ネコオヤジのゆらりゆらゆら生活

これから数ヶ月のテーマは「ゆらりゆらゆら生活」です。私が興味を持っているもののまわりをゆらりゆらゆらして書いてみます。

ドリームガールズ、デパーティッド、見ました

2007-03-07 17:45:41 | 映画&テレビ
 オスカーの作品賞はデパーティッドが獲りましたが、私にはドリームガールズの方が面白かったです。一度みて数日後にもう一度見に行きました。映画館に同じ映画を見に数日間に二度行くという経験は相当悪ノリの私でも余り記憶にありません。
 まずドリームガールズの話から。見終わった最初の感想は「やっぱりアメリカってすごい国だわ!」でした。感動の余り2度見たというよりは、あの世界にもう一度浸ってみたかったという気持ちですね。アメリカのショービジネスの粋を集めた豪華でパワフルでしなやかで美しい世界とでもいうんでしょうか、それに触れることができる楽しい体験です。一度見たとき、しばらく行ってないアメリカにむしょうに行きたくなりました。映画を見ながら、学生の時から社会人になって出張で行くようになるまで何度か行ったアメリカとそのたびごとに触れてきた彼らのショービジネスのことが頭を駆け巡り、あの世界にすぐにでも久しぶりに触れてみたくなりました。シカゴでブルースクラブに行き、ラスベガスのショーを見、ニューヨークSOHOあたりでジャズクラブ、この計画を実現したくなりました。本当に行くかも知れません。
 とにかく出てくる俳優たちのパフォーマンスの魅力に圧倒され、これだけでモト取れます。映画評論家が言うような表現かも知れませんが、ショービジネスの光と影が印象的に表現され、圧倒的な華やかさが切なさを増幅します。ショービジネスに生きた黒人たちがなめた辛酸もちらっと出てきて切ないです。オスカー助演女優賞を獲ったジェニファーハドソンのキャラが作品に1本の太いたて糸を与えています。彼女の生き方に、2回とも泣けてきました。彼女の圧倒的な歌唱力はもちろん素晴らしかったですが、大好きなアレサフランクリンが若い頃に戻ってこの役をやったらどんなだっただろうかと想像してしまいました。
 オスカーの作品賞を獲るような映画かどうかはわかりませんが、私には映画の楽しさを堪能させてくれた、大好きな映画です。

 実際に作品賞を獲ったデパーティッドですが、個人的意見ながらあまり面白くなかったです。正直、これが作品賞獲るのかと思いました。マスコミに緘口令が引かれているのか、余り話題になりませんがこれは香港映画のインファナルアフェアのリメイクですよね。私には本家の方が面白くてよくできてると思えました。ご丁寧にうちにある本家のDVDを改めて見比べました。ご覧になっていない方はお勧めです。ネタバレするといけないので詳しく書きませんが、決着の仕方が余りに能がないような気がして・・・でも逆に今の香港映画のレベルの高さに気づかされる結果になりました。ハリウッドスターと比べてもトニーレオンやアンディラウは引けをとらないんですね。この程度なら劇場に行かなくてもよかったなと後悔しました。