今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ついに居場所を開拓 ~みうのお迎え完結編~

2018年09月30日 | (故)みう(おかあさん)
前記事の通り、「空気になった」みうの話です。
人間社会で空気のような存在と言えば、周囲から無視されている人を思い浮かべますが、猫社会では逆です。みうは多頭化のどさくさにしっかり溶け込み、そして受け入れられたのです。

もともと警戒心が強く、臆病で遠慮勝ちの性格。ニャーと2匹のときは、睨みつけるニャーから逃げ回って文字通りの隠遁生活だった。今ではニャーの矛先がリンやハリーにも分散して、みうはたまに追われてもうまく交わしてます。何よりも、だいぶ自信がついてきた。

自分からニャーにクンクンしたり、ニャーと一緒に寝たりなんて1年前には考えられない光景だった。リビングにいる時間が圧倒的に長くなって、空気のようではあるけど「いつもそこにいる存在」になりつつあります。


みうはガラス扉を鏡にして使います
(後ろで何か動くとさっと振り向く)

殺人的な猛暑がようやく去って、寒くなってくると猫たちが生活パターンを変え始める。それぞれが新しい"定位置"を模索する中、どうやらみうもうまく立ち回って特等席をゲットしました。しかもキャットタワーをはじめ、新しい場所をまだまだ積極的に探索中。


リビングソファの窓側がみうの新しい居場所
(左からニャー、ハリー、リン、みう)


昼間は外も見放題の特等席です

遊びたいときはひとり運動会のほか、キーやちび太と追いかけっこも。童心に返ったみうを見るのは何とも微笑ましく、幸せ感に溢れます。これも多頭化の効果かな。1年半前にみうを迎えたときからの気がかりも、「ニャーとみうの物語」シリーズも、これにて終了。みうは名実ともにわが家の一員になりました。


キャットタワーも開拓中


キーとは気心を許しあう仲?

さて、気になる自分(オジン)との関係ですが、最近になってみうの後追いが復活。夜はニャー、みう、リン、ちび太が自分の周りで寝ています。甘えたちゃんにもなったみうだけど、ひとつ問題が。やっぱり目薬は嫌いみたいで、自分が冷蔵庫から薬を出した途端に警戒しまくり。

当初は追いかけっこもしたけど精神衛生上(互いに)よくないので、今は寝ているときに不意打ちです。まあこれも相当気が引けますが、終わってしまえばどうってことない様子。それに、目の赤みも消えて回復の兆しがはっきり見えるのが何よりです。

随分長いことかかりました。
でも、これでみうやテツとの約束を果せたかなとひと安心。


これから本領発揮してどう変身するのか楽しみです
(舌なめずりのご挨拶)



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ぼくだって店の子だい! ~モドキの夢~

2018年09月28日 | モドキ
モドキはこの夏、前回の記事以降ちょくちょく顔を出すようになりました。
だいたい1週間に5日くらいのペースです。
朝から夜まで、来店時間はまちまちです。
食べるときもあれば食べないときも。
直ぐに帰るときもあれば、くつろいじゃって長々と居座ることも。

もうかれこれ1年半の付き合いになるモドキ。
昨年の夏以降長いブランクがあったけど、すっかり当初の状態に戻りました。
今やテンちゃんとも共存を心掛けているように見えるし、
すっかり店の子気取りです。


通路に避難した花台の下で雨宿り


左目の具合が悪そうなので抗生物質を与えました


お客さんからSCの中でモドキを見かけたという話を聞いたので、この日は追跡してみました。
その経緯を写真で紹介します。


雨が上がって帰路(?)につくモドキ(写真中央)


正面ゲートの物陰でタイミングを見計らって



一気に店前の道路を横断(写真中央・土手の上)


店前の新車展示場の奥へと進みます(写真中央)


この光景は懐かしいですね。夜になるとこんな感じ。(下写真) シャッポの記事によく出てきた光景です。シャッポは写真中央のベンチでくつろぐのが好きでした。

さて、モドキは展示場の車の下でしばらく様子を伺っていました。


車の下から出てきたモドキ

※この後の状況は、本人(猫)のプライバシー保護のため割愛します。

まあ、モドキが店の子になりたがるというのは如何にも人間的な発想ですが、
彼の行動を見てるとそう思えちゃうんです。
でも、いずれは保護して家猫修行してもらう予定。
順番で言うとシロキの次あたりの有力候補だ。
まずは住民票(首輪)をつけて、他に保護者がいたらメッセージを送らなければ。

ご飯をくれるスタッフには少しなら触れるくらい懐いてきたモドキ。
他の人間には警戒して逃げまくり。
そう、その調子で、"その日"が来るまで頑張るんだぞ、モドキ。


モドキはすっかり大人の猫になりました



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長文駄文・節目の月に振り返る ~ブログ2周年~

2018年09月25日 | ニャー
このブログにとって9月は節目の月。
ノラたちとの付き合いが始まったのは3年前の9月、家族そのものだった3匹時代が終焉したのは2年前の9月でした。

ハナを亡くし、くもを亡くし、最後に残ったテツの介護をしているときに出会ったノラがソトチビとポン。それがきっかけでみうやニャー、ダイフク、年が明けてチビやシャッポに出会った。そのチビを事故で失ったのが2年前の9月。その無念さが、ノラのために何かをしたいという衝動となってこのブログを始めた。しかしその2日後に今度は自分の分身とも言うべきテツを亡くした。今日はテツの2回目の命日です。あのときは、正直ここまで続けられるとは思っていなかった。


おいおい、テツの命日にニャーの写真でいいんかい

ところがノラの保護というのは、始めたら止められないところがある。ノラたちから期待されると裏切れなくなるからです。期待といっても人間のように下心を持って期待するわけじゃなく、信頼した相手にはその生活や生き様、運命まで、猫生(人生)そのものを下駄預けにしてくるのです。ノラだから必死? いや、一緒に暮らせばもっとそうなる。猫がそういう動物なのだ。ツンデレの奥に持つその帰依感情こそが、保護者をデレデレにさせる所以なんだろう。そして「この子のために頑張ろう」と、保護者は強くなっていく・・。

このブログでは随分「ノラの幸せ」という言葉を使ってきた。シリーズ「ノラたちとの共存をめざして」でも次回はその"幸せ"がテーマ。このテーマは難しい。答えがひとつじゃないからです。しかも猫ともなれば、幸せを自覚したり望むこともないだろう。彼らは今と昔を較べたり、他の生活と較べたりしない(できない)からです。

人間的に考えれば、怪我や病気に無縁で不安なく暮らせれば、ノラ暮らしよりははるかにましだ。いやもっと原点の話だな。世の中には1、2ヶ月のかわいい盛りに捨てられて、食べ物もなく冷たい雨に打たれて人知れず果てていく子猫が沢山いるのだから。今日のご飯をもらえるだけでも、ノラにとっては幸せだろう。


なんだ、回顧録か(ハリーを見張るうちに居眠りのニャー)

この話を持ち出すと根源的すぎて他の話ができなくなるので、今日はブログ2周年を機にわが家のニャンコたちの「幸せ度」を上げる方法について考えてみました。すると、どうだろう、それは彼らに最も影響を与えている自分の問題だと気付いたのです。

ハナ、テツ、くもの3匹時代は、いろいろトラブルもあったけどわが家はいつも穏やかで平和だった。それは専らハナとテツのやさしさによるものだったが、とにかく怒ったり怒られたりはあっても喧嘩というものがなかった。だから荒んだ気持ちで仕事から帰宅しても、直ぐにくつろぐことができたのです。あの時代、3匹の世話と躾の担当は妻だった。

ハナを亡くしその3ヶ月後にくもを亡くしたとき、自分は一念発起してテツの介護を一手に引き受けた。目標はテツを長生きさせること。そこまでしなくても、と言う妻を叱咤してテツのためならと何でもしてきた。テツは自分の期待に最大限応えてくれた。でもテツを看取ったとき、ふとある思いが過ぎった。テツは誰のために頑張ったんだろうと。

わが家の新しい時代はテツを亡くしてから2ヵ月後、その日の朝まで思ってもいなかったニャーの(店からの)お迎えという形で始まりました。本当は自分としてはテツの余韻にもっと浸りたかったし、家裏で生活していたテツの忘れ形見、みう(当時おかあさん)のお迎え算段もしていた。それから半年経ってようやくみうを迎え、今年になってからは次々と増えて今は7匹です。

その7匹を見ていると、前の3匹組とは何かが違う。一見くつろいでいるようには見えても、何とも言えない緊張感が張り詰めている。 「ノラだったんだから仕方ないよ」と妻。しかしその緊張感は全員に等しくあるわけではなく、その中心にいるのがニャーなのです。そう、ニャーはみうを迎えたときからピリピリした猫に変わってしまった。ちび太も相変わらず誰彼なく追い回すけど、ニャーのように相手を排除しようとするほどの執拗さはない。


やや、何だか雲行きがこっちに向いてきたような・・

店時代のニャーは利発な平和主義者と評判も上々だった。人との接し方を体得しているように見えたし、よそ猫が近づけば先に察知して避難した。ポンに追い払われたときもうまく避け続けたし、チビ亡き後にシャッポとの関係が微妙に変化したときもうまくかわした。しかしシャッポの攻撃が執拗さを増して逃げ切れなくなって、やむを得ずの応戦そして流血の惨事を経て、ニャーをわが家に非難させたのでした。

ひと月半ほど前に書いた「愛猫との距離」の中で、自分に対するニャーの微妙な変化を危惧しました。「怒るに怒れん・・」では怒ることの効果弊害を考察した。思えばみうを迎えた頃、みうを睨みつけては襲いかかるニャーを随分本気で怒った。あの頃からニャーの中にはわだかまりが溜まっていったのだろう。表には出さなくても、猫にも複雑な心境ってのがあるのに違いない。

しかし今ではニャーだけの問題じゃない。自分が怒れば全員が怖がり、不安になる。ニャーはどんなときに怒られるのかわかっている。でも他の連中にとっては、いつ怖くなるのかわからない保護者が問題なのだ。今ではニャーの排他的行動の矛先はリンとハリーに限られる。それはこの2匹がニャーに睨まれても逃げないからだ。一方でむしろ全員が恐れているのは、保護者の突然の豹変だった。

さて、また悪い癖が出てとりとめのないことをぐだぐだ長々と書いてしまった。要はそんなこんなで、これからは怒らないやさしい甘々ちゃん保護者に変身することにしたのです。まあコラッくらいの注意はしますが。 名付けて、「ニャーの信頼取り戻し作戦・甘々編」  さてさて、ニャーはどうなるか。他の猫たちはどうなるか。はたまた保護者は続けることができるのか・・・。

?ヵ月後が楽しみです。


ニャーにじゃれ付かれて困り顔のちび太


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エイズなんてぶっ飛ばせ ~おっとりハリーの日常生活~

2018年09月21日 | ハリー(灰白)とシロキ(白黄)
人のエイズウィルス(HIV)が発見されたのは1985年頃ですが、世界中が大騒ぎになったのは90年代になってからでした。猫のエイズウィルス(FIV)も同じ頃発見され、日本で一般に知られるのはやはり90年代後半。HIVはその後各国が国を挙げて正しい知識を広めるなど対策に努め、2000年代には増加が止まって偏見報道なども沈静化した。一方FIVは正しい知識が広まりつつはあるが、ネット上にはまだ偏見(過度の懸念)が多いように思えます。

ではいったい何が正しい知識で何が偏見なのか。
自分は、昨年の正月に保護したテンちゃんが初めてのFIVキャリア猫との付き合いでした。そしてこの7月にもキャリアのハリーを保護した。テンちゃんは店で単独生活ですがハリーは現在、わが家で他の6匹(ノンキャリア)と一緒に暮らしています。当初は自分もこの病気に対して偏見の塊だった。そんな自分が、ハリーを他の猫たちと一緒に過ごさせるまでになった経緯を綴ってみたいと思います。


今日の主人公はハリーです

猫エイズに関しては専門書や4人の先生(獣医さん)から学ぶことから始めました。その過程で妻もそこそこ知識の持ち主で、かつての3匹組がワクチン接種さてれていたことを知った。さらにお店の常連Mご夫妻がキャリア&ノンキャリア猫と一緒に暮らしている話をよく伺い、何よりもテンちゃんを慕って一緒に過ごしたちび太やテリーが、いろいろ教えてくれたのです。

さて、上記の偏見とは、
1.FIVキャリア猫は寿命が短い(いつかは発症して直ぐに死ぬ)
2.FIV感染を防ぐには隔離しかない
ですが、1は間違いなので偏見です。発症しない猫が多く、各国の調査でキャリア猫とノンキャリア猫の生存期間に差のないことが報告されています。 2については間違いとは言えないので、偏見と言うよりは過度の懸念と言うべきか。エイズウィルスは唾液や体液血液から感染するが、感染力は強くないので食物飲物の共有やグルーミング、それにじゃれ合い程度では移らないと言われています。実際ちび太は半年もの間テンちゃんと一緒に暮らし、あれだけ絡み付いても移らなかった。

ただ、100%感染しないという保証はない。だから完全を期せば隔離ということになる。しかしここで考えるべきは隔離することの意味、それが猫に与える影響です。ハリーは保護部屋に閉じ込められたとき、"破壊神"と呼ぶほど鳴き叫びました。今のハリーとはまるで別猫だった。ましてやケージの中で生活させるなんて考えられない。ケージと言えば聞こえはいいが要は狭い牢屋です。それでは猫にとって、生きる意味を失うのと同じだ。


ハリーはみんなと一緒に暮らしています(左からニャー、ハリー、みう)

下に掲げたサイトを参照してみて下さい。
猫に関して総合的に書かれたサイトで、猫エイズに関してもいろいろな角度から詳しく記載されています。出典の記載もあっていくつかチェックした結果、信頼できそうなサイトだと思うのですが残念ながらサイト運営(者)に関する表記が一切ない。紹介するかどうか迷ったのですが敢えて掲げました。
子猫のへや「猫エイズウィルス感染症」

この記事では、仲のいい猫同士でもFIV感染した試験結果(10年で36%)を挙げて完全隔離を推奨しています。自分もその可能性を否定しません。例えばノンキャリア猫に傷があるのにキャリア猫に舐められたら、あるいは口内に傷や炎症があるのにキャリア猫と同じ水を飲んだら、感染するかもしれません。だからわが家ではハリーとの喧嘩はもちろんのこと、ハリー以外の6匹の身体の傷に関して常に神経を尖らせています。それでも、隔離よりははるかにマシだと思っています。

ハリーを保護した当初に隔離したのは、先住猫たちとの相性がわからなかったから。しかしハリーは見事に保護者の心配をクリアしたのでした。爪を切られた痕のあるハリーは、関連部署への届出こそなかったが家猫であったことは間違いない。飼い主にも(多分)他の猫にも、思い切り甘えて暮らしていたのではないか。そう思えるほどハリーの性格は人懐こくて、穏やかでおっとりしているのです。


今までは遠慮もあって廊下にいることが多かった


ハリーの方から他の猫に手を出すことはまずありません。今でもまだ遠慮勝ちですが、保護者の傍や他の猫たちと一緒にいると安心するようです。リンやクウにたまに手を出されてもさりげなく除けるか目をつぶって耐える。ちび太に追いかけられたり絡まれても反撃しないで耐えてます。ニャーとは手を出し合うことはないが、階段などですれ違い様ニャーに睨まれてもヒーヒー言って耐えます。これまでハリーを小心と書いてきましたが、逃げることがないので実は本当の"大物"なのかもしれません。そんなハリーだから、他の6匹と一緒に生活させる決断をしたのです。

キャリア猫がノンキャリアと一緒に生活するには喧嘩をしないことが絶対条件。でも、それはどんな猫でもクリアできることだと思います。あの番猫テンちゃんだって最近は本当に穏やかになりました。ノラ猫の本当の性格はノラでいる限りはわかりません。今だからこそ、ハリーが家裏で問題ノラだった時代に、自分に対する目つきや白黄に追い払われた時の対応に今のハリーの面影があったことを思い出すのです。

猫はみな、本来は平和主義者なんですね。


いつもこんな感じで、保護者の傍で寝ているハリーです

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子ニャンのパワーだ ドドドドドッ!

2018年09月18日 | 大家族の日常
「大家族に挑戦」シリーズも第4弾となりました。

テリーの里親さんが直ぐに決まったので今はハリーを加えて7匹です。里親さん探しはハリーだけ。外の"予備軍"は白黄に新顔ちゃんにモドキ。ソトチビやダイフクも再会できたら何とかしたい。そうは言っても、わが家が限界となれば第三者の手助けを求めなければなりません。無理をせずにどこまでノラたちを保護できるか。今後の方向性を確認する上で、わが家の現状を検証していくことが大事なのだと思っています。


朝一で往来を眺めるのがニャーの日課

わが家は部屋数が5室でリビングは2室分の広さ。それにキッチンや洗面所に納戸、比較的長い廊下が1、2階にある。今のところ7匹でも当初心配したようなスペース的問題は感じないけど、自分の居場所を次々と使われてストレス気味なのが先住猫のニャー。 FIV+のハリーは、ボスキャラの顔立ちに似合わず小心者のおっとりさんなので、今は他の猫と一緒に過ごしています。

大家族になってほぼ半年。度重なる脱走を除けば大きな混乱もなく平穏に過ごしてきた。今は7匹の中にどうしても折が合わないという関係はないが、仮に仲が悪かったとしても、スペースさえあればそれなりにやっていけると思います。大事なのは保護者がしっかり目を光らせていること、ではあるのですが、実はそれが難しいと最近になって感じています。

というのも猫が7匹に保護者が2人、猫の方が断然多い。下手すると猫社会に人間がいる感じになって、猫が保護者よりも他の猫を気にするようになる。猫同士の取り込み中に声をかけても、「何だよお前」って感じで無視されたり。実際問題として新しい猫がなかなか懐かなかったり逆に懐いていた猫との距離を感じ始めたり、この問題はもう少し真剣に考える必要がありそうだ。一方お店のテンちゃんは毎日スタッフやお客さんに囲まれて暮らしているうちに、人間との接し方をしっかりと把握しているのです。

もうひとつ思ったこと。同じ頭数でも子ニャンと成猫では全然違う。確かに子ニャンは新しい環境にも直ぐに慣れる。だから迎え易いのではあるけど、とにかくそのパワーというか落ち着きのなさは滅茶苦茶だ。特に子ニャンが複数になったときはその破壊力も全開。とても人間の手に負えるもんじゃないです。確かに可愛さも10倍だけど、その破壊力に耐える覚悟は必要。一方成猫相手なら、"気心の知れた大人の付き合い"だって夢じゃない。


(手前から)ちび太、ハリー、キー、クウ

先日のこと。
キーがスーパーの空袋で遊んでいるうちに袋が腰に引っかかってしまった。初めは面白そうに遊んでいたのがいつまでも取れないので次第に本人(猫)が焦り始めた。不憫に思った妻が取り除いてやろうと手を出したのがきっかけでスウィッチが入った。袋から逃げようと一目散に駆け出したのです。

キーはそのときキッチンにいた。キッチンからリビング、リビングから廊下、2度の曲がりを経て再びキッチンへ。2階や他の部屋には行かず、付きまとう袋から逃げようとひたすら走りまくった。クウとちび太が直ぐに加わり、さらにその後をハリーまでが追い始めた。全速力と言うよりは早足のような走り方で顔は真剣そのもののキー。何とか袋を外そうと必死の様子だが、他の猫たちはどちらかというと面白半分? 4匹はキーを先頭に、西部劇に出てくるバッファローの大群のようにドドドドドッと行進を続け、外にいたニャーを除いてみうとリンが呆れた様子でそれを眺める。


リン(右)とみう

そのとき妻はキッチンに、自分はリビングでテレビを見ていた。ドドドドドッと地響きとともに行進する子ニャンたち。ああまたか、こっちももう慣れっこだ。 と、そのとき、クウが3周目のリビングに入った集団から外れ、廊下に抜けずに真っ直ぐに窓まで突っ走って、その勢いでレースのカーテン越しに網戸に激突した。すると網戸が衝撃で外れ、庭でくつろいでいたニャーのところまで5mほどすっ飛んだ。慌てたの何の、自分は直ぐに窓を閉め、妻は玄関から飛び出した。

クウがありゃ? って感じで直ぐに集団の方へと引き返したので事なきを得たが、もしそのまま外に出ていたら大変な事になるところだった。網戸は桟側は開けられないようにガムテープで固定してあったけど、中央側は何もしてなかったのです。破れた部分を修復して中央側も固定し、それ以来窓は半分以上は開けないようにしています。キーは、最終的に床の間のガラクタの中に隠れて、しばらくしてから自力で袋を外しました。


仲のいい3匹:(左から)ちび太、キー、クウ

それにしても恐るべし子ニャンのパワー。そして計り知れないその行動。ただ、1才半を越えたハリーはしっかり落ち着いているし、ちび太も1才過ぎた最近は落ち着きが出てきた。1才になったキーとクウの落ち着きのなさは、子ニャンというだけの理由ではなさそうだ。キーとクウがちび太やハリーと大きく違う点、それは保護者への馴れです。特にクウはノラ時代とまったく変わらない人間不信の持ち主。確かに妻との絆は感じるが、能動的なインターアクションまでは発展しそうもない。

家猫となった以上、保護者に馴れない限り落ち着いた生活はできないだろう。今後は本人(猫)たちのためにもわが家のためにも、キーとクウを如何に人馴れさせるかがポイントになりそうです。


かつての定位置でくつろぐ機会も少なくなったニャー


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