今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

モドキ、家の子一周年

2024年09月17日 | モドキ
7年余りのノラ生活を終えて、わが家に迎えたのが昨年の9月中旬。
ノラ生活を無事に過ごせたのは、店だけでなく見守る人達が多かったからに他ならない。
モドキは数少ない恵まれたノラの1匹だ。
とは言え、大怪我をしたり目ヤニや風邪などで幾度も危機に見舞われた。
その都度手当するうちに、モドキは気心の知れたノラとなった。

店時代のモドキ (レジ外側台上にて)

かつて知ったる保護者のいる家に来たノラは慣れるのが早い。
モドキも来た早々に落ち着いたもんだったけど、そこは猫たちがやたらに多い家だった。
しかもノラ時代にライバルだったココレオやダイフクまでやって来た。
当初は威厳を誇示したり修羅場を演じたりしたが、次第に他猫と折り合いをつけていく。
ご執心だったヒョウまで家に来たことがプラスに作用したのは間違いない。
そして見えてきたモドキの本質、実は気が小さくて遠慮する猫だったのです。

ヒョウと違って先住猫たちに警戒され、馴染めずにいるモドキとダイフク。
面識は十分にあっても、保護者への馴れも道半ば。
結局3匹は先住猫たちがくつろぐリビングキッチンを避け、"陰"暮らしを始めた。
早々とわが家に溶け込んだココレオがいなくなった保護部屋生活。
部屋は開放されていたが、出るまでには何ヶ月もかかった。
やがて2階オジン部屋の押入れに根城を移したモドキに、ヒョウが合流していった。
シャンプーを機に再び自ケージに籠城したモドキに合わせて、保護部屋生活に戻った3匹。
ようやくケージから出ても、部屋内のケージの上や椅子の上で過ごした。

保護部屋の3匹 (椅子上にモドキとヒョウ、下にダイフク)

やがて、保護者が寝た後のキッチンに進出。すぐにヒョウもダイフクも従った。
3匹でキッチンを独占したが、他猫の目が気になって落ち着かない。
それで、モドキが次に選んだ場所は玄関だった。
猛暑たけなわの頃、自然の涼を求めるなら確かに玄関土間のタイル上が一番だ。
ただしこの場所は保護者の出入りの度によける必要がある。
ヒョウはそれを嫌って昼間は2階の手摺の上に居場所を変えた。
ダイフクは相変わらずモドキの傍。まるでモドキを慕っているようにしか見えない。

キッチンに進出した3匹

このおかげで、玄関に置いていた人気トイレは廊下の奥へと移動した。
ダイフクを嫌っていたモドキだけど、その頃から少しづつ気を許していった。
そして、ついにはダイフクの目の前でヘソ天に。
夜はヒョウも加わって、3匹の不思議な絆は深まっていった。
やがて、昼間は2階の手摺の上にいるヒョウに合わせてモドキも2階に出張。
選んだ場所は洗面所のシンクの中。
すかさずヒョウがその横に、ダイフクはその下の床に。
階段の上でくつろぐダイフク。ダイフクの通せんぼがまた始まった。


玄関のヘソ天モドキとダイフクとヒョウ(ダイフクの奥)

それからは3匹揃って玄関と2階を行ったり来たり。
この3匹、習慣が次々と変わるので見ていて飽きない。
モドキは当分の間はみんなと合流する気がなさそうだけど、家庭内ノラとはちょと違う。
7年間も付き合ってきた実績はニャーに次ぐものだ。(ダイフクは5年間のブランクあり。)
モドキもそれはわかっていて、我々夫婦が近づいても脅かさなければ逃げないし、親近感のある目つきや表情で接してくれたものだった。
それは家に来た今でも変わってない。
わが家では新参だけど、当ブログでは古株なのです。

2階洗面所にて、モドキとヒョウ

さて前記時にも書いたように、後足の内側から下腹部にかけて毛が抜け始めてきたモドキ。
さらに脇腹に10円ハゲが出来てそこが赤味帯びてぐじぐじと痛々しい。
他にも似た症状の子が数匹いるけど、代表で通院させるならモドキかなと思う。
でも・・、ようやくモドキが心を許しかけたときにシャンプー前の大捕物で信頼を裏切り、振り出しに戻ってしまった。
あれから再び深めてきた信頼関係、また降り出しに戻るのも何だかなあ。
とりあえず抗生物質と少量のステロイドを与えながら、それでも通院を決行するか他の子にするか、ぐじぐじ考えています。

モドキの脇腹10円ハゲと後足裏側のハゲ


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ラブラブ2匹を引き裂いた保護者(とダイフク)

2024年07月23日 | モドキ
本記事は、カテゴリーをまたぐ「2024ノミ騒動シリーズ」の「その5」となります

変なタイトルですが、これはモドキの話です。
オジン部屋押入れの住猫になってしばらくして、毎晩ヒョウを呼び続けた。
すると1階にいたヒョウが呼応してモドキに合流。以後2匹のラブラブ生活が続いた。
モドキは殆ど押入れから出ず、ヒョウはたまに息抜きのように室内や廊下で過ごす。
ところがダイフクのシャンプーを決意した頃、押入れにもノミ糞らしき痕跡が。
以来毎朝押入れを掃除機で掃除し、ノミ駆除スプレーすることになった。

ラブラブのモドキとヒョウ (いつもモドキが奥に隠れてます)

モドキとヒョウは早々に掃除機に慣れ、掃除の時だけ廊下に外して終われば戻る。
そんな2匹の生活がしばらく続いたときだった。
「モドキの背中が禿げちゃってすごいことになってる」とオバン。
そう言えば、モドキは時々凄まじく背中をゴツゴツすることがあった。
モドキの前記時の写真、あれはゴロンゴロンじゃなくて背中が痛痒かったのだ。
で、ダイフクに続いてのシャンプーの順番ををモドキと決めた。

ハゲていたモドキの背中 (オバン撮影・奥はヒョウ)

しかしモドキはやっぱり怖い。
気が小さく穏やかな性格だとわかっても、いざという時の秘めたるパワーが滲み出ていて、とにかく迫力が違うのです。
なかなか手がつかなかったが、このままでは状態が悪化するばかりだとついに決行。
縦横高低、血相変えて部屋中逃げ回るモドキの捕獲には思いのほか時間を要したが、ネットに入れるとおとなしくなった。
いよいよお湯に入れて濡らした後にシャンプー。時々絶望的な叫び声をあげるモドキ。
しかし暴れることなく、ダイフクのように流血もなく、シャンプーはスムーズに終了。
その後自分のケージで乾くのを待つ。攻撃してくるので鋤取りはできなかった。


シャンプー直後のモドキ

その後のモドキは、身体が乾いてケージを開放しても出ようとしなかった。
あの捕物劇とネットで拘束されてのシャンプーがよほど堪えたらしい。
2日、3日とケージに籠城するモドキを出したのは、やがりヒョウでした。
毎夜毎夜2階から呼び続け、そのうちモドキが呼応鳴きし始めて、ついに鳴きながら2階に上がってヒョウに合流したのでした。
それからの2匹は再びラブラブの押入れ生活に戻った。
が、そろそろ大丈夫かと妻が押入れの掃除したとき、ヒョウは部屋から出て廊下で待機したがモドキは自ケージまで戻ってしまった。そしてまた、モドキの籠城が始まったのです。

やがて、再び2階から呼ぶヒョウ。呼応鳴きするモドキ。
モドキが鳴きながら2階に上がっていく気配がした。
ところがその後、モドキはまだ自分のケージの中にいた。
あれ? と思って見ると階段の途中にダイフクが寝そべっていたのです。
暑いのも冷房も嫌いなダイフクは廊下や階段で寝そべっていることが多い。
その夜はダイフクをどかした後も、結局モドキは2階に行けなかった。
そしてその次の日の夜、やはり同じことが。
その時は「ギャッ」という声がしたので、意を決して通り抜けようとしたモドキがダイフクに追い払われたらしい。
結局モドキは再び諦めてしまった。


階段途中で寝そべるダイフクは天の川??

それからのモドキは、ヒョウが呼んでも呼応しなくなった。
おかげで先日はケージ中のモドキを毛布で押さえて、ケージの外側からマイフリガードとノミ駆除スプレーを施せた。
昨日はヒョウを保護部屋に追い込んでモドキと会わせたけど、互いに関心示さず。
モドキの籠城は今も続いてます。
仲睦まじい2匹に水を差してしまったと、ちょっとした罪悪感が芽生えてきたこの頃です。


モドキよ、いつまで入ってる気だい?

※2024ノミ騒動シリーズ
その1 それはちび太から始まった ~ノミとの格闘2024ラウンド~ 2024.6.28
その2 せつないダイフクの改心? 2024.7.10
その3 ダイフクのノミ駆除 (前編) 2024.7.12
その4 ダイフクのノミ駆除 (後編) 2024.7.15

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モドキ、次々と根城を変えて

2024年07月06日 | モドキ
その後のモドキです。
ダイフクとココとの競争に勝って、ヒョウとラブラブになりました。
(※喧嘩の決着ではありません。ヒョウが、一番やさしく接してくれたモドキを選んだのです。)
モドキはなかなかリビングデビューができなかったけど、ヒョウが引っ張ってくれた。
リビング出窓でヒョウと

連写ではありません、ゴロゴロとくつろぐモドキです
(くつろぎ過ぎて他猫がみな引いてしまった)

ヒョウはどこでも自由自在だけど、まだ人間は不得手。
それでキッチンの片隅を根城にしたけどそこはモドキがダメ。
結局、玄関や洗面所に2匹で落ち着きました。
玄関出窓でのんびり2匹

しかしその後、モドキに異変が。自分のケージに引きこもって出て来なくなった。
とくにきっかけはないのですが、強いて言えばダイフクを嫌ったのかな。
ヒョウとラブラブでいると、必ずその下に未練たらたらのダイフクがいたので。
ケージは常時開放だったけど閉じこもったままだった

モドキの閉じこもりは結構長く1ヶ月以上続いた。
その間ヒョウがココやダイフクに浮気しても無関心。
食欲は旺盛で、特に具合が悪いとかうつになったとかではなさそう。
保護者は様子を見るだけ。でもやがてモドキを連れ出したのは、やっぱりヒョウでした。
ヒョウのケージにお邪魔したモドキ

当時のヒョウは主に2階のサクラ部屋に居住していて、それにつられてモドキも。
しかしサクラ部屋では一足先にダイフクが常連になっていた。
で、モドキは・・
最近はオジン部屋の押入れを根城にして、殆ど出てきません。
時折ヒョウを呼ぶ声がうるさい。
はてさて、これからどうなるのか。
それは猫たちの自由なので、自分にもわかりません。
オジン部屋の押入れでくつろぐモドキ

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モドキの去勢手術 ~リスクに勝るリターンとは~

2024年04月16日 | モドキ
手術の日、モドキの捕獲は予想以上に大変でした。
やっぱり大きいし力が半端じゃない。
ケージの中で毛布を掛けようとして逃げられ、たも網で保護部屋中追い回した。
確保したと思ったら逃げられを繰り返し、ネットに入れるまで40分もかかってしまった。
ただ、その後はキャリーケースの中でも病院でもまったくおとなしかった。
しかし病院で先生の思わぬ対応が。手術をしたくないと言うのです。

ケージの中が多くなったモドキ(ケージは殆ど常時開放)

理由は推定8才と高齢だから。
高齢になれば麻酔のリスクは大きくなる。手術をするなら5才くらいまでだと。
先生は何度も言った。猫ちゃん自身にとってそれだけのリスクを負う価値があるのかと。
それは、自分がこのブログで何度も書いてきたことです。
例えばTNR。人間の都合でノラたちに命のリスクを負わせるのはどうなのか。
先生とはいろいろ話をしたけど、それは別の機会に書き改めます。
とりあえずリスクを承知の上でと言うことで、手術をお願いしました。

夜になって引き取りに行った時、モドキはまだ朦朧としていた。
翌朝まで飲食不可の様子見とはいうものの、普通はこの時間には麻酔もほぼ覚めている。
しかしモドキは帰宅してケージに戻しても、死んだように動かなかった。
やはり高齢のせい?と心配したけど、翌日夕方には普通に戻った。

モドキはレオと同じ黄色の首輪をつけました

最近のモドキは他猫との接触を避ける遠慮がちな猫に変わっています。
でも出しているオーラが強いせいか、何かと周りから注目される。
中でも2匹のリーダー格猫、ニャーとレオ。
ニャーは執拗にモドキを目で追い、先日はついに一回(軽くだけど)勃発。
その時は「コラッ」とニャーを叱ったつもりが、逃げたのはモドキだった。
レオは店時代の積年の恨みとばかり、何かとモドキに吠えまくるようになった。
もともとレオは人(スタッフ)が近くにいると俄然強くなるタイプ。
家でレオが強くなるのは必然だった。
しかも妻が言うには、モドキは自分(オジン)が怖いからますます分が悪いのだと。
いやはや、何ともはや。
この2匹も一度軽く勃発したけど、その時レオを叱って以来は一応何事もない。
しかしレオに吠えまくられて、ついにケージから出なくなってしまったモドキ。
最近になって、ようやくレオの居ぬ間に少しづつケージから出るようになった。

ケージ中のダイフクに威圧される、弱腰になったモドキ

ところで、やはりモドキもエイズでした。
店時代にあれだけ顔に傷をつくっていたのだから予想はしていたけど。
思えば7年前、モドキは店に現れてすぐに、その後も何度か店の子を志願した。
当方の都合で実現しなかったけど、その時に保護していれば感染しなかったかもしれない。
そんな申し訳のない気持ちが、自分のモドキに対する原点にあるのだと思います。

"プラトニックラブ"になったけど、ヒョウとは大手を振って恋猫同士

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見掛け倒し? さに非ず ~モドキは真の実力派~

2024年02月06日 | モドキ
モドキを捕獲機で保護したのは5ヶ月前。自分が入院するより前のことだった。
自由を奪ってしまったあの罪悪感は、モドキが新しい生活に馴染むにつれ薄れていった。
過去を振り返ることも先々を慮ることもしない猫は、とにかく今の環境に如何に対応するかということだけに明け暮れる。
そんなモドキに、あれこれ考えていた自分が救われた形になりました。
それにしても店時代はあれだけいつも気にかけていたモドキなのに、家に来た途端に5ヶ月も放っておく(記事を書かない)なんて、我ながら随分じゃない?と反省しております。

今のモドキにはゆとりと落ち着きが感じられます

わが家に来たモドキは、2ヶ月という長期間ケージの中で暮らしました。
自分の入院、その後に妻が頑張ってヒョウ、ダイフク、ココレオを次々と保護(捕獲)して慌しかったことが理由です。
今は基本的に自由だけど、毎日ヒョウとダイフクをケージから室内開放する6~8時間はケージ内で、保護者が2人とも就寝中の4時間くらいは保護部屋内で過ごします。
完全自由にするには、他猫との絡みがまだ少し心配。


昨年暮れに左耳の下から原因不明の出血(怪我ではない)
抗生物質と止血剤で、今は跡形もなく治りました

顔がふてぶてしくて体格が他猫よりひと回り大きいモドキは、とにかく存在感がある。
保護部屋から解放した頃は、リビングに現れると全員が警戒した。
でもモドキは変わっていました。いや、自分の見立てが違っていただけかも。
店時代、モドキは他猫を見れば追い回して駆逐した。
モドキと遭遇したココレオが血相変えて屋内に逃げ込んだことは何度もある。
ところがわが家に来て以来、ココレオや他猫を見ても喧嘩どころか追おうともしない。
ポニーがシャーシャー威嚇すると、モドキの方がすたこらと引き返していく。
そのうちモドキは、警戒されながらも存在自体は受け入れられていった。
一方のモドキは遠慮がちで、誰とも遭遇しないようにこそこそと家中探検を続けています。

モドキは風貌に似合わず気弱な猫なのか。
いや、とてもそうは見えない。ただ無駄な争いを避ける平和主義者なだけ。
そもそも、猫はみな平穏で安静なひとときを好みます。
モドキも然り。でもいざとなればと百戦錬磨の凄みが滲み出ていて、それを周りの猫たちが感じ取っているのだと思います。


2階は猫密度が少ないので格好の探検場所

モドキの歩く姿は店時代そのまま。尻尾を上げてとぼとぼと歩く。
その感じが何ともおおらかでユーモラス。
しかしたまに不意の出会いで相手に絡まれると、必ず相手を返り討ちにするその迫力は天下一品。やはり百戦錬磨の凄みは伊達じゃないのです。
そんなときはコラッと大声で一喝。
するとモドキはそそくさと自分のケージに逃げ込み、悪びれずにこっちを睨みつける。
怒られても動じないが、聞き分けは大変によろしい。

今年になって、一度だけ大失敗をしてしまいました。
モドキをケージに入れてダイフクを出したつもりが、モドキのケージを閉め忘れていた。
その後夫婦でビデオ鑑賞。揃って耳が遠いので結構な音量です。
ビデオが終わって保護部屋を見ると一面に猫の毛が散乱、ケージに貼った目隠し段ボールは殆ど剝ぎ取られ、置いてあった物はすべてぐしゃぐしゃに、そして畳には血糊、壁には血しぶき。
その様相には度肝を抜かれました。モドキとダイフクは既に自ケージの上段に潜んでいた。
モドキの鼻に深傷。血はそこから出たものでした。
先月中旬のことなので今は落ち着いていますが、高齢保護者のちょっとした不注意が起こした大事件となってしまった。


ヒョウケージの上がモドキの根城です

モドキは保護者の動きや表情、それに声の抑揚やトーンをいつも観察しています。
こっちが何をしていてもジーッと見ている。
テツやニャーの記事で書いてきたように、保護者とコミュニケーションがとれる猫の特徴です。この点に関しては店時代から見込んだ通りだった。
でも、意思の疎通を図るには双方向の努力が必要。
これからは、そのつもりでモドキには向かい合っていきたいと思います。

自分のケージの前で

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