音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

お水取り・・1273年続くこと

2024-03-13 18:13:46 | ひとりごと
東大寺二月堂のお水取りで籠松明がコロナ禍以来4年振りに復活したという
ニュースが入ってきて、お水取りへ行ったことを思い出しました。
ただ、鮮明な記憶として甦ってきますが、ほぼ20年前のことに愕然とします・・・。

籠松明の火の粉を浴びたとかの記憶ではなく、松明の後の夜更けにかけて
「十一面悔過(じゅういちめんけか)法要」を観たことです。
正直な感想を言うと、それは練行衆による‘音楽の舞台’でした。

752年から続いていることに想いを寄せてみると、
室町時代中頃に三味線が伝来し、その後の安土桃山時代、江戸時代には
庶民中心の音楽として歌舞伎踊り、人形浄瑠璃が流行ることになりますが、
その時代から800余年ほど前に、既に修二会は始まっています。

今から1273年前のことですが、正倉院展の宝物とともに時代を超える
新鮮な感覚を覚えます。長い歴史が刻まれています。

修二会のHPには
東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)は、天平勝宝4年(752)、東大寺開山良弁僧正の高弟、
実忠和尚が創始された。以来、令和6年(2024)には1273回を数える。
修二会の正式名称は「十一面悔過(じゅういちめんけか)法要」と言う。
十一面悔過とは、われわれが日常に犯しているさまざまな過ちを、二月堂の本尊である
十一面観世音菩薩の宝前で、懺悔することを意味する・・
と記されています。