Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アバドのアントン・ブルックナーの交響曲第1番ハ短調を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2010-07-30 22:10:51 | アントン・ブルックナーの作品
昨日は夕方大学の先生との飲み会がありウォーキングは休みました。
今日は二俣川から鶴ヶ峰まで歩きました。
途中聴いた曲は、ブルックナーの交響曲第1番。
交響曲第1番ハ短調は、1865年から1866年にかけ作曲された。
聴いたCDは、リンツ版によるもので、クラウディオ・アバド指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
これも高校時代にレコードでよく聴いた演奏である。
第一楽章アレグロはソナタ形式で書かれている。
最初弦楽器によって行進曲風に始まり、第一主題が現れる。
管楽器がそれに呼応し、やがてワグナー流に盛りあがりをみせる。
その勇ましい感じの主題とは対照的に柔らかな感じの第二主題が、
ヴァイオリンによって奏され、チェロがそれを受け継ぐ。
そして金管楽器が加わりブルックナーらしい盛り上がり方となる。
トローンボーンによって奏される第三主題は、宗教的雰囲気を持つ。
第一主題が再び現れそこから展開部に入り、各主題が変形されていく。
再現部を経てコーダではドラマティックな盛りあがりをみせて、
最後は第一主題がフルートに現れ、徐々にテンポをあげ、
金管楽器が鳴り響く中、堂々とした感じで終わる。
ともかくここで聴くことのできるウィーン・フィルの金管楽器の響きは爽快だ。

第ニ楽章アダージョは、三部形式で書かれている。
ワグナーの音楽を思わせるような重々しい感じで始まり、
ゆったりとした叙情性に満ちた旋律がそのあと奏されていく。
弦楽器中心に奏されるその旋律は美しい。
中間部のトリオは木管楽器が入り牧歌風である。
後半は自然と宗教を思わせるような音楽であり、
それにしてもドラマティックな楽章である。
第三楽章スケルツォは、三部形式で書かれていく。
荒々しい踊りのような旋律が金管楽器と弦楽器により奏される。
ここはブルックナーらしさが十分に出ている。
トリオはホルンや木管楽器によりのどかな牧歌風の音楽が奏される。
再び冒頭の荒々しい旋律が登場し、最後の終わり方も彼らしい。
第四楽章フィナーレは、ソナタ形式である。
最初に登場する第一主題は金管楽器も加わり勇ましい感じである。
第二主題はこれとは違い、穏やかな感じである。
第三主題は金管楽器中心に奏されるコラール風の旋律である。
展開部は第一主題の変形から始まり、それぞれの主題が展開される。
再現部を経て、第一主題を使いながら盛りあがりをみせていき、
最後は金管楽器とティンパニが響き、堂々とした感じで終わる。
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ホルスト・シュタインのアントン・ブルックナーの交響曲第6番イ長調を聴く

2010-07-29 18:15:31 | アントン・ブルックナーの作品
昨日は夏風邪をひき、ウォーキングどころではない。
家に帰って体温を測ると38.4度あり、どうにもならず寝た。
さて前回1824年生まれのブルックナーの作品をとりあげたので、
ドイツ・オーストリア編の締めとして、
このあとはブルックナーの交響曲群をとりあげていきたい。
交響曲第6番イ長調は、1879年から1881年にかけ作曲された。
聴いたCDは、ホルスト・シュタイン指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるものである。
この演奏は高校時代レコードでよく聴いた演奏であるので懐かしい。
第一楽章マエストーソはソナタ形式で書かれている。
ヴァイオリンが刻むリズムに乗って低弦が第一主題を奏で、
それに金管楽器が加わり勇ましい感じとなる。
それとは対照的な温和な感じの第二主題と
金管楽器によって堂々と歌われる第三主題が示される。
第一主題がもう一度金管楽器により示され展開部に入り、
これらの主題は展開されて、最後は第一主題を中心に
盛り上がりを見せながら堂々とした感じで終わる。
ここで聴くことのできる金管楽器の響きはウィーン・フィルらしくていい。

第ニ楽章アダージョは、ソナタ形式で書かれている。
前楽章の金管楽器が活躍するのとは違い弦楽器が活躍する。
コラール風の第一主題と、明るい第二主題、
そして葬送行進曲風の第三主題が現れ、おだやかな曲である。
第三楽章スケルツォは、三部形式で、
低弦が刻むリズムに木管楽器がスケルツォ風主題を奏で、
金管楽器も加わり荒々しさが加わる。中間部のトリオでは、
交響曲第5番第1楽章の主題が幻影のように現れる。
第四楽章フィナーレは、ソナタ形式で書かれている。
弦楽器中心に始まる序奏に続き、ホルンが第一主題を奏で、
弦楽器が奏でる第二主題と管楽器中心に奏される第三主題が現れる。
これらが展開部で変形され、コーダは第一楽章の第一主題が回想され、
最後は金管楽器中心に堂々とした感じで終わる。
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アントン・ブルックナーの序曲ト短調WAB98を聴きながら三枚町から西谷まで歩く

2010-07-28 05:49:20 | アントン・ブルックナーの作品
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1824年生まれのブルックナーの作品。
彼の略歴については以前述べたので省略する。
序曲ト短調は、1863年に作曲された作品である。
聴いたCDは、スクロヴァチェフスキー指揮、
ザールブリュッケン放送交響楽団の演奏によるものである。
冒頭のティンパニが叩く一撃から始まる音楽はベートーヴェン風である。
そして深遠な感じで序奏部が続き、ソナタ形式の主部に入る。
第一主題はメンデルスゾーン風で、流れるような旋律。
第二主題はブルックナーらしさが出ている。
ホルンの吹奏やフルートの響き、一歩ずつ進んでいくような弦楽器の音、
展開の仕方もブルックナーらしいところがみられる。
再現部のあと、最後の金管楽器中心に盛り上がっていくところは、
ワグナー風の部分も感じられ、習作とはいえ、魅力ある小品である。
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アーノルト・シェーンベルクの交響詩「ペレアスとメリザンド」作品5を聴きながら三枚町から西谷まで歩く

2010-07-27 07:29:04 | 古典~現代音楽オーストリア編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1874年生まれのシェーンベルクの作品。
彼の略歴については以前述べたので省略する。
交響詩「ペレアスとメリザンド」作品5は、1902年に作曲され、
翌1903年にオーケストレーションが完成している。
聴いたCDは、ピエール・ブーレーズ指揮、
シカゴ交響楽団の演奏によるものである。
演奏時間40分を超えるこの作品は大編成による長大な作品である。
全体はソナタ形式で書かれているようで、
その展開部にスケルツォと緩徐楽章の要素が入るという構成である。
旋律からは後期ロマン派的な部分を感じとることができる。
神秘的でもあり、夢のような世界である。
高揚感が何度か繰り返され、ドラマティックな部分もある。
夏に聴くにはいいのかなと思ったりもした。
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アルバン・ベルクのピアノ・ソナタ作品1を聴きながら二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2010-07-26 04:39:32 | 古典~現代音楽オーストリア編
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで往復で歩きました。
途中聴いたのは、1885年生まれのベルクの作品。
彼の略歴については以前述べたので省略する。
ピアノ・ソナタ作品1は、単一楽章制で、
1907年から1908年にかけて作曲された初期の作品である。
聴いたCDは、ダニエル・バレンボイムのピアノ演奏によるものである。
冒頭から神秘的に始まり、やや暗めな感じの旋律である。
旋律からはまだ後期ロマン派的な部分を感じとることができる。
緊張感と激しい感情の高揚、メランコリックな部分が交互に現れる。
後半ではその情熱が激しさを増し、クライマックスを築き、
最後ピアノの音は弱々しくなり、静かに消え入るように終わる。
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