Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

フリッツ・ブルンの交響曲第1番ロ短調を聴く

2019-09-29 11:53:19 | 古典~現代音楽スイス編
今回は1878年に生まれたスイスの作曲家ブルンが、
1901年に作曲した交響曲第1番ロ短調をとりあげる。
ブルンはルツェルンに生まれ、ケルン音楽院でピアノと作曲を学んだ。
その後ベルリンやロンドンなどで音楽の仕事をし、
1903年にはベルン音楽学校でピアノを教えるようになった。
1909年からはベルン音楽協会の監督に就任した。
今回聴いたCDはアドリアーノ指揮、
ロシア交響楽団の演奏によるものである。
第一楽章アレグロ・モデラートは、
悲劇的な主題が力強く奏でられて始まる。
そして牧歌的な旋律が現れ、展開部に入る。
作風はブラームスの交響曲の影響を受けている印象を受ける。
そして、最初の悲劇的な主題が再び現れ、
再現部に入り、牧歌的な主題も現れ、最後は力強く終わる。
第二楽章アダージョ・ノン・トロッポは、
弦楽器を中心とした穏やかな旋律で始まる。
それに木管楽器も絡んでいき、のどかな感じでもある。
フルートとクラリネットとヴァイオリン独奏で絡みあうところや、
ホルンなど金管楽器中心による吹奏など、
甘美な部分をみせて最後穏やかに終わる。
第三楽章アレグロ・エネルジーコ-
アンダンテ・モルト・ソステヌート-ポコ・ピウ・モッソは、
アルプスの険しい自然を思わせるような力強い旋律で始まり、
牧歌的な旋律がそれに続き、これらが交互に現れる。
第四楽章アレグロ・コン・ブリオは、
弦楽器による軽快なテンポの旋律で始まる。
ファンファーレ的な金管楽器の響きが続いた後、
力強く雄大な感じで音楽は進行していき、
再び冒頭の流れるような旋律が現れ、最後は穏やかに終わる。
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レノン・バークリーの交響曲第3番を聴く

2019-09-22 23:14:06 | 古典~現代音楽イギリス編
久しぶりにブログを書きます。
これからは世界の交響曲全般について触れていきます。
今回は1903年に生まれたイギリスの作曲家、
レノン・バークリーが1968年に作曲した交響曲第3番をとりあげる。
今回聴いたCDはレノン・バークリー指揮、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるものである。
1969年6月9日チェルトナムの祝祭イベントに合わせ委嘱され、
ジャン・マルティノン指揮、フランス国立管弦楽団により初演された。
一楽章制によるこの交響曲は、緊張感ある不安な感じの音楽で始まる。
フルートとハープ、オーボエ、クラリネットによる緩やかな部分を経て、
弦楽器中心の叙情的な部分に入り、金管楽器や打楽器がそれをいったん打ち破る。
しかし、木管楽器と弦楽器による緩やかな部分はその後も再び続き、
徐々に盛り上がりをみせ、金管楽器と打楽器により荒々しさが戻ってくる。
最後は、金管楽器と打楽器で盛り上がりをみせたところで終わる。
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