写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

カープ3連覇

2018年09月27日 | スポーツ・山登り・釣り・遊び

 広島カープが昨夜(26日)、2位のヤクルトに10対0と大勝して、3年連続でセ・リーグ優勝を果たした。今朝は、購読紙の毎日新聞を読んだ後、第1面に真っ赤な文字と写真が踊っている中国新聞を買いに行き、カープ優勝の喜びにひとり浸っている。

 新聞紙上で解説者や評論家が、カープが優勝した要因をのべている中、素人ながら私は考えてみた。今年のペナントレースが始まって3カ月余りが過ぎ55%を消化した7月18日に、私はこのブログで「ちょっと早すぎか」というタイトルで2018年のカープの優勝を、その時点までのデータをもとに「ちょっと早いが2018年 カープ優勝おめでとう」と書いている。

 その時点でのカープの勝率は、0.584、2位の巨人の勝率は0.506であった。今日現在カープの勝率は0.585で2位のヤクルトは0.515である。2位のチームは変わってはいるが、1位と2位のチームの勝率は誤差の範囲と言えるくらいに殆ど同じことに驚いた。7月の「優勝宣言」は決して「早すぎ」てはいないことが分かる。

 今年のペナントレースの天王山は、7月20、21、22日の2位巨人との3連戦であった。5ゲーム差で追ってくる巨人に、やや調子を落としていたカープは3連敗するのではないかと心配していたが、結果は何と3連勝で退けたことで、その時点で今年の優勝は決まったといっても過言ではない。

 ではカープは何故こんなに強かったのか。データを見ても不思議なことはたくさんある。まずは投手力を表す防御率は4.12で、6球団中の第3位で平均値の4.15とほぼ同じ。打撃力はどうか。打率は0.265で同率第2位とはいいながら、平均値の0.260とそれほどの差はない。

 ホームラン数は同率1位の172本で、平均値は131本。これは大きく得点力アップに貢献する。その得点は691点の第1位で、平均値の595点を大きく上回っている。それにしても、投手力も打率もほぼ平均値でありながら、ここまで得点力がある理由は何だろう。

 それは、カープの選手の心理的な特性と、選手間の人間関係ではないかと思っている。スズメバチの攻撃の習性に似て、誰かがヒットを打つと、みんなが我も我もとそれに続くという集中攻撃的な特性。プロの野球集団でありながら、高校野球のチームのように良い人間関係があり、競争と協調がうまく働いている。

 今日の新聞を見ながら、このように今年のカープの優勝を素人ながら総括してみましたが、皆さんはいかが見ておられるでしょうか。さあ、次は悲願の日本一だ。

「上がったぞ 秋(安芸)に悲願(彼岸)の 鯉のぼり」(詠み人知らず)   


間違いやすい日本語

2018年09月26日 | エッセイ・本・映画・音楽・絵画

 今朝の新聞に、文化庁が「2017年度 国語に関する世論調査」を発表している。「言葉は時代とともに変わる。本来の意味から派生した使われ方も誤りとまでは言えない」と説明しているが、やはり言葉は本来の意味を正しく知った上で、派生した使われ方も理解したいと思いながら、記事を読んだ。

 本来の意味が派生した使われ方の例として3つの言葉が書いてある。「なし崩し」とは、「少しずつ返していく」ことであるが「なかったことにする」ことと誤用している人は多い。

 「やおら」とは「ゆっくりと」のことであるが「急に、いきなりと」、「檄を飛ばす」とは「自分の主張を広く人々に知らせて同意を求める」ことであるが「元気のない人に刺激を与えて活気づける」ことだと誤用している人の方が多いと書いている。

 このように勘違いして使っている言葉が、他にもいろいろありそうだなと思い、ネットで検索してみると「間違いやすい日本語100選」というサイトが出てきた。言い間違い・書き間違いしやすい言葉や、意味を間違えて使いやすい言葉がたくさん掲げてある。

 さて、今から掲げる言葉を、皆さんは正確に答えることができるでしょうか。挑戦してみて下さい。

 1.まずは、言い間違い・書き間違いしやすい言葉として、「ひとつ返事で引き受ける」「目鼻が利く」「熱にうなされる」「青田刈り」「眉をしかめる」「足元をすくう」「過半数を超える」「雪辱を晴らす」「愛想を振りまく」「頭をかしげる」「間が持たない」などの正しい言い方は何でしょうか。

 2.意味を間違えて使いやすい言葉として、「仏の顔も3度」(3度までは腹を立てない?)「おっとり刀」(ゆっくりと?)「失笑」(あきれて笑う?)「姑息」(卑怯?)「憮然」(不機嫌?)「気の置けない」(親しくない?)「役不足」(その人の能力不足?)「一姫二太郎」(女子1人男子2人?)「情けは人の為ならず」(情けをかけた人のためにならない?)と、間違えて解釈していませんか?

 

 

             


お酒の効用

2018年09月25日 | 生活・ニュース

 昨晩、現役時代一緒に仕事をしていた後輩が、千葉から奥さんの里である岩国に来たのを機に、駅前のレストランで会食をした。お互いが初めて夫婦同伴で和やかに、楽しいひと時を過ごした。

 まずはお互いに元気で会えたことに対してビールで乾杯をした。少量ながらほぼ毎日飲んでいたビールかワインを、最近は飲まないようになっている。体調が悪いわけではないが、何かの拍子に「晩酌」をしないようになった。

 そんなこともあってだろうか、飲む習慣がなくなると、乾杯のビールも2、3回、口を付けるくらいで、グラス1杯をぐいと飲み干すまでには至らない。

 とは言っても、ほんの少しお酒が入っただけで、私は何杯も飲んだ人と同じように、陽気な気分になって、何時間でも雑談ができるという特技を持っている。会食や宴会の時に、お酒が用意される訳を改めて調べてみた。

 あるビールメーカーのHPによると、適量の酒の持つ効用として次のように書いてある。1.胃の動きを刺激し食欲が増進する。2.血管を拡張させて血行が良くなり疲労回復に効果がある。3.お酒を飲めば沈んだ気持ちも晴れてストレスが緩和される。4.人間の行動・思考において重要な役割を持っている大脳皮質の抑制が解放されて緊張がほぐれ、陽気で快活な性格になり、会話が弾むようになるのでコミュニケーションが円滑になり、人間関係をスムーズにする。

 中でも4項目に書いてある効用が、酒の席で最も期待されることであることには違いない。「無礼講」などと銘打って、素面(しらふ)では面と向かって言えないことを、酒の力を借りて言うことはよく知られていることである。

 私の場合、酒が入っているときと素面の時の、大脳皮質の抑制力の度合いに差がないのであろうか、陽気で快活な度合いに有意差がないようである。ということは、素面の時でも、陽気で快活と言えば聞こえは良いが、言ってみれば相手にあまり気をつかうことなく「1人ではしゃいでいる」状態ではないかと、少しの反省を込めて自己分析している。

 今さら、これを欠点だといわれても仕方がないところであるが、酒代も払うことなく、大脳皮質の抑制を解放できる技術を持っているという点は長所だと自慢してはいけませんかねえ。

 

 


パトカーを追い抜く

2018年09月20日 | 生活・ニュース

 神戸まで高速道路を走って、350㎞を往復してきた。片側2車線の左車線は、大型のトラックの専用レーンさながらに、数珠つなぎでトラックが時速90~100㎞くらいで走っている。しかし大抵の乗用車は追い越し車線を時速100㎞強で走っているが、後方から高速で追い越しをかけてくる車に車線を譲るために、トラックの間に入り込むことを繰り返しながら走行している。

 念のために書いておくが、高速道路の制限速度は「時速80㎞」である。そんな速度で走っている車は皆無であることが不思議ではある。そんな乗用車の1台として走っているとき、前を走っている車の速度が遅くなり、繋がって走るようになった。メーターを見ると時速は95㎞くらいに落ちている。

 「どうしたのだろう?」と思いながら右車線を走っていると、左車線をパトカーが回転灯を付けて時速90㎞くらいで走っているのが見えた。私の前を走っている車は、パトカーの傍を時速95㎞くらいで、おそるおそる、まるで忍び足で歩くかのようにパトカーをゆっくりと追い越していく。

 制限速度はとっくに越しているが、パトカーも緊急ではないにもかかわらず制限速度を越して走っている。これぞ「大人の振る舞い」とでもいうのだろうか。私も先行する車の後を追って同じようにパトカーを追い越した。

 追い越した後も、時速が5㎞くらいの差でゆっくりとパトカーから離れていく。その状態が数分も経つと、バックミラーに見えていたパトカーの姿が小さくなってくる。するといずれの車も、それまでの走りに戻り、速度を上げて走っていく。

 違反速度を取り締まるべきパトカーをはじめとして、みんなが制限速度を守らない走りをしている「高速道路の制限速度って、如何なものか」と思うことしきりであるが、誰もが遵守しない80㎞という法の縛りがあることで、無茶なスピード違反は抑制されているのだろう。

 

 


港が見たくなって

2018年09月19日 | 旅・スポット・行事

 30年来続けている定期健康診断を、9月の初めに受けた。先生から「すっかり完治していますよ」と言われた時、「ありがとうございました。おかげさまで」といつにもなく深く頭を下げて帰ってきた。

 つい先日には、車の車検を受けたが、エンジンの上カバーとオイルパンのガスケットが劣化しているため、ほんの少しではあるが潤滑油が漏れ始めているのを指摘され、大枚をはたいて修理してもらった。

 9月に入り色々あったが、みんないい方向でことは無事に終わった。こうなると、この季節、毎年私はどこかへ出かけてみたくなる。なんだか急に港が見たくなった。「そうだ、車を走らせて神戸に行ってみよう」。思い立った朝7時、神戸に向かって家を出た。地図で見ると350kmあるが、途中で3度休憩し5時間後には神戸についた。

 まずは南京街で腹を満たした後、明るい内に六甲山に上り、展望台から神戸の街並みを見下ろす。晴れた日には遠く淡路島まで見えるというが、残念ながら遠くは見えない。折り返して山を下り、いよいよ神戸港を目指す。神戸港には「神戸モザイク」という大型の商業施設がある。海と運河に囲まれた三層構造の建物にショッピング、レストラン、アミューズメント施設などを備え、神戸港のウォーターフロントに面している。

 2階のウッドデッキからは、岸壁に停泊中の大型客船や遊覧船、対岸には特徴ある形のオリエンタルホテルとポートタワーなど、周辺の景色を望むことができる。レストランで夕食を取った後、若いカップルと一緒にデッキに腰を下し、浜風に吹かれながら港を行き交う船と人をぼんやりと眺める。

 1時間ばかり港を眺めていた。圧倒的に若い人が多い中にいると、自分まで若くなったようで元気になってきた。20年ぶりに訪れた港町・神戸は、大震災を乗り越え、見違えるように復興し美しい町になっている。