音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

その人らしさに寄り添って♫

2023-10-28 06:46:46 | 音楽療法実践
秋晴れの空を見上げながら、認知症対応型グループホームへの道のりで
美味しそうに熟した柿、畑で準備されている冬野菜を見て秋を実感しました

日本ならではの十三夜の話題を始め、秋祭り、運動会、実りの秋、秋に咲く花々、
関西では一番の話題になっている野球の関西対決など話題が盛り沢山です。
全ての話題に音楽が関係していますのでプラン及び進行は楽しみになります

グループホームでは認知症を患っている人9名が地域の住宅街で住み、
地域ならではの空気、音、雰囲気を日常的に感じておられます。
外出が難しいと思われれる重度の人、会話に不自由さはほぼ感じられない人、
目が不自由な人、笑顔だけ見せてもらえる人・・、お一人おひとりの姿です。

今冬はインフルエンザの流行がニュースで流れていますので、今までと同様に
玄関で熱を測り、消毒をして上がらせていただきます。
始まりのご挨拶から話していると、「最近目が急に悪くなって見えにくくなった」
と話された人に、職員さんは直ぐに部屋から眼鏡を持ってこられましたが、
やはり見難いことを伝えられました。

歌う活動の時は‘先読み’をすると、しっかり声が出ていて安心しました。
目が不自由な人には職員さんが寄り添って、楽器活動の補助をしながら
耳元で歌詞を囁かれて一緒に歌われていました。
楽器活動などが難しい重度の認知症の人にも寄り添って一緒に参加されています。
もうすぐ卒寿を迎える人が、ノリノリで指揮者のようにリズムにのせて手を振られると
直ぐにビデオを撮られています。ご家族さん、職員さんと共有されることでしょう。

日常生活をご一緒に過ごし、支えておられる職員さんからは音楽療法のひと時を
ご一緒にお楽しみいただきたいという想いが伝わってきます。
進行する中で、どれ程多くのサポートをしていただいていることでしょう。
お一人おひとりの「その時」「その場」のその人らしさに寄り添いながら、
音楽療法のひと時を共有できることへの感謝の気持とともに、幸福感をいただいて
帰路に着きました

運動会と音楽♫

2023-10-08 07:07:55 | 音楽療法実践
すっかり秋の空気に変わりました。
涼しさを感じる心地良い時は短く、急に寒さを感じるようになりましたが、
稲刈りを終えた畑にはもみ殻の山が美しく作られています。

地域の秋祭りと運動会の季節がやってきました。
近くの小学校の運動会が開催され、スピーカーから音楽が聞こえてきます。
毎年、どのような音楽が使われるのか、とても楽しみです。
音楽療法の実践で利用する音楽は「天国と地獄」「クシコスポスト」等です

運動と音楽は切り離せない関係性があります。
今はあまり聞こえてきませんが、ラジオ体操は筆頭にあげられます。
リハビリ時においても、本人が好む音楽を利用されることを聞いています。
音楽が聞こえてくると、無意識に身体が動いてくることもあります。
パーキンソン病の人は「リズムと身体の関係性」が特徴であり、有効です。

聞こえてきた今年の運動会の音楽を調べてみると、
「ミックスナッツ(Official髭男dism)」「GO!!(FLOW)」「サチアレ(なにわ男子)」
「逆光(Ado)」「一途(King Gnu)」「Magic(Mrs.GREEN APPLE)」等々・・・

流石に令和の音楽がメインです。
選曲される先生がお若いのか、子ども達の受けが良いのか・・、
定かではありませんが、流行曲と運動会が重なる選曲かと思いました。
1、2、1、2、、、というリズムでは無く、かなり複雑さがある中での「乗り」を
子ども達は全身で軽く受けながら乗っていけるのでしょう。

コロナ禍を経た運動会の進行も変化しているようで、
早朝の場所取りや家族とのお弁当タイムなどの長時間の運動会は
姿を消し、見学する側の応援する位置変更も効率よくなっているようです。
コロナ禍の後の社会生活に様々な変化が見られます。

因みに、私が流行曲を全て把握していることはなく、知らない曲調べに
スマホのGoogleのマイク(曲調べ)を利用しました。
驚くほど便利な時代です