ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

まつりはどう楽しむのか

2020-11-23 16:50:02 | 逆襲の藤隆
「すごいお祭りね。」
萌美は一瞬絶句した。ある夏の一日、日下部浩一郎と、柿沼萌美は
ふと、おとずれたまつりに足が止まった。
そこには浩一郎と同じくらいの年齡か。中年に達するぐらいの年齢の男性が
浜辺に駈け上がり、神輿を持って、おかに上がっていく。
「僕が昔好きだった。六尺褌。でも、今の僕はそれを求めない。」
浩一郎は萌美の方を観た。
「ああ、苦手なものも受け入れることもできたでしょう。」
萌美が言う。
「うん。」
過ぎ去った過去が、あの褌姿の男性の中にいるのだろう。
あの祭の男たちも、少年の頃から褌が好きだったのだろう。
だけれども、どこかで分岐點があって、浩一郎は褌をやめた。
まつりはどう楽しむのか。
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linuxをカスタム

2020-11-21 16:09:36 | 逆襲の藤隆
「うまくいかないなぁ。」
えっくすしが作ろうとしていたのは、パラレルワールドと通信する機械らしい。
山田守は、根本的な部分がわかっていないなぁ。
そんなことを思いながら、えっくすしの行動を見ている。
でも、楽しそうだ。
「多少アドバイスするが、この配線とプログラムを・・。」
山田守は、そういう。
「あ、できた。」
えっくすしは感動がなかったようだ。
「山田守さんはすごいのですね。だけれども自分が解決したことじゃないね。」
と、山田守が使っているpcを見ながら答えた。
「これは大昔の型落ちmacにlinuxを組み込んでいるみたいだ。山田守さんらしい。」
えっくすしは多少感心していた。
「そうだね。普及しているosより僕には使いやすい。」
と山田守は答えた。
「僕のことを出来杉が気になっているんだろう。あんまり気にしないでほしい。」
えっくすしは答えた。
「ああ。」
山田守はえっくすしをみた。
それはえっくすしと出来杉の間で自分は悩むのだろうかと言う表情をした。
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浩一郎が褌をやめた日

2020-11-14 08:57:31 | 逆襲の藤隆
「ねぇ。浩一郎君。」
それは浩一郎と萌美が中学校に進学したときの夏だった。
浩一郎は萌美に呼ばれた。
二人きりになった時、
「少し席を外してくる」
と萌美が退席した。
少し待ってから、萌美が帰ってきたらフリル付きのビキニの水着を着用していた
「これから、こういう水着を着用するから、浩一郎君も褌はやめて」
と萌美に言われた。
萌美の身仕度は浩一郎の目には幼いときにリアルタイムや再放送チャンネルでみた
プリキュアや東映変身ヒーローみたくガッチリと強く見えた。
「もう昔みたいにキャンギャルみたいな水着は着ないから。」
萌美の表情は厳しかった。
時間が下って、浩一郎と萌美は大学生になっていた。
浩一郎は萌美が着用している水着の男物を着用していた。
「今は萌美に水準を合わす。」
浩一郎は心に決めていた。
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水着を着ていると強く見える

2020-11-13 16:05:40 | 逆襲の藤隆
「うん。なかなか似合っているな。」
スイミングのコーチは日下部浩一郎を家に招いて、褌をくれた。
鏡の前に、赤い六尺褌姿の日下部浩一郎は強そうに見えた。
「この三角形になった形が僕は好きだ。」
浩一郎はそうもらした。
「そう。違った水着を着ると力がみなぎるんだ。」
コーチはボーイスカウトで褌を覚えたらしい。
浩一郎は水泳にはそこまで関心がなかった。だけれども、コーチが
「違った水着を着れば、水泳が好きになる。」
と行ってくれた。
元々浩一郎が所属しているスイミングは、変わった水着を着ると水着から泳ぐ力を
もらうという信仰のもと、褌が小学生ぐらいの年齢の少年に好まれて着用されていた。
浩一郎は学校の海パンも、スイミングの海パンも野暮ったいと思っていたが、
この褌は力をくれるようだった。
何かの力で浩一郎は褌でしばらく泳ぐことが多かった。
スイミングの指定水着を着ていた柿沼萌美は、
「浩一郎君、褌になってから楽しそうだ。私も変わった水着を持って来ようかな。」
と。
明くる日、
柿沼萌美は2昔前のレースクイーンのような水着で現れた。
「インターネットで見て、カッコイイから着用したかったんだ。」
と、言う。
「この水着を着用して、今度横浜の知り合いに見せに行く。浩一郎くんも一緒に
褌[ふんどし]を見せに行けばいいよ。
萌美は言う。
浩一郎は黙って首肯く。
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こうけいしゃ

2020-11-07 18:57:58 | 逆襲の藤隆
気がつけば、浩一郎は大学生になっていた。
とうの昔に褌を着用して泳ぐのをやめた。でも、六尺褌の出会いが自分にとっての
水泳への興味と、恋人である萌美がレースクイーンやキャンギャルみたいな
水着を自分に合わせて着用してくれたのも励みになった。
これを勧めてくれたのが、ボーイスカウト出身のコーチだった。
「浩一郎さん、何を考えているの。」
赤ふんの少年が現れた。名前は正平という。
彼もツボに入った水着は六尺褌だったようだ。
「正平君。今日は私はアニメのコスプレ風水着。」
彼女は正平の恋人の愛佳だった。
アニメだかゲームに出てくる学校指定のスクール水着をハイレグ競泳水着ふうにアレンジした
平賀知世さん自作の水着だ。
「私達の水着フェチを後継した子がいた。」
萌美は苦笑していた。
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河原で

2020-11-06 10:02:47 | 逆襲の藤隆
「僕が六尺褌が好きなのは、ただただ、この水着の形状にツボにはまっただけ。
もし、水着が好きだったら違う形状の水着が好きだと思う。
知世さんは僕が憧れだと言っていたけれども、褌を締めているから。」
日下部浩一郎は、歳の離れた女子大生平賀知世に尋ねた。
今日は川遊びで、浩一郎と恋人の柿沼萌美と、知世のパートナーの朝岡蓮次と遊びに来ていた。
「でもさあ、知世さんってショタコンだよね。なんで浩一郎君に興味を持ったんだろう。」
柿沼萌美は朝岡蓮次に口をこぼした。
「ああ。彼女は元々女の子が好きだったけれども、何かの反動なんだろうか。
でも、僕との関係は続いているな。
と、蓮次は萌美の方を見た。
「でもね。知世さん。これから萌美に向き合っていく事になるなぁ。
知世さんは、気持ちを切り替えるときに、僕と出会った。でも、僕は通過點
でしかない。本当は。」
と、浩一郎が言おうとした時。
「そうね。」
と、知世は一言答えた。
川はそのまま流れている。

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