映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「ピーターラビット2 バーナバスの誘惑」

2021年06月30日 | 児童文学系映画

仁義なき野生動物たちと人間の戦いを描いて話題になった1の続編です。
優しいビアが大好きな動物たちは、変人のヤングマクレガーさんと和解し、
ビアとの結婚を祝福します。
ビアがピーターたちを描いた絵本が話題になり、
大手出版社からオファーが来て舞い上がるビア。
都会に出たピーターは
父の知り合いだと言うバーナバスに出会いますが……というあらすじ。

1と比べると暴力描写は控えめ。
でも今回は動物ケイパーものなので、相変わらずピーターたちは過激だし、
ドーナル・グリーソンさんは体を張った全力演技をします。

内容ばれ

ビアとヤングマクレガーさん、
どっちも見栄っ張りだったりしてお似合いの2人だった。

ところで私は2になってやっと、
ヒロインのビアがビアトリクス・ポターであったことに気付いたのでした。

商業主義エンタテインメントを皮肉りながら、
きっちりと皮肉ったタスクをこなしていくところ、高等なテクだったな…。
さすがに宇宙までは行かなかったけど。

あと英国では保護動物を譲り受けて食べるのはセーフなん…?

エンドクレジットの途中で何回か映像が入ります。


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「クー!キン・ザ・ザ」

2021年06月29日 | アニメ映画

1986年のカルトSF作品を、
2013年に監督が自らリブートされたアニメ。
(そして監督は2019年に亡くなられた)
無印キンザザのお話は大半そのままで(後半が少し違う)
主役のキャラクターだけ変えた感じ。
無印は分別ある大人の建築家と音大生だったけど、
高名なチェロ演奏家とDJの卵になってた。

内容ばれ

不思議とアニメのほうが不条理な惑星の差別構造がえげつない感じだった。
あと高名なチェリストはわりと傲慢だったのが
キンザザへ行ったことで少し変わるという結末にするため
途中のツンツンがあまり愉快ではない。

チキタ・チキタ・チキタ・チキタ・チャーはかわいかったけど。
続編でもなく、ビギニングでもスピンオフでもなく、
同じ話でキャラクターを変えるってあまり見たことがないけど
ロシアではわりとあるんだろうか??



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「RUN/ラン」

2021年06月24日 | サスペンス映画

足の不自由な車椅子の少女は生まれつき病弱で、
皮膚炎や気管支炎なども患い、
母親は献身的な看病を続けていた…と思われたが
実は少女の疾病はすべて母親の故意の投薬によるものだった。
事実を知った少女は、逃げ出そうとするが…
というあらすじのサスペンス。

モラハラ支配からの命懸けの脱出の過程は非常にハラハラしました。
そもそも、家から出られない状態で、ネット環境も制限されていて、
親がエネルギー充填120%のサイコパスって気付く事すら難しいと思いますが、
主人公の少女はめちゃくちゃかしこくてつよいので、
ある日きっかけがあって疑問を持ちます。
とてもよくできたサスペンス。
(あ、でも例外的に、モラハラ被害者の逃亡が気にくわない人向けではない)
(愛情を裏切ったとか恩知らずという風に感じる人が時々いるようです)

ラストまでばれ

少女は犬用の筋弛緩剤を長年服用させられていて足がマヒしているのですが、
対する母親は年季の入ったプロのサイコパスなので、
これは無理なのではないか…と思ってました。
少女を監禁するときも、ドアにカギをかけ、ドアの外に棒をかませ、
階段の昇降機も破壊しておくという念の入りよう。
少女は工作好きのスキルを活かしてなんとか逃げようとします。

最近、脚の不自由な少女が支配から逃れる邦画を見ましたが
全然違うので見比べると面白かったです。
脇役と主役の違いですね。
(あと赤の他人の母娘のせいで何の関係もないおじさんの命が
危険にさらされる映画も連続で見た。おじさーん!!)

ラスト、被害者が許すことでハッピーエンドとする作品が多いですが、
私は別に許さなくてもよい派なので、このラストは好きです。
主人公が幸せなのは何よりだけど、幸せは幸せ、怒りは怒り、
そこは別会計なのでね!

たしかリアルに同じ事件があって、
それが元になっていて最後に写真が出るかと思いましたが、特に触れられず。
ディーディー・ブランチャード殺害事件。



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「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」

2021年06月22日 | アクション映画

前作「ファブル」の続編。岡田准一さんのアクションを見に行きました。
6秒で殺しを終えるという伝説の殺し屋ファブルは師の言いつけにより
普通の人間になるために殺人を禁じられ、名を変えて生活していた。

しかし昔、仕事にとりかかった矢先に中止指示が出て
殺せなかった男と再会し、
相手はファブルに対し、復讐しようとする…というあらすじ。

冒頭と終盤の大暴れはよかった。
そこに行くまでが少々長かった。
40歳近く歳の離れた男に性行為を強要される
二十歳前後の足の不自由な少女っていう邦画っぽいサービスがあるので苦手な人注意。

色々バレ(ちょっぴり怒ってます)

堤真一さんと岡田准一さんが敵対していると
「SP」を思い出します。

団地のアクションに入ってからは爽快だった。
岡田さん、まるで飛んでるみたいだった。
極め技から抜けて、極めて、抜けられて、のところ
何がどうなっているのか分からなくなったけど面白かったです(笑)。

ヒナコさんの設定に関しては、原作はどうか知らないけど
全年齢むけの映画なんだし変更してもよかったのではないか。
ハンディキャップとポルノを本当に合体させてて正直呆れた。
悪人演出なのは分かりますが、じゃあ趣味で子猫の首を折る悪人が出てきて、
首折り寸前シーンが何回かあったら、悪人め許さない!って思うでしょうか。
どっちかというと作者が気持ち悪い…ってなるんじゃないですかね。
というかヒナコさん、警察に届けなかったの?
親族いないの?親の資産はどうなったの?
親の友達や自分の学校の友達は声を掛けてくれなかった?
全部堤真一さんがどうにかしたんだろうか…すごいワルだねー。

エンドロール後に1シーンあります。


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「モータルコンバット」

2021年06月21日 | バトル映画

サイモン・マッコイド監督。
ゴア描写あり格闘ゲームの草分け的存在の同名ゲームを映画化。
旧作映画も見てるのですが、設定等かなり違って、
「ヌフッ」って笑った記憶が微かにあります。

神々が、直接は戦えないので
人間や魔界のものを戦わせて勝敗を決めるてきな話。
これ系の話の時に毎回思いますが
お前らが直接闘うかチュッチュするかしろ!

真田広之さんが伝説の忍者ハサシハンゾウ、
浅野忠信さんが雷神ライデンを演じます。
(ハサシってどういう字だろう…
それと浅野さんが雷神を演じるのはMCUファン的に面白いですね)

目からビームが出たり、人間が二つに裂けたり、
腹に穴が開いたり、口から火を吐いたりするやつなので
そういうのが好きな人だけが見に行くといいと思います。
あらすじやアクションの洗練度的には
同系統の「コンティニュー」が勝っていると思います。
こちらはまあ、愛嬌がある。浅野さんの目がずっと光ってたり。
目が光ってると、逆サングラスというか、どんな顔か分からないな。
アクション的には冒頭の真田さんの格闘が良かったです。

オリジナル主人公を立てて、血統のお話にしたのだな。
しかし能力的にもデザイン的にもリュウ・カンが出てくると
なんか主役だな?って脳が認識する…。

インドネシア系や中国系、シンガポール系、日本人等々、
様々なアジア人が出てくる珍しいバトル映画でした。


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