Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

イゴール・マルケヴィチ(マルケヴィッチ)のシネマ序曲を聴く

2021-03-20 16:04:50 | 古典~現代音楽スイス編
今回は1912年生まれのマルケヴィチ(マルケヴィッチ)が、
1931年に作曲したシネマ序曲を取り上げる。
今回はクリストファー・リンドン=ジー指揮、
アルンヘム・・フィルハーモニー管弦楽団の演奏を聴いた。
指揮者として有名なマルケヴィチではあるが、
作曲家としても多くの管弦楽曲を残している。
弦楽器中心にリズミックな旋律で始まる。
金管楽器がそれに荒々しさを加えていく。
車のクラクションの音も入り、実験的な試みもみられる。
金管楽器が絡んでいきながら盛り上がりを見せて終わる。
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フリッツ・ブルンの交響曲第1番ロ短調を聴く

2019-09-29 11:53:19 | 古典~現代音楽スイス編
今回は1878年に生まれたスイスの作曲家ブルンが、
1901年に作曲した交響曲第1番ロ短調をとりあげる。
ブルンはルツェルンに生まれ、ケルン音楽院でピアノと作曲を学んだ。
その後ベルリンやロンドンなどで音楽の仕事をし、
1903年にはベルン音楽学校でピアノを教えるようになった。
1909年からはベルン音楽協会の監督に就任した。
今回聴いたCDはアドリアーノ指揮、
ロシア交響楽団の演奏によるものである。
第一楽章アレグロ・モデラートは、
悲劇的な主題が力強く奏でられて始まる。
そして牧歌的な旋律が現れ、展開部に入る。
作風はブラームスの交響曲の影響を受けている印象を受ける。
そして、最初の悲劇的な主題が再び現れ、
再現部に入り、牧歌的な主題も現れ、最後は力強く終わる。
第二楽章アダージョ・ノン・トロッポは、
弦楽器を中心とした穏やかな旋律で始まる。
それに木管楽器も絡んでいき、のどかな感じでもある。
フルートとクラリネットとヴァイオリン独奏で絡みあうところや、
ホルンなど金管楽器中心による吹奏など、
甘美な部分をみせて最後穏やかに終わる。
第三楽章アレグロ・エネルジーコ-
アンダンテ・モルト・ソステヌート-ポコ・ピウ・モッソは、
アルプスの険しい自然を思わせるような力強い旋律で始まり、
牧歌的な旋律がそれに続き、これらが交互に現れる。
第四楽章アレグロ・コン・ブリオは、
弦楽器による軽快なテンポの旋律で始まる。
ファンファーレ的な金管楽器の響きが続いた後、
力強く雄大な感じで音楽は進行していき、
再び冒頭の流れるような旋律が現れ、最後は穏やかに終わる。
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ヨゼフ・ヨアヒム・ラフの交響曲第7番変ロ長調作品201「アルプスで」を聴く

2015-05-19 06:44:17 | 古典~現代音楽スイス編
昨日はウォーキングを休みました。
さて、今週あたりでドイツ・オーストリア編は終わりにしようと思います。
今回取り上げるのは1822年スイス生まれの作曲家ラフが、
1875年に作曲した交響曲第7番変ロ長調作品201「アルプスで」である。
今回聴いたCDはヴェルナー・アンドレアス・アルベルト指揮、
フィルハーモニア・フンガリカの演奏による。
第一楽章「高山でのハイキング」(アンダンテ)は、
トゥッティーに始まり、堂々とした旋律が奏でられる。
そのあとは軽快な感じの旋律が奏でられ、のどかな感じでもある。
雄大な山岳の自然を感じさせるかのようにホルンが鳴る。
そして主題が弦楽器と金管楽器により力強く奏でられていき、
続いて木管楽器に流れるような明るい主題が現れる。
主題は自由に展開され、フーガ風に展開するところもあり、
山登りする者たちの楽しい感じを伝えているかのようである。
最後は高揚する中、堂々とした感じで終わる。
第二楽章「宿屋にて」(アンダンテ・クワジ・アレグロ)は、
弦楽器によりやや暗く叙情的な旋律が奏でられて始まる。
舞踏的なリズムに乗って、軽やかに旋律が奏でられていく。
中間部は対照的で明るく生き生きとして軽やかな感じだが、
時々冒頭の旋律が顔を出し、やがて支配的となり、
最後はその冒頭の旋律で力強く終わる。

第三楽章「湖水にて」(ラルゲット)は、
弦楽器とファゴットで、ゆったりとした旋律を奏でて始まる。
ホルンも鳴り響き、山が聳え立つ雄大な自然の情景が描写される。
そして静かにたたずむ湖面の姿が弦楽器のゆらめく音で表現される。
最後も穏やかな感じで静かに終わる。
第四楽章「シュヴィングフェストにて-別れ」(アレグロ)は、
木管楽器の軽やかな感じで始まり、フルートが明るい主題を奏で、
弦楽器がピチカートで軽やかな感じを加えている。
弦楽器がその主題を繰り返していき、
次にチェロが別の力強い主題を奏でていく。
シュヴィングフェスト(Schwingfest)とは、
スイスで行われるレスリングのような競技大会のようだ。
そしてもう一つの力強い主題が現れ、これはブラームス風だ。
そして、音楽は主題をもとにフーガ風な展開をみせ、
各主題が絡み合っていき、盛り上がりをみせていく。
最後は弦楽器と金管楽器・ティンパニ中心に高揚して力強く終わる。
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ハンス・フーバーの交響曲第7番ニ短調「スイス」を聴く

2015-05-10 14:59:17 | 古典~現代音楽スイス編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1852年スイス生まれのフーバーが、
1917年に作曲した交響曲第7番ニ短調「スイス」である。
今回聴いたCDはイェルク=ペーター・ヴァイクレ指揮、
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
なお、各楽章のタイトルは自ら訳したものですが、
正しいかどうかは不確かですので、ご了承ください。
第一楽章「山の上で」は、金管楽器が鳴り響いて始まる。
雄大な自然を思わせるような牧歌的な主題や、
力強い主題が奏でられていき、主題は展開されていく。
穏やかな部分と盛り上がる部分を繰り返しながら、
山の上での自然の情景を描写していき、
金管楽器と打楽器を中心に勇ましく盛り上がって力強く終わる。
第二楽章「田舎の結婚の行列」は、木管楽器と弦楽器で、
行進風の明るい旋律が奏でられていく。
独奏ヴァイオリンが甘美な旋律を奏でていき、
やがて金管楽器中心に行進曲風の旋律が再び奏でられ、
最後は木管楽器が残り、静かに終わる。

第三楽章「山の夕方のムード」は、
弦楽器の奏でる叙情的な旋律で始まる。
木管楽器も絡みながら、夕方の山の雰囲気が描写される。
フルートとオーボエなどによって奏でられる旋律が美しい。
ロマンティックなムードは金管楽器によって盛り上げられ、
フルートが旋律を奏でたあと、
ティンパニの音と木管楽器により静かに終わる。
第四楽章フィナーレは、金管楽器の力強い旋律で始まり、
弦楽器が生き生きとした旋律を奏でていく。
それを木管楽器が引き継ぎ、フーガ風に展開し、
金管楽器が加わり盛り上がりをみせたあと、
弦楽器と金管楽器、木管楽器と主題を展開していき、
弦楽器と金管楽器で盛り上がりをみせたあと、
最後は高らかに金管楽器が旋律を奏でて終わる。
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ヨゼフ・ヨアヒム・ラフのピアノ三重奏曲第3番イ短調作品155を聴く

2015-05-06 16:38:46 | 古典~現代音楽スイス編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1822年スイス生まれのラフが、
1870年に作曲したピアノ三重奏曲第3番イ短調作品155である。
今回聴いたCDはジョナサン・アレンのヴァイオリン、
ダニエル・ペゾッティのチェロ、ヤン・シュルツのピアノの演奏による。
第一楽章クワジ・ア・カプリッツィオ-アレグロ・アジタートは、
悲しげな第一主題がチェロによって奏でられて始まり、
それぞれがその主題を受け継いでいく。
第二主題は対照的に明るく流れるような旋律である。
提示部が終わり、短い展開部を経て、再現部に入り、
再び主題が変形されたあと、主題を繰り返しながら、
最後はテンポを速めて盛り上がって終わる。
第二楽章アレグロ・アッサイは、弦楽器が軽快に旋律を奏で、
ピアノが絡み合う幻想的な部分に続き、
チェロから始まる朗々と歌うような旋律が、
ヴァイオリン、ピアノに引き継がれる部分が続き、
これらが繰り返されて最後穏やかに終わる。
第三楽章アダージエットは、ピアノが叙情的な旋律を奏でて始まる。
これをチェロ、ヴァイオリンが引き継いでいき、
この主題を変奏曲風に扱っていくのだが、
このあたりはシューベルト風な感じで、
それぞれの楽器の良さが活かされている。
第四楽章ラルゲット-アレグロは、
ピアノと弦楽器が対話するようにして始まり、
悲しげな旋律と流れるような明るい旋律が奏でられる。
最後はその主題を繰り返し盛り上がって終わる。
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