認知症の父と明るい母と 40代の3姉妹。
認知症のエピソードが 満載で、
「うわ!大変!」 と 重い内容だけど
「夫は 私のこと 忘れましたけど それが何か?」
と 言う母の 強くて頼もしい姿が 素晴らしい。
娘たちのおろおろぶりと
老老介護の現実、
自分の祖父を思い出し 心に響く小説でした。
長いお別れの 意味に ぐっときます。
< 名誉の殺人 >
ノンフィクションはこれを よめ で おすすめしていた本。
家族の名誉を守るために、ほかの家族の了承を得て、
家族が母、妻 娘 姉妹を殺す。
今もなお 14歳で強制結婚させられ、ほかの男と話しただけで不道徳とされる
一部のイスラム教徒 の ノンフィクション。
名誉の殺人の 加害者は
「正しき道から外れた姉妹を殺し、名誉を清めた英雄」とされる国。
そのびっくりするほどの理不尽さに頭にくるし
悲しくなるし つらくなるし 絶望的・・・・
<私にふさわしいホテル 柚木麻子>
このタイトルで まさかの新人作家のドタバタ成長期。
こんなことまで 書いていいの?
と思うほど、文壇界の裏話と愚痴がいっぱい。
したたかで 野心家、うそがうまくてなりふり構わず毒をはく 主人公が面白い。
山本文緒さんや 朝井りょうさんなど 実名が出てくるのもおもしろい!