評価 (3点/5点満点)
「社員が常に働きやすいと感じている状態」にあれば、それは「ホワイト」と言えます。
この本では、チームを「ホワイト化」する仕組みとマネジメントを話をします。
その会社が「ブラック」だと判断されるかどうかは、経営トップも含めてマネジャーの力量次第で決まるというのが、本書のポイント。
・メンバーが自分の限界を取り払い、その潜在能力を存分に発揮できるようにすること。
・メンバーの成長を促し、その機会を増やすこと。
・チームの生産性を高めること。
・そのための自由闊達な組織風土をつくること。
ひとりのマネジャーがすべての問題を解決することは不可能です。メンバーが持つ能力を活かし、信頼・協力するチームにするのが、優れたマネジャーの真のミッションです。
【my pick-up】
◎マネジャー自ら率先して「休み」をとる
国際会計基準では、未消化の有給休暇は企業の「負債」として扱われます。マネジャーが休める職場では、メンバーも休みやすいのです。「やることをやって、大手を振って休もう」「働き方改革」をコインの表と裏の関係にあるのが「休み方改革」。リフレッシュするためには、休暇は最低でも2週間は必要です。長い休みをとることで、仕事に対する価値観も変わってきます。新しいアイデアや、いままでの自分のやり方のまずかったところ、さまざまなことが見えてきます。「ホワイト」な職場にするためには、まずマネジャー自らが、しっかりとした計画のもとに長期休暇をきちんととる。
◎「8時に出社、18時に退社」が働き方の基本
まず原則は、朝一番に出社して、定時に帰ることです。9時始業の会社であれば、8時くらいに出社すればいいでしょう。定時に帰るのは、残業をさせないための率先垂範と考えてください。現場で仕事をしているわけではありませんから、エグゼクティブと呼ばれる人ほど、実は時間的な余裕を持って働いているのです。8時に出社して、18時に帰る。マネジャーはそれ以上、会社にいる必要はありません。それ以上会社にいても、迷惑に思われることはあっても、プラスはありません。
◎優秀なメンバーは3年で「卒業」させる
優秀な上位のメンバーを「卒業」させること。3年いれば、マネジャーがそのメンバーに教えられること、与えられるのも少なくなってきます。「卒業」させる場合には、異動する先も明確にする必要があります。「卒業」後の進路を示し、そこに行けるようにするためには、他部署に対しての人事力なり、社内的な信頼が必要です。一方、自分のもとに残った、中位6割と下位2割のメンバーで、また2:6:2になるということは、「新しい上位2割が生まれている」ということ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます