いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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高年令者の運転事故。 a traffic accident of advanced age drivers

2016-11-27 19:39:30 | 日記
 (1)高年令者ドライバー(advanced age drivers)のとんでもない事故が毎日のように報道されている。毎日の交通事故の中で高年令者ドライバーの事故は少ないとみられるが、信じられない衝撃的な事故が多いので社会的影響力が大きい。

 駐車場に入るのにゲートを突き破りそのまま建物に突っ込む、1日中走り回って翌早朝に子どもの列に突っ込みどこをどう走っていたか記憶がない、高速道路の逆走などなど、80才代前後の異常な交通事故が後を絶たない。

 (2)すでに近年高年令者ドライバーの不測の交通事故が目立って対策が必要だったのにほとんど政府として有効な対策を示してこなかった。ここに来て政府もようやく連日の高年令者運転の交通事故続発で対策を検討すると言いだした。世界に突出した日本の高年令化社会到来の中で、これまた極めて遅い認識対応だ。

 そもそも有効な対策があるのかといえば、すぐに役立つ方法論(methodology)は限られてくる。自動車は高年令者の移動手段としては有効なもので、実用度も高いものだが、反比例して安全運転を行う身体的能力は極端に低下する人も多くいたしかゆしの社会現象ではある。

 (3)冒頭の例では運転者は認知症の傾向はなく「ブレーキが効かなかった」(報道)と言っているようだが、他の持病がないとすればとっさの判断でブレーキとアクセルを踏み間違えての自覚現象(自分ではブレーキを踏んでいるつもり)があったとも考えられる。

 これほどにとっさの判断能力の後退現象は高年令者に共通するものであるだけに、自覚意識の間違いが救いようもない悲劇となる。1日中どこを走っていたのかもわからずに子どもの列に突っ込むなどは病気以外に考えられずに、日常生活を通した家族の見守り、理解、協力が必要になってくる。

 (4)高年令者の運転には安全対策上から自動ブレーキ車、全自動運転車の指定が必要になってくるが、早期に普及するわけでもなく当面やれる高年令者安全運転の維持確認には、高年令者ドライバーが免許更新時に後期高令者の75才になるドライバー、また次回更新までに75才になるドライバー対象に所定の健康診断を義務付けることで医学的検証、能力判断を受ける。

 少々わずらわしい義務負担で運転必要度に応じて運転免許証の返納を決断する人が増えればそれもいいだろう。
 さらに75才以上の高年令者ドライバーに対しては免許更新期間を短縮して確率の高い適性判断をして、そのかわり更新手続料を減額する。

 (5)毎日の交通事故の中での高年令者ドライバーの事故は起きれば衝撃的で影響力は大きいが件数としては比較少ないとみられるので、国、社会、家庭の見守り、理解、協力、助言があれば減少させることは可能だ。

 早期に高年令者に合った自動機能運転車を普及させて指定して、交通安全性を確保することは高年令化社会では必要要件である。

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