厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2017年104冊目『神・時間術』

2017-04-26 20:01:26 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

精神科医で、月20冊以上の読書を大学生の頃から30年以上継続している読書家でもある樺沢紫苑さんが、1日の中で普通の人の4倍以上の仕事をこなして、2倍以上の自由時間を確保する「神・時間術」を紹介します。

1日24時間はすべての人間に平等に与えられています。しかし、現実には能力の差、収入の差、仕事の結果などで大きな差が生まれています。それは、「時間の使い方」に差があるからです。

多くのビジネス書がライターの手によって書かれている中、樺沢さんはすべて自分の手で書いているそうですが、7時間以上の睡眠は必ず確保しているとのこと。精神科医の時間術ということで、「脳のパフォーマンスを最大まで引き出す」ということにフォーカスし、最新研究に基づく脳科学的な根拠を盛り込みながら体系化されています。

仕事術にはいろいろありますが、最も重要な仕事術はやはりタイムマネジメント=時間術だと思います。多くのビジネスパーソンが時間術を身につけることで、仕事のストレスで病気になったり、自殺する人がいなくなる社会を目指したいですね。

【my pick-up】

◎外出ランチ・リセット術

忙しいビジネスマンほど外食ランチに出かけるべきなのです。なぜならば、外食ランチこそが、最強の「集中力リセット術」だからです。昼休みだけでも、外に出て、青空の下を少し歩くだけで、セロトニンはかなり活性化します。本を読みながら、あるいは仕事をしながら、あれこれ考えながらご飯を食べるというのは、セロトニン活性効果が弱まるのです。場所ニューロンは、行ったことのない場所に行くほど、より活性化します。ですから、どうせランチを食べるのなら、いつもと違った店に行くほうがいいでしょう。「おいしい店かどうかわからないけど、ちょっと入ってみよう」「このメニュー、初めてだけど食べてみよう」という「チャレンジ」によって、アセチルコリンが活性化するのです。

◎運動リセット術

運動が脳にいい科学的な根拠は、(1)海馬の神経を増やし長期記憶を強化する(2)脳を育てる(3)運動直後から学習機能がアップする(4)頭がよくなる(5)作業記憶がよくなる(6)ぐっすり眠れる(7)やる気が高まる、という7つの効果に分類されます。

「時間がないから運動しない」という人がいますが、運動しないことによって、生涯で自由に使える時間を大きく失っているのです。私は、「健康」はとても大切なものだと知っているので、命がけで運動時間を確保しています。〝命がけ〟という表現は、まったく誇張がありません。運動しないと病気になりますし、命を失うのですから当然です。まずは、週1回を運動の日と決めてください。その時間に仕事をするように言われたら断ってください。その時間に飲み会に誘われても断ってください。とにかくすべて断りましょう。運動は「やる」と決めて「やる」しかないのです。週1回の運動の日が確保できるようになると、週2回が確保できるようになります。週2回が確保できると、週3回が確保できるようになります。

きちんと運動をすると、脳のパフォーマンスがアップするので、だらだらと仕事をつづけるよりも、仕事効率は著しくアップします。それは、1時間の運動時間を差し引いても、プラスになります。まったく運動しなかった頃と比べると、1か月の仕事量で2倍以上はこなしながら、自由時間も大きく増えているのです。これが「神・時間術」の真骨頂です。「時間がない」という人ほど、運動すべきなのです。運動することで、間違いなく時間が生まれてきます。

◎睡眠にいい生活習慣

「仕事をばりばり頑張る」ためには、寝る前の2時間の「リラックス」が必須です。「遅くまで残業をする」ことで、100%までの回復が困難となります。つまり、「遅くまで残業をする」ことは、「仕事を頑張っている」のではなく、「仕事を怠けている」のと同じなのです。

◎並行仕事術

1日1冊、というのは慣れてくると、非常にいいペースです。残り20ページで帰宅すると、翌日は2冊の本を持って家を出ないといけないので、それまた面倒くさい。また、1日のうちで読了したほうが、内容を忘れないので考えをまとめやすくなります。本の内容を把握しやすいのです。

◎能動的に娯楽を楽しむ

テレビは録画して見ることによって、「本当は見る予定のない番組をついつい見てしまう」ことを100%予防できます。番組を録画する前は「どうしても見たい!」と思っていたのに、不思議なことに録画した瞬間に、その「見たい」という気持ちが、なぜか嘘のように消えてしまいます。私の場合は、録画した番組の3本に1本は、結局、見ないまま消去します。

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