冬は雨降り・・夏は素晴らしき・・住めば都

チャー助です。
カナダ・バンクーバーに移住して25年ほど。生活・子育て・日本について思うこと等を綴ります。

寒い~

2020年10月29日 | 生活
10月も終わりだ。すっかり秋深し。
先週末はとても寒かった。朝なんか気温が1℃とか、日中でも7℃くらいにしかならなかったりして。天気はまあまあ良かったが寒かった~。場所によっては雪が降ったところもあったようだが、たしかにそれもありそうだなと思うほどの冷え込みだった。

最近は買い物時にマスクをしていくのは当然のようになってきている。お店によってはマスク着用が義務付けられているところもあるが、そうでないところもある。マスクしなくちゃ入れないよ、と言ってなくても、マスクをして買い物をしている人も多い。
私はマスクに抵抗がある人ではないので(典型的日本人といえるかも?)付けていくのは特に何とも思わない。ただ、店員さんに何か伝えたいときにちょっと困る。私もマスク、店員さんもマスク、そしてアクリル板が2人の間にあるという状況だと、なかなか伝わりにくいことがよくある。私はもともと声が大きいわけではないのに加えて、マスクのせいでよけい声が聞こえづらくなるみたいで、大抵は「え?なんて言いました?」と聞き返されるし、聞き間違いも起きることがある。
少し前のことだが、私の娘とマスク着用が義務化されているアイケアに行ったことがある。私の携帯に電話がかかってきたので、思わずマスクをずらして話し始めた。すると娘が「マスクを外しちゃダメ!」と厳しく叱咤。「あ、ごめん、ごめん」と慌ててマスクを戻したのだった。娘の職場ではマスク着用をお願いしているため、していない人に敏感になっているらしく、条件反射的にこう言ってしまうのだそうだ。なわけで、私も聞こえにくいかもと思って外すのは良くないかなぁと思ってしまう。

寒くなってくるとマスクしていると暖かそうでいいかもなぁ、とは思う。
一方、まだまだコロナが心配だし、寒くなってくるのはやっぱり不安材料でもある。ちょっとした風邪でもひきたくないなぁとか。
友人が体調を崩してウォークインクリニックに予約を取った。ウォークインだと予約取らずに行っていいのだが、予約も受け付けている。むしろ今はコロナのこともあるので予約を取る人がほとんどのようである。予約日にクリニックから電話が来て、電話で診断するので来ないでほしいといわれたそうだ。話を聞くだけで、検査もされず、薬だけ処方されたらしいのだが、その薬をとると逆に具合が悪くなる始末だったそうだ。災難だ・・・
3か月ほど前、足の怪我でウォークインに行ったのだが、クリニックに行ったら、熱はないか咳は出てないかなどなど、コロナ感染の恐れがないかの確認はされたけど、その時は見てくれた。その話をすると、友人は「それは外科だっただからじゃない?」という。なるほど、そうかもしれない。

9月から学校は新学期が始まったものの、大学生はほとんどオンライン授業となっている。小中高はいろいろと工夫しながら、子供たちが学校に通えるようにしている。娘もすべての授業がオンラインだ。オンラインだと何だか勉強しにくいとか、テストでカンニングがしやすくなっているとか問題は出ているようだ。海外からの留学生のなかには、カナダに来ることを諦めて、自国にいながらにしてオンライン留学している人も多いらしい。時差があることを考慮してオンライン試験も、受けられる時間帯を広くしている時がある。さらに、カンニングを助けるようなサイト(答えを載せている)もあるそうで、大学側に取っても悩ましいところのようだ。
また、留学生や国内からでも遠方の生徒は寮や大学付近で部屋を借りるということをするのだが、そういう人たちが今年は激減。家賃収入が入らないのも、大学にとっても痛手らしい。
学生側にとっても、大学に行って勉強できないだけでなく、その他の施設(図書館とか学生会館とか)も使えないし、友達に会えないし、いわゆるキャンパスライフを楽しむってことが出来ない。そういったことも含めての大学生活なんだものね、気の毒としかいいようがない。そういった状況であっても授業料は今まで通り・・どころか、今年は少し値上がりしてるし!(うちの娘の大学の場合)納得いかない・・・。オンラインにすることによって、そのための設備を整えるとか、今までにはなかった経費がかかっているので~っていうのが、大学側の説明だが。

ほんとに大変な事態である。ずっとこんな風に暮らしていかなくちゃいけないのかなぁ。なんて考えると悲しくなるね。
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第2波ということらしい

2020年10月24日 | バンクーバーとその周辺
BC州ではここのところコロナ感染者が増えてきている。10月19日の発表では、保健局の人が第2波に入ったがコントロールは出来ている方だと思うといっていた。第2波ってことだけど、そんなに心配しなくてもいいよということなのだろう。
カナダ全体を見ると、オンタリオ州では700人超、ケベック州では千人超って日もあったので、それからすると比較的抑えられれているほうかもしれない。

うちの息子が通う高校でも1人感染者が出たらしい(その後、増えたらしい。結局何人出ているのか不明)。それが先生やスタッフなのか、生徒なのかは明確にされていないが、子供たちの間では特定されているらしい。これまた真偽の程はわからないけど。その感染した人と接触があったと思われる人には、保健所みたいなところから直接連絡がいくそうなので、なにも言われてない人は心配せず学校に通うようにというお達しだった。息子は週1日しか行ってないし、そもそも普通のクラスにはいっていないので、あまり心配はないのだが(たぶん)。

私の住む市にある学校で感染者が出ているのは(私が知っている限りで)3校。どれも北部の地域であり、大きな通りとしては市の北端にある通りに近い学校ばかり、というのもなんとなく興味深い。集中している感じなんだけど、これから少しずつ他の地域に広がっていくのだろうか。

アメリカは大統領選挙を11月に控えている。アメリカ国内だけでなく世界の多くの国々が注目する選挙だ。
そんな中、BC州の州議会選挙が10月末におこなわれる。現政権が樹立してから4年後となる来年の10月に選挙がおこなわれることになっていたらしいのだが、州首相が1年早めて今年することにしたという。コロナの騒ぎに乗じての急な解散総選挙ではないかってことで、ずるいぞーと思う人もあるようだ。カナダの民主主義オーブザーバーみたいな団体は、これは違法ではなかろうかと主張しているという報道も見た。
ともあれ、選挙は今週末。(私は選挙権がないので蚊帳の外である)

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卒業写真

2020年10月21日 | 子ども・家族
息子は日本での高校3年生にあたる12年生である。学校をさぼるなどの悪行をしてきたため、今年度だけでは高校卒業資格を得られなくて、来年度も引き続き高校の科目を取るのだが、いちおう学校からは同学年の子たちと一緒に卒業させてもらえる(というか学校を追い出される)らしい。

卒業生は写真スタジオに行って写真を撮ってもらう。ここで撮った写真がイヤーブックに載る。こちらでは卒業生の記念アルバムというものは作られず、学校の全生徒の顔写真や1年間を通してのイベントや授業風景などの写真を載せたイヤーブックというものが毎年つくられる。だから、卒業アルバムというものはない。イヤーブックには卒業生だけは、ガウンを着て帽子をかぶった(よく海外の大学卒業する人が着ているようなアレである)写真となり、その横に簡単な卒業の言葉みたいなのが入れられる。「5年間楽しかった」だとか「先生や友達と良い時間を過ごせました」だとか「将来は医者を目指します」だとか。何も思いつかないとか、締め切りまでに出さなかった人は、デフォルトの「みんな卒業おめでとう!」みたいな言葉が入れられている。
息子の学校では赤ちゃんの時の写真も送ってくださいねーという通達があったので、それも載るのかな。卒業の時に、現在の写真と赤ちゃんの時の写真を一緒に載せるってのはよくあることで、うちの子たちもエレメンタリー卒業時にはそういうのがあった。

バンクーバー周辺の市にある学校ほぼすべて(公立、私立含めて)、バンクーバーのある写真スタジオで卒業写真を請け負っている。今年は息子の学校は3日間にわたって枠が用意されていた。300人以上いる卒業生を3日でさばくのか・・と思ったけど、ほんとにこの3日間で全部撮れたんだろうか。お知らせが来た翌日、予約をするかと見てみたら、すでにいい時間帯はほぼ全部なくなっていた。残っているのは午前10時くらいから午後2時半くらいまでの時間帯ばかり。平日であるからその時間帯にしたら学校を抜け出して撮りに行かなくてはならない。午後9時というスポットが一つだけ残っていて、そこを予約した。

3年前、娘の卒業写真もそこで撮った。写真は個人のショット(たくさんのポーズのを撮る。たくさん買わせようという魂胆だね)も撮るが、友達同士でのグループショットも撮ってくれる。だからスタジオの待合室は人で埋まっていた。個人のショットでは親やきょうだいとも撮ってくれるので、とにかくたくさんの人が来ていた。当然のごとく、時間はおしまくっていた。予約した時間にいってチェックインしたものの、そこからの待ち時間が長い長い・・・。すごく待たされたのを覚えている。ペットも一緒に撮れるというので、うちの犬も連れて行ったのだが。うちの犬は知らない所に行くのがあまり好きではない。しかもすごい人の数でちょっとパニックになっていた。「え?なに?ここどこ?早く家に帰りたい!!」みたいな。ものすごく待たされたし、とても疲れてしまったんではなかろうか。
娘は犬をだっこして写真を撮ってもらったり、私やだんなと犬と一緒に撮ってもらったり。あとで送られてきた見本を見て、すっごい量!とびっくりした(選ぶのも大変だった)。

しかし今年はコロナで、様相が全く異なっていた。まずグループショットは出来なくなったので、個人のショットのみ。ペットも連れては来れなくなった(もっともペット可だったとしてもうちにはもうペットがいないけどね)。家族との写真も2人までということになっていた(ので、大抵はお父さんとお母さんのみ。これまでは希望するならおじいちゃんおばあちゃんだって一緒に入っても良かったのだ)。だから待合室もがらんとしたもの。室内に28人までしかいれないということにもなっていたし、予約の時間には早めに来ることなくぴったりに来るようにと言われていた。

私たちの前に2組が写真撮影をおこなっていた。3つの部屋があって、それぞれでショットを撮っていく。普通、卒業写真ではスーツ姿で撮りに行くが、息子はそういうものを持っていない。スーツならまた使うこともあるだろうから買おうか、といってたのに本人が面倒くさがって「いらないよ」というもんだから、シャツ、ネクタイという姿になった。しかしボトムはどうする?などいっているうちに当日になってしまった。本人が買いに行く気になってくれなければどうにもならない。だんなのズボンを出してみたが、さすがに大きすぎる。これを無理やりベルトで締めたら、ギャザーつきパンツって感じになりそう。さすがに可笑しすぎる!スーツのジャケットでもあれば隠せるかもしれないがそれもないし。しかたない、比較的きれいめなジーンズにするか・・。
ふと「まさか私のパンツが履けたりして・・?いやー、まさかそれはさすがにないでしょ」と冗談半分で履かせてみた。ウエストがゴムで楽に履けるタイプのスリムアンクルパンツが、なんと入ってしまった。私には丈がちょっと長くてアンクルパンツになってないが、息子が履くとしっかり足首が出る。履けるのか・・・なんかショック。

なんとか格好がついたが、写真撮られている表情がどうもいまいちなのが気になる。
でもまぁ写真を撮られるってなかなか難しいもんだ。スマイル!とかいわれても息子はやたら硬い表情である。昔からポートレートとかでは、なんか変な笑顔で写ってたけど変わらないなぁ・・・(涙)。
娘は女の子だからなのかもっと自然な感じで写真におさまっていて、中には結構いい表情じゃん!というのもあったが、息子の写真を見るのは、なんというか楽しみとはいえない・・・
まぁとにかく、無事写真は終了。やれやれ。

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秋冬のイベントの行方

2020年10月16日 | 生活
今年はコロナの影響で、イベントは軒並み中止か、縮小など形式を変えておこなうということを余儀なくされている。
終わりは見えないし、だんだん雨の日が増えてくるし、寒くなってくるし、気持ちが落ち込むよなぁ。冬は雨季っていえるほど雨の多いバンクーバーではどうしても憂鬱になりがちだが、そんな気分を盛り上げるために秋冬はイベントが多いんではなかろうか、と私なぞは思っているのだが、今年はそれもままならずツライ時期になりそうな予感。

10月の第2月曜日は感謝祭だが、大きなパーティーは止めて家族間の小さな集まりにとどめましょうと推奨されていた。感染者数が多くなってきているオンタリオ州では、集まりは10人までという制限も設けられたとか。
もともと、家族が少ないのもあって、感謝祭やクリスマスといった、家族で集まる行事の際にも静か~に過ごしている我が家には、なんにも影響がない。いつもはたくさんで集まっているような人たちも、今年はみんな小さい単位での集まりでひっそりとといった感じだったようだ(またはバーチャルでパーティー)。

ただ規模は小さくても、やっぱり感謝祭には七面鳥ディナー♪(クリスマスもそうだし、なんならイースターでも七面鳥食べる人が多いけど)っていう人は多いようだ。感謝祭のある週末を控えた木曜日、コストコに行った。いつも混んでるんだけど、その日はいつも以上に混んでいた。これきっと、感謝祭の週末を見据えた買い物だよなぁ・・・(翌日の金曜日は雨の予報だったから木曜日に出てきたと思える)。うちはいつも通りの月1の買い出しだけど。入り口では一応入場制限してるんだけど、入ったらもうソーシャルディスタンスはほぼ関係なしになっていた。レジ待ちも長蛇の列。ただ、この店ではセルフチェックアウトが導入されたらしい。といってもスキャンするのはお店の人で、最後のお金を払う時だけお客さんが機械操作をする感じ。特に今まで変わりなしなんだけどね。列に並んでいたら、店の人が私を含む何人かをピックアップしてセルフのところに連れて行ってくれた。おそらく品数が少なめの人を選んだみたい。おかげで、お会計は早目にすんで助かった。

10月31日はハロウィーン。これまた小さい子供がいない我が家にはとっくに関係のない行事となった。ただ毎年、やってくる子供たちにお菓子を配るということはずっとやってきた。うちのタウンハウスは人気スポットであり、毎年150人近くやってくる。
しかし今年はうちはお菓子配りをしないことに決めた。別に禁止になったわけではないのだが。新聞記事を見ていたら、お菓子を配る際には、直接手渡しせずトング(長いものほど良し)を使ったりする、なるべくなら家の外で待機して渡すようにする(子供たちがドアベルを触らずに済むから)←ハロウィーンの時期はかなり寒いので外で待機なんて絶対ヤダ、もちろんマスク着用で、子供たちとは距離を取るようにする、などなど注意事項が書かれていた。子供たちもお菓子をもらうために距離をあけて行列作らなきゃならないのか・・? めんどくさ!・・ってことで、我が家はやらないことに決めたのだ。きっとそういうお家が多いと思うし、おそらく、お菓子をもらいに繰り出す子供たちそのものがほとんどいないんじゃないだろうか。

そんなこんなしているうちにすぐにクリスマスがやってくる。通常、オフィスパーティーやら友達同士でなど、あちこちでパーティーが開かれる時期だが、今年はそれもほとんど無理だろう。小さい集まりならできそうだけど。
パーティーでお酒を飲んで運転して帰ったりすることの無いように、運転代行をするグループもあるのだが、今年はやらないことになったという記事を読んだ。ほぼボランティアって感じで運転を請け負って、もしもコロナにかかっちゃったりしたら、そりゃヤダもんね。

そういえば、息子の通う高校では卒業生向けのイベントとして、12月か1月ごろにセミフォーマルのディナーとダンスというのが開かれるんだそうだ。それも今年は中止である。まぁ、これはなかったからといって息子は気にしてないけど。
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文化いろいろ

2020年10月10日 | 生活
NHKの番組で、海外のいろんな都市のタクシーに乗って町などの風景を見て回るものがある。
これがオンエアされると大体見ているのだが、いろんなところの様子が見れて面白い。行ったことのあるところが紹介されることもあるが、ずいぶんと昔に行ったところばかりなので、全然知らない所のように思えるときもある。行ったこともないし、これから先も訪れることはないだろうという場所が紹介されると、へー、こんな感じなんだと興味深い。
街の様子を見るのも面白いけど、タクシードライバーを通して、その国の人たちの考え方や文化が垣間見えるのも面白い。

この間は、エジプトのカイロのタクシーに乗るエピソードを見た。エジプトは行ったことがない(そして将来行くこともないだろう)ので、どんな感じ?と興味深く見た。
まずびっくりしたのは、道路は車線が引いてない所も多くて、車がごちゃごちゃ走っている。エジプトって、車は右を走るの?左を走るの?と分からなくなった。で、ドライバーは左側に乗っているので、右側を走行するんだろうなと思い至った。とにかくごちゃごちゃ、車線があっても、それを無視して走っているのも多いし、いきなり車線変更とか無理やり入り込んでくるとか、横からいきなり出てくるとかしょっちゅう起きている。こ、こんなところ運転するのは怖いぞ。私には絶対ムリだ。それに人間もお構いなしに車道を横切っていく。土地の人は慣れているんだろうけど、見ている方はドキドキ。
しかも街中は、渋滞がひどくて、全然車が動かないときも。昔、タイのバンコックに行ったときの渋滞を思い出した。あそこもラッシュ時は酷い渋滞で、車が全然動かず、こんなの毎日のようにやっていたら嫌になるだろうなぁと思ったもんだ。

ダウンタウンなど中心地はごちゃごちゃした喧噪の街といった感じだったが、郊外に出て新興住宅地に向かうといきなりこぎれいな街が出てくる。外国資本の企業のオフィスとかも多く、近代的な雰囲気に。歩いている人たちも、スーツ姿とかで、いかにもオフィスで働いている人って感じ。ごちゃごちゃの町中をタクシーが走っているときは、カメラに向かってニコニコ微笑んで手を振る人が多く、エジプト人はフレンドリーね、などと思ったが、オフィス街にいる人たちは忙しそうでカメラになど目も向けない。
大学を出て、兵役につくことになっている若いタクシー運転手は、将来はこうした新興住宅地に住み、大きな企業のオフィスで働くことを夢見ていると語った。

あるタクシー運転手は、モスクで礼拝(金曜日だったので)をして、その後テレビスタッフや通訳の人にフレッシュなフルーツジュースをお店で買ってきてごちそうしていた。「どうしてごちそうしてくれるんですか?」とスタッフが聞くと、「おもてなしをすることは自然なこと」という。客人をもてなすことは神の意志にかなうことでもあると。

もう20年以上前だが、シンガポールに住んでいた時のことを思い出した。
シンガポールには中国系のほか、インド系、イスラム教徒であるマレー系の人もいる。とても小さい国なのに公用語は英語、北京語、マレー語、タミール語と4つもある。
ラマダンの時期など、夕方になるとコーランが聞こえたりした(そのほかいろいろ文化的な違いの経験をして面白かった)
住むところを探していた時、いくつかの場所を内見した。探していたのは家賃が安い団地。大抵は自分たちが海外駐在になるなどで留守にする間、貸し出すというものだった。その中で、マレー系のひとのお宅を見に行ったことがあった。頭にヒジャブを被った奥さんが、私たちにオレンジジュースを出してくれた。他にもいくつか見に行ったけど、おもてなししてくれたのはここの家だけだった(そしてイスラム教徒のお宅を見に行ったのはここだけ)。単に家を見に来ただけなのに、親切だなぁと思ったことを覚えている。そこのご主人からは、ここの家に住んでいる間は豚肉を食べないでください(ベーコンやハムも含む)と言われたことも、記憶に残っている。
結局、条件が折り合わずそこのお宅を借りることにはならなかったのだが(豚肉禁止だったからではない・・)。

イギリスに滞在していた時に、クラスメイトの中にはサウジアラビアとか中東諸国から来ていた人もいたが、交流することはついぞなかった。話をしてみてもなんとなくかみ合わなかった。いまに至ってもイスラム教徒の人との交流は全然ないため、いまだに彼らについての理解は深まらない私なのであった。
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コロナの裏で

2020年10月05日 | バンクーバーとその周辺
いま全世界的にコロナの影響が大きく、いつ収まってくれるのか予想がつかない状態が続いている。
こんなに影響が長引くような事態になるとはだれが予測しただろうか。
そんな中、BC州では(カナダの他の州ではどうなのかは分からない。いまのとこBCの話題しかキャッチしてないため)、薬物の過剰摂取による死亡者が多く出ている。8月末の時点で、ことし薬物過剰摂取で死亡した人は1000人を超えるという。当然、過剰摂取したものの命は助かったというケースはもっと多い。ことしの8カ月間が過ぎたところで、去年1年間の死亡者数をすでに超える数となったということだ。死亡した人たちは、30歳から60歳くらいまで、男性が約80%を占める。

医療の現場がコロナへの対応で多忙を極めているせいもあるだろう。ソーシャルディスタンスを守るために、薬物依存の人をサポートする人たちが思うように活動できないとか、自宅でひとりで薬物投与をする人が増えて、なにかあったときに気づいてもらえず手遅れになるとか、ということも言われている。人々の関心もコロナに移っているということは確かなので、その裏でひっそりと薬物依存の人は忘れられているようだが、事態は深刻だといえる。

カナダは去年(たしか10月ごろ)から、大麻が合法となった。その前から大麻はそれなりに出回っていたのが、合法となっておおっぴらに吸うことが出来るようになったわけだ。そんなわけで大麻に関しては、多くの人が「ま、あれは大したことないし」と思っているような気がする。
大麻も吸い過ぎたり、体質に合わなかったり(種類によっても合うものと合わないのがあったりするらしい・・・)などで、統合失調症のような症状が出ることがあるらしい。が、過剰摂取で命を落とすというところまではさすがにないようだ。なんか今回いたるところで「らしい」とか「ということだ」とか「ようだ」とはっきりしないことを言っているが、私には知識があまりないためどうしてもそうなってしまう・・

最近はフェンタニルの過剰摂取による死亡例が多いという。処方箋薬だとおもうので普通は簡単に手に入らないのではないかと思うのだけど、ブラックマーケットがあるのだろう。そういうものを手に入れるルートを持っている友達がいたりしたらどうしよう、と不良息子を持つ親としては心配だ。以前ニュースで見たのは、友達からドラッグをもらってハイになってしまい、変な言動を繰り返しているところをビデオ録画され拡散されたうえ、倒れてしまったのに屋外に置き去りにされてそのまま死亡してしまったティーンエイジャーのケースがあった。ティーンエージャーというのは、いわゆるピアプレッシャーという仲間内の同調圧力が強いころだ。とくに男の子は強がって無茶をしがち。うちの息子なんて要領が悪いうえに、流されやすいので、14歳か15歳くらいにして不幸な死を迎えたこの男の子の話が他人事に思えない。

BC州の保健局のひと(ほぼ毎日コロナの状況を会見で発表している)に対する最近のインタビュー記事を読んだが、薬物依存の人に対しては、罪が科されることよりも、依存を克服するための治療のほうが必要であるのではないかという見解を述べていた。つまり刑務所では依存は治らないから、病院(とかリハビリセンター)に送ってあげるほうが、良い結果につながるのではないかということだ。実際、そういうふうに薬物依存の人に対応している国や地域もあるらしい。
薬物の過剰摂取に関しては、こちらは日本に比べてずっと深刻だ。日本だと一般の人はあまり関係ないような話だと思うんじゃないかな。だけどこちらではそうではない。暗い泥沼が意外と身近にあったりするというのは実に怖いことだと思う。

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