温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

下諏訪温泉 みなみ温泉

2012年03月06日 | 長野県
※残念ながら2019年12月31日を以て閉館しました。


下諏訪駅の南側にある温泉公衆浴場「みなみ浴場」で、先日久しぶりにひとっ風呂浴びてきました。駅から歩いて10分もかからない好立地なので、いままでも何度か利用させてもらっています。表通りからちょっと住宅街の中へ入った場所ですが、屋根の上に看板が出ているので、近くまで来れば迷うことは無いでしょう。でも大きな看板に反して入口は目立たず、暖簾がかかっているわけでも表示があるわけでもないので、初見だとどこから入って良いものか少々戸惑うかもしれません。


 
下足場で靴を脱いで中へ。でもその前に、三和土に設置された券売機で料金を支払わなきゃ。入浴券券売機の隣には牛乳の自販機も置かれており、湯上りのお客さんを手招きしています。券を買ったら男女別の入口を潜り、その先にある番台で券をおばちゃんに手渡します。番台に誰もいなければ、カウンターに券を置いておけばOK。


 
銭湯ではおなじみの大型体重計や古いマッサージチェアなど、いかにも昭和の公衆浴場らしい佇まいの脱衣所。棚の上の扇風機は湯上りのクールダウンに役立ちます。



長野県の温泉ではおなじみの湯使い表示の右には、置き引き注意を呼びかける古くて渋い札が掲示されていました。「近頃」とありますが、この札が作られたのは一体いつのことでしょう。「板の間稼ぎ」というお風呂場独特の言い回しは、いまではほとんど死語になってしまいましたね。



浴室の中央には丸いタイル貼りの浴槽が据えられ、それを三方から囲むように洗い場がコの字型に並んでいます。カランは三方の各辺に3つずつ計9か所設置されており、お湯のみが出てきます(お湯は源泉使用とお思われる)。また9か所のうち3基(各辺1か所ずつ)はシャワーも併設されています。


 
浴槽の中央には円筒が突き出ており、その上部から二方向に分かれてお湯が注がれています。福島県飯坂温泉の共同浴場を彷彿とさせる造りです。
お湯は無色澄明で微かな塩味、そして下諏訪らしい芒硝の味と匂いが感じられます。また芒硝のお湯らしく若干キシキシとした浴感です。源泉投入量は問題なく、浴槽の奥側の縁からしっかりオーバーフローしています。湯中では黒っぽい浮遊物や沈澱が見受けられましたが、あれは湯の華なのか或いは配管内のスケールなのか将又単なるゴミなのか…。下諏訪の温泉らしく熱めの湯加減でしたが、思ったほど熱くはなく(43℃くらいか)、湯口のお湯を直接触れる程度でした。常連さんと番台のおばちゃんの話を盗み聞きしたところによれば、どうやらおばちゃんが適宜調整して良い塩梅にしているみたいです。

若干熱めの芒硝のお湯はとっても火照る…。芒硝の湯の香に気分を佳くしてじっくり全身浴をしていたら、迂闊にも完全にのぼせてしまい、湯上りはフラフラになってしまいました。冬だというのに外套要らず、とってもよく温まるお湯です。


高浜受湯槽
ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉 59.5℃ pH8.5 溶存物質1037.4mg/kg 成分総計1037.4mg/kg
Na+:289.4mg(82.50mval%),
Cl-:224.3mg(44.52mval%), SO4--:331.8mg(48.59mval%),

JR中央本線・下諏訪駅より徒歩5~6分(約800m)
長野県諏訪郡下諏訪町西四王4971-7  地図
0266-27-5877

※残念ながら2019年12月31日を以て閉館しました。
5:00~21:30
220円
ドライヤーあり、他備品類なし

私の好み:★★

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (まいら)
2020-10-23 09:34:03
いつも参考にさせてもらってます。
こちらのみなみ温泉ですが、9月に訪問したら閉鎖されてました。去年の12月末までだったみたいです。
残念です。
Unknown (K-I)
2020-10-23 16:27:16
まいらさん、こんにちは。いつもご覧くださりありがとうございます。
みなみ温泉も閉鎖ですか。昨年12月で営業終了だったんですね。とても残念です。後ほど情報を更新しておきます。ご連絡下さりありがとうございました。

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