ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

母の帯状疱疹

2019-09-14 11:23:44 | 日常
みなさま、こんにちは(*'ω'*)

長かった残暑も一息ついて、秋らしくなりましたね。
朝晩は長袖でもいいくらいの涼しさ。
いかがお過ごしですか。

「帯状疱疹」ってご存じですか。
水ぶくれがうわーっとできて、ひどく痛むということ、
お年寄りがなるということ。
・・くらいしか知らなかったのですが、
この度、母が帯状疱疹となりました。

どの説明を見ても、最初はちくちく痛んで、
体の左右どちらかに帯状の発疹が出て、
水ぶくれになってひどく痛む、と書いてあるのですが、
年齢が進むと個人差が大きくなるらしい。
母は頭痛から始まり、顔右半分に発疹はでたものの、
ほとんど水ぶくれもなく、皮膚が痛むということは全くなかったようです。

最初の頭痛の段階で、
まずホームかかりつけの内科医に脳溢血を疑われ、
「脳神経外科に行ってください。」
MRI検査をしたけれど異常はなく、
「神経痛でしょう」との診断。
「頭の神経痛ってあるのかぁ」と痛み止めをいただいて
ホームに送り届けた数日後、
顔に発疹が出たので、ホームの方が
先のかかりつけ内科医に診せてくださったところ、
帯状疱疹特有の症状ではないので診断がつかず、
今度は「皮膚科へ行ってください」

以前母がかかっていた皮膚科に連れていって、採血。
顔の発疹にはステロイド軟膏をいただき、
1週間後、再び受診。
水疱瘡の抗体がほとんどないということで、帯状疱疹確定。
やっと飲み薬をいただきました。

この飲み薬を1週間飲んで、落ち着いたようなので、
こんどは1ヶ月、再び痛みがでないように違う薬を飲ませます。
その薬を飲み終わったら、再び採血。
一週間後の結果で抗体ができているようなら、
それで終了らしい。

残暑厳しい8月下旬から3週間の間に4度、
家→ホーム→病院→ホーム→家を繰り返し、
一段落したところです。

通院はこちらでさせねばならないのですが、
軟膏を塗ったり、薬を飲ませたり(+常時飲ませている薬と目薬)は
ホームの方がやってくださるので、何と楽なことでしょう。

しかし心労と過労のため、今度はノイバラが体調不良。
よろよろと行った内科で「帯状疱疹ワクチン」があるのを知って、
体調が整ったら接種できるよう、予約してきました。
私までもが帯状疱疹になるわけにはいかない。

今週末からハードスケジュール・・。
お薬2種類飲みながら、よろよろは続きます。

何とか、元気でいてくれ、母よ。


映画「Sir(あなたの名前を呼べたなら)」から「引っ越し大名」「トールキン」まで

2019-09-10 20:53:33 | 映画
みなさま、こんにちは(*'ω'*)

この2ヶ月にみた映画6本です。
美術館の暗さと字の小ささに目が追い付かなくて(´;ω;`)
しかもこの作品は昔観たことがあるな~と思うと、
猛暑の中でかける気力もなく・・。
映画館は座っていていい、目が楽、
観たくなければ寝ていてもいいので、
体力の落ちた私には何よりの娯楽です。


「あなたの名前を呼べたなら」
まずはBunkamuraル・シネマ。


原題は「Sir」というのですが、
こちらの方がずっといいです。
「あなたの名前を呼べたなら」だと、甘ったるい恋愛ものか~
それならインド映画だから、突然踊りだしたりするのかな~
と思って観たら、全然違いました。

ずっと「Sir」と呼んで仕えていた御曹司を
最後の電話でやっと「アシュヴィン」と呼んだラトナ。

階級の差、貧富の差をのりこえようとする意志が
その一言に現れていて、すごくいいタイトルと思います。

ムンバイ出身の女性監督ロヘナ・ゲラが
経済発展著しいムンバイを舞台として
女性の自立を描いたラブロマンス。


「カーライル」@Bunkamuraル・シネマ

ニューヨークの五つ星ホテル
「ザ・カーライル ア ローズウッド ホテル」の魅力を
ホテルを愛したセレブたちや従業員の証言で描き出すドキュメンタリー。


ジョージ・クルーニーは見たような気がしますが、
あとは寝てしまっていたので、よくわからない。
出演するセレブをよく知らないし・・
五つ星には縁のない私・・。


「命みじかし、恋せよ乙女」@立川キノシネマ


これは樹木希林の遺作というので、観たかった作品です。
「万引き家族」「あん」「モリのいる場所」「日日是好日」、
そして「命みじかし、恋せよ乙女」と最期の映画はどれもよかった。

 
死んだ人が出てくるのですが、かなしくて美しくて。
希林さんは説得力のある演技でした。


「引っ越し大名」@立川シネマシティ


「のぼうの城」の犬童一心監督の作品というので、
わくわくしながら見ました。


しかも星野源主演。高橋一生が幼馴染役、高畑充希が妻役。
及川光博が大名松平直矩役・・今が旬の役者さんばかりで、楽しかった~。


江戸時代、国替え(引っ越し)を命じられた
大名を中心とするお侍たちの七転八倒を
ユーモアたっぷりに描いています。
お金がないのを知恵と真心で乗り切ったのは
「のぼう」と似ているかなぁ。


国替えの距離が半端ないです~。
この映画は兵庫から大分の引っ越しですが、
このあとも東北を行ったりきたり。
大名松平直矩、幼少時は江戸に残ったこともあったようですが、
彼の代に7回も引っ越したらしいです・・。
参勤交代のみならず、国替えで
藩はどんどん貧乏になるのですね。
史実とは少し違うらしいけれど、
日本史苦手の私でも面白かったです。


「ディリリとパリの時間旅行」@恵比寿ガーデンシネマ
予告編でアニメーションの美しさに魅了されてしまいました。
昔のディズニー映画のような優美な動きです。


ベル・エポックと呼ばれた
19世紀末から20世紀初頭の美しいパリが舞台。
ニューカレドニアからやってきた
小さな女の子ディリリと友だちのオレルが、
パリで頻発する少女誘拐事件に巻き込まれ、
事件を解決に導くまでを描きます。


きら星のごとき有名人たち・・パブロ・ピカソ、
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックや、
オペラ座の人気歌手エマ・カルヴェ、大女優サラ・ベルナール、
科学者マリー・キューリーら素敵な女性たちが力を貸してくれます。
大好きな時代にタイムトリップできて、ああ、素晴らしかった。


「トールキン」@立川キノシネマ
『指輪物語』の作者J.R.R.トールキン。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」は見たものの、
彼のことはほとんど知りませんでした。


孤児となるも、母親の友人で後見人となってくれた
モーガン神父のサポートにより、
名門キング・エドワード校への入学を果たしたトールキン。
そこで3人の仲間と出会い、
「芸術で世界を変えよう」と互いに誓い合います。


妻となるエディスと。
第一次世界大戦より生還したジョンと結ばれます。

第一次世界大戦の戦闘シーン、
次々と親や親友を失っていく体験は壮絶で、
「指輪物語」のあの世界の深さは
こんな体験が反映されているのだろうな、
と思いました。いい映画でした。