Mars&Jupiter

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ジャン・シベリウスの弦楽四重奏曲ニ短調「親愛なる声」を聴きながら二俣川から緑園都市駅まで

2008-06-17 05:51:33 | ジャン・シベリウスの作品
昨日は二俣川から緑園都市駅まで歩きました。
途中聴いたのは1865年生まれのシベリウスの室内楽曲。
1909年に完成した弦楽四重奏曲ニ短調「親愛なる声」作品56は、
交響曲第3番と第4番の間に書かれた作品なので、
これを聴くと交響曲第4番以降の彼の音楽の
内省的な世界への傾倒が何となくわかる気がする。
彼の残した室内楽曲もあまり多くは知られていないが、
その中でもこの作品は比較的有名である。

第一楽章は感傷的なアンダンテの序奏部から始まり、
アレグロ・モルト・モデラートの主部に入る。
ソナタ形式による主部は叙情的な部分があり、
絶え間ない弦の旋律の動きは北欧的である。
第ニ楽章ヴィヴァーチェは軽快な音楽である。
短い楽章で駆け抜けるような疾走感があり、
舞踏的な感じの部分は躍動的で、
それとは対照的な甘美な旋律も魅力的である。
第三楽章アダージョ・ディ・モルトは、
エレジー風の音楽でところどころでは、
彼の情熱のこもった音楽を聴くことができる。
第四楽章アレグレットは、感傷的な音楽から始まり、
古典風で簡素な音楽であるが、情熱的な部分もみられる。
第五楽章アレグロは、終楽章にふさわしく躍動感ある曲だ。
冒頭の部分の音楽は「四つの伝説」の終曲、
「レミンカイネンの帰郷」を想起させる音楽である。
フィナーレに向けた盛り上がり方がなかなかいい。
コメント
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