映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「gifted ギフテッド」

2017年11月30日 | 人情系

「gifted ギフテッド」の感想は2017年09月10日にあげています。

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「人生はシネマティック!」

2017年11月29日 | 成長モノ

英国製作。
1940年、イギリス政府は戦意高揚のためのプロパガンダ映画製作を決定する。
女性の視点も必要とのことで脚本家チームに加えられた主人公は
ダンケルク救出作戦で父の船を操縦し兵を救ったという双子の女性を取材する。
映画の題材は彼女たちに決定し、チームは執筆を開始するが…というあらすじ。

黒板に線を引き、冒頭と結末と途中で起きるイベントを小さなメモに書いて貼って
間を埋めていく作業、ああいうのわくわくします。
フィルム1分間につき脚本およそ1ページ。

役者からの頓珍漢な修正依頼や、
演技のできない軍人を出せというクライアントの無茶な依頼などを
主人公たちは機転と工夫で乗り越えていきます。

ラストばれ

女性監督なので、仕事をする女性の苦難描写がシビアです。
自分の遠方での仕事のために妻は当然仕事を辞めて付いて来るだろうと
全然疑わずに信じている夫、
「ワンワン」というセリフを書くために犬を雇う者はいないというセリフ、
女性脚本家とはまともに話をしない役者、
年寄りと女性に活躍の場が回ってくるのは、若い男がいないからという厳しい現実。

脚本のアイディアでどうしようもなかった部分が格段によくなって、
感動の名シーンになっていく過程は面白かった。
全体的によく練られたお話でした。
1つだけ不満なのは、できればトムと主人公は能力をリスペクトし合う、
最高の仲間のままでいてほしかった、という点。
あらすじが甘くなりすぎるのと、異性運が悪すぎるのと。

この映画には関係ないのですが、
むかし見ていた番組の中盤でヒロインの女優さんが降板し、
テーマが時間ものだったのをうまく生かして、より面白い話になって
「すげえな!」と感心したのを思い出した。
逆に他のドラマで、中盤で主人公役の俳優さんが歩行困難になる怪我をされ、
そちらは脚本ではカバーできずにグダグダになったこともありました。懐かしいです。



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「ローガン・ラッキー」

2017年11月28日 | サスペンス映画

将来有望だったフットボールの道を怪我で諦めざるを得なくなった兄、
戦争で片腕を失った弟、不運なローガン兄弟が、
華やかなモーターレースから現金を強奪する計画をたてるが…というあらすじ。
クライム・コメディです。
兄をチャニング・テイタム、弟をアダム・ドライバーが演じます。
金庫破りの名手役にダニエル・クレイグ。

引退宣言をしていたソダーバーグ監督が4年ぶりに帰ってきました。
お帰りなさい監督。
しかし計画的犯行を描いた作品が多いので本人も計画的な人
(引退後の計画もバッチリで、復帰などはしない)
かと思っていたがそうでもないのか。

さすがに犯行の手順、伏線、種明かしは手慣れたもので、
しかも監督の得意分野だけあって肩に力の入らない、
ゆるーい感じに展開します。

内容ばれ
「ゲーム・オブ・スローンズ」って、
刑務所内で暴動が起こっても不思議じゃないほど大人気なの!?
そしてドラマのプロモーションの影響で原作小説執筆が遅れて
刊行予定がずれてるの…ジョージ・R・R・マーティン…気の毒に…。
もうちょっと労わってあげて…。

登場人物全員なんとなく面白い人たちで、
特に兄弟のダメっぽい親密さはいいなあと思いました。
身内を大事にするあのローカル感。
あとダニエル・クレイグの、犯罪者なんだけど
質問されると丁寧に教えてしまう面倒見の良さとか、
セバスチャン・スタンの愉快な真面目さ。

全体として、うーん上手い…という感じの作品です。




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「ジャスティス・リーグ」

2017年11月27日 | バトル映画

DCFU(DC Films Universeという名称を公式が発表)
5本目の作品です。
お金持ちのバットマンと、異星人のスーパーマン、
半分神様のワンダーウーマン、海棲人のアクアマン、
事故で超スピードを得たフラッシュ、半機械生命体のサイボーグ、
といった面子がチームを組んで侵略者と戦います。

細かいことが気にならない人は、この作品から見て大丈夫。
「えっこの言い争いはどういうこと…?」って感じに気になる人は、
「バットマンvsスーパーマン」「ワンダーウーマン」を先に見てください。

お金持ちだけど不器用なバットマンさん、
落ち着いた大人だけど過去のトラウマを引きずっているワンダーウーマンお姉さん、
ツンデレ髭筋肉王子様アクアマンさん、
1回死んで生き返って人生2周目調整中のサイボーグさん、
元気でオタクで食いしん坊でぼっちで友達募集中のフラッシュくん、
全てを照らす太陽のような人柄のスーパーマンさん。
特にフラッシュくんが、ドジっ子新人役を一手に引き受けてくれて、
彼のおかげで作品のトーンが2段くらい明るくなった。
(あ、でも私はドラマ版のフラッシュが好きなので、
ドラマとは別ユニバースの映画では、友達がいないことになったのは残念だった。
シスコ…。そして映画版のフラッシュのお父さんがDrマンハッタンのひと…
たぶん1人でステッペンウルフ倒せると思う)

内容ばれ

ぎこちなく仲良くなっていくのが大変くすぐったく甘酸っぱかったですね。
任意の話題についてお喋りしてくれたら
2万5千ドルやるって言いきってしまう社長…。そして笑われてしまう社長…。
真実の投げ縄で恥ずかしい本音を言わされてしまうアクアマンさん…。
真実の投げ縄はシリーズで毎回1人を血祭りに上げてほしい…。
(バットマンさんは真実の投げ縄がかかると自動で電流が流れて気絶するギミックを
自分のスーツに仕込んでると思う…)
ところであの縄はラスボス戦で結構いい仕事する武器なのに、
ワンダーウーマン姉さんの足場が崩れて大変惜しいので、
お金持ちの人は早急に地面に杭を打ち込んで姉さんのブーツをホールドする
パイルドライバー付専用固定台を作ってください。

フラッシュの「ペットセメタリー」に大受けしましたが、
たぶん彼の生まれる前の映画ですよね。
アメリカ人の一般教養なのか、彼のホラー映画履修率が高いのかどっちだ。
(原題は映画も小説もペット・セ「マ」タリーだけど、私の耳では聞き分けられず)
そしてパワーバランス的に
スーパーマン>>ワンダー姉さん>>アクアマン>他
という感じだろうか…。
ともかくスーパーマンが桁違いに強くて、この世の光で希望だった。

綺麗さっぱり忘れていて、ネットでのまとめを見て思い出したんですが、
「BvsS」でフラッシュが「鍵はロイスだ」って言ったシーン、
あれが今回の終盤に繋がってるんですね。
(フラッシュは時間と次元を越えられるので、
スーパーマンが暴走した世界から来たのではないかと推測されていた)
ともかく本当にペットセメタリーにならなくてよかったです。

あの宇宙船、電力が落ちてるので大丈夫なんですけど
いまにもエクセルのイルカ的役割のラッセル・クロウお父さんが
ボワーンって出てきそうでドキドキしました。

ザック・スナイダー監督の身の回りでご不幸があって、
撮影の終盤で「アベンジャーズ」を撮ったジョス・ウェドン監督にバトンタッチしました。
なので軽妙で一般向けでバランスよくキャッチーで明るく効率的展開になったけども、
天井画のような画面りょく、重厚さ、苦悩、癖とアクの強さはなくなった。
ザック・スナイダー監督色は50%くらいに減った。
でもどっちもプロなので違和感はなかった。

エンドロール中、後に映像が2回あります。


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「GODZILLA 怪獣惑星」

2017年11月26日 | アニメ映画

突如出現したゴジラをはじめとする巨大生物に
大打撃を受けた地球。
ゴジラの駆逐に助力を申し出た宇宙人と共闘するも、
圧倒的に不足する戦力により惑星からの脱出を余儀なくされる。
20年後、移住予定だった惑星は条件に合致せず、
物資も底を尽きかけていた彼等は、亜空間航行により地球に戻り
2万年が経過していた地球に降り立つが…というあらすじ。

宮野さんや櫻井さんの声が聞きたい人、虚淵さんのファン、
変な髪形のマクギリス・ファリドが見たいひと向け。

よくない感想
どこに向けて作られた映画なのかよく分からないのですが、
アニメをたくさん見ているオタクに向けて作ったのか、
あるいは子供連れも学生もカップルも見るような娯楽作品にしたかったのか
どっちなんだろう。
前者ならまあ成功だけど、後者なら残念な出来だと思います。
なぜならば89分の上映時間のうち、カタルシスを得られるのが2~3分、
世界には物資がなく、人物は疲弊していてどん詰まり、
主人公は常に落ちこむか怒るかしており、特攻前提の作戦が大好きで、
バカスカ人が死に、好意とか尊敬とかプラスの感情は描かれず、
そしてなんの断りもなく絶体絶命のところで次回作に続くからです。
そう…この映画は完結しません。東~宝~お前を許さない…。
30分の無料のアニメなら鬱オンリーも楽しめるけど、
有料の2時間スペクタクルは、鬱もアクションもカタルシスもジョークも
しびれる頭脳戦も入ってないと損した気分になるんですよ私は。

内容ばれ

宇宙人が2種出てくる意味が今回はまったくなかったので、
(2種とも地球の人類と同デザインである意味も…)
次回作でたぶんその設定が生きてくるのだと思う。
メカゴジラも。

東宝は何が何でも映画を前篇と後篇に分けて
ちょっとでも稼ごうとするのをできればやめてほしい。
(「シン・ゴジラ」と「君の名は。」が被害に遭わなかったのは奇跡)

エンドロール後に映像があります。



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