映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「アースクエイクバード」

2020年04月30日 | サスペンス映画

日本に勤務するスウェーデンの女性が、
独特の雰囲気を持つ日本人男性と恋をするが、
やがて英国人女性と三角関係になり、
彼女が殺されたため容疑者となる、というサスペンス。

原作者のかたは日本に住んだ経験もあるらしい。
ヒロインをアリシア・ヴィキャンデル、
セクシーな日本人男性を小林直己が演じる。
ヒロインは考えていることをあまり口に出さない日本人女性っぽい感じのひと。
開始20分ほどで、蕎麦、地震、和室、盆栽、と畳み掛けてきたので、
なるほど日本ロマンものなのだなと思った。
三角関係のもう1人の女性ライリー・キーオは天然魔性系で、
ヒロインに対してもアタックしているようなそぶりを見せ
ヒロインは段々幻覚を見るようになってきて
んんんん?うーん?という終わり方。

犯人ばれ

現代版エキゾチック青髭。
外国人女性から見たセクシーな日本人男性像をなんとなく理解した。
「日本人男性なのに昔が高い(からステキ)」というセリフがあったけど
まず身長。高ければ高いだけいい。
それから東洋っぽい、感情の表れにくい顔立ち。
小林直己さんは条件にばっちり合致するので、
これからどんどん海外進出なさってほしい。
身体能力の高さは 「HiGH&LOW」のアクションシーンを使って
プロモーションすればいいと思う。

ベッドシーンもなんとなく日本ぽかった。
色彩もそう。ただ、あの色は女優さんがあんまり綺麗に映らないような気がする。

しかし3人で旅行に行って1人が体調を悪くして気を失ったのに、
道端に寝かせて置手紙して、残りの2人で観光に行くってどう考えても鬼の所業だな。
謝ったから許すとかそういう問題ではない(それともあそこは幻想なん?)
ヒロインは死を呼び込みすぎるので、消極的な殺し屋になってみたらどうだろう。

階段落ちのンーン、こわかった。階段にワックスってかける…?
うちたぶん70年とか80年とかかけてない…
それでも3回くらい落ちてます(死んでない)。

アリシア・ヴィキャンデルさんの日本語はとても上手かった!
元々話せる人ではない俳優さんが日本語を話す映画の中ではダントツで上手いと思う。
きっとものすごく勉強なさったか、語学の才能が秀でておられるのだろう。



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「FREAKS フリークス 能力者たち」

2020年04月29日 | バトル映画

才能発掘ショーで最終選考に残った(らしい)
ザック・リポフスキー&アダム・B・スタイン初監督作品。
根強い人気ジャンル、B級超能力ものです。
7歳の少女クロエは、父親と2人暮らし。
外に出ることは禁じられ、普通の人間のふりをする訓練を日々受けていた。
しかしある日、父親の目を盗んで
アイスクリームトラックに近付いたクロエは、
アイスクリーム売りの老人から意外な話を聞かされる…というあらすじ。

最初は、この父娘は本当に世の中から排斥されているのか
それとも父親の頭がおかしいのか、
彼は本当に父親なのかという点にどきどきしますが、
色々明らかになってきます。
超能力の表現とか、家族の表現とか、低予算ながら中々よかった。
先端恐怖症の人にはちょっと厳しいかも。

終盤までばれ

クロエは強力な意志操作能力の持ち主。
おじいちゃんは透明化できる能力者で、
お父さんは世界中の時間を止められる。
どう考えてもお父さんが一番強いと思うんですが、
そこは色々考えあって、序盤はその力を隠れるためだけに使っていたり、
後半は能力が使えない理由や状況で縛られる事になります。

なんかお父さんとおじいちゃん(義理の父)の仲が普通に悪いのが
超能力関係なく家庭ものみたいで面白く、
あと娘7歳の第二次イヤイヤ期が強烈で、
父の言い付けは聞かない、祖父の言う事も聞かない、
なにもかもをぶち壊す、で育児って大変ダナーって変な感心をしました。
能力を使うと目から血が流れるので、そこを利用して
紫外線ライトで頬を照らすというチェック方法は
ナイスなアイディアだった。

ペンを目に突きさすシーンが2度ある。
子供の前で悪いことするとすぐ真似するでしょ!おじいちゃん!
あと他人の意志を操作できるというのは、
人格形成上非常に良くないなと私は思いました。
一応ハッピーエンド。

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「触手」

2020年04月26日 | 淡々と暗い系
旧作映画の感想は、通常1年分まとめて索引つきサイトにあげていますが
新作映画が軒並み延期、映画館は閉鎖、人間は自宅から出られない状況なので
別のWEB日記に書いている旧作映画の感想を順次あげます。ひまつぶしになれば幸いです。


フランス・ドイツ・ノルウェー・デンマーク・スイス・メキシコ製作
幼い子供を持つ若妻は、威圧的な夫に苦しめられていた。
しかもその夫は、妻の弟にも手を出していた。
弟の勤務する病院に、犬に咬まれたという女性が診察に来る。
その女性と仲良くなった弟は、彼女に素晴らしい体験ができるという場所へ案内される。
というあらすじ。

くっきりした起承転結はなく、曖昧なまま終わるだろうと思っていましたがその通りでした。
触手姦が1分ほどあるので、お好きな人はどうぞ。
女優さんのお胸の見えるシーンも少々あります。
男性同士の性行為のシーンも少々。

ところで、amazonで皆さんの感想を見ていたんですけど
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのVFXスタッフが描く」
って書いてあって、めちゃ電球が輝いたんですが、
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」って
触手拷問シーンがあるんですよ!!!!
ハハーン、さてはデータ使いまわしたな…?
というか触手大好きだな…!?と思いました。

内容ばれ

登場人物の名前からして舞台はメキシコだと思うんですが、
同性愛者が怪我をしたら「神の罰よ」って堂々と言う人がいて、
カトリックが…圧倒的多数の国…って感じがしました。

触手は、まあ何かの暗喩なんでしょうね、ハイハイ。
あの、クレーターに様々な動物が集まってまぐわっているシーンは
ちょっとゾワ…としました。



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「デス・ウィッシュ」

2020年04月22日 | サスペンス映画
旧作映画の感想は、通常1年分まとめて索引つきサイトにあげていますが
新作映画が軒並み延期、映画館は閉鎖、人間は自宅から出られない状況なので
別のWEB日記に書いている旧作映画の感想を順次あげます。ひまつぶしになれば幸いです。



医師の留守中に強盗が押し入って
妻が殺され娘が重体になる。
医師は街の無法者を憎むようになり
やがて銃をとり、自ら犯罪者を処刑して回るようになる…
という、母or妻or娘or恋人を殺された男が修羅になる系のあれ。
公開時期、冷蔵庫の女映画が連続したのでスル―しました。
医師役はブルース・ウィリス。

妻と娘との仲睦まじい暮らし描写が丁寧かつ
医師に恋い焦がれ見守っている女が出てこなかったのは評価する。
医師としての知識を生かした拷問もなかなかよかった(イーライ・ロス監督)。
ただ、

ラストばれ(オリジナルの映画「狼よさらば」の内容ばれ)

処刑して回る犯罪者は、あきらかに貧困層出身で
医師になれるような環境には恵まれなかったであろう人々を
絶対悪として描いており、
行政の怠慢を糾弾する視点がなく、
尚且つ最終的に警察も私刑を黙認し、
娘の意識も戻ってハッピーエンド☆というのは少々首をひねった。
アメリカのおじいちゃんドリ映画だから、
私はターゲット層ではなかったんでしょうけどね!

坐骨神経を露出させてバッテリー液を流し込むって
どのくらい痛いんだろう。出産より痛い?

あと、この映画の元になった「狼よさらば」とその続編のあらすじを読んだのですが、
設計士の家に強盗が押し入り、妻は殺され娘は性的暴行を受けて心を病み、
続編の「ロサンゼルス」でも強盗が押し入り
家政婦が性的暴行を受け、娘は拉致されて性的暴行を受けるって、
え、これポルノじゃないの?どういう確率?作った人アホなん?


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「ビリオネア・ボーイズ・クラブ」

2020年04月21日 | 実話系
旧作映画の感想は、通常1年分まとめて索引つきサイトにあげていますが
新作映画が軒並み延期、映画館は閉鎖、人間は自宅から出られない状況なので
別のWEB日記に書いている旧作映画の感想を順次あげます。ひまつぶしになれば幸いです。


1980年代にあった、実際の犯罪を映画化。
野心家の青年タロン・エジャトンが、
学業優秀ではあるが貧困層出身であるためチャンスのないディーン・カーニーを誘い、
投資会社を設立し、裕福な家の子息を仲間に引き入れ
大人たちの信用を得てどんどん出資を募るがやがて破綻して
更に犯罪を重ねるという転落もの。
犯罪の手腕的にはウルフ・オブ・ウォールストリートの稚拙版、
あるいはアメリカン・サイコの子供版。

話題性と華があってギラギラとしている
主役2人のキャスティングは非常に良かったと思うんですが、
主要な役にケヴィン・スペイシーが出演していて、
その後、彼が過去の性犯罪で役者生命を絶たれ、
彼のシーンを撮り直すかどうかの判断を迫られたのは不運だった。
彼でなかったら、もう少し興行成績も伸びたのではないかと思う。

彼らの詐欺の手法は、ネズミ講だねって思ったんですが、
ネズミ講ほどシステムの出来上がってない、もっと雑な
ポンジ・スキームという名称だそうです。
どうして騙されるんだろうってちょっと不思議な気もしたけど
若く美しく才能ある白人の青年集団って、
一種なにかドリームめいたものがあるのかな?知らんけど。

地味に生きるくらいなら死んだ方がましで、
生まれたからには成功して人の上に立って巨万の富を得て
豪邸とナイスなカーと美女を手に入れなければならないって
全世界の男性の人気宗教だから仕方ないな。


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