Mars&Jupiter

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ニルス・ゲーゼ(ガーゼ)の弦楽八重奏曲ヘ長調作品17を聴きながら横浜から和田町駅まで歩く

2008-06-20 05:50:35 | 古典~現代音楽デンマーク編
昨日は横浜から和田町駅まで歩きました。
途中聴いたのは1817年生まれのニルス・ゲーゼ(ガーゼ)の作品。
デンマークのコペンハーゲンで生まれたゲーゼは、
作曲家、指揮者、教育者として活動した。
メンデルスゾーンとの親交も深く、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の
指揮者としても活躍した人物である。
彼の音楽にはドイツ、とりわけメンデルスゾーンからの
音楽的な影響を随所にみることができる。

弦楽八重奏曲ヘ長調作品17は1848年に作曲された。
この1848年はゲーゼがデンマークとプロイセンとの間の
シュレスヴィヒ=ホルシュタインの帰属をめぐる戦争、
シュレスヴィヒ=ホルシュタイン戦争、
(いわゆるデンマーク戦争)が勃発した年であり、
ゲーゼがデンマークに帰国した年でもある。
弦楽八重奏曲ヘ長調作品17は4つのヴァイオリンと
2つのヴィオラ、チェロのために作曲された作品である。

第1楽章アレグロ・モルト・エ・コン・フォコは、
流れるような歌謡風の旋律がいかにもロマン派らしく、
作曲スタイルはメンデルスゾーンからの影響を感じるが、
旋律の部分に注目すると北欧の作曲家らしさも感じる。
躍動感溢れる楽章で、明快な曲で聴いていて心地よい。
第2楽章アンダンティーノ・クワジ・アレグレットは、
やや翳りを見せながらもゆったりと流れていく音楽で、
叙情的な楽章であり、北欧らしさが出ていると思う。
第3楽章アレグロ・モデラート・エ・トランクィロは、
スケルツォの軽快なテンポで流れる楽章である。
第4楽章フィナーレ、アレグロ・ヴィヴァーチェは、
やはり歌謡風の主題を中心に展開されていく。
明暗を時々切り替えながらも、全体的には明るい曲である。
ゲーゼの弦楽八重奏曲は、聴いていて幸せな気持ちになるもんだ。
コメント
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