そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

核の抑止力を論じる以前に戦時下の原発の危険性を学ぶべきである

2022-03-04 | プーチン

ロシアのウクライナ侵略で学ぶことは、核兵器をの所有を論じることではなく、原子力発電所(核発電所)が有効な攻撃ターゲットになるということを最優先に論じなければならない。
人間の回廊が取り囲んでいたウクライナ南部のザポロジェ原発が、ロシア軍の攻撃受け火災が起きている。ウクライナの国民は、人間の回廊を作ったり道路に障害物を並べ、ロシア軍の侵入から守ろうとしていたが、蹴散らかされたようである。国家が原発を狙う歴史的な悪行である。
ロシア側はウクライナの自作自演だと述べているが、かなり無理がある。現実としてウクライナ最大の原発基地、ザポロジェ原発はロシアによって制圧されている。
6基を構えるザポロジェ原発はウクライナ最大で、25%の電力を賄っている。外に3カ所も原発がある。電気の供給を通じてロシア制圧はしたいのであろう。破壊工作は今のところ行われていないが、稼働や停止をウクライナの技術者に任せるのだろうか。

それにしても圧倒的な軍事力で制圧しても、プーチンの言う同民族が平和で豊かに暮らせるわけなどない。プーチンは我々には悪意はなくはネオナチと戦っている。軍事施設しか攻撃していないと、思ったように進んでいないが反省の言葉はない。
経済制裁はクリミア併合で痛いほど体験しているはずであるが、逆に支持率は80%を超えた。このことが忘れられないのであろうか。しかし今回は、ロシア国内ですら反戦感情が高まっている。経済制裁も以前の比ではない。
国連総会の非難決議も圧倒的である。長期政権で側近にはイエスマン氏しか並べることがなく、忠告者がいなくなったのだろう。プーチンは狂気の判断しかできていない。そうした意味からも、原発の制圧は極めて危険である。
仮に軍事的制圧を成し遂げたとしても、統治もできないだろうし、失ったルーブルの信用もままならないだろう、ロシアはプーチンの失脚でしか救われない。自らから降りることもないだろうから、内部反乱しかない。
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