今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

素晴らしい人たち

2021年05月30日 | ノラたちの幸せを願って
今回は猫じゃなくて人の話です。
前記事で触れた、物言えぬ犬猫たちへの虐待という卑劣な人間の蛮行。
まさにかの大戦中ナチスの迫害に怯えたユダヤの人々の再現だ。
アンネ・フランクさんの書いた日記が、ノラたちの生活を代弁しているのです。
さらに論題とすべきなれど、今回は逆に敬意に価する人たちの行動を紹介します。
(参照ネットニュースは本記事最下段)

行方不明になったニャンコたち;ポン(2015-2016)

1.原発事故・立ち入り禁止区域に取り残された猫たち
未曽有の大災害となった東北大地震と福島原発事故。指示により避難した人たちはすぐに戻る予定で、その後自宅が何年も立ち入り禁止になるとは夢にも思っていなかった。残された犬猫たちは閉じ込められ繋がれたまま飢えに苦しみ最後を遂げる。運よく脱出できても過酷なノラ生活が待っていた。家族との幸せな暮らしが一瞬にして地獄へと変わったことを、後年現地に点々と横たわる白骨が物語っていたのです。(過去記事「被災して命を落としたワンニャンたちの、無念の涙を忘れない」)

そんな犬猫の救出に向かった人たちがいる。Aさんは事故からひと月も経たないうちに、被爆のリスクを恐れず救出活動を始めた。他にも遠方から通い続けた仲間たちがいた。被爆した犬猫の世話をする人たちがいた。Aさんたちの献身的な尊い努力によって再び幸せをつかんだワンニャンもいるのだということを、忘れてはならないと思います。

ソトチビ(2015-2018)

2.2階から飛び降り“即死”状態といわれた子猫
ボランティアのBさんは活動中、「2階から飛び降りて動かなくなった子猫がいる」との連絡を受けた。すぐに保護して病院に連れていくと、頸椎(けいつい)脱臼 との診断で本来なら即死状態だと。手術が難しくできる医者も少なく、しかも高額で成功の保証もないと安楽死を勧められた。しかし、子猫の生きようとする様を見てBさんは手術を決意する。

「この子はすごい痛みに耐えてるはずだ」先生の言葉が耳に残ってBさんは焦った。やっと手術をできる先生をみつけ100万の手術費はカンパと自費でまかなった。術後の見込みに悲観的な先生に屈しなかったBさんの気持ちに報いるように、子猫は奇跡的に持ちこたえて退院するまでになった。子猫はBさんの子になりピノと名付けられ、自力で歩くことを目指してリハビリを始めたのです。子猫の頑張り、先生の技術、そしてBさんの熱意、本当に頭が下がります。


ダイフク(2015-2018)

3.私がいなくなっても犬猫たちを守って
保護活動歴20年以上になるCさん。里親に出したワンニャンは2300匹に上るという。特に地元の保健所に収容された犬猫はすべて引き取って自宅に迎え、仲間と共に世話をしながら里親を探す。おかげでその地域では一昨年から殺処分ゼロを記録しているそうです。しかしCさんは、1年前に乳がんを告げられた。

性質の悪いがんで手術の後も治療を余儀なくされる。そして次第に、治療の痛みで思うように動けなくなったのです。そのときCさんの決断は、治療を中断し動けるうちに保護シェルターを建設して後継者を育てることでした。すべては保護した、そしてこれから保護する犬猫のため。今はクラウドファンディングで集めた資金を基に、病院で定期検査を受けながら保護センターの拠点探しを行っているそうです。まさに現場中心の、献身的な活動家だ。

シャッポ(2016-2016)

4.愛猫を救うため貴重な愛車を売却
愛読している石井万寿美先生の記事に、愛猫の難病(FIP)の治療のために希少価値のある愛車を売る決断をしたDさんの話がありました。先生は獣医なので病気の方に焦点を当てています。自分もルイの命を奪ったFIPと、最近出てきたその高額な未承認治療薬について調べているところでした。(過去記事「天国のルイへ ~FIPという病気の話~」)

この話は感動した別の人によってTwitterで拡散され、ニュースサイト「withnews」が報じると多くの人の感動を呼び励ましやカンパが集まります。そしてついに、神様のような人(Eさん)が現れるのです。 Eさんはやはり車と猫を愛する人で、Dさんの車を見ずして即決で購入し入金します。しかも車はDさんのために整備して保管しておくからいずれ買い戻しに来てください、そう言うのでした。

何とかその後の情報をと探していたのですが、今日の「女子SPA!」にありました。Dさんの愛猫シルクは治療を開始し既に退院できるまでに回復。さらに完全回復を目指して自宅で治療を続けるそうです。最近はFIP治療のためのクラウドファンディングが随分立ち上がっていますね。なかなか凡人に真似できることではなく、自分もますますルイに申し訳ない気持ちが募るのでした。

カブキ(2016-2018)

ちょっと長くなってしまいました。でも、心がほっこりしてきたのでは?
いずれも普通の人が容易にできることじゃないけど、人間も捨てたもんじゃないよと。実はこのような美談は他にも山ほどあって、冒頭に挙げた悪しき蛮行の比じゃないのです。それでも一握りの蛮行のインパクトが強いから、そっちの方が目についちゃう。たとえ1匹の猫でも、いわれのない被害に遭わない社会を目指したいからだと思います。


ミセミケ(2017-2019)・・・いつか再会を期して

※ 参照ニュースは下記の通りです。(クリックしてポップアップ)
1.Sippo「立ち入り禁止区域に取り残された猫」
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家裏は平和です

2021年05月28日 | サクラ(新顔)とキジロ(黄白)
最近のネットニュースには目を覆いたくなるような記事が増えてきた。
公園などで地域の人たちに見守られ、つつましく暮らすノラたち(地域猫)。
そのノラたちを狙う変質者。そしていわれのない無残な仕打ち。
片や里親を装って虐待の"獲物"を得ようとする変質者。
かと思えばペットショップで購入したが飽きたからと、簡単に遺棄するいかれた輩。
いったい人間は、どれだけ救いようがないのだろうか。
かつて書いた「死刑に処すべし」、まさにアホは死ななきゃ治らない。

家裏のキジロ:最近少し"発情鳴き"の兆候があったけど相変わらず物静か

心が通い合った猫たちがそんな目に遭ったら、どんなに悲しく悔しいことか。
ボラさんたちの悲痛な叫びが胸に響く。
自分だったら、人生をかけてでも犯人を捜し出して死刑(私刑)に処すかもしれないな。

なんて、ここで息巻いても仕方ないので今日の本題です。
家裏の連中は、虐待の犠牲になった猫ちゃん達に申し訳ないほど平和です。
前回のサクラとキジロの記事で書いた、タヌキくんに会うこともできました。

サクラも声が小さいので結果的に静かです

先月末の夜、勝手口を開けたらタヌキくんと鉢合わせ。
昨年と同じ君かどうかはわからないけど、慌てて逃げはしなかった。
その後パン切れを出しておくと時折空になっていたけど、最近は10日ほど痕跡なし。

サクラもキジロも気ままなノラ生活。
好きな時にやって来て、かと思えば来そうなときに来なかったり。
期待裏切らずと来れば必ず対応するので、こっちが結構振り回される。
1日に何度も確認したり、入浴中でも来れば慌ててご飯出したり。
思えばもう何年も遠出すらしたことなく、1日も休まず振り回され続けているのです。


落ち着けるのか家裏の棚で寝入ることも

このままじゃ共存共栄どころかこっちが先にくたびれちゃう。
今後はイニシアチブの奪還が課題かな。
とは言えこちらの生活も負けず劣らず不規則なので、それがなかなか難しい。
家の中に入れてしまえばこっちとしては楽だけど。
今度は喧嘩やストレスに気を遣うことになる。
結局わが家は、ニャンコファーストを変えられないんだろうな。

家裏が平和なのは、みうの御霊に守られているからね

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イライラ

2021年05月24日 | ちび太
昨夜、というより今日の夜明け前、まだわが家の全員が寝静まっていた頃。
枕元で寝ていたニャーが突然何者かに襲われた。
重苦しく取っ組み合う気配とニャーのグッ、グッという呻き声。
自分の顔の横で何が起きているのか、理解するのに時間がかかった。

「コラッ!」と寝声で叫んで、上側に感じる何やら物体をつかんで投げた。
その物体は「キャッ」と声を挙げ、ベットから落ちて部屋から出て行った。
それは紛れもない、ちび太の声だった。


何故ちび太がニャーを襲ったのかは不明。
甘えたいニャーに拒絶されて逆切れするのはよくある。
でも取っ組み合いになることはまずなかった。

その時は驚いて箪笥の上に避難したニャーも、そのうち枕元に戻って寝についた。
その後は部屋に鍵をかけて残りの安眠を確保しました。



朝になると、ちび太たちが部屋の外で待っていた。
ニャーは普通に部屋から出ていき、ちび太もいつもとまったく変わらず。
昨夜のあれは何だったのか・・。
毎度のことながらそう思うくらい、ネコたちの変わり身は早かった。



ちび太、最近ちょっとイライラしてるのがわかります。
原因はわからないが、何か落ち着きがなくて焦れてる感じ。
自分でも何が気に入らないのかわかってないような。
何となくイライラする。
ありますよね、我々人間にも。
でも、何か理由があるんですよね。

はにかみ屋のちび太。
ガタイが大きくても甘えん坊。
でも保護者(オジン)にもニャーにもうまく甘えられない。
最近は達観したニャーと野生児クウを除いて、みな一斉にオジンに甘えにくる。

自分はうまくできなくてそれでイライラしてるのかな?
という勝手な推察に基づいて、しばらく気遣うことにしました。
もし違ったら、大きなお世話になっちゃうけど。

ちび太よ、黄昏るにはまだ早いぞえ

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暑苦しい奴

2021年05月22日 | ハリー(灰白)とシロキ(白黄)
暑くなってきましたね
季節の移り変わりが速すぎて、わが家には冬と夏が混在
猫たちの居場所も夏モードへと移行中
と言っても去年の夏と同じにはならず、早い者勝ちの争奪戦が始まってます

ところがいまだに冬モードなのが一人、いや一匹
相変わらず居眠りするオバンにくっついてます


通称 "オバンくっつき"

いまだにコタツでの居眠りを卒業できないオバン
コタツもホカペもスウィッチOFFで冷たいです
でも、温めているのがシロキ


いやこれは温めるというより・・
なんとも暑苦しい
オバンによると、やっぱり夢見が悪いそうです


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事件

2021年05月20日 | レオ(テンチビ)とココ
3日前のことです。前夜半から時折雨を伴った台風並みの暴風が吹き荒れていた。
朝一番にレジ室(ココレオが寝ているギフト室)に入ったスタッフが声をあげた。
床一面が毛の海だったのです。

続く観葉室を見るとやはり毛の海で、レジ室同様点々と脱糞(刹那糞?)が。
観葉室東側の網戸が全開になっていた。
ココレオは、その窓近くのアジサイの展示棚で神妙にしていたそうです。

観葉室の東側窓と奥はレジ室(ギフトコーナー)

やがてスタッフが集まって徐々に騒動の凄まじさが明るみに。
毛の海は床だけでなく、2匹の寝床やラックの上や天井近くの梁にまで及んだ。
さらにここかしこに血痕が。
よく見るとレオもココも左後ろ足にケガ、特にココはまだ流血していた。

その朝は中だけでなく、外も吹き荒れる暴風で滅茶苦茶になっていた。
スタッフは片づけに追われ、ココレオは開放されると離れ小屋の床下に逃げ込んだ。
自分が店に着いたときは、2匹とも姿が見えませんでした。

明らかに誰かと誰かが一戦交えたのです。
レオとココが争うことはまずないので、開いた窓から侵入者がいたのだ。
落ちていた毛は殆どが白とグレーでココのものと思われた。
2匹が逃げまどい、勇敢なココが矢面に立ったのだろうか。
それにしても相手は誰なのか。

今日のココレオはすっかり平常に戻っていました

そもそも、何で網戸が開いた?
南西風なので南側ならまだしも東側の窓が開くのは考え難い。
猫が開けた跡はなかった。
フェンスの向こうから誰かが棒を使って開けたか。
わかる由もないが、ごく局地的なつむじ風が発生した可能性はある。

侵入者として真っ先に疑われるのがモドキです。
でも、いつも店の中を回遊するモドキが東側(外側)の窓の開きに気づくだろうか。
侵入者はどのような状態で入り、そして出て行ったのか。
まさか人?
不思議なことに、これだけの騒動なのに倒れた鉢類がひとつもなかった。

さてココレオは?
2匹とも夕方になってようやく現れ、元通りになったいつもの寝床に納まった。
やっぱり彼らはスタッフがいると落ち着くようです。
ただ、その日は朝も夕方もご飯を食べなかった。
でも翌朝はいつもの調子に戻って、ココは抗生物質入りのご飯を食べました。

その後のココレオはまったく普段と変わりなし。
モドキもその日の日暮れにやって来たけど、いつもとまったく変わりなし。
一件落着、ということでこの記事を書いてます。

相変わらずの仲睦まじさ

それにしても不思議な事件でした。
何故網戸が開いたのか。
誰が侵入し、そして出て行ったのか。
ココレオと何があったのか。
でも何より、ココレオが出ていかなかったのは不幸中の幸いでした。
そして、ココレオがその後もこの店に留まってくれたことが最大の安堵でした。

かつてシャッポが唐突に消息を絶った理由。
ダイフクの陰に怯えるあまりこの店に見切りをつけた可能性もある。
ココレオにとって安住の地であり続けるには、それなりの気遣いが不可欠だ。
彼らを養っているからじゃない。
あり余る"心の癒し"を返してくれる、彼らにいてもらいたいからです。
言うまでもなく、網戸は直ちに固定しました。

わずかな日差しにデレデレ
このデレデレ感が周囲に和みをばら撒いています

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