音楽は番組や映画のテーマとして「顔」
になることがあります。
テーマ曲が流れるとその番組などが始まる合図に繋がります。
施設へお訪ねすると、「鐘の鳴る丘」からとんがり帽子の主題歌として
懐かしがられ、ラジオ体操の始まりの音楽が流れると体操の準備をされます。
以前、大脳生理学の講義の中で、男性と女性の脳梁の太さが異なっている
ことを聞きました。女性はあれこれ段取りをしながら同時に二つ、
三つの内容をこなすことが可能ですが、男性は一つひとつの内容に
集中する特性があるという内容でした
その事と関係があるかどうかは分かりませんが、ラジオやテレビの
ニュースなどの時に、内容の背景として音楽が使われています。
高齢者の方が聞き取りにくいと言われることが多くあります。
私の場合もついつい音楽が気になってしまい、「この音楽を今
使っている理由は何だろう?」などと考えてしまっています・・・。
先ほどの一つのことに集中する「脳」の方や、聴力の弱い方には、
話と音楽の二つが苦痛になることもあるのではと想像しています。
もう一つは、「曲名」を伝えられて聞き入る態勢になった時に、他の情報が
入り、途中で終了してしまうことです。中途半端な音楽の使われ方が
「音楽好き」な私には、ずっと気になっていることなのですが・・・
一つの音楽をじっくり最後まで聴く「ゆとり」は、世の中が慌しい現代だから
こそ、心の栄養として大切なような気がしています