはデリバリーのみとなり、なかでの飲食は出来なくなった。当然、どこのレストランでもスタッフをそれほど揃える必要がなくなり(食事を運んだり注文とったりするひとは必要なくなるし)、一時解雇となる人が増える。マッサージだとかネイルサロンだとか、スパだとかひとと触れ合うようなサービス提供する店もできなくなった。歯医者ではクリーニングだとか検診だとかは延期、急患とかを受け付けるのみになったらしい。つまりどこもかしもほぼ閉まっているって感じだ。街を歩いてみたわけではないのでよく分からないが、個人の商店も閉めている所も多いかもしれない。一時解雇や辞める人も多いだろうし、経済的打撃は大きい。家賃が払えないって人も出てくるだろう。いまや社会はウイルスに感染したらどうしようという恐怖を感じているだけでなく、生活に対する不安感も増長していく感じ。

一方、外に出て散歩とかサイクリングとかハイキングなんかを楽しむのは、良いとされている。家にこもりきりになってうつっぽくならないためにもある意味推奨されている。
ただ、他の人ととにかく近づかないように!!ということだけは注意しないといけないそうだ。私も犬の散歩をしていても前から歩いてくる人がすっごく離れて(とか道の向こう側に渡ったり)近づかないようにしているっていうのが増えた。犬飼い同士が散歩の途中に話をするときも少し距離を置いて話すし、長話はしない。
だから散歩している人たちものどかに楽しんでいるというより、することないからしてます、でも他人に近づくのは怖いといった殺伐とした雰囲気があるのも確か。

で、行くとこないし、ハイキングでも行こうか~ってなる人は多いらしいが、その行った先に人が集まっていて、結局他人と距離を取るというのが守られていない・・・という事態にもなったとか。ハイキングの行き先として人気のスポットは立ち入り禁止になったところもある。ニュースでその場所の写真が写っていたが、日本の満員電車みたいなくっつきかたはしていないが、確かに結構人がいるわな、という感じ。
公立の小学校のグラウンドには遊具施設があって、誰でも入って遊べるのだが、いまはそこも立ち入り禁止となった。公園にはバスケットボールコートがあるところがあるが、そこに数人集まって遊ぶのも禁止。公園にある市のテニス場も閉鎖。トイレも閉鎖されたそうだ。こうなると行くところは近所の散歩くらいしかなくなってくる。ちょっと遠いところに行って、ハイキングしていてトイレに行きたくなったら困るからね。
小さい子どもがいるところは外遊びをさせようにもなかなか困るのではないだろうか。友達同士で集まって遊ぶのもほぼ禁止になってるし。(1人から2人くらいならいいようだけど、実際はそれすらも許されないような雰囲気がある)

ネットで見た日本の写真、桜の開花が早くてもうお花見シーズンになったとか。上野の桜を見ようとたくさんのひとが来ていたようだ。こっちの現状ではありえない光景だけに、日本はもうウイルスの心配はほぼ終わったのだろうか、と考えた。
3月初め頃から学校を休校としたときには、日本も思い切ったなぁなどと思ったが、いまこちらで取られている対策はもっと厳しいので、今思い返すとそれほど厳しい対策でもなかったかなと思う。
学校は休みでもレストランには人がたくさん来ていて、カラオケにいったりとか、遊ぶところもたくさん開いていたようだし(閉まっている施設もあったにせよ)、電車はかわらず満員だったようだし、それほど制限しているように感じられない。こちらに比べれば。つまり日本はもうピークを過ぎたってことなのかなぁ?と思うのであった。
それにしてもこちらはいつまでこういう状況を続けるのだろうか。とりあえず4月初めごろまでは続きそう。そしてその先はどうなるかも不透明だけど。


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買い物に行ってみた

2020年03月23日 | 生活
BC州でのコロナ対策が強化されたのが、3月16日の週である。その前まではちょっとした買占めも見られるかな、という感じだったのだが、この辺りからそのスピードが速まってきた気がする。
レストランやカフェはほぼ全部閉まってしまったか、テイクアウトやデリバリーオンリーになった。スーパーなんかは開いてはいるけど、営業時間を短くするようになった。てなわけで、人々もいよいよこれは買いだめしておかないとまずいかも、と戦々恐々としている。

仕事先で「乾麺類、缶詰、瓶詰のものはほとんどなくなっているようだ」とか「米が売ってない」とか「味噌や醤油も買っておかなきゃ」などといった会話が交わされる。あとの2つは日本人ならではだけどね。
そんなに売り切れに近い状態なのか・・大丈夫かなと少し心配になる。

私は仕事もあってそれまで買い物には行けなかったのだが、金曜日に行ってみた。いちおう(どうなるかわからないけど!)次の週も仕事だし、1週間分の買い置きをする必要があったのだ。
私がよく行くスーパーも営業時間を減らしていた。駐車場もいつもより空いている気がする。スーパーだけのではなく付近の店の駐車場でもあるので、他の店に人が来ていない(または閉まっている)ようだ。スーパーにはそれなりに人がいて買い物をしていた。
道路もやや空いているし、たまにすれ違うバスには人が乗っていない。バスは運転手がいる前のドアから乗り込むのだが、これからしばらく、後ろのドアから乗降することになったらしい。かつバス料金は払わなくても良いことになったとか。(スカイトレインは払うけど)

さすがにマスクをしている人が増えた。手袋をしている人もいる。
雰囲気は殺伐としており、みんなピリピリしている感じが伝わってくる。すれ違う人すれ違う人、「あんた、ウイルス持ってないだろうね?」って言いたげな顔している。これはなんか怖い・・・もっとも私が疑心暗鬼になりすぎているのかもしれないが。
やはりカラの棚が目立つ。トイレットペーパーとかペーパータオルなんか皆無に近い。あと保存の効くタイプの食べ物もかなりなくなっている。ハムなんかは頼むとスライスしてくれるのだが、さすがにこういうサービスもなくなっていた。当たり前ですが。石鹸やアルコール消毒液はもちろん売り切れ状態。
こ、これはほんとに非常事態だ、と改めて実感する。
日本でのコロナ対策よりも厳しくやっていると私は思う。が、そのせいでか人々は恐怖に駆られ、不安は募るといった具合でなんだか殺気立っている。
レジに並ぶ際には、前後の人とくっつかないように立たなくてはならない。それで、立ち位置を示すサインが床に貼ってある。聞いた話によると、病院の待合室の椅子も隣同士で座らないように1つずつ空けて座れるように、紙が貼られているらしい。

私はアレルギーのせいで咳が出るのだが外では十分に気をつけないといけない。タンがからむので「えへん」みたいな感じでしただけで、「咳をしたな!マスクをしろ!」と言われたことがある。びっくりした。ほんと、ひとこと「えへん」っていっただけなのである。ゴホゴホやったわけでは絶対にない。何を言われるかわからないから気をつけていたのであるから。しかし言い返したり説明したりしてもどうにもならないし、そういうことを言ってくる人は大抵ろくでもないので、関わらない方が安全である。不安はみんな感じているが、その中でも周りの人はみんなコロナウイルスを持っているかのような妄想に取りつかれている人は、結構多いと思う。それは可哀想でもある。
この殺伐とした雰囲気では外にも出たくなくなるってもんだ。

保健局の人とかは、散歩したり、サイクリングしたりはぜひしてください、ただし人との接触を避けましょう、と勧告している。最近天気もいいのでいつも以上に散歩している人を見かけるのも気のせいではないだろう。
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気が滅入る

2020年03月21日 | 生活
BC州ではコロナに関して短い間に事態がどんどん変化していっている。
毎日会見が開かれ、毎日ニュースが更新されていく。私が働いている新聞のオフィスでは週に1回発行しているのだが、カナダでのニュースも載せており、記者会見なんかのプレスリリースだとかこちらのニュースサイトなんかから取ってくる。水曜日に印刷に出すのだが、この日の午前中にその時点までの最新のニュースを入れる。しかし、水曜日のお昼頃に会見があってまた事態が変わったりすると、新聞に載せるニュースも手直しする必要があったりする。今週はまさにそんな感じで、水曜日の朝、会社に行った時点から「今日はきっと大変になる・・・」と他のスタッフと言い合っていた。
思った通り、お昼頃、ニュースが更新されてニュース記事を担当する記者から連絡が入った。で、こっちもニュースを手直し。それ以外にも手のかかる記事があって(コロナと関係ないものだったけど)、あれやらこれやらと大変だった。

家に帰って脱力。疲れた・・・・。しかしニュースを聞いたり他の人と話したりしているとなんだか不安に駆られてしまって、「そうだ。犬のえさを買っておかなくては」と思いついた。まだ2週間くらいはもちそうなんだけど、もし2週間後に買えなくなったらまずいかもと思ってしまったのだ。車が無かったので歩いていく。歩いて10分弱だから別にかまわない。ついでなので犬の散歩も兼ねて行こうと思った。犬と一緒だと10分なんかじゃ辿りつけないのだが。
途中、うちの犬に会うといつもおやつをくれる人に会った(当然、うちの犬は大喜び)。その時に、ここがイタリアだとかサンフランシスコのように外出禁止という事態になったら大変だ、という話になった。犬の散歩はしてはいけないのかなといったら「さあ、どうだろう?」「おそらくトイレのためにちょっと出すことくらいは大丈夫じゃないのかな?」「でも散歩っていうのはダメだろうね」などといっていた。それは困るなぁ・・・

そして木曜日。この日の会見では保健局の人がいつも以上に断固とした厳しい態度で、他の人との距離をあけることを強化するようにと伝えた。「これはオプションではないのです」という。つまりやらねばならぬということ。食料品や日用品の買い物に行くのは構わないし、散歩やサイクリングなんかもしてもいい。だけど、どれも他人とは一定の距離を取るようにしなくてはならないということだ。買い物もレジで順番待ちをしているときに前の人に近づかないように離れて並ばなくてはいけないらしい。銀行などでもカウンターに座る銀行員から離れた位置から話しかけなくちゃいけないそうだ。
保健省の大臣はこの前の日の会見で、(ウイルスに対する)「一生に一度あるかないかの戦いです。この戦いにまだ加わっていない人には、いまこそ加わって欲しい」といったそうな。さながら戦時下である。翌日の新聞の一面にその言葉が大きくドーンと載り、すごいインパクトを放っていた。(ちなみにこの新聞を見たうちのだんなは、第2次世界大戦のときのキャッチフレーズじゃんか?やり過ぎじゃないの?とは言っていたが)

子ども同士を遊ばせるのをプレイデイトというが、保健局の人は「プレイデイトはしないでください。友達とコーヒーを楽しみながらおしゃべりというのもしないでください。いまはそういった交流をするときではありません」と強調。
いま、50人以上の集まりは禁止されているが、それよりずっと少ない10人以下の人数でも集まらない方がいいというわけである。友達と会うんではなく電話やスカイプとかの通話でしてほしいということらしい。
そんなニュースを読んだ後、外に遊びに行っていた息子から電話があった。「友達2人を家に連れて行っていい?」と聞いてくる。もちろん却下。しばらくはそういうことはできないと説明した。息子は「なんか気が滅入る・・・」とひとこと。
確かにそうだ。きっと誰しもがそう感じている。やはりある意味これは戦時下のような状況なのかもしれない。
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日々変わる報道

2020年03月19日 | 生活
カナダにおいてはちょっと前までそれほど差し迫った事態には思えなかったウイルスであるが、3月の2週目くらいから様相が変わって来た。3月16日からは続々とお店、文化施設、スポーツ施設、などが閉鎖されていった。毎日その数が増えていく。BC州保健局の人や担当大臣はほぼ毎日会見して状況をアップデート。さすがに最近めっきりお疲れの様子。

息子が働くスケート場内のレストランも、スケート場が閉鎖されたので一緒に閉まってしまった。ここは閉鎖が早くて14日にはもう閉めちゃっていた。13日の夜に息子はシフトが入っていたのであるが、仕事先に私が送っていき家に帰ってメールを見たら、その施設から閉鎖のお知らせが来ていた。どいうこと?!いま仕事に連れて行ったとこだけど?(メールには13日付で閉めますと書いてあったのだ。実際は閉まったのは14日だった)まさか息子から電話が来て仕事ないから迎えに来てとか言われるんじゃないだろうな・・・なんてドキドキ。だが、送っていったときにその施設の駐車場はいつもの週末のように車でいっぱい、人もたくさん出入りしていたので、いやいやまさかあの状態でいきなり閉めるってことはあり得ないな、と思い直した。
結局その日は夜の1時まで息子は働き、私が迎えに行った。(なんとこの日、だんなは1泊でセイリングにいってしまっていた)車に乗ると息子が「今日が最後で明日から仕事休みになるよー」。そしていま春休みで無職、となった。

市が運営する文化施設(劇場、美術館とか)、スポーツ施設(プールやスケート場)、図書館、コミュニティーセンターも閉鎖。公園の一部やゴルフ場まで閉鎖。ゴルフ場とかって大丈夫なんじゃないの?とか思ったりするけど。
映画館も閉鎖。スターバックスもテイクアウト中心に切り替え、レストランによってはやはりテイクアウトに切り替え、レストランからのデリバリーサービスでは現金でなくカード支払いのみにする。
モールも時間短縮するところが出てきたし、有名チェーン店が続々閉店(たいていは2週間くらいと期限を定めている)、石けんのお店のラッシュ、ヨガウェアのルルレモン、化粧品のキールズやロクシタン、本屋のインディゴ、ハドソンズベイというデパート、ユニクロ、トミーフィルフィガーなどなど。1つ閉店を決めたらそのあとは出てくる出てくる・・・

そしてついにBC州は緊急事態を宣言。ここのところ、新たな感染者数が増えてきていて、2桁になったなと思ったらそれが、20、30となっていき、ついに一日で83例出たのだ。ハイペースで増えてきているので感染拡大を食い止めなくては!ということになってきたらしい。
で、17日にはついに、公立校の休みも決定した。それまではいろんな施設なんかが閉まっても学校はまだ閉めないといっていたのだが。とはいえ今は春休み中。30日から新学期が始まることになっていたわけだが、それが延期となるらしい。
お休みの期限は未定。息子は「やった~」とかのんきに言っているが。
うちのように子どもが高校生くらいなら、仕事をしている親であっても、学校が休みになって子供をどうする?!ってことにはあまりならないかもしれない。が、子どもが小さい家庭は預け先を考えなくてはならなくなるだろうから大変だろう。リモートワークを出来る親なら家にいられるかもしれないけど、そういうことができない仕事のほうが多いと思う。
大学、カレッジは16日頃からオンライン授業に切り替えるところもでてきた。娘の大学もそうなったらしい。

こうなってくるとさすがに私も「我が家の食料品は足りてるのか」と心配になる。こんな調子で店がどんどん閉まっていってしまったら、買い物に行けなくなっちゃうからね。

そして私が働く新聞のオフィスも大変である。イベントが全部キャンセル、どこもかしこも閉まっているし、記事がないねぇという事態になってきている。だんなが「犬とか猫の写真でも特集で載せるしかないんじゃない?」といったが、ほんとにそういうことになりそうだ。
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心配は募るけど

2020年03月13日 | 生活
記事を書いている新聞のオフィス内で働くことになった。期間限定3か月ほど。それ以上はやりたくないし、やらなくてもよいらしい。以前にもオフィス内で仕事をしたことがあるがそれも6年くらい前のこと。その時は9か月くらい働いた。(そのときも次の人が決まるまでの暫定ということだったので)
その後もそこのポストの人が1週間以上休むときに代行で入ることがあったものの、久しぶりにがっつり働くことになったので、いろいろと忘れていることがあったり、また私が働いていた時から時間が経ってやり方が変わっていることがあったりして戸惑うこともある。
周りの人たちの協力と理解を得てなんとかやっているような状態。

仕事を始めるとやっぱり一日が忙しくなる。特に朝。6時少し前に起きて息子のお弁当を作り(自分のも作らなくてはならないが、それは前の晩に作る)、自分もご飯を食べ、犬の散歩に約1時間、合間に洗濯するときもあり、それから在宅ワークを30分程度する。合間に息子を起こす。そしてバスとスカイトレインを乗り継ぎ会社へ行く。息子はだんなが学校まで送ってくれることになっている。でかけるまではフル回転である。犬の散歩を短くしたいとも思うのだが、一日に1回は1時間位散歩してあげたい(ずっと歩きっぱなしではなく、かなりゆるりとしたペースなのだが)が、会社から帰ってきたらその元気は残ってないので朝のうちに行くことにした。帰ってからはトイレのためだけに連れていく程度。

さて、最近はめっきりコロナウイルスの話題ばかり。新聞で取り上げるのもその関連ニュースばっかり。
カナダは最初のうちは感染者数も少ないし~って感じだったのに、最近拡大が顕著で、毎日のように保健局のひとが会見したりして、発表される内容が日々変わってきている。
BC州の場合、前の日に39人くらいの感染者数だったのに、朝出社してプレスリリースなんかをみるとすでに7人増えていたり、とか。BC州では1人だけとはいえ死者も出てしまった(3月13日時点)し、連日ニュースはウイルスの話題ばかりとなっている。
そんな中ついにBCでも250人以上の人が集まるイベントや集会は自粛するようにというお達しが出た。春になるといろんなイベントがおこなわれるがそれもどんどんキャンセルを決めている。こうなると困るのが新聞なんですよ。イベントがあれば取材に行くこともある。それを紙面に載せるわけだが、そういうイベントがないと何を載せたらいいの?なのである。そんなときに新聞のオフィスで働くことになったわが身の不運を思うのであった。
クルーズ船は危険ということで、クルーズでの旅行は避けましょうというお達しも出た。さらに、海外旅行はなるべくしないようにとも言われている。そうなると旅行会社は大打撃だ。すでにいまだかつてないほどの危機状態になっているというところもあるそうだ。海外旅行にはアメリカにいくことも含まれている(陸続きだけど…海外というのは日本的観念だよね)。アメリカにガソリンだとか牛乳(安いらしい)だとか買い物に行く人なんかもいるけどそういうのも避けてほしいというわけだ。

先の見えない不安感、出かけるのが怖くなる閉鎖感、自分や身近な人が感染するかもしれないという恐怖感、いろいろとあって心配は募るけど、とにかくなんとか日々過ごしていくしかないのだろう。
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映画を見てきた話

2020年03月08日 | 生活
ここのところ映画をほとんど見ていない。最後に映画館に行ったのはいつだっただろう、というくらい遥か昔。Netflixだとか、テレビなどでも見てない。映画は2時間近くというのが多いので、見始めると時間を取られてしまうのがどうも困ってなかなか見れなかったというのもある。

総領事館が主催する日本映画の上映というものが1年に1回か2回ほどおこなわれている。まえに歌舞伎をDVD収録したものを見たことがあった。それは大きな会場でやったし、有料でもあったがたくさんの人が来ていた。
今回のは、もっと小さな会場で無料で開催されたもの。

友人に誘われていくことにしたのだが、当日はまず近くで食事をしてから会場である図書館に向かった。6時に開場ということでその少し前に着いたのだがすでに長い列ができていた。入れるのかな・・?と心配したがなんとか入れた。おそらく70~80人くらいしか入れなくて立ち見はなし。それ以上の人が訪れたようで急きょ他の部屋も使うことにしたらしい。すごい人気。

この日見たのは「モリのいる場所」という映画。熊谷守一という画家が晩年の30年超を、東京、池袋の近くに持っていた一軒家からほとんど出ることなく過ごしたという。通称モリの生活を描いた映画だ。この自宅の庭というのが小さな森みたいで、30年近くかけて自分で掘ったという池まであったりする。その森のような庭にはいろんな樹木、草花があり、たくさんの昆虫、とかげ、猫などが住んでいる。映画の時代は1970年代前半。その頃はやっていたドリフの全員集合のネタとか、知っている人にはくすっと笑えるところもあった。私と一緒に見に行った友人は、その頃にはすでに海外に出ていたと思うのでもしや分からなかったかもしれない。
モリの家にはしょっちゅう人が出入りしていて、家から全然出てなくても退屈しなそうだなぁという感じだった。モリは日中は庭を散歩して草花を注意深く見たり、蟻の行進を飽かず眺めつづけたり、昼寝したり、と家と庭のなかで充足した生活を送っている。彼の庭は宇宙のように思えてくる。
家から全然出ない生活はとくべつうらやましくはないけれど(しかし彼のような生活をしたいと思う人は一定数いるかもしれない)、この人にはこれが一番自然な住み方なのかもしれない。監禁されているわけではなく自分で好んでこもっているんだしね。このころには著名な画家として知られていたようで、ひとがしょっちゅう訪ねてくるのもそのおかげだし、お金にも困っていないからこそこうやってひきこもっても暮らしていける。そりゃあ充足しているよねぇ。

次の週、同じ場所で同じ時間帯にまた別の映画上映があった。また同じ友人と見に行くことになった。今度は早めにつくようにしようと思い、待ち合わせをその会場にした。5時半に着いたらすでに30人くらいは並んでいた様子。いったいいつから並び始めてるんだ?
今度の映画は「パパのお弁当は世界一」というもの。離婚した後お父さんと一緒に暮らし始めた高校生の娘に、お父さんが毎日学校用のお弁当を作り始めるという話。娘がそのお弁当のことをSNSに投稿して話題になり映画化されたらしい。
今まで料理などしたことのなかったお父さんがお弁当を作るとあって、最初のうちはひどい出来栄えだったが、だんだんと腕をあげていく。
それにしても娘は家のことを全然手伝いもせず、あげくは彼氏のお弁当までお父さんに作らせる始末。彼氏に思わずお弁当作ってあげるよ!と申し出たのだが、自分で作ってみるということにはならずお父さんに2つ作らせるという(もちろん女の子の友達にあげると嘘をついて)。その頃にはお父さんのお弁当は上手になっていたのだ。
この映画を見た人は感動して泣いたという話も聞いたのだが、それは親子の愛情の深さに感動してなのだろう。まぁ確かにそれはあった。が、彼氏のためのお弁当まで作らされて、反抗期の娘にも対応し、お弁当を作り続けるお父さんの姿に私は涙が出そうになった。お父さん、エライ・・・。娘よ、弁当箱くらい自分で洗えよ。
ともかく。3年間作ったお弁当作りも卒業と共に終了。最後のお弁当は気合を入れて彩りもきれいなお弁当を作るお父さん。3年間ありがとうなんていうメッセージも付けていて、感動させる。そして大学生となった娘はお父さんにお弁当を作ってあげるのだ。

これを見ていて思ったのは、日本人にとってお弁当ってとても大切なものなんでなかろうかと。こちらは給食があるところがほとんどないので小学校から高校まで基本的にずっとお弁当だ。だが、日本みたいなきれいな手の込んだものは作らない。とてもシンプル。お弁当を作ることで親が子どもをどれだけ大切に思っているかが伝わるというのが日本だが、こちらはおそらくそういう意識は希薄だ。お弁当に対する思い入れは、日本人に比べればほとんどないんじゃないかな。この映画を見たカナダの人が、親子のきずなを深めるためのひとつとしてお弁当作りがあるということをどのように捉えただろうか、というのが私としてはとても気になる。
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買い占めはあるか?

2020年03月04日 | 生活
日本ではトイレットペーパーなどの買い占めが出ているとかニュースで見た。地域によって差はあるみたいだけど。トイレットペーパー買い占めなんてオイルショックの頃か?とか思っちゃうよ。その頃は小さい子どもだったので自分で買い物をするわけではないから、どんな状態だったのかまったく覚えていないが。
それだけ先行き不透明で不安感だけが横行しているということなのかもしれない。

感染者数はまだそれほど多くはないカナダであるが、こちらの3月3日現在BC州では9例出ているそうだ(カナダ全土では30例)。中国から親戚が来ていたという人やイランに行っていたという人が感染したという話。とはいえ咳が出て発熱もしているけど、「インフルエンザでしょう」とか言われて終わりという患者も実は新型ウイルスに感染していたってことがあるかもしれない。そうでないと思いたいけど。中国に行ってたとか感染者が多いところに行っていた、またはそういう人と接触があったというのでない限り、検査はしてくれないらしい。ちなみに聞いたところによると、通常であってもインフルエンザの検査だって特にしないとか。だから薬も出ない。家でゆっくり休んで、市販の風邪薬でも飲んでて~って感じらしい。
しかし、今だったら、日本から帰ってきたんですという人が、発熱などの症状を訴えた場合なら、もしかしたら検査があるのかもなぁ。

私は3月からオフィスワークを3カ月程する予定となっており、そうなると買い物も好きなペースでいけなくなるなと思い、まとめ買いできるものは買っておくことにした。
コストコに行く。ここはいつも混んでいるがこの日はいつにも増して混んでいるような気がした(でも…気のせいかも)。そしてスーパーストアへ。私にとってこの2つの店はまとめ買いの店であり、月1回くらいのペースで訪れる所なのだ。これまた結構混んでいる。缶詰のコーナーが特に。
まさかここの人たちにも買い占めしてる人がいるのか?

アメリカのCDCがいつパンデミックになってもおかしくないみたいなことを言ったり、アメリカでは死者も出てしまったし(しかも死者が出たワシントン州はBC州のすぐ南ということで近い)、カナダ(BC州)も準備を整えているといったことを言っているので、人によってはパンデミックが近いかもしれない・・!と思っているかもしれない。そうなったら買い物もなかなか行けなくなるかもしれないし、日持ちのする食べ物を買っておこう、と思っている人も結構いるのかもしれない。
これも先行きが見通せないために不安を感じて、ということなのかも。パンデミックっていう言葉に恐怖を感じて神経質になっているだけともいえるかもしれない。
いまのところトイレットペーパーがなくなるっていう事態にはなっていないし、これからもそういう状態であればいいと思う。
マスクはどこでも見つけられない状態ではあるようだ。もともとこちらの人はマスクはしないので、売っている量が日本なんかに比べれば少ないところに来て、このウイルスで一気に売れちゃったみたい。しかし蔓延しているとはいえない状況であり、マスクをしている人はまだごく少数である(少なくとも私が見る限り)。
アルコール消毒液も売れていて、棚に並んでないという店も多いとか。これはもう少しすれば生産が追いついてくるかなとは思う。

ところでこちらのニュースでもこの話題が出ていた。やっぱり買いだめしようとする動きはあるみたいだ。水とか日用品、缶詰などなどをどっさり買っていくらしい。カナダだけでなくアメリカでもその動きがあるらしい。(地域差はあるようですが)そっか・・やっぱり私が「いつも以上に混んでないか?」と思ったのは気のせいじゃなかったんだな。
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続バス

2020年03月02日 | 生活
前回書いたメトロタウンから家の方へ帰ってくるバスの話。
30分は少なくとも乗っているので、途中で眠くなってくることもあるというバスなのだが、数日前それに乗ってメトロタウン方面に行く用事があった。
このバスは割と混んでいるので、平日日中は12分おきくらいに出ている。ただラッシュ時は道が混みバスは遅れ気味になる。だから12分おきのはずが、15分間隔になったり、1台行ったあとすぐ後に次のが来たり、と時刻表通りでなくなることがよくある。

3時に大体の小中高校が終わるのだが、その3時を過ぎると道も混み始める。学校へ迎えに行くというのもあるし、朝早くから勤務の人がそろそろ帰りはじめたりするのだ。この日私は3時ちょっとすぎのバスに乗った。バス車内も満員という感じだがみんな一応座れている状態だった。道は混み始めていてバスもノロノロ運転になる箇所もあった。しかしほぼ時間通りに着いた。
用事が終わってバスに乗って帰ることにしたが、途中から乗ると絶対座れないし、30分も乗ることを考えると最初から座っていきたいと思い、バスターミナルまで向かうことにした。徒歩5分ちょっとというところだし。
バス停に行ったら長い列。すでにバスは到着していてまさに乗客は乗り込もうとしているところだった。きちんと列ができている時というのはバスがもうすぐ来るということなのだ。
一瞬、次のバスを待とうか・・・と考えたが、座れる可能性はちょっとあると思い乗ることにした。若者は結構座らずに立っていてくれたりするので、たくさん並んでるけど席は空いている可能性がある。おばさん力を発揮して空いてる席をゲット。(無理やり取ったわけではない。若者は座らず立っていることが多いが空席の前にも立っていたりするので、すみません~~座っていい?とかいいながら座るのです。こういうこと言いながら座るっていうのがおばさんくさいって意味で。)

ふー、と一息ついたが、私の座っているすぐ近くのおばあさんが、道中何度も咳をしていた。たまにくしゃみも何発か。いちおう口を覆ってはいたようだけど。ひ、ひえ~~~。いま、新型ウイルスでみんなが神経質になっている時だけに、これは嫌だなぁと思った。そう思ったのは私だけではない。私の横に座っていたおばさんは、ちょっとやめてよねーってな顔しておばあさんを見ていた。そしておもむろにカバンからアルコール消毒液を取りだして手につけていた。私ももちろんそういう消毒液を持参しているが、その日は手袋をしていたのでつけなかった。
そのあとも咳するたびに周りの人がじろっとおばあさんを見る。すごく咳き込むというほどではないのだが、やっぱり時期的に嫌だなぁとみんな思うみたい。私なんか、もしマスクを持っていたら「咳するならこれ付けて!」とか言いたくなりそう。
日本ではマスクをしないで咳をした人に文句を言う人が人がいてケンカ、などという事態もあったとか聞くが、こちらではさすがにそういうことはない。大体ほとんどの人がマスクしてないし、もともとマスクをしない人ばかりだからほとんど売っているところがないところに新型ウイルスで買い占められて、いまやマスクが買えるところがないのだ。
マスクしろよ~!って思っても手に入らないのよ、ってことになる。
マスクに関していうなら、最近は付けている人をちらほら見かけるようになった。みんなアジア系だけど。

空いていれば場所を移動することもできたかもしれないけど、バスは超満員。立っている人もたくさんいる状態だ。だんだんと乗客がおりていったん空いてくるのだが、そのあと、スカイトレインの駅にも停まり、そこでまたたくさん乗ってきた。そんな中でおばあさんが咳していると乗客は「え、やだ!やめてー」って感じになるが、どこにも逃げ場なし。早く降りたい~って気分でいたことだろう。
普段ならここまでみんな神経質にはならないと思うのだが、いまは時期が悪い。
30分以上おばあさんの咳におののきながらのバスの旅。おばあさんがただの風邪っぴきであり、かつその風邪がうつってないことを祈りつつ、帰宅後はすごく必死に手洗いうがいをしたのであった。
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