いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

内閣改造の骨格と核心。 frame and core of reshuttle of the cabinet

2017-07-22 20:12:24 | 日記
 (1)安倍首相が通常国会後半で自己防衛、目的のさんざんデタラメな国会運営をやって内閣支持率が急落して、8月上旬に内閣改造(reshuttle of the cabinet)で人心一新をはかる。

 伝えられる内容はこれまでの安倍内閣、党役員人事の骨格(frame)は残してというもので、そこ(内閣、党支配)が問題(ほかにも大臣資質に欠けるものはけっこういるが)での内閣支持率急落なのを理解していない、国民意識と離反した現在の安倍政権の本質だ。

 (2)誰のための政治なのか、何のための政治なのかの民主主義政治の根幹、本質が見られない安倍政治だ。特に第2次安倍政権になってその前の民主党(当時)政権の失敗によるトラウマによる比較安定した内閣支持率に支えられて、衆参両院で憲法改正支持勢力で3分の2以上の議席を確保してからがまったくひどい国会運営となった。

 特定秘密保護法、安保法制、共謀罪改正と国民を敵に回して、国民を支配するかねてからの自らの理念、思想を実現するための野望政治を貫いての今回の支持率急落による人心一新内閣改造だ。

 (3)最後の仕上げのつもりの憲法改正は、今年中に自民党案の国会提出を目指しているが、ここにきての国民の反発により伝えられるようなこれまでの骨格を維持しての内閣改造、党役員人事では野望政治に変わりはなくて、憲法改正に対しても党内外の反発も強く慎重な配慮が求められて予定どおりとはいかないだろう。

 国民にも当初は実体のない株高効果による経済回復感、賃上げで比較安定した安倍内閣支持率を示してきたが、政治と言うものを自己利益主義でとらえて自分の身の回りさえよければそれでいいという小市民的国民意識(the petite bourgeoisie)が支配して、誰のための政治なのか、何のための政治なのかを忘れていた。

 (4)安倍政治、アベノミクスは大企業中心、富裕層に恩恵の大きい株高効果に支えられて企業業績の回復効果はみられたが、この効果は国民一般、中小企業、地方には回らずに一部国民ものであって国民全体のためのものとはならずに利益効果にはならなかった。

 安倍首相の経済効果主義でも都合のいい数字だけを並べて、効果の及ばない国民の多くに対しては経済の好循環とかこれまた都合のいい言葉を使ってそのうち効果が及ぶと強調してみせているだけだ。

 (5)ようやくこういった安倍首相の政治理念のいいかげんさが森友、加計学園問題での安倍首相関与の疑惑も出てきての内閣支持率の急落につながった。
 しかし内閣支持率回復のための安倍内閣、党役員人事の骨格部分を残したままの内閣改造の姿勢に、やはり誰のための政治なのか、何のための政治なのかの不信ははっきりみてとれて、こんな政治にごまかされていては国民もいつまでもだまってはいられないことを思い知らされている。

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