今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

みう、力尽きる

2019年08月09日 | (故)みう(おかあさん)
闘病34日目、それはあまりにも突然でつかの間の出来事でした。
今朝6時直前に妻に起こされた。「みうの様子がおかしい」と。飛び起きて階下のリビングに行くと、みうがいつもの場所に横たわっていた。左の後足で耳を掻いている。その足の動きがやけに規則的で力強く、目は逆に空ろだった。ちがう、これは痙攣だ。そう思ってみうを自分の膝の上に乗せた。そのとき、痙攣してたのは両足だったことがわかった。時計は6時ちょうどを指していた。

みうの上半身は落ち着いていたが、手や頭を動かすこともなく目は宙を向いたまま。みうの手足を揉んだり身体をさすりながら妻に状況を確認。妻が5時前に起きてリビングに来たとき、みうは布団から出てお膳の下にいた。不自然な体勢だったので名前を呼ぶと、はっきりと妻の方を見た。そして消え入りそうな声でミュウミュウと鳴いたらしい。そっと抱き上げて布団の上に戻すと落ちついたようだった。しかし6時近くにになって、みうの妙な動きに気付いたという。実のところはわからないが、みうが夜中に痙攣を起こして布団から転げ出た可能性もあると思った。

みうをさすっていると足の痙攣が治まった。少し安堵してそのままさすっていると、背中がひくひくと振動しているのに気付いた。背骨から腰骨のあたりが波打っている。それも痙攣のように思えたが、少し経つと消えた。そしてまた足の痙攣。とにかく抑えてさすって、みうに声をかけて元気つけた。しかし、みうの意識はもう定かではなかったようだ。

膝の上のみうは、朦朧としながらも頑張ろうとしているように見えたのだが・・

昨夜自分が寝たのは2時過ぎだ。みうは自分が抱くと喉を鳴らして喜ぶので、とにかく元気付けようと毎晩遅くまで付き合っていた。1時頃みうをトイレに連れて行くと、4日ぶりにウンチをしたので安堵した。トイレから自分の布団までは自力で戻る。3度目の眼振は治まったけど頭の横揺れがひどく、歩けば1、2歩で横転する。それでもみうは這うよりも高足で歩こうとして、何度も何度も転びながら自分の定位置に戻る。厳しいようだが、寝たきりで細り行くみうの手足を見れば、リハビリが必要なことは明らかだった。ただそのときは、自分の布団に戻らずこのオジンの方に来た。日頃物静かで遠慮深いみうが目で何かを訴えている。もっと一緒にいたいんだな、そう思った。

結局、そのときは小一時間ほどみうと一緒にいました。ニャーとちび太が早く2階で寝ようよと誘ってきたけど待ってもらった。寝る前にみうに飲み水代わりのチュールをあげた。みうの食欲は普段以上まで復活していて、そのチュールもあっという間に舐め終えた。結果的にそれが、みうと心を交わした最後となりました。

倒れる前日のみう :  当時はオジン部屋を根城にしていた

自分の膝の上でみうは静かだった。いや、静か過ぎる。手足を動かしてみると脱力状態で反応がない。目は一点を見たまま。 「まさか・・!」  そう思ってお腹をよく見たが息をしていない。心臓の鼓動もない。妻にライトを持ってきてもらって目に当ててみたが反応がない。みうは、既に臨終していたのでした。時計は6時5分を指していました。

自分にはそれが信じられず、みうをしばらく抱いていた。みうは動かないが固くなってもこない。どのくらい抱いていただろうか、やがてみうの身体を定位置の布団に移し、いつものように猫たちの朝ご飯の支度を、妻はトイレ掃除を始めた。みうの身体は1時間経っても硬直がなく、まだ命があるのではないかと、冷やそうとした妻を遮ったほどだった。しかし2時間近く経つと硬直してきたので、ようやく弔いの準備を始めました。そのときのみうは大量の失禁をしていた。オジンの膝の上ではなく布団の上で。


布団に移してもまだ寝ているように見えたみう

今日は店に用事があって午後から出社。正直なところまだ心の整理がついてないです。実は次の記事のタイトルは「どんなことがあろうとも。」 みうの闘病経過について書き始めていました。少しづつではあるけど病状が改善し、何より諦めずに頑張るみうの姿を見て、希望に満ちた明るい記事になる予定だった。そのために沢山の写真を撮ってあります。それが遺影になるなんて夢にも思わずに。


硬直が始まるまで諦め切れなかった

落ち着いたところでみうの闘病記録と追悼の記事を書きます。でもまずはしっかりとみうを見送ろう。みうの身体は、明日荼毘に付されます。

みうは今、リビングの定位置で眠っています(手前はニャー)


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