スイカの種を飲み込んで便通促進?梅干の種なら胃潰瘍や酒の飲みすぎにも?
昨年スイカの頂き物が時々あり、例年になくスイカを多く食べました。初めのうちは、日本の食文化(世界どこでもそうかも)に従い、スイカの種をあらかた吐き出していたのですが、あるとき少々便秘ぎみになったものですから、その日は種を全部飲み込むことにしました。それが効いたのかどうか分かりませんが、翌朝は快便そのものでした。それ以来、スイカあるいはメロンを食べるときは種を全部飲み込み、毎回お通じは良かったです。
だからと言って、スイカの種で便通が促進される、と言い切ることはできません。たった一人の、それも1、2週間という短い期間での臨床データですからね。めったに便秘しない小生ですから、何もしなくても翌日は快便であった可能性の方が大きいです。
小生が子供の頃は、“スイカの種を食べると盲腸になる”、つまり、スイカの種が盲腸に入って虫垂炎を引き起こす恐れがあるから、全部吐き出せと言われたものです。
医学的見地からいうと、盲腸の入り口は狭く、スイカの種はとても入れないとのことですが、その昔、盲腸の解剖で、形・色ともスイカの種に酷似したものが見つかったそうで、どうやら、それが元で迷信が生まれたやに思われるというネット記事がありました。
ところで、昨年、小生がスイカの種を全部飲み込むことにした理由は、20年近く前に、ある健康雑誌で、たしか梅干の種を(そのままあるいは砕いて)飲み込むと、いろいろな病気を改善するという記事を見た記憶があったからです。
なお、これについて、今日ネット検索していたら、次のものを発見しました。
紀州梅干専門店:マルイチフーズ 梅干の種は体にいい?
http://maruichi-foods.com/ume/a02.html
このサイトでも、梅干の種を丸飲み込みすると、胃潰瘍、酒の飲みすぎ、便秘などに効果があった例が詳しく書かれています。
なお、スイカやカボチャの種を飲み込むとそのまま排泄されるのに対して、梅干の種は消化されてしまうという。ほんと?と疑いたくなりますが、小生も何年か前に、半月ぐらい毎日梅干の種を飲み込んでみたことがあるのですが、便の検査はしておりませんので、真偽のほどは定かではありません。
して、その効果はどうであったかというと、どこも悪くない健康体でしたから何も感じませんでしたが、その間、便秘は全くしなかったと記憶しています。
さて、ヒトはチンパンジーに近い種です。チンパンジーの主食は果物で、果物が豊富であれば果物しか食べないほどの偏食家です。熱帯雨林には様々な果物があり、ある調査によれば、チンパンジーは123種類もの果物を食べていることが分かっています。
調査方法は便を調べるというもので、彼らは果物の種は吐き出さずに丸呑みすることが分かっています。また、噛み砕くこともしません。
野生の果物は、大雑把に2分されます。イチジクやイチゴのような細かい種がたくさんあるものと、大きな種(スモモのような大きな種が1個だけ、あるいはビワのように大きな種が数個)があるものです。イチジクやイチゴの種であれば、全く気になりませんから、ヒトも飲み込んでしまいます。でも、スモモやビワのような大きな種はヒトは必ず吐き出します。でも、チンパンジーは飲み込んでしまう。
チンパンジーがなぜ大きな種でも飲み込んでしまうかというと、野生の果物は果肉が薄くて柔らかい部分はどれだけもなく、加えて、ビワのように種がきれいに剥がれるものはなくて、スモモのように種に果肉がこびり付いて離れない上に噛み砕こうと思っても容易ではないものばかりだからです。
もっとも何事にも限度があって、あまりにも種が大き過ぎて喉を通らず飲み込めない、そうした果物は彼らがよく知っていますから見向きもしません。そして、それを食べるのはゴリラです。チンパンジーに比べて圧倒的に体が大きいゴリラですから、喉も太いようでして、3センチ以上もある種を平気で飲み込んでしまいます。
いずれにしても、果樹は、動物に果物を食べてもらい、彼らに栄養を与える代わりに、種を飲み込んでもらって、ある程度離れた場所に運んでもらうというギブアンドテイクをしているのですから、種が動物にとって害があるわけがないです。そればかりでなく、種が動物の消化器官を通過するに当たって、何らかの御利益が動物の消化器官に与えられると言ってよいでしょう。
考えられる御利益は、胃壁・腸壁への刺激により、消化液を出やすくする、蠕動運動が盛んになる、胃壁・腸壁の新陳代謝を促進する、といったことになりましょう。
こうしたことを小生は、類人猿の生態に関する幾冊かの本を読んで知っていましたので、梅干の種であろうとスイカやメロンの種であろうと抵抗なく飲み込めるのです。
ヒトとチンパンジーの消化器官は、ほぼ同じ形質・形状ですから、チンパンジーにいいものであれば、ヒトにもいいのです。
そして、先ほど紹介したサイトで梅干の種は「酒の飲みすぎ=肝臓の働きの強化」にも効果があることを知りましたので、先日から梅干の種は吐き出さずに丸飲み込みすることにしました。ただし、1日1食の小生でして、朝は梅干だけ口にしますが、そのときに種を飲み込むと胃の蠕動運動を引き起こしかねず、これでは胃を休ませてあげられそうにないですから、夕食時に梅干を食べるとなれば、そのときは飲み込むことにします。
そして、当然のことながら、夕食後に食べるスイカの種は吐き出しません。メロンも同様です。なお、メロンは、種が集まっているワタの部分が一番甘いですから、ここを捨ててしまうのはいかにももったいないです。ただし、メロンの種はざらつきがあって、これが口の中に残ると、飲み込みにくいですから、ツルツルッといきたいものです。
しかし、これらのことは、誰にもおすすめできるものではありません。口に入るものが激変しては、胃腸がビックリし、とんでもないトラブルを招きかねませんからね。
何事も少しずつ慣らしていかねばならないでしょう。先ずはスイカの種を少しばかり飲み込むことから始め、量を増やし、それに慣れてから、メロンの種や梅干の種といったものに挑戦することでしょうね。
小生とて、スモモの種は、大き過ぎて喉を通るかどうか心配で、今まで飲み込んだことはありませんでしたが、先日購入したものは小振りであり、並の大きさの梅干の種と同じぐらいでしたから、飲み込むことができました。スモモはもう終わりかけており、スイカやメロンの種を飲み込みたいのですが、スイカのもらいものは今年はまだなく、自家栽培のメロンの収穫は当分先ですから、臨床実験がうまくできません。
梅干を朝だけでなく夕食時にも毎日食べればいいのですが、今は「夏の土用」の季節で、漢方栄養学上では「酸味は避けるべし」となりますから、梅干は立秋まで朝だけにしており、臨床実験はしばし中断といったところです。
よって、立秋以降に臨床実験を再開することとし、梅干の種の効果のほどを実証したいと考えています。8月中にはご報告できたら、と思っています。
(8月22日追記)
今年はスイカのもらいものは全くなく、畑で栽培したメロンは夏の長雨で全部枯れてしまって無収穫に終わり、果物の種を飲み込むチャンスが全く訪れません。また、梅干は毎朝1粒なめているせいか、夕食時に食べたいという気持ちが湧いてきません。
よって、梅干の種を飲み込むということは、いまだやっていません。
便通の方は毎日あるものの、数日に1回程度は完全には出切らないことがあります。
何とかして臨床実験を再開せねばなりません。そこで、胃腸に負担がかかるかもしれませんが、明日から、朝、梅干をなめた後で飲み込むことにしましょう。
(10月30日追記)
朝、梅干の種を飲み込むようになって2か月以上が経過しましたが、便通が以前より良くなったかどうか、これは全く不明です。なお、酒の飲みすぎに効果ありとのことですが、晩酌の量を少しでも増やすと酔いがなかなか抜けず、この効果も全く感ずることができません。
さて、梅干の種1個では効き目が出ないのかもと考え、10月半ばから毎日食べだした柿の種を飲み込むことにしました。そうはたくさん飲み込めませんから、柿を食べながら2個に1個程度を飲み込むこととし、1日で4個程度を夕食後に飲み込んで来ました。それによる便通の効果はと言うと、2週間になるのですが、これまた効果を感ずることあたわず、です。
たったの2週間では断定的なことは言えず、今季は毎日柿の種を飲み込むことにしましょう。だいぶ慣れてきましたから。なんだか、だんだんチンパンジーに近づいていく小生です。自分でも少々あきれるほど。
(12月4日追記)
梅干の種の飲み込みは毎日、柿の種4個程度の飲み込みは11月半ばまで毎日、チンパンジー生活を続けたのですが、便通に関して別段の効果は感じられませんでした。また、昨日の忘年会で飲みすぎましたが、これに効果があったとも思えません。
今は梅干の種の飲み込みだけです。これは害になるものではないですから、続けようと思っています。
(2015年1月29日追記)
梅干の種の飲み込みも年末には止めてしまいました。何ら効果が感じられなかったからです。なお、便通の方は毎日あるものの、数日に1回程度は完全には出切らない状況に変化はありません。
最近新たに始めたのはみかんの種の飲み込み。畑に2本あるみかんの木のうち1本は種ありで、1袋に2個ぐらい入っています。これが食べ頃になったので、夕食後に食べるのですが、種の半分ぐらいは飲み込むことにしています。効果はないでしょうが、吐き出すより飲み込んだほうが胃腸にいいはずだから、そうすることに。
(2017年7月28日追記)
今年はスイカのもらいものがあり、それを食べ終わったら、メロンが今年初めて豊作となり、ここ2週間ほど毎日たっぷり食べています。当然に種も飲み込んでいます。
やはり、お通じは抜群です。日によっては朝と昼前の2回。これで、宿便は溜まりようがないことでしょう。
やっかいなのは、メロンの種は小さいですから、ときどき歯に挟まること。
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