音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

面白いワードクラウド

2020-11-30 07:35:35 | 研究関連
視覚的な表示として誰もがどこかで見られたことがあると思いますが、
記事などの単語の出現頻度を文字の大きさで表す「Word Cloud」を統計講義で学び、
過去に研究で使用したアンケートの記述文(約6000字)を利用して試してみました。

以下の分析を利用した結果、大変興味深い内容になりました。
<使用ツール>
ユーザーローカル テキストマイニングツール( https://textmining.userlocal.jp/ )

出現頻度が多い単語は大きく表示され、さらに動詞、名詞、形容詞が色別されます。
頻度数も示されますが、階層的クラスタリングとして樹形図まで表示されます。
論文などには参考文献としてツールを示すことになりますが、
自分で試してみるだけでも、とても面白く、多視点の分析につながります。

現代のIT利用の範囲も速度も数年前の時とは比較にならないことを実感します。
興味がおありの方は是非一度お試しください

入り込める自分だけの音楽♪

2020-11-28 20:27:06 | ひとりごと
コロナ禍の中で、親しい家族や友人に思うように会えない日が続くと
知らず知らずのうちに、どこか心が澱んできてる感じがしています。
ふと、FMラジオから流れてくる音楽に入り込める時があります。

自分だけが感じる、自分だけの音楽の世界に・・・
その時間、その空間に身を委ねて音楽を自由に感じられることによって
心が豊かになっていく実感があります。

こんな時代だからこそ、自分だけで豊かに感じられる音楽に
視覚的情報は無い中で、純粋に出会えるのかもしれません。
何気なく、ふとした時に、「聴覚だけの世界」を
楽しんでみるのも悪くないと思います。

最近、個人的ですが聞いた瞬間にその世界に入り込めた聴覚からの音楽は
♪三文小説  ♪Boy with Luv    ♪Waltz(Brahms)

聴覚の世界なのに、自分だけの世界観の映像が浮かび上がってきます。
今はYouTubeで「リラックスできる音楽」「軽作業のBGM」「運動のBGM」など
多種多様な音楽を無限に聞くことができます。
片づけ作業などの時には大いに利用できます。
居心地の良い「入り込める自分だけの音楽」に巡り合える機会になるかもしれません

脳と宇宙の構造は似ている

2020-11-21 08:34:59 | 研究関連
現在認知症に関する研究をする中で摩訶不思議で深い脳の世界に引き込まれます。
未知でよく理解できないことも多くある中で、以前から宇宙の世界と似ている感覚はありました
脳の研究者は「未だ入り口に入ったところ」と話されることが多く、
今現在の脳に関する内容に謙虚であることが大切だと感じています。

以下に示す2020年11月20日付けのニューズウイーク日本版
『やはり、脳と宇宙の構造は似ている..』に興味がわきます。
その中で、2020年11月16日にオープンアクセスジャーナル「フロンティア・イン・フィジックス」で公開された
研究論文『神経回路網と宇宙ウェブの定量的比較』が掲載されていますので、ご一読ください。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/11/post-95038.php

脳に関する研究とともに、AI(人口知能)のシンギュラリティ(技術的特異点)も話題になっています。
シンギュラリティ(Singularity)とは、最初に米国の数学者ヴァーナー・ヴィンジにより広められ、
レイ・カーツワイル博士により「2029年にAIが人間並みの知能を備え、
2045年に‘AIの技術が人間の能力を超える’技術的特異点が来る」と提唱され、‘2045年問題’と言われています。

今後の日本社会にも利用される分野が増えていくと考えられますが、ITの進化を共有しながら、
一人ひとりの人生が豊かになることに繋がって欲しいと願わずにはいられません




コロナ禍で考える、「脳」の整え方

2020-11-10 19:41:45 | ひとりごと
脳研究の池谷裕二さんのネット記事を以下に掲載させていただきます
  ・・・・・   ‥・・・   ・・・・・   ・・・・・  
このかつてない生活様式の変化を、私たちの脳はどう受け止めているのだろう? 
揺らぐ状況を生きる時代だからこそ、自分自身の思考の在り方をちょっと見直してみたい。
ポジティブな心をキープする思考の整え方を、脳研究で知られる池谷裕二さんに聞いた。

「ニューノーマルというキーワードが生まれて、ライフスタイルや仕事の在り方は
 新しくなっていくけれど、さて肝心の私たちはどうでしょう?
キャッチフレーズを付けたり、システムを変えたりするのは
すぐに遂行できることだけれど、本当の問題は人間自身が変わるかどうか。
実際のところは、人ってそう簡単には変化に適応できないものなんです。
なぜなら、人間の脳にとって変化というものは、
好ましいことでもそうでなくてもストレス。
そもそも変化するのが苦手なんです。まずは、この点を認識してみてはいかがでしょう」

「変化の中では定かでない情報がたくさん出回ります。
そうすると、何が正しいのかと情報収集しながら考えるわけですが、
収集する量が少ないと、その少ない中で多数を占める情報が
真実に見えてしまうという落とし穴が。これを認知バイアスといいます。
ではこの認知バイアスから逃れるためにはどうするか。
それは自分が興味を持った考えや賛成できる意見と同じだけ、
反対意見も見てみる。触れる情報の総量を増やし、
『こういうふうに考える人もいるんだ……』と捉えていくことで考えの裾野が広がります。
同時に、自分の信念も確固たるものになるでしょう。
ただ、そうはいっても正解に行き着くとは限らないのですが」

「偏見と聞くと、きっと皆さんはネガティブなイメージを持たれることでしょう。
日頃から『なるべく偏見を持たないように』と心がけている人も多いのでは? 
でも、脳の働きから見てみると、自分の考えと偏見はイコールで結ばれるものなんです。
思考するとは、ある情報に重きを置くこと。選ぶということ。
そして、その偏見を重ねていく先に、自分の考え方や個性と呼ばれるものが
表れてくるんです」

「ここで、多様性という言葉に着目してみましょう。多様性を意味する言葉が、
英語には2つあります。それはVariety(バラエティ)とDiversity(ダイバーシティ)。
Variteryは『たくさんあるけれどバラバラに存在する』という状態。
対してDiversityは『たくさんの要素があり、かつそれぞれが相互に関連している』
という状態。
広い観点から考えることができるのは、Diversityの状態にある思考です。
ここで一本の木を思い描いてみてください。幹からいくつもの枝が伸び、
その先には情報というたくさんの葉がついている。
情報が枝というネットワークでつながっているから、ある情報に
別の情報を結び付けることもできるし、
また『自分はそもそもどういう考えを持っていたのか』と根まで戻ることもできる。
そうやって上下左右、自由自在に移動しながら考えていけることが理想的です」

・・・中間略・・・

「新型コロナウイルスという問題は、世界の全員が当事者という
 珍しい事態を生み出しています。ウイルスには誰もが感染しますから、
『自分に関係ない』とは言えない。
誰もがこの問題につい考えていかなくてはいけないんですね。
これからニューノーマルの名のもとにシステムが変化していく中では、
新たな不平等や不公平も出てくるでしょう。
それは、社会にはいろいろな人が存在しているから。
生活スタイルはもちろん、適応力やストレスへの耐性だって、人それぞれ。
周りの人は大丈夫なことでも、自分はくじけそうになるかもしれない。
そういうときには、声を上げなければいけない。
困っている人がいることをわかってもらわなければならない。これが大事です。
社会というものは、こうしたことも含めて成り立っているということを、
こんなときだからこそ考えたいものです。当事者じゃなくてもみんなで一緒に。
社会の一員として考え、さまざまな形があること、
さまざまな形があっていいということへの理解が深まるようになるといいですね」

全体記事:BAZAAR 2020 9/20(日)20:23配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/40d08c54f44b480866e4bf3a63351339e854d636?

第72回正倉院展

2020-11-05 17:12:41 | 音楽雑記
今年は新型コロナ感染症の流行もあり、毎年開催されている正倉院展も
特別な観覧になりました。
例年の観覧とは全てが異なった「新しい生活様式」を取り入れた形式でした。

先ず、毎年使用していた当日券は無くなり、全てが事前予約の日時指定入場制です。
パソコンから自分の都合で空いている日時を指定してコンビニで当日券と交換します。
ただ、現在の時点で11月9日までの当日券は完売になっています。

検温があり、マスクをしてソーシャルディスタンスを取りながら静かに列を作って待ち、
観覧が始まると例年の混雑ぶりとは全く異なる世界でゆったりとじっくりと観察する
時間があります。気持ちにも余裕があります。
可能であれば、少し期間を長くしてもこの位の入場者で観覧できることを望みたいです。

平城遷都1300年祭から10年が経ちました。正倉院宝物の誕生は756年に
聖武天皇が亡くなり、光明皇后が天皇の遺品を大仏に捧げることから
始まったと言われています。
1260年経っても素晴らしい宝物の数々を実際に見られることは信じられないです。
華やかで鮮やかで品の良い色使い、丁寧で細やかな作りや彫り、琵琶とバチからは
音色が聞こえてきそうです。(実際その場で昭和時代に録音された音色が響いていました

芸術鑑賞、音楽鑑賞、お祭り、スポーツなどの全てのライブで『その場、その時』の空間を
全身で感じられることを今は特に大切にしたいと思います。
日々の季節の移ろいも、食事の時もコロナ禍だからこそ
全身で五感で感じながら、ゆったりと味わいたいものです

とは言っても限られた人数なので、正倉院展の券を手に入れられなかった皆様に
以下のオンライン鑑賞会「第72回正倉院展を巡ろう」(映像3分11秒)へ。
更に無料登録で詳細な鑑賞への案内もあります。
https://www.yomiuri.co.jp/shosoin/

「パーキンソン病患者・家族会」支援グループ設立20周年

2020-11-03 06:50:29 | 音楽療法実践
昨日の11月2日は地域の保健所主催で住民に呼びかけられた
パーキンソン病患者さんへの支援講座(2000年8月、9月)が開催され、
その後有志が集まって支援グループが設立された記念日です

20周年を迎えられたのは保健所関係者の方々の難病理解に対する熱い思いと
受講した住民への暖かく寄り添われた心遣いに支えられて継続されてきたと思っています。
当時、友人のお父様がパーキンソン病を患っておられ、病気の理解とともに
何かお役に立てることがあればとの思いから受講したことを思い出します。

受講後2日の2000年11月4日はバイオミュージック学会
(2001年4月から日本音楽療法学会へ移行)が岐阜県の長良川国際会議場に参加され、
その場で偶然受講されていたお二人に出会いました。
支援グループへ参加して音楽を通した活動も出来るのではと話し合ったことを思い出します

その1週間後にパーキンソン病患者・家族会による秋の芋堀りの活動へ参加しました。
初めての活動でしたが、保健師さんの心優しい気遣いと適格なご指導に敬服しました。
担当した患者さんとご家族さんとはその後も長いご縁が続くことになり、
音楽療法活動への心強いご支援とご協力を本当に沢山いただきました。

私が音楽療法を並行しながら継続できたのは、患者さんとご家族さんのお力添えが
あってのことだったと改めて感謝をお伝えさせていただくと共に、
同じ支援グループで私が活動を継続できたことは、心強く励ましながら何度も
背中を押していただいた‘同志’の存在があったことは言うまでもありません。

20周年も21年目の活動もこのコロナ禍の中では難しいことが多い中、
患者さんとご家族さんのご希望により、クリスマス会だけは開催することで進めている所です。
ソーシャルディスタンスを取れるように会場はいつもより広い場所で、使用するマイクなどの
消毒や換気などにも配慮することになります。
安心しながら暖かい交流が音楽と共にできることを願いながら・・・

2020年7月6日付ですが、パーキンソン病治療の現状について
「臨床用iPS細胞を用いたパーキンソン病治療の非臨床研究」をご参照ください。
京都大学 iPS細胞研究所 CiRA(サイラ)のHPです。
https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/news/200706-180000.html















素敵な地域活動に感謝

2020-11-01 06:19:57 | 音楽療法実践
昨夜は本当に綺麗な満月でした
更に10月は2回も満月を愛でる機会があり、今のこの時期だけに
特別な気持ちを持って鑑賞しました。

先週、地域で継続されてきた活動が25周年、300回を迎え
地域包括支援センター、社会福祉協議会、支援者の皆様からの
お祝いと共に音楽療法を実施させていただきました

地域にある小さな集会室に高齢者の皆様が歩いて来られ、
窓は全開、お互いに近づき過ぎず全員マスクをし、
消毒に気を使いながらの進行でしたが、心暖かで優しい雰囲気が
溢れた素敵なひと時でした。
数人の人とは久し振りの再会を喜び合いました

音楽療法の中で映画音楽の♪ムーンリバーを鑑賞していただいた後に、
2日後の十三夜と土曜日の満月の話題になり、
私は皆様もご一緒に鑑賞されている気持ちで愛でたいとお伝えしました。
5時過ぎに山から出てきたオレンジ色から高く上がって白っぽくなった満月を
皆様と共有している気持ちで見上げていました。

活動の中でされている皆様の折り紙の作品が沢山飾られていました。
中でも100枚以上使われて出来た‘折り紙万華鏡’には感動しました。
電子ピアノ伴奏を担当して下さった音楽療法士さんと手に取って見ていた時に、
会長さんから「お持ち帰りしてください」とお声かけをいただき、
帰宅してすぐに家族に動画を送付して感動を共有しました。

これからも長寿の社会が続く中で、地域で集まる活動を楽しみながら、
お互いの生活を情報交換とともに支え合うことが大切になってきます。
更にその継続活動を見守り、寄り添う公的支援が心強く感じられました。

音楽療法の後には支援者による「大きな紙芝居」があり、
木魚や太鼓、拍子木、マラカスなどの楽器を急遽入れて
音色と共に楽しんでいただきました

素敵なひと時に感謝を込めて・・・