そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

プーチンは大ロシア帝国の再来を夢見ているのある

2022-03-06 | プーチン

プーチンは22年にわたり大国ロシアに君臨する。
プーチンに最初に恐怖を感じたのが、2006年のモスクワ劇場占拠事件である。1000名ほどの観客を人質にした、チェチェン共和国のテロ事件である。プーチンは人質の生命や救出など全く考慮せず、毒ガスを使って強行突破したのである。人質の観客は誰一人銃弾を浴びることなく窒息死し、犯人は全員射殺された。恐怖の事件である。
同類のことが、2004年に起きている。同じくチェチェン独立闘争の一環で起きた、ベスラン学校占拠事件である。学校を占拠したチェチェン独立闘争の犯人たちは射殺されたが、186人の子供を含む386人が事件の犠牲になっている。
この二つの事件は、プーチンが体制を守るためには人の命などつゆほど考えないことが判る。テロ犯だけではなく、人質の救出や命などプーチンの眼中にないのである。
チェチェン共和国の独立運動には力で抑え込むだけで、国民の半数は闘争で死亡するか国外逃亡している。結果的にプーチンは独立運動を平定したことになる。
プーチンが幾人もの評論家や政敵の殺害を指示していることも明らかである。特に評論家のポリトコフスカヤ女史の殺害は衝撃的であった。プーチンの誕生日に殺害するプレゼントであったが、白昼堂々と行われた殺人は全く捜査もされなかった。こうしてみると、プーチンはウクライナ侵略を止めることがないだろう。
何よりも22年も政権の座にいると、太鼓持ちしか侍らすことはない。今回のような明らかにプーチンに誤算がつづくウクライナ侵略について、誰も的確なアドバイスを出すことができない。
ある評論家の言葉が意外と的確に思われる。プーチンはロシア帝政のツアーの一人として名を残したいのである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港