音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

新人看護師さんへの音楽療法♪

2018-07-08 17:59:37 | 音楽療法実践
久しぶりに家族が入院する機会があり、
改めて看護師さんの仕事に頭が下がる思いです。

医療行為だけではなく、入院の日々において患者及び家族に対して
スマートに不安感を拭いながら、安心感、信頼感を抱かせてもらいました。
人の命に直接関わる執刀医は勿論ですが、医師よりも入院中には本人と
家族に多く関わって日常生活を含む質を高める援助も仕事に含みます。

入院している間に日替わりで関わっていただいた看護師さんは個性的でした。
ユーモアがあって思わずほっこりさせてもらった人。
真面目で几帳面な人。臨機応変で器用な人。。。。

長引く入院では無いことが分かっていましたので、
不安だったのは手術当日と翌日くらいで、
他の患者さんも含めて個性豊かな人間観察をすることが楽しみでした。

そんな利他的な仕事として我が身を律する中で、
看護師さんのストレス軽減及び気分転換について
考えてみる機会になりました。

新人看護師さんのストレスフルな日々に対して依頼があった
‘音楽療法のひと時’をどのようにしたら良いのか・・・。
本来は個人嗜好の音楽に浸ることを薦めたいところですが、
同僚と共に癒されるひと時を過ごすための音楽の要素は
何が適して、何が利用できるのか・・・。

担当領域は小児科、内科、外科、新生児集中治療室、産科など
多岐にわたり、日々の生活に余裕が無いことは想像できます。
平成の時代は来年で終わりますが、新人看護師さんの多くは
平成8年、9年生まれという新人類です。

大流行した♪だんご3兄弟は約3才頃に片言で歌い、
小学校に上がった頃は♪世界に一つだけの花が大ヒット
阪神・淡路大震災の記憶はありませんが、中学生の時には
東日本大震災のニュースが記憶に深く残っていると思われます。

青春の頃になると音楽はダウンロード時代に入り、
AKB48などのグループやジャニーズの嵐などで
ヒット曲が席巻される時代と言われていますが、
スマートフォンを誰もが持っている20才代は
音楽の嗜好は益々個別性が高くなり、
流行であるヒット曲は掴みにくくなっていると考えられます。

普遍的な音楽の分野などと共に、体験できる楽器活動の時間も含む
多くの引き出しを準備して、当日の雰囲気で臨機応変に
ご一緒に楽しむことができればと考えています