ネコオヤジのゆらりゆらゆら生活

これから数ヶ月のテーマは「ゆらりゆらゆら生活」です。私が興味を持っているもののまわりをゆらりゆらゆらして書いてみます。

前原代表の質問、「青二才」みたいですごくよかったですよ。ここに民主党再生のカギあり。

2005-09-30 00:33:30 | 政治&社会
「小泉改革は看板倒れ」 前原氏、反転攻勢訴え (共同通信) - goo ニュース

民主党が強大な「小泉党」と対抗するには、小泉さんを上回る「頑固な青二才」キャラ」で行くしかないと思う。その意味で前原さんの衆院本会議の代表質問は若々しく元気でよかった。なにせ、郵政民営化、派閥解体という自民党内ではだれも本気にしないような目標を頑固な青二才、変人として一貫して持ち続け、今それをとうとう実現しようとしている小泉さんである。労組を気にしたりして中途半端なキャラでうろうろしてると全然対抗できない。活路は唯一つ、小泉さんを上回る青二才キャラで、徹底して国民全体のためになる正論を(もちろん現実的でないと困るが)吐きまくることである。こういうポジショニングを国民に充分に伝えれば、民主党の道は開けると思う。小泉党はあくまで小泉さんの在任中まであり、トップが変わったとたんに、誰が後を継ごうが、悲しいほどあっさりともとの自民党に戻るだろう。考えるだけで胸くそ悪いが今回の造反者は全員返り咲きだ。そうなった時、小泉さんのキャラを民主党がうまく継承できるよう今から周到に準備すべきである。表立って言うとまずいだろうが、民主党内のスローガンをキャラの面での「目指せ小泉氏の後継」にしたらどうか。自民党内ではどうせ継ぐやつは誰もいないんだから。それにしても、小泉さんが任期満了で退陣すると言っているのは、やっぱり途中で放り投げる感じで、自民党に投票した者としては納得できない。ちゃんと最後まで面倒見てよって感じだ。どうやら小泉さんの中では、今回の総選挙の大勝をもってもう終わっちゃったのじゃないのか?でもそうだとしたら本当にがっかりである。彼の強いリーダーシップなしには彼が絵を描いている改革は実現しないと思う。あっという間に元の自民党に戻ることがミエミエなのがとても悲しい。改革の実現までしっかり持っていってくれれば、稀代の名宰相の名をほしいままにできると思うのだけど、途中で投げ出すなら、結局は小泉さんも自分のロマンに酔ってただけだったのかとがっかりする。

楽天監督に野村氏ですか、順当な結果かと思う。田尾さん、お疲れでした。

2005-09-28 00:34:21 | スポーツ
結果論ではあるが、田尾氏は役割を終えてさっさと退場した、と見る。もともと戦力が不足してるのは見えていたわけで、初年度の結果は誰が監督をやっても変わらなかったのではないか?としたら最初は初代監督としての見栄えこそが重要であり、タレント性抜群の田尾氏は適任であった。最初から70歳の老人というわけにはやはり行かなかったろう。2年目に向けて田尾氏留任か否かを決めたのは、ただ一点、オーナーの信頼度、オーナーとウマが合ったかということではないか。この点は早くから疑問視されていたから、解任は当然の成り行きだろう。その点、オーナーは野村氏の野球理論を高く評価しているということなので、とりあえず滑り出しは大丈夫だろう。オーナーは現場に介入しないなどと言ってるようだが、そんなことありえない。フロントが見ているのは三木谷オーナーの一挙手一投足、顔色だけだ。野村、三木谷両氏、陰険そうなところも似ていて、ケミストリーが合いそうだから、うまく信頼関係ができたら話題性だけでなく実力もある球団が出来上がり、日本のプロ野球が面白くなるかもしれないね。対抗戦での野村、古田の師弟対決もあるか。野村ー落合(中日)の対決も面白いなあ。あと、野村が馬鹿にしきってた岡田(阪神)との対戦も見たい。これでまた野村サッチーが表に登場する機会が増えるのだろうか。あのキャラは今細木先生がすっかり自分の領域にしちゃってるからなあ。何かまた話題を持ってこないと、ちょっときついかも。でも、息子との確執のドロドロしたのとか、整形手術の余りにくだらないのとかはもうやめてよね。田尾氏はその明るいタレント性を生かした仕事がこれからもどんどん来るだろうから、そちらの方でがんばってください。監督のオファーはしばらくないでしょう。シダックスからも多分声はかからないと思いますが。

ダイエット日記12 85切り達成! 只野係長の腹筋、いまだ遠いけど

2005-09-27 01:15:24 | ダイエット&健康
85キロを割って、96年頃の体重まで戻った。昔から時々体重の変化をメモしていて、それがいくつか残っている。91キロくらいから始めた減量だが、ついに四捨五入したら80キロだ!!こうなったら、ここで手を緩めることなく、あやしげな四捨五入でなくほんとの80台81未満を目指そう。そうなってくると体重は92年くらいまでさかのぼるのではないかなあ。さすがに6キロほど落ちると、手でむぎゅっとつかむハラの脂肪の厚みがだいぶ小さくなったように思う。腹筋を目で見ても、とてもとても只野係長とは行かないが、うっすらと腹筋の筋が見えてきたようにも見え、只野平社員くらいまでは来た。これでもまだ充分ハラが出ているのだから、90キロ超という体重が自分にとっていかに多すぎたかと慄然とする。十年以上前にはいていたリバイスで、その後すぐはけなくなって、いつかまたはける時もあるかとの淡い期待で残しておいたジーンズをはいてみたら、今まではジッパーが全く上がらなかったのに、キチキチではあるがはけた!こりゃちょっと感動的だったね。最近はもっぱらパワーウォークとやらいう、いわゆる速歩を中心に運動している。普通の1.5倍くらいの速さで歩き、歩く時に腕とかなるべく体全体を意識して動かすと、かなり効率的に脂肪が落ちると新聞に書いてあったが、やってみてそう思う。この調子で着実に落としてゆけば、81切りは10月中に達成できるだろうか、なんて皮算用をするのはやめておこう。無理は禁物である。達成したら、人生変わるだろうか?いいコトあるだろうか?あると信じよう。

朝青龍、優勝おめでとう!

2005-09-26 00:12:34 | スポーツ
久しぶりに横綱らしい横綱の姿を見た。取り組み前の朝青龍の表情を見ていた。大きな勝負を前にクールに熱くなってゆく男の姿があった。気負いとか、緊張とか、動揺とか微塵も見えない。ぞくっとした後、改めて彼のすごさを認識した。大鵬以来の6連覇も当然と思える。しばらく彼の優勝一人旅が続くだろうね、それもおもしろくないが。琴欧州は残念だったけど、これからもがんばって朝青龍を脅かす存在になってほしい。朝青龍がこんなに日本でメジャーになっても、不思議なことに日本とモンゴルの間がドラスティックに近くなったということはないが、もし琴欧州が人気が出て、優勝でもしようもんなら、日本人はヨーロッパが大好きだから、ブルガリアブームが起きたりして。ブルガリアといわれても意外に何もイメージが湧いてこない、遠い国だ。ブルガリアヨーグルト?新体操?ぐらいしか思い浮かばない。首都はソフィアか。昔、五木寛之の「ソフィアの秋」という小説を読んだがよく覚えていない。観光資源も豊かなのだろうか?相撲をやってるとは思えないが、格闘技が盛んなのだろうか?琴欧州が優勝したら、明治乳業提供で、ブルガリアから新体操のかわいい選手をみんな呼んで、記念イベントでもやったらどうか?

朝青龍、琴欧州を倒す!逆転優勝してほしい

2005-09-24 15:10:36 | スポーツ
朝青龍1回転!琴欧州を首ひねり/秋場所 (日刊スポーツ) - goo ニュース
朝青龍って好きだなあ。ちょっと昔の横綱輪島みたいなキャラで、体育以外の成績はよくなさそうで、好きなようにやるけど結果はだすからガタガタいうなみないなマイペース型、野球で言えば落合の「オレ流」ですか。勝手にモンゴルに帰省したりして協会はかなり頭に来てるそうだが、これだけ強いので許されてる。今みたいに圧倒的な強さがなくなったらぼろぼろと「問題行動」が表にででくるだろう。「失脚」の材料を協会にたくさん握られてる感じ。でも、みなぎる闘争本能と並外れた集中力には惚れ惚れする。彼のスタイルが相撲という世界にあってるかどうかは難しいところもあるが。蒼き狼ではないが、まさにモンゴルの草原をばたばたと力強く疾走する太めの荒馬って感じ。強すぎて嫌われた北の湖などと比べても、朝青龍の場合は、笑顔が可愛かったり、横綱らしからぬくだらないバラエティ番組に出たり、なんだか憎めない。着物にすごく金かけたり、いかにも成り上がり者って感じがするところも、彼が耐えてきた苦難を思えばそれもわかりやすく、いやじゃない。琴欧州が全部勝っちゃったら仕方ないが、ここは逆転優勝して横綱の意地を見せてほしい。琴欧州はまちがいなくスターになるだろうが、今場所優勝すると早すぎて彼のためにならないのでは?琴欧州ってすごい四股名だね。ブルガリアなのに全ヨーロッパを背負いますか?日本人のプロレスラーがアメリカのマット界でサムライアジアってリングネームを使うみたいなもんか。気が付いたら優勝争いはいつも外国人力士同士だったりして。それもやっぱり淋しいね。ただ、ハングリー精神においては今の日本の若者は外国からやってくる若者に全く太刀打ちできないだろうから、ハンディをつけるでもしない限りやっぱりそうなるのかもしれない。柔道にしても、世界において日本と他の国との実力差はそれこそ横綱と平幕くらいの差が当然あるのかと思っていたら、最近やってた世界柔道見て必ずしもそうじゃないのでちょっとびっくりした。柔道の国際化だと称して喜んでいていいのだろうか?あと二日、朝青龍、琴欧州両力士の健闘を祈る。

オプラに謝ったエルメスはほんとに反省したのだろうか?

2005-09-21 14:30:36 | 海外&外国語
[アメリカのテレビ] エルメス、人気司会者O・ウィンフリーに平謝り=入店拒否問題 - goo ニュース

どういう結末になるのか注目していたが、やはりエルメス側の平謝りですか。ことの真相はあくまでわれわれにわからないので、以下書くことは全て想像に基づく私見であるが、パリのエルメスのような超高級ブティックでは有色人種への失礼な態度って日常茶飯事ではないのだろうか?ヴィトンの店で店員にしかとされたり品物をほり投げられた日本人の友人がいた。エルメスの店員も、黒人の客に対していつも通りの対応をしたらそれがたまたまアメリカの腰を抜かすような大物だった、ということではないのか?これを機にパリのこういう店が反省して態度を改めるというようなことには決してならないだろう。そもそも謝ったというのも米国エルメスである。本国とはかなり温度差があるのではないのか?われわれエルメスが黒人の芸能人になんで頭を下げなきゃいけないのかって今も思ってたりして。調べたわけじゃないけど、エルメスの本国のホームページでは謝罪してなかったりするのじゃないのか?でももしそういう態度だとしたら、伝統だか格式だか知らないがあんたらほんとにどうしよもない勘違いですねって言いたい。ずっと昔ある作家が、パリでは有色人種を差別はしないが区別するというようなことを言っていたが、もし今もそうなら、パリの未来は真っ暗だね。これがもしオプラでなく泉ピン子ならどうなっていただろう?店員は同じように入店させなかったのではないか?それに対して彼女は激しい抗議をしただろうか?有名人風を吹かした、傲慢で無茶な抗議ならやめてほしいが、正当な理由のある抗議ならぜひやってほしいところだ。もしオプラと同じような抗議をしたとして、エルメスはどう出るだろう?泉ピン子のクラスだったらエルメスは謝らないのではないか?今回米国のエルメスが平謝りというのも、人種差別的な態度を心から反省してのことというよりはオプラの巨大な影響力がビジネスに甚大な悪影響を及ぼすことを恐れてではないのか?やっぱり相手を選んで謝ったのだと思う。わかりやすすぎるが、胸くそ悪いね。

眞鍋かをり嬢の大きな可能性に期待する

2005-09-21 01:12:31 | 芸能人&有名人
「ブログ女王」眞鍋かをり、萌え~のワケ (夕刊フジ) - goo ニュース

この記事の中で「将来は文化人タレントとしてもやっていける」ですって?だからここでも前から言ってるじゃないですか、インテリジェンス系若手女性タレントという非常に珍しいポジションを彼女は自分のアイデンティティとして築きつつあり、これから年齢を加えていってもこのポジショニングは年とともに発展していけるので、すごく楽しみですよ。すでに雑誌とかでお堅い系も含めたエライさんとの仕込み対談の仕事もぽつぽつやってるみたいですけど、こういう仕事どんどうやればいいんじゃないですか?よくイチロー夫人のお姉さんの福島敦子サンとかもやってるやつ。(福島敦子サンて、番組やってないのになんで肩書きがキャスターなんですか?)講演の依頼なんかも殺到してるんだろうなあ。眞鍋かをり嬢は政治とかにも関心あるのでしょうか?女子アナ志望だったと聞いたことありますが、それこそキャスターの仕事なんかやったら面白いでしょうね。番記者の菊川怜よりいいかもしれない。うまくはまったら、ゆくゆくは蓮舫みたいに参議院にでたらどうか?彼女ってそれくらいのポテンシャルを持った女性だと思う。蓮舫のように民主党から出て貧乏くじを引かないように、当面は自民党限定で検討しましょう。気取らない庶民性は政治家にも向いてたりして。今回の総選挙の刺客選びの時も、小泉さんがかをり嬢に声かけたらどうかってマジで思ったもん。もし当選してたら、いかにもお局様みたいな猪口邦子議員や片山さつき議員にイビられただろうか?佐藤ゆかり議員に連れられてホストクラブに行ったりしただろうか?大事な時期を迎えているかをり嬢にイメージ上マイナスになるなと思うのは、先物取引関係のなんちゃらという団体の仕事である。もちろん事前に充分に吟味してOKしてるのだろうし、ちゃんとした団体であることは間違いないのだろうが、私を含めた素人は「先物」と聞いただけでビビる。今回も彼女が出てるポスターかなんか見て、一瞬ぎょっとした。もちろん素人の誤った偏見ですよ、偏見ですけど、一般の人たちの意識ってこんなもんではないだろうか?恥ずかしながら「眞鍋かをり」というタレントの存在をごく最近まで全く知らなかったので、高い関心を持ち出して昔の水着写真集とかも見てみると、今の方が顔が「濃い」ね。これって、昔よりメイクを濃くしてるということなんですか?今の顔の方がきりっとして存在感があって絶対好きだけど。支離滅裂になりましたがこのへんで。かをり嬢にはすっごく期待しています。事務所の方々も目先の利益を追わず、大事に育ててあげてください。(このイラストはかをり嬢とは無関係です)

「アッコちゃんの時代」読みましたその3 バブル時代の記録としての価値 

2005-09-19 17:47:39 | 読書
「アッコちゃん」にはモデルがいるわけだが、ストーリーがどの程度事実なのかは別として、その回りはバブル時代を語る事実で固められており、あの時代の記録としての価値は大きいと思って、この面でもすごく楽しめた。数多くの有名人が実名で登場し、あるいは匿名であってもあの時代を生きた人なら容易にだれだかわかる。このフジテレビの女子アナというのは今あの人の奥さんになってる彼女のことだな、って具合だ。あの時代を彩った数々の有名店が登場するが、読んでいて3冊の本を思い出した。田中康夫の「なんとなくクリスタル」、ホイチョイの「見栄講座」、「東京いい店やれる店」(だったかな?)である。それぞれ具体的にバブリーな店が一杯出てきて、今読むとまさにあの時代の証言者として貴重な本である。ホイチョイのこの2冊なんか、このバブル回顧ブームに乗って、復刻したら売れるんじゃないですか?新潮社は大変IQの高い出版社であらせられるのでこんなミーハーな企画には乗ってくれないかも知れないが、ぜひこの小説に出てくる店やブランドの現在と未来を特集してもらえませんでしょうか?もう跡形もないもの、まだ健在なもの、コンセプトや形を変えて残っているもの、多分いろいろだろうが、すごく興味をそそられる。考えてみると、バブルの時代というのは、国民全員が思いっきり見栄を張った時代かも知れないね。個人的には自分も大変な見栄っ張りだが、全く形のない空虚な見栄は空しいが、見栄を張って、それに実体を近づけようとがんばる、というメカニズムも自分の中にはあるので、一概に見栄は悪だ、とは思わない。金に不自由しない男がいい女を横におこうなんて、こんなわかりやすい見栄はないもんなあ。結論、自己顕示欲をうまく自己実現に結びつけるようがんばりましょう。形のない自己顕示欲は詐欺師の世界だと思う。

前原新代表に、老婆心ながら…

2005-09-18 18:11:50 | 政治&社会
民主党にがんばってもらって、2大政党制の受け皿となりうる存在となることは日本の将来のために極めて重要だと思いますので、前原さんの手腕に心から期待します。老婆心ながら一つ言うと、改憲論者であることが強調されしすぎると、そこで「怖い人」とのイメージがつき、取り返しが付かなくなるので、この点充分に注意してください。あなたのイメージの低下を狙う人たちはそこを当然狙ってくるでしょう。軍服を着て戦車に乗ったあなたの端正な姿のイラストがもうどこかで準備されているかもしれません。個人的には改憲は必要だとは思いますが、まだこれを国民的に議論する機は熟していませんし、国民には「改憲」に対する抜きがたい、正体不明の恐怖感、アレルギーがあるのも事実ですが、国防の論客であるあなたはこの点に関して麻痺していませんか。このあたりの微妙な国民感情にうまく対応できないようでは、国民的な人気をゲットすることはとても無理でしょう。もちろん、あなたの真意を隠したりうそをつきなさいといっているわけではありませんが、どのようなイメージで最初に世の中に登場するかが極めて重要です。「改憲の前原」として登場しちゃうと、それが重荷や障害になるでしょう。これを回避する手立てを、国民にわかりやすい明確なタマを準備するなどして大至急進めてください。ご健闘をお祈りします。

前原氏の民主党新代表就任、2大政党制へのいばらの道なり

2005-09-18 00:06:18 | 政治&社会
43才の若手政治家の双肩に、日本が2大政党制への健全な道のりを歩めるかどうかがかかっている。なんとシビアなアサインメントであろうか。心から健闘を祈りたい。総選挙の歴史的敗北という結果を踏まえての結論ではあるが、従来の民主党のあり方のままで自民党と共に2大政党制を担おうというのはやはり無理があったと思えてくる。そういう意味では、彼らの敗北は必然であったという気がしており、今回の敗北が民主党の将来の飛躍のためのスクラップ&ビルドの1プロセスとなるか、このままじりじり衰退してまた元通り日本の政治が1強他弱時代に戻るかは、前原氏の手腕にかかっている。国民は決して自民党の一党独裁を望んでいるわけではない。そもそも従来の民主党は反自民の大同団結政党であり、一枚岩でも何でもなかった。反自民という総論には賛成だが各論はばらばらというのがその本質であったので、このような政党が小泉さんの単一争点戦略に対抗できる単純明快で一貫した対抗策を打ち出すことはもともと不可能であった。これは民主党の本質から起因しており、岡田氏の指導力不足が原因などとするのは余りに酷である。民主党の再生にはこの体質を劇的に変えるしかなく、ドラスティックな体質の変革に挑戦する機会が訪れたことを喜ぶ勇気と胆力が前原新代表に備わっていることを望む。変革の方向性は極めて単純である。労組とか特定の利益代表であることをきっぱりやめて、国民全体の利益を考えた政策の提案を愚直かつ具体的に続けて、自民党政権より民主党政権の方が国民全体のプラスになるということをわれわれ国民に認めさせることである。2大政党制の一翼を担うという気概と責任感を誰よりも民主党自身に持ってもらわないことには始まらない。特定の利益を代表したり、総論賛成各論反対でまとまらなかったりしている間は2大政党制の片方の受け皿などには絶対になれないであろう。従来のようなあいまいさ古さでよく政権担当能力があるなんていってくれたもんだなと思う。小泉さんの高哂いが聞こえるようだ。言うのは簡単だが、実施となると気が遠くなるほど大変なのは誰にもでもわかる。そもそも党内に自分より何倍も老練な政治家が渦巻いていて、党内掌握もなかなかおぼつかないだろう。心から同情したくもなるが、ここはやはり、日本の政党政治史上の大きな分かれ道を自分が担っているとの気概で新代表にはがんばっていただきたい。