広島カープが昨夜(26日)、2位のヤクルトに10対0と大勝して、3年連続でセ・リーグ優勝を果たした。今朝は、購読紙の毎日新聞を読んだ後、第1面に真っ赤な文字と写真が踊っている中国新聞を買いに行き、カープ優勝の喜びにひとり浸っている。
新聞紙上で解説者や評論家が、カープが優勝した要因をのべている中、素人ながら私は考えてみた。今年のペナントレースが始まって3カ月余りが過ぎ55%を消化した7月18日に、私はこのブログで「ちょっと早すぎか」というタイトルで2018年のカープの優勝を、その時点までのデータをもとに「ちょっと早いが2018年 カープ優勝おめでとう」と書いている。
その時点でのカープの勝率は、0.584、2位の巨人の勝率は0.506であった。今日現在カープの勝率は0.585で2位のヤクルトは0.515である。2位のチームは変わってはいるが、1位と2位のチームの勝率は誤差の範囲と言えるくらいに殆ど同じことに驚いた。7月の「優勝宣言」は決して「早すぎ」てはいないことが分かる。
今年のペナントレースの天王山は、7月20、21、22日の2位巨人との3連戦であった。5ゲーム差で追ってくる巨人に、やや調子を落としていたカープは3連敗するのではないかと心配していたが、結果は何と3連勝で退けたことで、その時点で今年の優勝は決まったといっても過言ではない。
ではカープは何故こんなに強かったのか。データを見ても不思議なことはたくさんある。まずは投手力を表す防御率は4.12で、6球団中の第3位で平均値の4.15とほぼ同じ。打撃力はどうか。打率は0.265で同率第2位とはいいながら、平均値の0.260とそれほどの差はない。
ホームラン数は同率1位の172本で、平均値は131本。これは大きく得点力アップに貢献する。その得点は691点の第1位で、平均値の595点を大きく上回っている。それにしても、投手力も打率もほぼ平均値でありながら、ここまで得点力がある理由は何だろう。
それは、カープの選手の心理的な特性と、選手間の人間関係ではないかと思っている。スズメバチの攻撃の習性に似て、誰かがヒットを打つと、みんなが我も我もとそれに続くという集中攻撃的な特性。プロの野球集団でありながら、高校野球のチームのように良い人間関係があり、競争と協調がうまく働いている。
今日の新聞を見ながら、このように今年のカープの優勝を素人ながら総括してみましたが、皆さんはいかが見ておられるでしょうか。さあ、次は悲願の日本一だ。
「上がったぞ 秋(安芸)に悲願(彼岸)の 鯉のぼり」(詠み人知らず)