筆者は都市計画の専門で、公共工事などのネゴシエーションを専門とする東大の准教授。MITでの博士でSusskind教授( http://www.lawrencesusskind.com/content/biography/index.html )に師事。<o:p></o:p>
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大変まとまりがよく、交渉術と交渉学を分けているのが良い。交渉の類型などあり分り易い。安易なWIN/WINの流行とあるべき交渉の対比は面白い<o:p></o:p>
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気になる点として、20年前に習ったBATNA(Best Altenative To a Negotiated Agreement)は<o:p></o:p>
① 合意のための第三案(違う観点や妥協の別なベクトル)<o:p></o:p>
と学んだが、本書では<o:p></o:p>
② 他の交渉ルートの確保(別のお店での検討 等)や価格の検証(価格COM 等)<o:p></o:p>
となっている。世の中の変化や情報の多様化が要因かも知れない。<o:p></o:p>
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20年前のMITでPower & Negiotiationの授業を思い出す。レポートで、当時海遊館など国際プロジェクトのコンサル経験から、アメリカと日本のプロジェクトの交渉ではアメリカ側はリーダー主導だが、日本は各部門から代表が出る。これはアメリカがトップ・ダウンの上下型組織であるが、日本は交渉の場面で部門間調整を行う水平組織と分析した。これは受けた。<o:p></o:p>
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特に都市計画に携わる方々にお奨め致します。(絵や地図だけでなくビジネスにも目を)<o:p></o:p>
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