音楽療法のライブ日記

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音楽教科書の変遷

2024-03-02 06:51:05 | 音楽雑記
少し調べたい事があり、音楽教科書を出してみると、昭和初期から令和2年までに発行された
20冊ほどが積み上がりました。 見始めると歴史の変遷が面白く、中でも日本と世界の音楽年表は
あらためて興味深く読みました

日本では劇と結びついた三味線音楽、箏曲、尺八などが庶民の間で楽しまれた江戸時代の
265年ほどの間にヨーロッパでは古典派のバッハ(バロック)、モーツァルト、ベートーベン
ロマン派のショパン、シューマンまでの歴史が書かれています。

よく歌われている「故郷」の歌は昭和7年の教科書でト長調、途中からヘ長調になっており、
歌詞は難しい漢字が減っています。
調べたかった楽器については、弦楽器、打楽器の2種類、旋律楽器、打楽器の2種類、
弦楽器、金管楽器、木管楽器の3種類などに分類されていました。
分類の仕方が色々とあり、多くの楽器が絵で丁寧に紹介されていて興味深く思いました

最近の楽器の分類では、音の出るしくみ別で分野を作っているとても面白い本がありました。
『小学館の図鑑●NEO 音楽』㈱小学館 2023年
①気鳴(きめい)楽器
 主に息やふいご(空気を送る道具)などで起こした振動を、空気に共鳴させて音を出します。
 仲間として、リコーダー、ハーモニカ、尺八、金管楽器、木管楽器、アコーディオンなど。
②体鳴(たいめい)楽器
 それ自体の振動によって音を出す楽器です。多くはリズムを演奏する楽器です。
 仲間として、カスタネット、シンバル、ベル、トライアングル、ツリーチャイムなど。
③膜鳴(まくめい)楽器
 強く張られた膜の振動によって音を出す楽器です。
 仲間として、太鼓、ドラム、タンバリン、ボンゴ、コンガなど。
④弦鳴(げんめい)楽器
 弦の振動によて音を出す楽器です。弦の本数は1本から230本ほどまであります。
 ピアノ、バイオリン、ギター、琴、三味線、ウクレレなど。
⑤電鳴(でんめい)楽器
 電気を利用して音を出す楽器です。電気楽器、電子楽器があります。
 エレクトリックギター、電子ピアノ、シンセサイザーなど。
*各楽器の紹介ページにQRコードがあり、スマホから実際の音を体験できます。

昭和7年の尋常小学唱歌の教科書から令和2年までの教科書を実際手にとってみると、
先ず紙質が異なる感覚が伝わります。平成28年発行の小学4年の教科書では「さくら」が
見開きページになっており、素晴らしい景色に見入ってしまうほどです。
桜の季節では音楽療法の実践の時にも持参して皆さんと共有します。

あらためて、教科書の歴史とともに音楽の歴史を楽しませてもらいました



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