今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ノラたちとの共存を目指して 番外編・1 「罪と罰」(法の実行と刑罰の妥当性)

2019年03月29日 | シリーズ:ノラたちとの共存を目指して
当ブログの屋台骨となっているこのシリーズは、その7・形而上学編を前にして随分空いてしまいました。普段は軽く使っている「幸せ」という言葉。しかしこれを真剣に追求しようとすると、思索の深みにはまって容易には書けなくなってしまうのです。しかも相手は人間ではなくてノラちゃん。彼らの幸せを考える前にどうしても整理しておきたいことが出てきて、2年前に予告した全8編にいくつかの追加をしました。今回考察するテーマは新しく挿入したうちのひとつで、その5・闘魂編の後続的な位置づけとなっています。

さて、本シリーズの闘魂編では、死刑制度強化の主張に呆れたことと思います。世界的にはむしろ死刑制度の廃止が趨勢となっていますが、犯罪が起こることを前提とするのではなく、起こらないことを前提とすれば量刑自体は問題ではないはず・・と考えたのです。死刑廃止論はどうしても加害者の人権に手厚く見えてしまう。何故なら犯罪が起こったとき、被害者は既にこの世にいないからです。だから被害者の人権を守るには、犯罪を未然に防ぐしかない。

つまり確信犯的な犯罪をどうなくすか。それが闘魂編の本来のテーマだったのに、死刑強化論のインパクトが強すぎて議論がわかり難くなってしまった。何よりもその非現実性が問題で、まじめに考えているとは思えない危うげな印象を与えてしまったと反省しています。

実は動物の虐待に限って言えば、死刑強化など持ち出さなくても現行の動物愛護法で十分なのかもしれません。下記に動物愛護法の罰則規定を要約して掲げます。個人的には、同文における「以下」という言葉を「以上」に改定できたらもう完璧です。

動物の愛護及び管理に関する法律(「第6章罰則 第44条」より抜粋)
1.愛護動物をみだりに殺したり傷つけた者
  →2年以下の懲役または200万円以下の罰金
2.愛護動物に対し、みだりにえさや水を与えずに衰弱させるなど虐待を行った者
  →100万円以下の罰金
3.愛護動物を遺棄した者
  →100万円以下の罰金
 注)家猫もノラ猫も、猫自体が同法律で愛護動物として指定されています。

つまりノラを虐待したら2年の監獄入りか200万円の罰金、猫を捨てたり、弱っているノラに餌をあげなかったら100万円の罰金です。この犯罪を犯す人がいるとすれば「たかが猫」と思っている人だろうから、そんなことのために100万円払うリスクをとらないだろう。じゃあ、猫捨てや虐待はそれでなくなった? いや、そうならないのが悩ましいところなのです。

その理由は、スピード違反という犯罪と似ている。命にかかわる問題をスピード違反と並べるのは気が引けますが、意識の点では共通点があるのです。車を運転する人でスピード違反をしたことのない人はまずいないでしょう。厳密に制限速度を守れば、逆にスムーズな流れに迷惑をかけてしまうことの方が多い。でも犯罪は犯罪。だからたまに取り締まりがある。捕まった人はその場で罰金の切符を切られます。そして「あーあ、ついてねえや。」

それでも、たまに取り締まりがあるから歯止めが効く。もし取り締まりがなかったら? さらには、捕まっても実質的に刑を免れる(執行猶予)ことがわかっていたら? 闘魂編で述べたように、過去のノラ虐待の判決はいずれも執行猶予つきなのです。これじゃあ法律があったって、法を犯すリスクなんてないも同然だ。だから、犯罪が後を絶たないのです。


ニャー;「性悪説って、人間のためにあるんだな」

本ブログではこれまで、いろいろな角度からノラたちの待遇改善を訴えてきた。過去記事「続・餌をやるなは殺せと同じ」や「テツとの対話・その18」で述べてきたこと。それは目先のノラを救うことも大事だけど、猫捨てや迫害を根絶する源流管理が不可欠だということ。そのためには我々善良なる市民の意識を変えることであり、それには啓蒙活動が欠かせないという思いでした。

しかし意識変革が必要なのは善良なる市民よりまず先に、立法行政や警察などの公権力ではないのか。司法については、執行猶予付きの判決で罪をあがなえるのかという疑問が生じる。執行猶予の対象は3年以下の懲役か50万円以下の罰金刑で、その長さは最長で5年。その目的は「刑務所ではなく社会内での更正を期待する」とあります。

過去の実績から、執行猶予は懲役刑の60%、禁固刑の90%以上に付与されているそうだ。ネットで見られる説明は「刑務所に入らなくて済む」など殆どが犯罪者向けのものですが、それもそのはず、書いているのは弁護士さんで犯罪者が"お客さん"なわけです。この制度で本当に再犯率が下がるのか、逆に初犯率を上げている可能性はないのか等々、検証したいことは多々あれど、今回のテーマから逸脱するのでここでは見送ります。

問題は法を守るべき公権力にある。先に掲げた動物愛護法の確実なる施行を行わない(取り締まらない)ことによって、この法律を有名無実化しているのです。所轄の役所や警察に聞いてみると、それはスピード違反のケースと似ている。限られた手数ではもっと重大な(罰の重い)犯罪防止を優先せざるを得ないわけです。虐待の通報があれば対応するがそのような通報は稀で、ましてや猫捨ての通報など皆無だと言う。

まあ、諸般のアンケート調査でも猫好きは多いけど「ノラは迷惑」も30%くらいあって、さらに5%強はノラ処分も辞さない嫌猫派なので、警察から聞いた話も理解できる。しかも通報と言っても、確信犯的な虐待や猫捨ては巧妙に隠れて行われるので現場を押さえるのは至難の業だ。自分も町内会に積極的な通報を呼びかけたことがあるが反応は鈍かった。

このような状況で公権力の姿勢を変えるとなると、著名ボランティア団体かメディアくらいにしかできないだろう。しかしメディアには疑問が残る。ニュースになり難いテーマでは、視聴率や発行部数やUU数に左右されるメディアの対象とならないからです。となると、期待できるのは心ある著名人? 正直なところ、昼の時間帯にこぞって放映しているワイドショーのMCやコメンテーターには、自ら勉強して問題提起するくらいの気概がほしいのだけど、どうやらそれも無理のようだ。

でも頑張っている人もいます。過去記事や闘魂編でも紹介した「アニマルポリスの設置」を訴えている杉本彩さんです。ワンクリックでの参加を呼びかけて、集まった署名は議員や官邸に届けられた。しかし国会が閉幕すると流れてしまうので、新たな国会に向けて新しく参加を呼びかけています。昨年の通常国会の際に対応してくれた議員さんたちは下記に掲載の通り。

この請願は、米国や英国で既に成果を挙げているアニマルポリスの設置と動物虐待の厳罰化に関するものです。このような取り組みをもっと多くの著名人が行ってくれたら、特にワイドショーのMCさんたちが訴えてくれれば、実現への近道になると思うのです。

今年は動物愛護法の5年毎の改定の年。まず立法府が動けば、行政や警察は従います。我々市民が選んだ議員さんたちに動いてもらうことから、始めてみたら如何でしょうか。


「猫族はもともと、無理やり日本に連れてこられた"外来種"なんです」

「ノラたちとの共存を目指して」:予告編(期日未定)
その1  資料編「現状と動向調査」(追記:餌やり、地域猫問題)
      2017.2.27
その2  現場編「ノラを守るのに理由は要らない」(報道されたボラさんたち)
      2017.5.31
その3  エサやり問題・続編「裁判事例の検証・他」(司法が肯定したもの、否定したもの)
      2017.8.31
その4  一服編「ノラだからこそ・・かわいい!」(ニャー&みう+テンちゃんの日常)
      2017.11.30
その5  闘魂編「許さない、虐待に不法投棄に暗闇ビジネス」
      2018.4.29
その6  原点回帰編「再確認・人間性とは?」(食肉、動物駆除と保護活動)
       2018.8.31
その7  形而上学編「ノラの幸せとは」(シャッポやソトチビの行動に想う)
その8 地域猫問題・続編「殺処分ゼロに向けて」(目的達成のために必要なこと)
その9 理想追求編「殺処分ゼロの先にあるもの」(対等の精神と真の共存)
番外編
番外編1「罪と罰」(法の実行と刑罰の妥当性)
番外編2「動物愛護の精神を問う」(餌やり議論の本質)

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世代交代にちょっと待った? ~ノラたちの今・お店編~

2019年03月26日 | レオ(テンチビ)とココ
今のお店はテンチビの天下、ミケチビは恋狂いのテンチビを嫌って雲隠れです。
テンチビは朝から夕方まで店にいて、閉店時刻になるとどこかに消える。居場所は主にスタッフルームの前。ご飯を出してもあまり興味を示さず、ひたすらスタッフの気を引こうと鳴き喚いたりゴロゴロやっています。そう、テンチビはまだ近寄れば逃げるけど、その行動は"かまってちゃん"そのものです。


ゴロンゴロンでスタッフを誘うテンチビ

一時はミケチビに猛烈なアタックで発情鳴きが凄かったテンチビも、すっかり嫌われたことを悟ったのか最近は静かになりました。まあ、テンチビはおそらく初めての恋だったんでしょうね。気持ちが直情的過ぎて、迫るというよりは襲うといった感じだった。あれじゃあ嫌われるよ。 まだまだ修行が足りないね、テンチビくん。

恋狂いの最中は殆ど食べなかったテンチビですが、最近また少し食べるようになりました。でもことによるとモドキたちと同じように他にも食事場ができたのかもしれません。当店には専ら遊び目的で来るようです。


最近は少し落ち着きを取り戻してきた

一方、ミケチビは殆ど姿を見なくなりました。かつてはお客さんが少ない時間帯になると顔を出して店中飛び跳ねていたけど、今ではテンチビを避けて"夜の猫"になってしまった。たまに遅くなったスタッフが見かけています。ということで、今はミケチビのために置き餌をしています。場所は観葉室の中。この場所はミケチビの天下だったのが、ミケチビを追ううちにテンチビも覚えてしまった。

テンチビは今でも、寒くなると観葉室にいるようです。なので置き餌はどっちが食べたかわかりません。逆にお腹が空いたミケチビが早めにやって来て、テンチビのご飯を食べることも。テンチビが迫ってもうまく交わしながら食べています。そんな感じで共存している2匹ですが問題は、ミケチビが時折ストーカーを連れてやって来ること。


テンチビのご飯をこっそり食べるミケチビ

先日はテンチビに似たストーカーを連れて来て、テンチビ含めて3匹で大運動会。逃げ回るミケチビを恋に狂ったテンチビとストーカーくんが喧嘩しながら追う展開。今日は、テンチビがいなくなった夜に別のストーカーを連れて来て追いかけっこしていたらしい。今のところミケチビにその気はなさそうだけど、しばらくは気を揉む日々が続きそうです。


かつてのように伸び伸びと過ごすことができなくなった

何だかんだで新しい連中が定着して活気に溢れている店の近況ですが、一昨日は懐かしい再訪があったとか。モドキです。本拠地を代えたのか年末あたりから店では食べなくなり、それでも顔は出していたのが次第に縁遠くなって、2月の初めに消息を絶った。それ以来です。モドキは自分のカテゴリーを持っているので、いずれはそちらで報告できると思います。
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顔白くんと新顔ちゃん ~ノラたちの今・家裏編~

2019年03月23日 | サクラ(新顔)とキジロ(黄白)
暖かくなってきたこの頃、気になる周辺のノラたちの近況(その1・家裏編)です。
先月登場の顔白くん(旧新手)が♂だと判明。前回の見立てが見事に外れた。これでニャー、ソトチビに続いて3回目。新顔ちゃんに似たか細い鳴き方や受け身的な動作にだまされました。でもそうなると、新顔ちゃんとの関係が気になるところ。今のところ2匹が一緒になれば仲良く食べています。ただ、顔白くんはものすごい食いしん坊なのでご飯のあげ方が難しい。


顔白くんは女の子っぽい♂でした

というのも、顔白は結構人馴れしてるけど新顔は臆病。新顔のご飯を盗りにいく顔白を止めようとすれば、逆に新顔が逃げてしまう。結局2匹が揃えば両方に出す。顔白は味をしめて1日に何度も顔を出すようになり、一方新顔は1度か2度、しかも警戒して諦めてしまうこともある。判官贔屓丸出しで新顔ちゃんを何かと気にしています。一方の顔白くんは、もう少しで住民票の発行(首輪の装着)ができそう。


外からキーとちび太に挨拶する顔白くん

さて、一時は喧嘩の唸り合いが騒ぎになった黄白くんたちですがその後、今度は新顔ちゃんお目当ての発情鳴きで騒いでいたと思ったら、最近は見なくなりました。拒絶する新顔ちゃんを諦め、恋の相手を求めて別の場所に移ったのかもしれません。顔白くんはどうやら新顔ちゃんには発情しないようだ。ご飯を奪える相手だとでも思ってるのかな。


新顔ちゃんは昨年の夏、ハリーを保護した直後に現れた

ということで2匹でしばらく落ち着いていた家裏に、ここにきてまたまた波風が。顔白くんにご飯を盗られるので時間をずらして仕切り直し、ようやくありつけた新顔ちゃんが小声で低く唸ってさっと消えた。勝手口のドアを開けたとき何かが追っていくのが見えた。それは黄色系の猫、といっても先の2匹ではなく、テンチビに似た茶トラの猫のように見えた。


警戒心が強く控えめな新顔ちゃんはなかなかご飯にありつけない

その後、今度は顔白くんが食事中にその新参猫と遭遇。逃げる顔白くんをその猫が追って、表道路の向こうのお宅で唸り合いを始めたらしい。顔白くんは声は小さくてもシッポが目一杯膨らんでいた、と妻は言った。初めての場所で先住の相手を追い回すのだから、新参くんは気が強そう。ノラというより草原の向こうや山の手にある旧家さんの外飼い猫の可能性もある。

先日、その新参くんををようやく写真に納めました。うーん、当方としては好戦的な猫は困るけど、要は自分の本分に従って頑張ってるだけでもちろん猫に罪はない。果たしてこれからどうなるのか、仲良しになってくれればいいけど・・。


新・黄色くんはちょっと"ブサカワ系"の顔でした
 右目の下の怪我は写真で見て初めて気付いた


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リビングの華

2019年03月21日 | (故)みう(おかあさん)
わが家での紅2点はみうとリン
殆どリビング中心の生活です
かつてのハナとくももそうだった
猫の女子は行動範囲が小さい



その上、みうはとても控えめ
自分から主張したり催促したりはまずしない
いつも集団の一番後ろで
自分の順番をじっと待つ

運動量が少ないので
最近のみうはふっくらしてきた
ものすごい小食だから
ちょうどいいのかな
猫としての色気(?)もでてきたような

人間で言えば30半ば
女子力にも磨きがかかってくる年頃です



いつもいるのに
みんなから気にされない存在
嫌味がないので
嫌われることもない

でも猫だから
みんなと同じことに興味を持ち
控えめだけど
みんなと一緒に行動する


(顔白くんが外からご挨拶)

みう
リビングの華です


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おコタがつくる猫模様

2019年03月19日 | 大家族の日常
暖かくなってきましたね。
でも朝晩は寒いのでまだまだホカペやおコタが必要です。おコタと言えばニャンコ。わが家では今冬さらに増えて8匹になりましたが、さてその猫模様はどのように変化したのか、彼らの生活の中心に位置するおコタの利用度合いから探ってみました。


おコタの中のみうに挨拶するシロキ(奥にニャー)

もともと猫というのは、飽きっぽい性格のせいかその生活パターンをよく変えます。野生時代の警戒心の名残なのかもしれません。戸棚の上だったりカーテンの陰だったりホカペの片隅だったり、居場所の定位置がしょっちゅう変わる。大家族になっても(居場所を)奪った奪われたにはこだわりがないようです。自分がハマっている場所にたまたま誰かがいても、「ありゃ」って感じで遠慮する。これには上下関係もないようだ。盗った盗られたと騒いだり、恨んだり根に持ったりするのはどうやら人間だけのようです。


愛用の寝床をリンに取られたみうはその前で

わが家の生活はリビングが中心。エイズキャリア組も一緒です。なのでリビングに保護者2人と猫8匹が集まる時間は結構多い。一応それなりに工夫して部屋のあちこちに寝床を設置。ダンボールの箱6個、市販の寝床2個、キャットタワーの椅子(3個)と部屋(2個)、その他は戸棚の上2ヶ所、ピアノの上、そして冬はホカペの上とコタツの中。いやいや、これだと10匹くらいはいけそうかな。寝床は猫が飽きると配置を変えています。


リビングの寝床は選り取り見取り(左下はニャーの愛用)

女子連合の時代
さて、かつて「おコタの中は女の園」を書いたのは昨年12月はじめのことでした。当時はみうとリンがコタツの中を独占していた。もともとニャーはコタツの中よりコタツ布団の上で寝るのが好きなタイプ。(入ることもある。) それにつられてちび太やキーもコタツの周囲に陣取っていた。その隙をついて女子連合がコタツの中を独占したのでした。クウはキーについたりリンについたり。その頃シロキはまだ保護部屋暮らし、テンちゃんは店にいました。


日が当たるオジンのベットの上にもちび太とクウが

群れる猫、群れない猫
ちび太とキーは何かとニャーを慕って"ニャー一派"を形成。クウはリンとキーにしか心を開けず、どちらかと一緒か単独行動。みうとリンは女子連合と言っても特に"連合"意識はなく、リンはキー、クウ、みう以外とはコタツで共存しない。(シロキは△。) 一方のみうは、弱難聴のせいか他猫とのインタラクションが極端に少ない。結果的に単独行動のように見えるけど、かつてはソトチビと長きに亘ってランデブーを続けた。お正月になって、具合を悪くしたニャーがコタツの中に入るようになった。途端にちび太とキーも。そしてコタツに入れなくなった女子連合は散会したのでした。


物干し部屋の出窓で日向ぼっするキーとちび太

おコタの中で友達作り
保護部屋から開放された当初のシロキは、怖くて自分から部屋を出ることができなかった。家裏でハリー(灰白くん)と張り合っていたころの面影もない。でも、どことなくドジでオニブでどんくさいシロキ、他の猫からもあまり警戒されず次第に本性を出してきた。その本性とは、気弱で寂しがりやで甘えん坊。まず保護者と身体のどこかを触れていたい。周りに仲間の猫たちがいると落ち着く様子。気が弱くてなかなかお遊びに加われないけど、シロキの強みはオニブ(無頓着)なこと。誰がコタツにいても構わずそっと入って「こんにちは。」 そんな甲斐あって、今ではチビガキ3匹組と仲良く遊んでいます。


おコタの入口でリンにご挨拶するシロキ

テンちゃん登場
テンちゃんが店からやって来ました。あの怪獣声での唸りはやっぱり迫力満点。他猫の間に緊張が走った。しかし年老いたか腎不全で弱ったか、唸りはするけどテンちゃんが他の猫に手を出すことはなかった。むしろ他の猫をまったく気にしない動き。今では他の猫たちもすっかり慣れて共存しています。きっとテンちゃんはボケのせいで、弱難聴のみうと同じような感じなのかもしれません。


ストーブの前をテンちゃんに取られたみう

そのテンちゃん、当初は保護部屋でシロキと暮らした。昼はテンちゃんに2階の日当たりのいい部屋に移ってもらい、夜はシロキがケージ内で寝た。そのうちシロキ同様テンちゃんも家の中でフリーになると、やはりリビング中心の生活になった。主な居場所はストーブの前で、そのうちコタツにも入るようになった。しかしテンちゃんが入ると、やはり緊張するのか他の猫がさっと出てしまう。コタツの中で一緒にいるのはオニブのシロキだけ。ということで、おコタはエイズ組の天下となったのでした。


みうに甘えるキーは「おコタなんか要らないやい!」

そして現在は
暖かくなるとテンちゃんはコタツを止めて、ソファの上の寝床を愛用するようになりました。急性腎炎から復活したニャーは戸棚の上かホカペ上の寝床を愛用。ということでコタツは群雄割拠の時代に突入。主な住人はシロキとちび太だけどその隙をついてリン、みう、キーにクウも。リン以外はちび太やシロキとも共存できます。神経質なリンをのぞけば上下も年功序列もなく、譲り合いの精神で和気藹々とやっているようです。


最近は戸棚の上から見下ろすのが気に入ったニャー

と、こんな感じですが、当家では毎年梅雨明けまでコタツやホカペを出しているため、おコタが作る猫模様はまだまだ変わっていくかもしれません。


食いしん坊のちび太とクウはキッチンの戸棚の上でも


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