Mars&Jupiter

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アーロン・コープランドのピアノ・ソナタを聴きながら鶴ヶ峰駅から二俣川まで歩く

2008-06-04 05:39:38 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は鶴ヶ峰駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのは、1900年生まれのコープランドのピアノ・ソナタ。
コープランドは、管弦楽曲などのCDは割合持っているものの、
器楽曲や室内楽曲のCDはほとんど持っておらず、
昨日触れたレオン・フィッシャーというピアニストのCDの中に、
おさめられているピアノ・ソナタぐらいしか持っていない。
1941年に作曲されたピアノ・ソナタは、
クリフォード・オデッツの委嘱により作曲され、献呈された。
初演は同年ブエノスアイレスで作曲者自身のピアノにより、
10月21日行われたようである。

第一楽章モルト・モデラートは、瞑想的で深刻な感じで始まる。
冒頭の和声的な響きからして、コープランドらしさが出ている。
管弦楽曲でもみることのできる現代的で力強い音楽でもある。
第ニ楽章ヴィヴァーチェは、軽快でリズミカルな音楽。
ジャズ的な要素もみられ、不協和音的な響きが印象的だ。
第三楽章アンダンテ・ソステヌートは、第一楽章と同じ主題が登場する。
抽象的で現代的な響きのする音楽は、思索的でもあり、
曲はその重々しい中、静かに消えるように終わる。
1930年代後半から1940年代前半にかけて、
代表的な作品である「ビリー・ザ・キッド」や「ロデオ」、
「アパラチアの春」などを発表した彼だが、
そこに見せる親しみやすい作品とは違う側面を見ることができる。
誰をもよせつけない孤高の境地のコープランドの姿が、
このピアノ・ソナタにあり、アメリカを代表する名曲の一つである。
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