ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

映画「ヴァレリアン」から「バーフバリ 伝説誕生」まで

2018-04-26 11:07:22 | 映画
みなさま、こんにちは(*^_^*)


冷たい雨が降ったかと思うと夏日になったり、
体調の管理が難しいですね。

いかがお過ごしですか。


ノイバラ、相変わらず映画に通っております。
いくぶん事態がおちつき、体調も回復してきたので、
4月は今までに9本の映画を見ました。


「ヴァレリアン」リュック・べッソン監督作品。
ストーリー、映像ともに楽しめましたが、
ヒーローにあまり魅力を感じませんでした。

 
「ハッピーエンド」
「死」がテーマとなった、かなり重い映画。
老人にとって死は救済となるのか。
自死を試みる老人と孫娘。

 
「ライオンは今夜死ぬ」
死の準備をする老俳優が主人公。
かつて愛した人が永遠の人であったと気付き、彼女の幻を見ます。
「別れることで真の出会いを果たす」という
死を前にした日野原重明の最後の言葉を思い起こさせます。


「74歳のペリカンはパンを売る」
実在の浅草のパン屋「ペリカン」のドキュメンタリー。

   


「バーフバリ 伝説誕生」
立川で見たのですが、ものすごい人気で、連日満席。
席の予約が大変でした(残り4席だった・・)(・ω・;A

    


「バーフバリ 王の凱旋」
こちらは1週間後でしたが、さらにヒートアップ。
予約可能日にはすでに満席。
仕方なく、先日行った渋谷アップリンクという小さな映画館へ。
画面は小さかったですが、観はじめたら全然気にならなくて、大満足。


「パディントン」
ふたたび阿佐ヶ谷のユジク阿佐ヶ谷で2本はしご。
「パディントン2」は2月に見たのですが、見損ねていた第1作の方。

  
原作のほのぼのした雰囲気がありました。

 
「リュミエール!」
映画の創始者仏リヨンのリュミエール兄弟の作品紹介。
兄弟は1895年、シネマトグラフを発明。
1本50秒の映像には当時の風景や人物が生き生きと登場します。
全作品1422本中、この映画では108本の映像が、
整理され、ナレーションつきで紹介されています。

  
「工場の出口」をはじめとしてリヨンの映像も多数。
リヨンは織物の街。工場は紡績工場でしょうか。
リヨンといえば信綱の妻雪子が幼少期を過ごしたフランス第二の都市。
ノイバラも訪れたことがあるので、興味深く見ました。


明治30年の日本の剣術の記録映画もあり、
ナレーションにクロサワの名があがっていました。
中国の映像ではオヅの名も。

映像は構図にすぐれ、動きを見せる工夫がこらされ、
登場人物に演出をほどこすなど、今見ても新鮮で見飽きませんでした。
今私たちが楽しんでいる映画の始まりを知ることは嬉しく楽しいことです。

 
「タクシー運転手」
光州事件を取材しようとするドイツ人記者を
危険をおかして運ぶタクシー運転手。
実話をもとにしています。

運転手をはじめとする韓国庶民の心意気に打たれ、感動しました。
ニュースでは伝わらないニュアンスですね。

最初はたった1人の娘を愛する貧乏な平凡な男が、
お金を得るため必要に迫られて始めたことが、
目の前の現実に突き動かされ、
自分の良心に従って記者の報道を世界に届けようと
命をかける決心をする。

ちらしを見た時にはもう少しコメディタッチかと思ったのですが、
シリアスでした。
シリアスでしたが、ペーソスとユーモアがあり、
インド映画「ダンガル」と似たところがあると思いました。

戦争で死の直前にほほ笑んだというアジアの少女のエピソードは
「ラッキー」でしたか。

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死は絶望ではありません。
死は希望であり、今の生を生き切った命に
与えられる恩寵であると思いました。

長く生きることが大切なのではなく、
いかに生きるかが大切であるのだと思います。

その結果、長く生きるのか短く生きるのか、
それは運命というものであって、
長く生きることだけを目的にすることは
つまらない生き方と思います。

何をしていても「生きるとはどういうことなのだろう」と考えています。


映画「「ダンガル」

2018-04-07 08:12:42 | 映画
みなさま、おはようございます(*^_^*)

昨夜の雨があがっていいお天気です。
青空がきれいです。

前回投稿よりもう一週間たってしまいました。
4月からはぼつぼつと動きはじめています。
少しずつ2か月前の生活に戻ろうとしています。

お花見にもあちこち行きましたので、余力があればアップしたいのですが、
昨日見た映画があまりによかったので、
まずはこちらを。


「ダンガル」

インドの「ギータ」「バビータ」という
実在のレスリング選手の実話をもとに
2人の娘をレスリングの世界で成功させるべく奮闘する父親を描き、
本国インドのほか世界各国で大ヒットを記録した人間ドラマ。

めちゃくちゃよかったです。
ギータのがんばりと頑固な父の愛に
涙がとまりませんでした。

インド映画だから、また突然踊りだしたりするのかな~
楽しそう~というノリで観たのですが、
これが期待を裏切る素晴らしさ。

数年に一度の「見なきゃいけないインド映画」という評価
ぴったりです。今までのインド映画のイメージが覆りました。

何がいい映画なのか、素人の私にはよくわからないです。
しかし「ウィンストン・チャーチル」もそうでしたが、
生きる勇気を与えてくれる映画はいい映画の1つなのだと思います。

さらに「チャーチル」ほどシリアスではなく、
頑固な父とお茶目な娘の醸し出すそこはかとないユーモアが魅力的です。

ラスト、国際大会での決勝戦を前に「困難な戦いだが
女性の地位の低いインドのすべての少女のために戦え」と
父がアドバイスする場面があります。

銀メダルでは忘れられてしまう。
金をとって、少女たちの誇りとなれと
現在のインドの社会問題にも切り込んでいます。

ファイト!
家に帰ってもうダメかと書き泥んでいた短文を
書きあげることができました。

私はいろいろな人に守られ、ひきたてていただいて、
特に女性である不利益を被っているとは思いませんが、
この国に、この家族に恵まれた幸せをかみしめつつ、
「私」を実現したいと思いました。

今までと同じく淡々と
自分がいいと思う人を助け、
自分がいいと思うものを守り、
死ぬまであきらめないでいられればと思いました。

恋愛ものではないし、インド映画って? と
ハードルは高いと思いますが、
おススメの映画です。是非ご覧になってください。




映画「パディントン2」から「ウィンストン・チャーチル」「ラッキー」まで

2018-04-01 10:15:11 | 映画
みなさま、こんにちは(*^_^*)

最近、映画を見ていらっしゃいますか?
もう終わってしまったものもありますが、
この2ヶ月、実によく映画をみました。
7本を備忘録として。

映画はずっと坐っていられるから楽でした。
映画館までたどりつけば、途中で気分が悪くなっても、
目をつぶっていればすむので。


 「パディントン2」 
前篇を観ていないのですが、楽しめました。パディントンが単にかわいいだけの熊でないことがうれしい。意外なことにパディントンが料理をする場面がありました。


 「鎌倉ものがたり」 
邦画ははあまり観ませんが、これはよかった。生者と死者の入り混じる鎌倉、死語の世界の明るさ、テンポのよさに時間を忘れました。


 「グレイテスト・ショーマン」   
主演ヒュー・ジャックマン。約200年前に生まれたアメリカの興行師P.T.バーナムの実話に基づく。フリークスも登場させる「サーカス」の原型の生みの親。現代の社会問題ともリンクさせた作品に仕上げている。「ラ・ラ・ランド」と同じ作曲家によるという音楽がよかった。


 「長江 愛の詩」 
ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作品。信綱先生がご覧になった長江の風景を観てみたかった。長期ロケの成果、長江が素晴らしい。ストーリーは難解。



 「フェリーニに恋して」 
これもイタリアの風景が素晴らしかった。ヒロインが魅力的だったが、ストーリーはイマイチ。



「ウィンストン・チャーチル」
3.30封切。アカデミー賞の主演男優賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞。日本人による特殊メイクが話題になった映画。封切初日の1回目の上映は平日でしたが、8割の席が老若男女で埋まっていました。文句なく素晴らしく、チャーチルの新しい魅力に目覚めました。演説やせりふのひとつひとつが胸にしみ、勇気をもらえる映画です。もう一度観てもいいかしら。



 「ラッキー」 
初めての映画館。渋谷アップリンク。マイナーな映画と思ったが、45人定員が満席。「パリ、テキサス」「ツイン・ピークス」で知られる個性派俳優で、2017年9月に逝去したハリー・ディーン・スタントンの最後の主演作。・・といっても、私にはあまりぴんとこないんですが、90歳の偏屈な男の淡々とした日常が描かれていて、好感をもちました。

これからリュック・べッソン監督の「ヴァレリアン」観たいです。
「北斎」も面白そうかな。

以前体調を崩した時は花を見て歩き、花の匂いを楽しみ、
1年ほどで回復しましたが、今回は私の体にあまり花の匂いがぴったりしません。

何がいいのかよくわかりませんが、家に籠っていてもしかたがないので、
しばらく映画によるリハビリをします。