上杉ともゆき「新潟大好き!」

ふるさと新潟に元気注入!!

水辺の文学

2018-01-08 | 水辺の会
「日本には子ども達に水辺の楽しさを伝える『水辺の文学』が少ない。」と、NPO法人「新潟水辺の会」の大熊孝顧問(新潟大学名誉教授)が先月のフォーラムでおっしゃっていました。


そこで正月休みの間、フォーラムでも紹介された「河童のユウタの冒険」を読んでみました。子どもの頃に夢中になったドブネズミのガンバが大活躍する「冒険者たち」や「ガンバとカワウソの冒険」などの作者、新潟出身の斎藤惇夫先生の最新刊です。

物語は、福島潟に棲む河童のユウタが狐のアカネと天狗のハヤテとともに信濃川の源流を目指して旅に出るところから始まります。その途中で様々な動物たちと出会い、ユウタたちは自分たちの旅と命の繋がりについて考えます。

動物たちの目線で描かれる新潟の水辺の描写が素晴らしく、自分も信濃川を辿る旅に出てみたくなります。また、動物たちの命を理不尽に奪うヒトの業についても深く考えさせられる作品です。

大人になって児童文学を読むことは無かったと思いますが、上下巻それぞれ400ページを超える長編にも関わらず、あっという間に読み進んでしまいました。ぜひ、新潟の子ども達、いや日本中の子ども達に読んでもらいたい名作です。



今日の新潟はのち

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