そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃ格差が広がるさ

2007-09-29 | 格差社会

国税庁が昨年度の年収の動向を発表した。年収200万円以下の人たちが1000万にを超え、1023万人になった。昨年より42万人も増えた。平均年収は、23万円減で9年連続減少している。

。確実に格差が増大している。300万円以下に人たちが増加し、38.8%(前年34.4%)になっている一方、300~1000万円の層が減少して56.3%(前年57.6%)になっている。年収が1000万円を超える人たちが9.5万人増えて、224万人になっている。http://www.j-tgs.com/value/salary/01.html

農林漁業者の収入は相変わらず低い。不動産所得は8年連続で上昇している。統計的に見ても、格差は確実に広がってい55 る。マクロ的には、景気が回復し、かつてない好景気であると発表されている。低賃金層の増大がこの国の景気を支えてることがより鮮明になったと言える。

僅か10年前には、世界で最も賃金の高い国であったが、現在は18位である。したかぶりの無責任な経済学者たちは、バブルの反動や尻拭いであるとか、市場原理の当然の結果であると論じている。

格差社会は、流行語ではなく給与の面でも、地方の面でも、職種でも確実に広がっている。景気が良くなればなるほど格差は広がるのであるが、経済成長すれば格差は無くなるとまじめな顔して選挙カーの上で、悲壮な声をあげていた安倍ボンは世間知らずなだけである。

この社会は、サッチャー、レーガン体制の市場最優先主義の世界的経済再編の動きに、感動して遅れてものまねした小泉純一郎の遺産である。今度のヘラヘラおじさんはこれを解決することができるのだろうか。

地方はいまだに、正体不明の公共事業の導入に躍起になっている。一律に削られた地方交付税の回復に躍起である。

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北海道にも空襲があった

2007-09-27 | 戦争

太平洋戦争の終戦直前に、北海道に空襲があった。かすかな記憶を、根室空襲研究会の方がまとめてくれた。北海道の空襲は、終戦の年の昭和20年(1945年)7月14、15日のわずか2日だけ070922_3_3であった。

80ほどの市町村が、太平洋に浮かぶ空母からの艦載機の空襲を受けている。死者は2,000人程であった。室蘭は艦砲射撃を受けたが、釧路、根室が多くの犠牲者をだしている。函館は連絡船の犠牲者もあって、もっとも多くの犠牲者(死者520人ほど)を出している。

それ以外のところは、小さな軍事工場を抱えていたりしたところであるが、ほとんどが空襲警報すらなく、日常の中で不意の攻撃であった。そのため、多くの地域に犠牲者が北海道に散らばっている。

空襲は、日中戦争で国民政府のいる重慶を日本軍が爆撃したり、ドイツとイタリア軍がスペインのゲルニカを攻撃したのが始まりと言われてい070922_10 る。空襲は、それまでの戦争が兵士間の戦いであった戦争を一変させた。戦闘要員でない一般人を攻撃するのである。空襲は、無差別攻撃の始まりなのである。

一般に、空襲と言うと東京や大阪などの大都市だけが受けた被害のように思われてる。空襲は非人道的な無差別攻撃である。北海道の田舎には、防御の手段も何もない攻撃であった。それも僅か2日の出来事である。

日本のこんな田舎でも、大きな空襲を受けていた。根室では、死者400名近く負傷者はその数倍と思われる。市街地のほとんどを焼失している。別海、中標津、標津でも空襲を受けている。そんな中にあっても、軍部は被害実態を隠してるために、軍関係者の被害の詳細は不明のままである。

その後の調査でも、民間人と区別して軍人は扱われている。軍人は靖国に奉られ恩給を受けている。同時に空襲で亡くなったった民間人には何もない。戦争は非情である。

いつの時代でも犠牲になるのは一般人である。戦争を語り検証する、地味な活動が平和を語る資格があると思われる。自衛権を集団なら行使してもかまわないとする連中に、こうした戦争の実態を聞かせたいものである。

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こりゃブッシュの思惑通りにならないさ

2007-09-26 | イスラム

Image3292016 イランが元気である。イランは、ブッシュ大統領が就任早々に「悪の枢軸」として、イラク、北朝鮮とならんで名指しした国家である。イラクはブッシュの思い通りに侵攻してフセインを潰した。石油Image3292057のでない北朝鮮は、交渉を繰り返しながらも、任期内に決着をつけるようである。

イラクのアフマドネジャド大統領は、国連出席の足を伸ばしてコロンビア大学で講演をやった。大 学周辺では、地獄に堕ちろなどのデモがやられていた。

26_op_ahmadinejad_speech01_4 講演で、アフマドネジャド大統領は、「イランには同性愛者はいない」と失笑をかっていたが、「イランには核開発する権利がある。平和利用しか考えていない」と核開発には持論を展開していた。何よりも、ドイツのホロコースト(彼はでっち1_229477_1_5 上げだと言っている)の尻拭いを、パレスチナがやることの矛盾を訴えていた。

国連の演説では、アメリカのイラク侵攻とガンタナモでの不当拘束やCIAの世界各国での不当行 動や、シオニストによる60年に及ぶパレスチナの不当占拠を40分にわたって非難した。イランはブッシュとっては厄介な存在である。

イランは、ペルシャ人のほぼ単一民族国家である。仇敵のアフガニスタンとイラクをアメリカが潰してくれたおかげで、すAlsadrsmileっかり元気になっている。日本が最も石油を依存している国家でもあり、決定的な経済制裁などどこもでIrans_president_mahmoud_ahmadinejad_r_gr_1きないと思っている。

イラクのマリキとはシー派としてのつながりがある。何よりも、イスラム国家としての自負がアメリカの思惑と異なって、どこかでつながっているのである。マハディ軍の中心人物であるサドル師が仲介したとも言われている。ブッシュの思惑通りにはならない。

北朝鮮も元気である。核は列強を脅すのは余程効果的な武器になることを、この2国は証明している。ここでも、北朝鮮はテロ国家の指定を外してくれたなどと、ジャブを放っているが結局アメリカは、北朝鮮に雨い汁を吸われ、手をこまねいているだけである。

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こりゃフニャフニャだ

2007-09-25 | 沖縄問題

安倍首相が(前首相でない)、お詫びの記者会見をした。すっかり憔悴した病人であった。能力以上のことを突っ張ってやてきたが、そのつっかい棒も外れたのであろう。入院中にさらにひどくなったようである。フニャフニャの単なるおじさPhoto_171んである。この姿に同情する、お人好しの日本人が多数いることまで計算したのだろうか。哀れな気さえする。

安倍ボンは体調のことを、聞き取れないような細い声で言っていたがそれは明らかに違う。彼の肉体が、首相の””に耐えられなかったのである。能力以上のことをやろうとした結果、体が悲鳴を上げただけのことである。肉体的というよりも精神的に、その重さに耐 えられなかったのである。無責任を通りこしている。

ところで、彼を推薦した80%の自民党の連中は何処に行ったのであろうか。総裁へ苦言を呈する人物がいなかったことも、総裁の権限が強くなって誰も何も言えなくなった背景も、小選挙区制が政党の権力を収斂性を高めた結果である。極めて、独裁色の強くなった総裁の重さに耐えられなかった、安倍ボンボンTky200709240140は哀れそのものである。

代わって登場する、福田康夫氏はヘラヘラおじさん(おじいさんかもしれない)であるが、これで一番困っているのは、小沢一郎であろう。参議院選挙後の彼の言動は、かつての「剛腕小沢一郎」が復権した感がある。

この二人を並べてみると、与党と野党の色合いが逆転して見える。ほどなくヘラヘラおじさんの人当たりの良さが、自民党を復権させることになる。目先が少し変わって、これで溜飲を下げた国民の支持をなんとなく回復して、自民党そのうち挽回してくることになる。こちらのオボッチャマは二代目で、フニャフニャにはならないだろうが、何をするのかもよく解らない。

民主党はどうするのだろう。農家の所得補償政策だけは形が変わっても、農家を支援するためにやり遂げてもらいたいものである。テロ特措法は形を変えて承認されるであろう。もうひとつ、安倍晋三は政界にとどまるなどと言わずに、引退し、どこかの元首相のように陶芸などをやっていた方がいいと思う。

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そりゃ自給率が低いからサ

2007-09-22 | 再生可能エネルギー

生半可な知識で解説する評論家はいつの時代にもいる。この頃マヨネーズが値上がりしたし、インスタントラーメンが来年に10円ほど値上がりする。それは、バイオ燃料のせいだと解説するのである。

現象的にはその通りである。アメリカは、今まで家畜に向けていた、トウモロコシ(コーン)を補助金を出して、エタノール生産を奨励している。そのため、家畜に投与されていたコーンが値が上がり畜産製品価格が上昇する。また、コーン生産へ多くの農家がシフトするため、小麦農家もコーンに転作する。結果、インスThis_hydrogen_fuel_cell_car_is_leading_aタントラーメンが値上がりする。

構造的にはその通りである。アメリカ産の穀物に依存する日本の畜産体系と、アメリカが多くの選択肢がある分野を潰してでも、コーン一辺倒のバイオエタノールの生産をやっていることを、説明はしていない。

こうした構造を許しているのが、日本の食料自給率の低下である。あるいは食糧海外依存率が、高くなっているために、彼の国の思惑に翻弄されることになるのである。アメリカがくしゃみをすると、日本が風邪をひく構造である。

コーンからのエタノール生産は、中東情勢の不安定や石油価格の高騰を睨んだ、戦略的な利用に抗するものである。そのたSippo_1めの国家的戦略の一環として、信じられない補助で育成する、バイオ燃料事業である。コーン生産に大量の、石油などのエネルギーが 投与され、蒸留にさらに大量のエネルギーが必要になり、結果的には1.1の効果しかないとされている。

又、バイオエネルギー生産には、コーンのように人や家畜と競合する穀物ではなく、廃棄物や人が消化できない、セルロースなどや、あるいは廃棄された食糧や農産物に依拠するのが本来の「バイオ」の考え方である。

地球上には、8億人を超える人たちが飢餓にある。人に食べさせる可能性のある食料を、家畜やましてや車に食べさせるなどという、非倫理的な食糧事情は許されるべきではない。

お人好しの国民からは、「地球にやさしいバイオ燃料のためだから、少々高くなっても我慢しよう」などという発言が出てきたりする。評論家諸兄は、現象の説明に止まるのではなく、食料の問題や地球環境の本来あるべき姿を忘れすっかり歪になったこの国に、こうしたことを踏まえた提言をするべきな のである。

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安倍晋三の功績

2007-09-20 | 安倍晋三

「もー、僕いやー」と、前代未聞の政権投げ出しをした、安倍晋三ボッチャマではあるが、唯一評価したいのが憲法へ国Abebon000_2 民の目を向けたことである。NHKなどは、特別番組をいくつも組んでくれた。憲法の作成過程の特別番組を数編制作したり、長時間の討論番組も行った。

出版業界も、この1年で洪水のように憲法に関する書籍が出版された。改憲、護憲を問わず憲法に関して、これほどのいわばブームのようなことが起きた。私などは、10数冊の憲法に関する本に目を通した。

4年前に結成された、9条の会も護憲派を活気付けた。全国に6000ほどもの、9条の会が結成された。当地、北海道55_24 の東の果ての片田舎でも、9条の会を結成して毎月集会を開いている。とりわけ、9条について危機感を多くの国民が抱いたのは、安倍ボンの功績と言えよう。

どの世論調査でも、憲法を変える必要があるとする人たちが半数を超えてはいるが、9条に限るとちょうど数字が逆転する状況で、過半数の人が平和憲法の重要性を認識している。国民投票法が、かなりいい加減な内容で成立したが、その後の経過をみると、彼が目論んでいた5年後の改憲は不可能となった。

もう少し長い目で見ても、当分憲法に関する論議は改憲派にとっては困難な状況であることが、露呈したと言える。安倍ボンのお気に入りの、右翼の改憲派ばかりを集めた、結論ありきの「有識者」による、集団的自衛権の検討も平和憲法に対する危機感を、国民に与えてくれた。

安倍ボンが、改憲や戦後レジュームの脱却と言い始めてくれたおかげで、今のこの国の平和が再認識された感がある。何はともあれ、この国は戦後60年以上にわたって、一度もただの一度も外国を侵略しなかったし、一人も殺さなかったことを再認識させてくれた。

教育の憲法である基本法を変え、27回も強硬採決をし、防衛庁を防衛省に昇格させた安倍晋三に、敵意と皮肉をこめて、国民に憲法の存在を認識させたことにお礼を言いたいものである。

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責任者出てこ-い

2007-09-19 | 安倍晋三

今日本に、政治的最高責任者はいないのか? 安倍ボンボンは、無責任で身勝手な「もー、僕ういやー」と意味もないPhoto_169言葉をトロンとした目で発して、で記者会見し姿を隠してしまった。もともと器でなかったのである。今更、彼を責めるとイジメになるのではないか、と思われる位のレベルの問題である。

ところで、結果として現実に今この国には政治的責任者が存在しないことになる。病気などの場合は代行者を置くなどの方法があるらしいが、こんな前代未聞のアホな事態は、だれも考えていなかったらしい。全く想定外の事態だが、安倍ボンは現実に首相であるのだ。彼は、身体的問題を、記者会見でも全く言っていない。

責任ある行動を首相として、見せて欲しいものである。(もっとも健康であっても無理だったが)少なくとも、彼を出してきた自民党がその対応をするべきである。

臨時国会の会期の最中に、自民党の総裁選挙をやるとは、言語道断である。自民党は、この空転国会の運営費を支払う義務があると言うものだ。空転国会の経費は国民に支払わすのか。日本最大の政党であるとはいえ、彼らが国会を手玉に取るいわれなどどこにもない。

野党も野党である。ぶつぶつ文句を言うだけであるが、民主党が法案をひとつ提出したが、どんどんそんなことをやるべきなのであって、静観するようでは野党の意味がない。

テレビも新聞も、明けても暮れても、すでに結果の知れた自民党総裁選の報道を延々とやっている。国中で宣伝してくPhoto_170れる。ありがたいものである。安倍ボンが雲隠れしたことなど、忘れっぽい国民は遠い昔のことだと思っているようであ る。

このブログでは、安倍晋三が首相に就任した時から、彼の本質を見抜いていた。祖父の怨念を抱いた、世間知らずの復古的国粋主義者のオボッチャマなのである。図らずも、こんな形で露呈するとは思わなかったが、いずれ行き詰るとは思っていた。

今この国に最高責任者は存在しない。それこそ有事ならどうする。大きな声で言いたい「責任者出てこーい」

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イラクの死者は122万人

2007-09-18 | イラク

0_jpgイギリスのレス・ロバーツ博士の研究グループがイラクの一般市民の死者数を推計する調査をやった結果を、科学雑 誌ランセットに発表した。その数字は、アメリカの侵攻以来なんと”122万人”のイラク市民が死亡していると発表したのである。122万人とは全く驚きの数字である。

イラク国内全体を正確に把握できる機関も組織もない。聞き取り調査による推計であるが、無差別に00_jpg市民に聞いた結果を人口比に乗じたのである。選挙などで用いられる手法である。その数字が、122万人の死亡である。しかもファルージャなどの壊滅作戦の行われたところは除いてある。

内容は、死者の過半数がアメリカとその連合軍による殺害、交戦結果による被害である。また死者 の1188397603ほとんどが女性と子供とされている。

一般報道では、民間人の死者は7万人を超えているという程度である。ロバーツ博士の調査結果と17倍も違いがある。恣意的に少ない数字を用いるにしても、あまりにもこの数字の開きは大きすぎる。Capt_bag15008271504_iraq_bag150_jpg

一方アメリカ兵の死者は、3700人を超えたとされている。イラクは、増派で安定したと、見え見えのウソの演説を、ブッシュは先 日行ったが、年を追ってアメCopteroverbaghdadリカ兵の死者は増えている。開戦当時のほぼ倍の、90名以上の兵士が毎月死んでいる。これで、イラクは安定したと報告した。因みに、イラクレジスタンスの報道は、この3倍の数 字を発表している。

一方先日引退した、FRB(米連邦準備制度委員会)の元議長のグリーンスパン氏が「イラク開戦は石油のためだった」とインタビューに答えている。大量破壊兵器だのアル・カイダなどデタラメな理由による開戦、侵攻は内部からも証言者が出たのである。

イラク戦争はウソで始まった。そして今もウソを重ねている。日本は、この戦争に国際協力や中東の安定化とやらに協力してきたのであるが、これからもウソを通すのだろうか?

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こりゃ北朝鮮の限界だろ

2007-09-17 | 朝鮮半島

日朝平壌宣言からちょうど今日で5年経った。その後の経過で、拉致家族の心情などを考えると、北朝鮮の不誠実さは目に余るものがる。しかし、少し引いて考えてみると、北朝鮮は突如どうして拉致を認めたのだろうか?

Xin_122030419101710903941_3北朝鮮は、カーター政権以後アメリカとの関係の改善を望んでいた。アメリカの敵視政策の転換を強く望んでいたのである。そのための仲介を、日本に託すために"貸し”として、ここは日本人拉致を認めようとしたのである。

こうした経過をみると、北朝鮮はおそらく当時として政府の持っている資料の、多くを提出したものと思われる。日本が認知していなかった、曽我ひとみさんがいたことからもそのことが伺える。「5人も帰してやったではないか」と本気で思っているのであろう。

北朝鮮政府も、拉致の全容が掴めていないのでないかと。曽我ひとみさんのお母さんについては、何もないことかXinsrc_182090403002923408021_1らも、現場の実行者たちが都合のよいことしか、報告していないものと思われる。情報が開かれていない国家の限界がこの辺りにある。

日本が、他の拉致被害者のことや遺骨に関しての、情報提供や矛盾をついてみても、彼らには情報すらないものだと 思われる。彼らにできないことを要求しても、誠実さのない国家には嫌われるだけである。

この5年の間に、北朝鮮はできそこないとはいえ、ミサイルや核兵器の開発を行ってきた。北朝鮮の意地のようなものである。それを武器にして、中東にいいお客さんがいる素振りを見せるだけで、アフガニスタンやイラクで行き詰っているアメリカは、平気でお酒を飲みながら2国間協議に応じるようになった。ニセドルや覚せい剤やニセたばこよりよっぽど効率的だと気がついたのである。

日本だけが、問題にしている拉致問題は2国間でやれば良いと、アメリカに言われたのであろう。話し合いのポーズだけは取っている。が、前述のように新しいことは出てはこないものと思われる。拉致問題を、彼らの情報レベルにあわさなければ進展はないであろう。

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こうして自民党は再生する

2007-09-15 | 民主主義

Photo_168 自民党の総裁選挙が始まった。麻生太郎と福田康夫が立候補した。どうしてこんことになったのか、二人とも肝心なことを言わない。安倍ボンが、耐え切れなくなって、あるいは思った通りにならないので、信じられないタイミングで政権を放り出したことの理由も釈明もない。

しかしこれが自民党なのである。過去、何度も政権がとんでもない方向に進むと、何の検証もなく、全く反省もなく、トップをすげ替えるのである。その典型が、三木武夫を担ぎ出した、ポスト田中角栄の処理内閣である。今回も似たようなものである。一見質の異なったような、福田の選択になるのである。

国民はいつしか、トップの人事が変わったことでなんとなく、自民党が変わったような気分になって、支持を回復することになるのである。ところが、この利権政党はいずれいたたまれなくなって、もとへと戻ることを繰り返してきた。

主義主張とは無関係に、政治力学がこの政党をアメーバーの如く復活させる。実質日本の首相を務める人物を決める選挙が、国会開催中に2週間も中断して、自民党だけで行われるのである。これが日本の民主主義なのであろうか。最初から決まっているような選挙に、海外メディアはほとんど関心を持っていない。

麻生の方は福田に「政策論争」などを挑んでいるようだが、そんもの中身のあるものが実現できるわけない。顔なじみの連中だけで、人物を選ぶのである。彼らの中で、気が合うか合わないか、あるいは身の保全になるかどうかのレベルで総裁が選ばれるのである。

それにしても、今度の二人とも父か祖父が首相を務めたオボッチャマである。またどっかで、嫌気がさして政権を投げ出さなければ良いが。

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アメリカはブッシュを必要としていない

2007-09-14 | イラク

注目のブッシュ大統領のイラク政策のテレビ演説つがなされた。予想されたことと言え、何とも情けないものがある。今1_228614_1_5年初めに、議会で多数を占める民主党の反対を振り切って行った、増派した3万人を引き上げるといだけのことである。 それでも、当分の間は13万人の兵力は残すとしている。

Time_is_running_out_for_al_malikiその理由が、増派の効果があったと言うことであるが、とてもイラクからの情報ではそのようなことがない。確かに、バクダ ッドなどの一部は、武力制圧の効果があったようではある。市街地の制圧とは、一般市民の居住する、わずか数キロ四方に1万人の完全武装兵を投入するのである。ほとんどジェノサイド状態である。それで治安が回復されたとするのである。

ブッシュは、マリキ政権を信用していない。こうした関係は歴史上珍しくはないが、ほとんどの場合は傀儡政権として、 侵攻国と一体となって手先のように働くものである。ところが、そのマリキにすら演説では苦言を呈している。

イラク侵攻から4年半である。今回の、長期間のアメリカ兵の駐留を決めても、ブッシュの人気を超えて次期政権に委ねることになる。任期中に決着しないままの、逃げ切りである。

BMost_people_want_iraq_pulloutBCやNHKの行ったイラクのアメリカ兵駐留に関する、アメリカの世論調査でも39%は早急の撤退を、28%がゆっくりと撤退するように望んでいる。つまり67%のアメリカ人がイラクの撤兵を望んでいるのである。

ブッシュは、イラクに民主主義を定着させるとしているようであったが、これがアメリカの民主主義だろうか。あるいは、アメリカにとって現在最も重要である、イラク政策民意を反映していない。

また、アフガニスタン・イラク侵攻の理由となった9.11に関しても、政府の説明や開示された情報が真実だと思っているアメリカ人が、20%もいるのである。また、51%の国民が9.11に関して、ブッシュを調査するべきだと思っている。

アメリカ人は自国の大統領を信用していない。簡単に交代できない日本の首相より深刻である。

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イギリスで口蹄疫また発生

2007-09-13 | 獣医師

先月8月4日にイギリスで、口蹄疫の発生がありその時は2件の発生で終わった。先週9月7日に終息宣言が公式に出されて、ちょうど1週間目である。その時のことについては、本ブログの8月4日参照ください。http://okaiken.blog.ocn.ne.jp/060607/cat6087453/index.html

先月の口蹄疫の発生はどうやら、初発農家に隣接する、政府の家畜の実験場(研究所)から、口蹄疫ウイルスが漏Fmd_in_uk05出  したようである。それをほぼ特定しての終息宣言だっただけに、政府機関は8000万ポンドの支出以上に大きなダメージを受けている。

今回の発生も、わずか一軒でしかも明確な症状もなく、検査結果で判定されたのである。先月の発生農家から、わずか10キロしか離れていない。同じウイルスであるか、伝搬したかの証明はできないが、これまでの経過とウイルスの特性から考えると、先月発生農家から伝搬したものと思われNfandm113bigる。

先月は、ブラウン首相が就任した直後の発生であった。相当勢い込んで対策に当ったのであるが、今回の発生はショックは隠せない。EUの10月半ばには、イギリスからの輸入解禁を打ち出したところでもあった。

口蹄疫は、人には感染することがないが、相当伝搬力が強く今回の発生に限らず、どこの国でも同居牛はすべて処分されることになっている。周辺の、家畜の移動は禁止され、人々の移動も相当制限される。それでいての再発である。

日本は、BSE以後イギリスでから牛肉は輸入してはいないが、海外から食料を輸入するといことはこのような危険な環境も、容認すると言うことでもある。

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こりゃ無責任の極みだろ

2007-09-12 | 安倍晋三

安倍首相が突然辞任した。昨日、所信表明したばかりである。あの演説はなんだったのだろう。それより、臨時国会の2日目である。国家の最高権力者が国会開催中の最もタイミングが悪い状況で、辞任表明である。この人は、結局は空気が読めないのだろう。無責任極まりない。

辞任会見を聞いていても、理由がよく解らない。「自らが辞することで局面を打開したい」?? 何度聞いても意味がよくPhoto_166解らない。参議院選挙の大敗を受けて、続投すると表明した会見も何を言っているのかよく解らなかった。反省します 言っていたが、中身がなかった。今回はさらにひどい。民主党党首に会見を断られたと、ガキみたいなことも理由にして いた。

テロ特措法が通らなくなったことが、自らの政治理念からみても、大きな負担になっていたと思われる。北朝鮮との交渉もすっかり日本が、干上がった状況になっている。内政的にも、参院選以後党内の求心力を失ってしまったことも負担になっていたのであろう。客観的に見ても、あらゆる方面で手詰まりだったことも事実である。

父(安倍晋太郎)も祖父(岸信介)も曾祖父(佐藤栄作)も政界のトップにいた人物である。なんと言っても血筋の良さで、政界に出た人物である。北朝鮮への強硬な姿勢で頭角を現したのであるが、中身は単純な復古的国粋主義者である。この国がいまどのような状況にあるのか、庶民目線がなく憲法を変えたい祖父の怨念だけで突っ込んでくるオボッチャマなのである。

難局に当たって乗り切るだけの、度量も知恵も狡猾さも人脈もなかったのである。結局はこの男は、首相になる器ではなかったのである。

最悪のタイミングの辞任は、彼が何度も口にする政治空白を生み、自民党は当分ゴタゴタすることになるが、自民党政治の終焉の始まりになる大きな出来事と後日語られることになるかもしれない。

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職責を賭しても、全うしたい

2007-09-11 | 安倍晋三

安倍晋三氏の言葉は良く解らない。日本語が不得意であるのか、思ったことを正確に表現できないのか、とにかく要所、要所で解読不能な矛盾を平気で喋る。

今回の、オーストラリアで「現職に止まらない」とか「職を賭しても」とか発言している。テロ特措法が通らなければ、総辞職かなんかやるような発言内容である。ところが、昨日の国会演説では、改革のために「職責を全うする」と言っている。

Abebon_enzetsu070910やっぱり、首相という職は続けたいのであろう。参議院の大敗を受けても、続投するとよく解らない理屈を言っていた。この人は「職責を賭してでも、全うしたい」のが本心だろう。(ナンノコッチャ)

安倍ボンは、論理を継続的に喋ることができない。長いフレーズが続くと必ず「・・・・において」とか「・・・・ですね」と、置かなければ次への展開ができない。育ちが良い世間知らずのオボッチャマなのだ。ブッシュがよく似ている。

松岡農水大臣が自殺した時も「慙愧に耐えない」(本当に恥ずかしいという意味である)などと、多分思っていることと反対の言葉を使った発言をしている。緑機構に関して、松岡農水大臣は調査は受けていないなど、指揮権発動ともとれるようなことを、無知な安倍ボンは平気で本人の名誉もためと発言している。

選挙の討論時では、平気で相手の言葉を封じて、懸命にしどろもどろ発言をしている。要するに、論理が明快でないのである。彼の政治姿勢は、本音の部分以外は、属性でしかないのである。本音とは、A級戦犯の祖父のなしえなかった、憲法改正である。

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あれから6年・・・今BSEは

2007-09-10 | ゲノム編集

日本で、BSEの初発牛が見つかって今日で6年経つ。一般の人はすっかり、BSEのことを忘れた感がある。それは、 とりもなおさず日本の対策が、一応の成果を見せているとことを物語っていると言える。

日本のとった対策とは、全頭検査と牛の個体履歴の確立である。今では日本中の牛が、耳に黄色いタグを付け即座Photo_162に、日本全国どこからでも何処のなんという牛か特定できるようになった。全頭検査も、多少の問題を残しながらも、すべての府県で実施されている。

BSEの病態は依然として、詳細のことが判明されていない。給与された餌から異常プリオンが発見されていない。生命体でない、異常プリオンがどのようにして増殖するのか、どのようにして脳、脊髄に移行するのか全く解明されていない。つまり、何歳以下が安全かも解明されてもいないのである。

あるお抱え学者たちは、危険部位を除去すればほとんど安全で検査する必要などないとまで言いだしている。これは、アメリカ産牛肉の輸入容認への布石である。日本の全頭検査は無意味であって、20か月以下は無用としている。

航空機事故より少ない確率などと、全く異なる事態を並列して論じてもいる。航空機事故は発生するとその原因が特定できる。ボルトの締め忘れとか、乱気流とか、エンジンの故障であるとか特定できるものである。原因を探り見つけだすことで、対策が取れるのである。

ところが、BSEは原因が特定されていない。発病と病理結果が解明されているだけなのである。たとえ航空機事故より低い確率であっても、予防への対策が取れないのである。

政府お抱えの御用学者たちは、確率論を持ち出してアメリカ産牛肉輸入容認を前提とした、全頭検査無用論を主張しているのである。日本の全頭検査も不要で、経費の無駄遣いと主張する始末である。

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