ネコオヤジのゆらりゆらゆら生活

これから数ヶ月のテーマは「ゆらりゆらゆら生活」です。私が興味を持っているもののまわりをゆらりゆらゆらして書いてみます。

上村選手お疲れさま。オリンピックで勝つ難しさを痛感。

2010-02-14 18:10:08 | スポーツ
4位の上村、涙「悔しいけど満足」(読売新聞) - goo ニュース

 4位という成績で、いい滑りができて満足というのもウソじゃないだろう。でも、本心は悔しくて悔しくて号泣したいんじゃないか。金メダルだけを狙ってここまで厳しい練習に耐えてきたはずだ。でもそうは言えない彼女の「おりこうさんぶり」がかえって痛々しくて、見ていられなかった。
 「オリンピックで4位」という成績だって、ものすごく偉大なことなのに、こちらは期待しちゃってるもんだから、申し訳ないがつい「なんだ4位か」なんて思ってしまう。 これで、またひとり、瀬古を筆頭とする「オリンピックで勝てなかった世界的名選手」クラブに入会だ。オリンピックで優勝大本命とと言われて勝つことの難しさをまたも思い知らされた。彼女の場合、あれだけオリンピックに出て、ワールドカップでも勝って、実力は世界レベルなのに、金どころかメダルが一個もないんだから、悲運というほかはない。厳しいけど、実績としては、メダルを2個取った里谷選手の方が、段違いで格上ということになっちゃうわけでしょ。
 先日NHKアーカイブズで、72年の札幌で、絶対本命と言われて金メダルを取ったジャンプの笠谷選手のドキュメンタリーをやっていたが、あそこまで日本中だれもが金メダルを確信するような期待が充満していたとは知らなかった。あの状況で期待通り勝った笠谷選手の偉業に今更ながら驚きどころか恐ろしさを覚えた。あれはもう人間技じゃあないね。同じ人間としてはむしろ上村選手に大いに感情移入してしまう。
 慰めで言うわけではないが、今回のことで、上村選手は人の弱さとかつらさとかも繊細に理解できるような人間的成長を随分果たしたんではないか。今後はこの経験を生かして指導者としていい選手をどんどん育ててほしい。もう少し現役を続行するのなら、大いに頑張ってほしい。


最新の画像もっと見る