20年前にマイホームを作った。その折、親戚・知人からいろいろな新築祝いの品物を頂いた。
その中で、今でも毎日お世話になっているものがある。ダイニングルームの壁に掛けてあるクオーツの時計だ。
厚さがわずか15mmくらいの四角い形で、当時としては斬新でおしゃれなデザインである。時計を見る時、もらった人の顔を思い出すこともある。
先日、義妹の家のリフォームが終わった。見に行ってみると、台所・風呂・洗面所の水周りが見違えるように明るく一新されていた。
ここ20年の建築調度品の進歩は著しい。まるで住宅展示場のモデルハウスを見ているように素敵にリフォームがなされていた。
このリフォームされたダイニングルームにふさわしいお祝いを考えてみた。ハットひらめいたのが、おしゃれな掛け時計である。
広島のデパートを巡ってみた。あった。縦長の楕円形で、「電波時計」と書いてある。そんなものがあることは知ってはいるが、良くは知らない。
次のようなことが説明書に書いてある。
「電波時計とは、標準電波を受信して時刻を自動修正する時計です。
10万年に1秒の誤差といわれるセシウム原子時計をもとに、日本に2箇所ある電波送信所から標準電波が送信されます。
その電波を電波時計が1時間に2回受信し、情報を処理して、常に正しい時刻を表示します」
割と正確だといわれるクオーツ時計でも、時々は時刻合わせの必要があるが、この「電波時計は」電池さえ入れておけば時刻はいつも正確だという。
早速買い求め、義妹の家に持って行き電池を入れてみると、あら不思議。10時10分をさしていた長短の針が自動的に回転し始め、現在時刻でぴたりと止まった。
狐につままれたような気持ちで、一同顔を見合わせて思わず笑顔で手を叩いた。お見事の1語に尽きた。
何もかも、時の流れと共に、時代は進んでいる。進化は、人の手を煩わせることがない方向に向っているような気がする。
そのものとの関係が、疎遠になって行く。良いことか、はたまた悪いことか。そんなことよりも、こんなものはまだないのだろうか。
とある電波送信所から、電波が送られてくる。私の心に埋め込まれた受信機がそれを受信する。
その途端、私の邪悪な心が少年時代の純な心に修正される。10年に1度で良いから、こんな電波が飛んできませんかねぇ。
(写真は、20年前の今なお健在な「クオーツ掛け時計」)
その中で、今でも毎日お世話になっているものがある。ダイニングルームの壁に掛けてあるクオーツの時計だ。
厚さがわずか15mmくらいの四角い形で、当時としては斬新でおしゃれなデザインである。時計を見る時、もらった人の顔を思い出すこともある。
先日、義妹の家のリフォームが終わった。見に行ってみると、台所・風呂・洗面所の水周りが見違えるように明るく一新されていた。
ここ20年の建築調度品の進歩は著しい。まるで住宅展示場のモデルハウスを見ているように素敵にリフォームがなされていた。
このリフォームされたダイニングルームにふさわしいお祝いを考えてみた。ハットひらめいたのが、おしゃれな掛け時計である。
広島のデパートを巡ってみた。あった。縦長の楕円形で、「電波時計」と書いてある。そんなものがあることは知ってはいるが、良くは知らない。
次のようなことが説明書に書いてある。
「電波時計とは、標準電波を受信して時刻を自動修正する時計です。
10万年に1秒の誤差といわれるセシウム原子時計をもとに、日本に2箇所ある電波送信所から標準電波が送信されます。
その電波を電波時計が1時間に2回受信し、情報を処理して、常に正しい時刻を表示します」
割と正確だといわれるクオーツ時計でも、時々は時刻合わせの必要があるが、この「電波時計は」電池さえ入れておけば時刻はいつも正確だという。
早速買い求め、義妹の家に持って行き電池を入れてみると、あら不思議。10時10分をさしていた長短の針が自動的に回転し始め、現在時刻でぴたりと止まった。
狐につままれたような気持ちで、一同顔を見合わせて思わず笑顔で手を叩いた。お見事の1語に尽きた。
何もかも、時の流れと共に、時代は進んでいる。進化は、人の手を煩わせることがない方向に向っているような気がする。
そのものとの関係が、疎遠になって行く。良いことか、はたまた悪いことか。そんなことよりも、こんなものはまだないのだろうか。
とある電波送信所から、電波が送られてくる。私の心に埋め込まれた受信機がそれを受信する。
その途端、私の邪悪な心が少年時代の純な心に修正される。10年に1度で良いから、こんな電波が飛んできませんかねぇ。
(写真は、20年前の今なお健在な「クオーツ掛け時計」)