Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ダリウス・ミヨーの交響曲第7番作品344を聴く

2021-10-31 08:38:40 | 古典~現代音楽フランス編
今回取り上げるのは1892年生まれのミヨーが、
1955年に作曲した交響曲第7番作品344である。
三楽章による20分足らずの短い作品である。
ヴェネツィアでのラジオ・ベルギーの、
演奏会のために作曲されたようである。
聴いたCDの演奏はアラン・フランシス指揮、
バーゼル放送交響楽団によるものである。
第一楽章「生き生きと」は、軽快に始まる。
弦楽器と木管楽器による流れるような旋律に、
打楽器や金管楽器が加わり、にぎやかさも見せていく。
短くあっという間に終わる感じである。
第二楽章「重々しく」は、打楽器の一音で始まり、
木管楽器や弦楽器がやや悲しげな感じの旋律を奏でていく。
それに時々打楽器や金管楽器が荒々しい一音を加えていく。
緩やかに進んでいき、最後も静かに終わる。
第三楽章「活気よく」は、弦楽器と木管楽器の旋律で始まり、
金管楽器と打楽器も加わり、力強さを与えていく。
明るさと軽快さがあり、牧歌的な感じもみられる。
流れるように曲は進行していき、
冒頭の主題が現れ最後は華やかに力強く終わる。
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ダリウス・ミヨーの交響曲第4番作品281を聴く

2021-10-30 13:39:26 | 古典~現代音楽フランス編
久しぶりにブログを書きます。
今回取り上げるのは1892年生まれのミヨーが、
1947年に作曲した交響曲第4番作品281である。
この作品は二月革命の100周年を記念して作曲されたものである。
聴いたCDの演奏はダリウス・ミヨー指揮、
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団によるものである。
第一楽章「蜂起」は、打楽器の荒々しいリズムで始まり、
トランペットなども加わり、勇ましい感じが描かれる。
二月革命における市民の蜂起の様子を対位法により、
まるでお祭り騒ぎのように描いている。
第二楽章「共和国の死者たちに」は、
革命で亡くなった人たちの死を悼むように、
木管楽器が悲しげな旋律を奏でながら表現していく。
死の重々しさと戦闘の悲惨さを訴えているような、
葬送的な雰囲気が漂ってくる。
第三楽章「自由回帰の静かな喜び」は、
弦楽器が生き生きとした旋律を奏で、
自由になったことへの喜びを描いている。
第四楽章「1948年を記念して」は、
打楽器の力強いリズムで始まり、
革命家たちの活躍への礼賛を表現していく。
弦楽器と金管楽器が旋律を奏で、高揚したところで終わる。
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