今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

相変わらずのお猫好し

2022年01月31日 | ちび太
いよいよ本年初登場、当家猫社会No.2のちび太です。
デブではないが図体・運動能力ともに随一。
その一方でとっても甘えん坊、はにかみ屋、そしてお兄さん気質。

悪童たち(チキン、ポニー、ちびたん)に一目置かれ、2階のオジン部屋を根城にする。
階下に現れたときは威風堂々、悠然たる雰囲気を醸し出す。
それでも威圧感がまったくない、優しい優しいちび太です。

2階にいる時間が多いちび太

'17年の秋に店に現れた幼猫は、テンちゃんを慕ってそのまま居ついた。
テンちゃんに育てられ、その間には里親さんに邪険にされて取り返したことも。
半年後にテンちゃんとお別れしてわが家に引越し。それからもうすぐ4年になります。
傍若無人な不躾者が多い当家猫社会にあって、気立てのいい子に育ちました。

食事時の定位置は勝手口の前です

そんなちび太にも悩みが。
オジンに存分甘えたいのに人目(猫目)が多くて遠慮しちゃう。
夜はニャーがオジンの枕元、ちび太は右腰の辺りと寝場所を分けていた。
寒くなってニャーは布団の右側、自分は左側に潜る予定が、チキンに場所を奪われた。
それでチキンを追い出すかと思ったら、なんと自分が出ていくことに。
最近になって、夏と同じ掛布団の上、オジンの足の方で寒々と寝ています。

ちび太はサクラにご執心?
冬は寝床にいることが多いサクラ。寝床はトイレの外側にあります。
トイレに入ると、待ってましたとちび太がついて来る。
小窓から網戸越にサクラに挨拶したいのだと、最近になってわかりました。


「おーい、サクラ、早く中においで」

ちび太が追うのはニャーとリン。気の強さでは双璧の2匹だ。
ニャーには時折甘え追い? (「遊んで~」ってやつ)
リンをなぜ追うのか不明だが、前ほど辛辣ではなくなった。
今では追うときもあれば一緒にいることも。

リンたちの根城にお邪魔中(右はリン)

ちび太の特技は、何と言っても"盗み食い"。
まあ猫はみなそうだけど、ちび太のはその速さが格別だ。
猫ご飯の支度中、2秒もよそ見すればちび太には十分。
目を戻すと、飛び乗ったちび太がパクッとひと口咥えてもう下りている。
そして「やったぜ」と胸を張って、堂々と逃げていく。
悪びれない奴、怒る気にもなりません。

最近ちょっと殺伐としてきたわが家の猫社会。
そんな中にあって、ちび太の存在が周囲を和ませてくれるのです。
えっ? 何がサツバツとしてきたかって?
それは次回に。

最近はニャーに習って、コタツ周りにいることも多くなった

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生きてさへいてくれれば

2022年01月29日 | その他・一見さん
2ヶ月前、ハルの前回記事(一見さんカテゴリー)で消息を絶ったとお伝えしました。
ところが師走に入って、どうもモドキだけにしては食べ方がおかしい。
そこで、カラスの目が届かないところにハル用の置き餌を出してみると、
やはり間違いなくモドキ以外の誰かが食べている。
そこでハル用の置き餌を再開したのです。


ハルです(再掲)

もちろんシンの可能性もあるしボーの可能性も、あるいは新顔くんの可能性もある。
でも、何となくハルのような気がしていました。
そして年の瀬の先月28日、いつもの散歩中にハルに出会ったのです。
ハルは遊歩道脇の小川で水を飲んでいたが、やがてこちらに向かって歩いて来た。
住宅街の擁壁の一部が法面や階段になっていて、遊歩道に下りることができるのです。

ハルは水を飲んだ後こちらに歩いて来た

おや、随分変わったな、と思いました。
以前のハルは警戒心全開で、まず人の方には近寄らなかった。
でも見たところ疲れた感じもないし、もともと細身だけど痩せてはいない。
どうやら達者でいたようだ。
300世帯ほどある店裏の住宅街には、ノラたちに優しい人も多いのです。

(左)裏の住宅街(公園丘陵より) (右)擁壁が切れて土手(法面)の部分がある

この分だとシンもボーも、あの新顔くんも、店まで来る必要がないのかもしれないな。
などと考えていると、ハルは自分の横を通り過ぎて擁壁上のお宅を見やった。
そして一気に上って、庭の奥へと消えて行った。

それからしばらくハル用の置き餌を出していました。
置き餌は毎晩、規則正しく消費される。
何時かはわからないけど、モドキの後にやって来るようだ。

ところがモーレツな寒さが続いた先週、サクラ以外の外猫連中の足が揃って遠のいた。
店では1年ぶりにモドキも誰も来なかった。
モドキは今週、大寒波がやや落ち着くと再び顔を見せた。
ハルは今のところ来た痕跡がなく、ハル用の置き餌もカリカリだけに縮小しました。

2m以上あるこの擁壁を上る?

ハルはさほどご縁のない一見さん。
住宅街のノラとしての道を究めようとしているのだろうか。
平均寿命が15年の家猫に較べて猫生3年と言われるノラ生活。
ご飯をくれる人がいればまだいいが、
手術しろだの保護しろだのと世の中の風当りはまだまだ強い。
捕獲機だの何だのと、普通の人にはそんなに簡単な事じゃない。
保護するって言ったって、いろいろ事情のある人もいるだろう。
それより何より、ノラたちは今日明日の食べ物がほしいのに。

いずれにしてもこれだけは言える。
当のノラたちが悪いんじゃない。ノラを生み出す人たちが悪いのだ。
水道を止めるのが先かバケツの穴を塞ぐのが先か。
水であれば間違いなく前者だけど、漏れているのが「命」となると・・・。
修理がいつ終わるのか、あまりにも先が見えて来ない。


擁壁を駆け上り、フェンスの隙間から中に入った

ハルよ、そして仲間のノラたちよ、
ノラ暮らしはきついだろう。危険とも隣り合わせだ。
自分が悪いわけじゃないのに、後ろ指さす人も少なくない。
でも、とにかく頑張って生きながらえてほしい。

生きてさへいてくれれば、サポートしたり助けたりできる。
生きてさへいてくれれば、保護して一緒に暮らすことだってできる。
生きてさへいれば、いつか必ず幸せになる機会が来るはずだから。
世の中そんなに、辛いことばかりじゃないからね。

擁壁に上る前、ちらりと挨拶していきました

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モドキと花屋とココレオと

2022年01月27日 | モドキ
屋外型のミニガーデンセンターのような花屋さん
そこで暮らす看板猫のレオとココ
昼間は出入り自由でも夜は屋内で過ごす
その夜間に、今日もモドキがやって来る
本年ブログ初登場です

2個目新設の寝床も1度だけ使ってくれました

温暖化どこ吹く風の寒夜が続く中
モドキの足も遠のき気味
食欲も半減、でも余裕さへあれば
ココレオへの挨拶は欠かさない

ココレオ(床下)に唸るモドキ

この子たち、本当に仲が悪いのだろうか
まあ、いいわけないのだけど
辛辣さの消えた唸り合いに
そう思いたくもなってしまう

最近はモドキと向かい合うこともあるレオ

もうすぐ5年の付き合いになるモドキ
ココレオの大先輩だ
何度か店の子志願したけれど
こちらの都合で実現せず
ちょっとした、タイミングの違いだけだった

ココとは距離を置いて睨めっこ

だから、頑張ってほしいのです
一緒に暮らす日が来るまでは

正月明けに右耳を負傷したモドキ(写真左)、外傷か真菌か不明
抗生物質投与でとりあえず治った(2週間後写真右・まだ毛が生えてない)


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いじめっ子、いじめられっ子(後編) ~シロキのヒストリー~

2022年01月25日 | ハリー(灰白)とシロキ(白黄)
前編(リン、クウ、キーカテゴリー)より続きます

さて、後編はシロキの登場です。
過去記事を見ると、"ブサイク、デブ、ドジ、おにぶ"とさんざん書いて来た。
その一方で、"温厚、平和、泰然自若、手間いらず"と誉め言葉も一番多い。
他猫に手を出すことはまずしない"安全パイ"で、(ニャー以外には)怖い相手もいない。
遠慮はするし気遣いの塊で、時には逃げ魔のクウにだってかまわれちゃう。
それでも何気に図々しく自分の居場所を確保する。居場所はいつも猫たちの真ん中だ。
果たしてシロキは強いのか、弱いのか。そのヒストリーを洗ってみました。

わが家では安定感随一のシロキ

<家裏時代>
家裏でのリン一家とソトチビの共同生活が終焉を迎えたのが2018年の3月。
その直後に灰白くん(その後ハリー)、続いて白黄くん(現シロキ)が家裏に現れた。
2匹は当初仲良く食べていたがやがて餌場争奪戦を繰り広げ、その喧嘩声の騒音が住民問題に発展。(シリーズ「ノラと家猫と」その1参照)
その時シロキは断然強く、勝手口に近づけないハリーの切ない声が騒音になった。
7月にハリーを家の中に保護して騒音問題は一件落着。
ところがシロキはまだ鳴き続ける。

ただ、シロキの鳴き方はそれまでとは違っていた。
実はハリーを保護した直後に現れた新顔ちゃん(現サクラ)がいたのです。
姿を見せないほど警戒心が強い、左耳カットされた推定1才足らずの女の子。
シロキはそのサクラに目がハートになっていた。でも求愛するにも何ともおにぶ。
しかもご飯は譲らないとあって、結局サクラに嫌われた。
シロキを家の中に保護したのはその年の12月、ソトチビの再来を期してのことでした。

 
新顔ちゃん(サクラ・手前)にご執心のシロキ(再掲)

<家猫生活>
"りんご猫"のシロキはしばらく保護部屋で過ごした。
やはりりんご猫だったハリーは、その時はすでに里親さん宅で暮らしていた。
年が明けて、その部屋に同じくりんご猫の番長テンちゃんが療養のため合流。
テンちゃんはやっぱり怖い。怖いけど、シロキは逃げも隠れもしなかった。
2匹は無難に過ごし、間もなく解放されてわが家の猫社会の一員となる。

ニャー、みう、ちび太にリン一家のわが家に、シロキとテンちゃんが合流した。
テンちゃんがまったく他猫を気にせず他猫からも一目置かれたのに対して、
シロキはかつてハリーを駆逐したあの勢いはどこへやら、まさに遠慮の塊だった。
特にニャーには天敵のごとく頭が上がらず、ひたすら逃げまくった。
それもそのはず、外猫時代にリード付のニャーに何度か"お仕置き"されていたのです。
案の定ニャーは再びシロキに眼付けを初め、お仕置きすることも度々だった。

ニャーはやっぱり怖い(再掲)

そのニャーが、保護者との不和に起因するストレスで深刻な病気になった。
やがて一命をとりとめたニャーは保護者と雪解けを迎え、その攻撃性が消えていく。
その過程で差が出たのです。
相変わらずニャーを警戒し続けるリンとクウ、一方のシロキは警戒心を解いていく。
眼付けをされれば身を低くして避けるが、逃げることはしなくなった。
かくしてシロキは、目立たないのに存在感のある独特の立場を確立したのです。

他猫を威圧することはないが、気持ちの上で引けを取ることもない。
シロキは子猫に優しく、その後迎えたチキン、キリン、ポニーらに慕われた。
今や怖いものなしの悪童チキンとポニーも、シロキを追うことはしない。
ニャー以外の猫たちが繰り広げるコタツ争奪戦、シロキはそんなことには無頓着。
誰がコタツにいても自由に出入りできる唯一の猫だ。

お遊びのチキンとキリンを見守る(再掲)

どうでしょう。
一見無難に過ごしてきたシロキにも、それなりに不遇の時代があったのです。
それを持ち前の"能天気ぶり"でやり過ごしてきた。
何故、シロキは能天気でいられたのか。
前編でも述べた、いじめる側といじめられる側には差がないという認識。
その無意識的な理解が、「怖くても臆さない」という行動となって、シロキの道を切り開いてきたように思えるのです。
より高度で陰湿な人間の場合には、そう単純ではないかもしれないが・・。

チキン(左)とシロキは大の仲良し

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いじめっ子、いじめられっ子(前編)

2022年01月21日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
「いじめ」という社会問題。
学校のみならず団体やサークル、職場に保育園、ありとあらゆる場所が舞台になる。
昔はどうだったかと言うと、実は昔からあって今に始まったことではない。
ただ世間がいじめを疎み、避け、まともに見ようとしなくなった。
学校も教育委員会もどこの職場も、初めは必ずなかったことにしようとする。
そしていじめはより陰湿になり、当事者同士の問題として世間から取り残された。
SNSの普及で匿名性を得て、より心理的により広範囲に、そしてさらに陰湿になった。

*************************************
猫の社会にもいじめはあります。
わが家に9匹で暮らす猫社会。運動不足の彼らにとって、運動会は不可欠なイベントだ。
追いつ追われつの運動会のようで、追われてばかりの猫がいる。
判官贔屓の自分がさんざん書いてきたリン、キー、クウのリン一家。
最近はちびたんにまで睨まれるようになってこの3匹の行動範囲はとても小さく、
リビングかキッチンの隅や物陰で過ごすのが常。
その暮らしぶりは、家猫暮らしを満喫している他の猫たちとは雲泥の差だ。

リン一家のかつての根城(リビングのテーブル下)は、すっかり他猫に侵された

一方いじめる側、つまり追う立場の猫たちはどうかと言うと、
彼らに憎悪もなければ悪意もないことは明らか。ましてや身勝手な正義感などあるわけない。
チキンやポニーなど、若い子たちは追うにしても屈託がない。
それにリン一家を狙い撃ちしているわけでもない。
実際ニャーもよく追われるが、逃げはしても悲壮感はなく、文字通り運動会のお付き合いだ。

テリトリー意識の強いリーダー猫、ニャーは当初リンとクウを排除しようとしていた。
あれは、警戒心が特に強い2匹から殺気のようなものを感じたからではなかったか。
リンのストーカーとなったちび太。しかし人間のストーカーとはわけが違う。
やはり気丈なリンから殺気のようなものを感じていたのだと思います。
いずれも今は当初ほど深刻ではなくなった。
今では、他猫を避けるリン一家もそれなりに暮らしを楽しんでいるように見えるのです。

根城を変えても、相変わらず仲良しのツインズ(キーとクウ)

いじめる側が強い猫、いじめられる側が弱い猫、という見立ても違います。
精神力ではリンが、ニャーを抜いてダントツで強そうだ。
家の中で拠り所のない野生児クウだって、保護者を頼りにできるようになれば格段に強くなるに違いない。
いじめる側。いじめられる側。実はそんなに差がないことを、猫たちは知っている。
だから、いじめられること(追われること)をさほど気にしてないのです。

いえいえこの冬は、親子3匹水入らず
(この箱は1匹用です)

猫社会におけるいじめは、人間社会で言えば原始的なもの。
自分の気持ちを相手にしっかりと伝えることから始まります。
匿名だの陰でこそこそみたいな、人間のいじめとは大違いだ。
人間社会では、文明の発達とともに精神が退化してきたのかもしれません。

さて、ところでわが家には、リン一家のさらに上をいく猫がいるのです。
※後編(シロキカテゴリー)へと続く

「ん? 誰か呼んだ?」(シロキ)

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