音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

冬の季節を歌う♪

2018-01-28 21:21:16 | 音楽療法実践
今冬は特別に寒さが厳しいので、春の足音だけでも
遠くから聞こえてこないかと耳をすましたい気分です。

この寒い冬の季節の歌詞とメロディを交換して楽しんでいます
皆様の笑顔や拍手から、想像以上に好評のようです。

♪雪、♪一寸法師、♪うれしいひなまつりの歌詞とメロディを
交換歌唱してみます。
例えば、♪うれしいひなまつりのメロディで♪雪の歌詞を
歌ってみると、中々品の良い♪雪景色を体験できます。
他にも交換歌唱は色々な歌で出来ますので探してみてください。

冬季オリンピックが近くなってきましたので、
スキーやスケートの音楽も入れています。

♪スキー(山は白銀、朝日を浴びて・・)の歌はまるで斜面を
滑り降りていく雰囲気を味わえる歌です。
雪国生まれの人は斜滑降の雰囲気を楽しみながらの活動になります。

スケートの音楽は私自身が小学生から中学生の頃に
遊びに行ったスケートリンクのBGMとしてずっと流れていた
♪スケーターズ・ワルツ(ワルトトイフェル)を演奏します
ワルツのリズムを感じながら、スケーターが上手に
滑っている姿が浮かんできます。

寒い季節を音楽で乗り越えながら、近所の梅のつぼみの
膨らみを心待ちにしていますが・・・

地域の寄り合い処を目指した薬局で音楽療法♪

2018-01-21 08:20:39 | 音楽療法実践
法隆寺の近くで地域の皆様が気軽に寄り合える場所を
目指して喫茶を併設した薬局がこの1月にオープンしました

局長の薬剤師さんとは以前に何度か施設の音楽療法時に
お会いして、お一人おひとりにとても丁寧に寄り添われている姿を見ていました。
古民家を改造された薬局の奥に喫茶の場所を併設しています

今回はその喫茶の場所を開放して音楽療法をさせていただきました。
薬局の中で音楽療法を実施するのは初めてですが、
地域の皆様30名ほど(平均70歳)が集って賑やかに2時間が過ぎました。

実践におけるエピソードや季節の話題を入れながら、
脳トレ、軽運動、歌唱、楽器活動をお楽しみいただきましたが、
活気がありますのでいつもよりテンポも速く、声もよく出ていました
地域の活動で役立てたいとメモを取る人もいました。

終わりの15分ほどは薬剤師さんへの質問コーナーを設けました。
残薬や服薬、ジェネリックなどの質問に、やはり丁寧に優しく
お答えされる姿に親しみと安心を感じられたことでしょう。

健康に関わる薬局が地域の皆様が寄り合える場所として
存在することは広義の希望に繋がると思います。

以前、個人の医院でお手玉遊びができる場所を提供され、
高齢者が元気に寄り合って楽しんでいるという話を聞いたことがありますが、
行く行くはその薬局版になっていければと願います

スマイルミュージック♪

2018-01-14 09:52:28 | 音楽雑記
昨日、ならどっとFMに出演させていただきました。
本年度から始まった約2時間枠の「イキイキ元気ing」という番組中の
‘スマイルミュージック’コーナーのゲスト出演です

実は13年前に一度何かで出演しましたが、そのこと自体も
薄ら覚えくらいになっていました。
確か・・2階に上がって狭い場所で・・、
という感覚でお訪ねしましたところ、
何と!住所が変更されていて、餅飯殿通り沿いの
サテライトスタジオに

ガラス張りで通り沿いなので、通りかかる人皆さんが立ち止まったり、
振り向かれたりしながら中の様子を伺っておられました。
正面に座っていましたので、通られる人に手を振っていると
大半の人は微笑んで振り返してくださいました。
その雰囲気だけでも日常とは違う感覚を味わって楽しかったです

30分の枠でしたので、音楽療法という広い内容ではなく、
私が最も多く実践している認知症に関することにしました。
初めての場所で、ほぼぶっつけ本番ですので俎板の鯉状態で
臨みましたが、お伝えしたかったことが半分も言えなくて・・・

日本音楽療法学会認定の音楽療法士というご紹介をいただきながら、
日野原重明先生が学会設立時から理事長として長く牽引して
頂いた感謝の気持ちをお伝えできませんでした。

訂正する内容もありました。
打ち合わせ時間が殆ど無かったこともありますが、
ホームページ掲載事項からMCの人からの
「日本音楽療法学会近畿支部の特別委員会委員です」という
ご紹介がありましたが、現在は引き受けておりませんので
お詫びして、ここに訂正をさせていただきます。

以前、音楽療法士の研修会時に、
「引き出しはいくつあっても足りない。実践の場で臨機応変に
引き出せるように日々研鑽して準備して置くこと。
実際に現場で出来ることは30%も出せれば良い方。」
と学んだ事を思い出しました。

久しぶりに歩いた東向き通りから餅飯殿通りにスピーカーから
流れていた音楽は春の季節の♪花(春のうららの隅田川~)でした

正月三が日の歌♪

2018-01-03 07:50:31 | 音楽雑記
正月三が日はゆったりと穏やかな時間が
流れてほしいと思うのですが…

ただ、お正月らしい遊びに想いを馳せるだけでも
豊かな時間が巡りそうですのでお薦めします。

新年明けてもうすぐ99歳になる義母に、以前尋ねたことがあります。
正月らしい遊びは、百人一首、お手玉、羽根つきだったこと。

子ども達が幼い頃に田舎の家に集まって
百人一首をすると誰よりも手早く取っていた姿が思い出されます。
お手玉については若いころは4つ、5つで出来たけどね~、と。
羽根つきは下手だったから嫌いだった、とも。

正月三が日に歌える羽根つきの♪ひとめふため
細い籤(ひご)棒の先に羽根をテープで付けて
羽子板で打ちながら歌います。
何と言っても、羽子板で打つ時の「音」が心地よいです

「ひとめふため」
ひとめふため みやこしよめご いつやのむさし 
 ななやのやくし ここのやでとう♪
ひふみよ・・と、一から十までの数え歌です。
歌とともに、新年を迎えた清々しい「音」が映えます。

羽根が籤棒に付いているので、どのような場所でも安心して
遊べますし、笑顔が溢れる活動として欠かせません。

「一番はじめは」
一番はじめは一宮 二は日光東照宮 三は讃岐の金毘羅さん・・・
この歌も数え歌ですが、皆様がよくご存知な歌ですので
お手玉が難しい人は紙風船やボール転がしでも歌えます。

活動と歌の二重活動(デュアルタスク)が出来て、
心身ともに活性化されることでしょう。
歌とともにお正月気分を味わっていただけますように

箱根駅伝の日に歌う♪

2018-01-02 07:21:15 | 音楽雑記
箱根八里

箱根の山は 天下の嶮(けん)
函谷關(かんこくかん)も  物ならず
万丈(ばんじょう)の山 千仞(せんじん)の谷
前に聳(そび)え 後方(しりえ)にさそう
雲は山を巡り 霧は谷を閉ざす
昼猶闇(ひるなおくら)き 杉の並木
羊腸(ようちょう)の小徑(しょうけい)は 苔(こけ)滑らか
一夫關(いっぷかん)に当たるや 万夫(ばんぷ)も開くなし
天下に旅する剛氣(ごうき)の武士(もののふ)
大刀(だいとう)腰に 足駄(あしだ)がけ
八里の岩根(いはね) 踏みならす
斯(か)くこそありしか 往時(おうじ)の武士(もののふ)

明治34年、中学唱歌として♪箱根八里の歌が掲載されています。
当時の音楽学校教授の鳥居忱の歌詞に曲をつけるという
「作曲課題作品」として『中学唱歌』編集の時に募集されたとのことです

難解な歌詞に曲を付け難い中で、音楽学校を卒業したばかりの
滝廉太郎が見事に勇壮な曲を付けて周囲を驚かせたそうです。

第94回の箱根駅伝が始まる日に、この歌が聞こえてきます。
長い歴史があるので、当時90歳を超えた義父に話を聞いた時に
「小さい時にラジオの前で皆が耳を傾けて聞いていた」
と話していたことを思い出します

厳しさ溢れる歌詞と力強い曲からパワーを貰います。

初夢の話題として♪富士の山とともに歌いたい曲です

一月一日♪

2018-01-01 06:42:20 | 音楽雑記
新年のご挨拶を申し上げます

本日、一年の始まりの歌として
♪一月一日(いちげつ いちじつ)の歌を取り上げてみます

年の始めの 例(ためし)とて
終(おわり)なき世の めでたさを
松竹立てて 門ごとに
祝(いお)う 今日こそ 楽しけれ

高齢者の誰もがご存じな歌ですので、
在宅でも施設でも懐かしさとともに
今日ならではの歌としてご一緒していただけたらと思います。

戦後生まれの人は正月番組の「新春かくし芸大会」のテーマソングとして
長く親しまれてきましたので、懐かしく思い出されることでしょう。
いろいろな替え歌も流行りました。

明治26年に作られ、第二次世界大戦前は
小・中学校の生徒は一月一日に学校へ集まり、
この歌を斉唱して落雁のお菓子をもらって帰宅したと記されています。

大正2年に現在の歌詞に変わりましたが、
明治の御代を表していた最初の歌詞は歌い継がれていません。

元旦に登校して饅頭又はお菓子をもらって帰る、という
「懐かしい自空間」にこの歌が誘ってくれます。

初日の光を感じながら、歌詞とメロディによって
回想する豊かな時間を持っていただけたらと願います

*参考文献:「日本の唱歌(上)明治篇」講談社文庫