ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

なんとか太鼓

2020-03-28 06:31:54 | 逆襲の藤隆
「そういえば、浩一郎さん、俺なんとか太鼓の人たちを、浩一郎さんが休んでいた日に
見たことがあるよ。」
日下部浩一郎が通っているスイミングで、正平がそう話していた。
「インターネットで見たけれども、確かになんとか太鼓、うちの近所の地域を中心に
西日本ツアーを組織しているみたいだね。」
浩一郎は正平にそう答えた。
「うん。そうだよ。丁度このスイミングプールに褌で泳げるから来ていたんだ。
赤い六尺がすごく決まっていて、色っぽかった。」
正平は興奮して答えた。
「なんとか太鼓って、たしか白い褌で公演するんだよね。赤ふんで泳いだんだ。」
浩一郎はそう切り返す。
「うーん。水着っぽいから赤ふんって言っていた。いつも夏の海や川で赤ふんで泳ぐみたいだから。」
正平の答えに浩一郎はにやりとした・・。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛を込めたあとのその後の話

2020-03-27 18:53:36 | 逆襲の藤隆
「今日は水着自由の日、通稱褌の日か。」
日下部浩一郎は柿沼萌美とともに、いつも通っているスイミングに何日か休んだあと、
また通い始めた。見れば小学生ぐらいの男の子は六尺褌、女の子は和風柄水着や
バブル時代のハイレグワンピース水着に身を包んでいた。
「あ、浩一郎さん。久しぶりだね。」
浩一郎はある少年に呼び止められた。
「正平。」
浩一郎は少年を見た。
「今日は浩一郎さんが昔締めていた水泳用褌にしてみたんだ。」
少年は誇らしげに、褌になった自分を見せた。見れば11-2歳ぐらいの年齢のとき、
自分が着用していたものだ。
「知世さんが作ってくれたものだ。」
浩一郎は一言言う。
「愛佳ちゃんも、むかし萌美さんが着用していた水着を着てきたよ。僕とおそろいの柄だ。」
正平は言う。褌の柄もみんなが知っている褌の柄というよりは、1960/70年代の日本のカーテンみたいな
柄だった。
「浩一郎君。」
萌美だった。
愛佳と遅れて入ってきたようだった。
「正平君と愛佳ちゃん。やはり二人共水着道の私達後繼者ね。」
萌美は遠い目をしていた。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜ヶ 丘 か ら 愛 を こ め て _4

2020-03-22 07:16:41 | 逆襲の藤隆
「ねぇ。 今 度 秘 密 の 川 に 連 れ て ⾏っ て く れ る ん だ ろ う。」
褌 に ⾝ を 包 ん だ 正 平 と い う 少 年 は ⽇ 下 部 浩 ⼀ 郎 を ⾒ た。
「う ん。」
浩 ⼀ 郎 は 頷 い た。
「萌 美 さ ん、 こ の ⽔ 着 の 布 ⾯ ⽩ い 布 で す ね。 誰 が 作っ た ん で す か。」
萌 美 の お 下 が り の ⽔ 着 を 着 た 愛 佳 と い 少 ⼥ が ⾒ た。
「知 世 さ ん と う 年 の 離 れ た 友 達 が あ な た と 同 じ く ら い の 頃、 今 正 平 君 が 着 ⽤ し て い る 褌 と ペ
ア に 作っ て く れ た の。 今 も 横 浜 に 住 ん で い る と 思 う。」
と ⽇ 下 部 浩 ⼀ 郎 と 正 平 を 萌 美 は 答 え た。
「そ う な ん だ。」
愛 佳 は ⾔ う。
「愛 佳 ちゃ ん も ⽔ 着 を 作っ て み な い。 正 平 君 が 好 き な ん だっ た ら、 正 平 君 の 褌 の 分 も 必 要 だ
よ。」
と 萌 美 は 答 え た。
「僕 た ち が 知 世 さ ん や 蓮 次 さ ん の ⽴ 場 な ん だ な。」
浩 ⼀ 郎 は 答 え た。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜ヶ 丘 か ら 愛 を こ め て _3

2020-03-21 10:31:46 | 逆襲の藤隆
「そ れ に し て も、 彼 ⼥。 恋 ⼈ が い た ん だ。 初 め か ら ⾔ え ば い い の に。 最 初 に
蓮 次 君 に ⾔っ た の は・・。 イ レ ギュ ラー だ よ。」
マ リー ナ シ ティー か ら の ⾶ ⾏ 機 の 帰 り、 平 賀 知 世 は ま た、 座 席 で ぼ や い て い た。
「な ん だ か、 サッ カー チー ム 福 岡 Avaler の ゼ ネ ラ ル マ ネー ジャー み た い だ。」
と 蓮 次 は ⾔っ た。」
知 世 は
「ま あ、 友 達 と し て は そ の ま ま 付 き 合 う み た い だ し、 彼 ⽒ と あ な た と 蓮 次 君 と で ダ ブ ル
デー ト を し よ う か と
⾔っ て き た。」
と、 紙 コッ プ の コー ヒー を 飲 ん だ。
「ま あ、 ⽇ 下 部 浩 ⼀ 郎 君 や 柿 沼 萌 美 ちゃ ん み た い な 感 覚 で 会 え ば い い ん だ し。」
蓮 次 は そ う 答 え た。
知 世 は
「そ う か も し れ な い わ ね。」
と 蓮 次 の ⽅ を ⾒ た。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜ヶ 丘 か ら 愛 を こ め て _2

2020-03-21 06:23:04 | 逆襲の藤隆
「ねぇ。 萌 美 ちゃ ん、 萌 美 ちゃ ん が 派 ⼿ な ワ ン ピー ス ⽔ 着 や 和 ⾵ 柄 ⽔ 着 卒 業 宣 ⾔ を し
て、
僕 に 褌 を 卒 業 す る の を 促 し た のっ て、 も う 何 年 に な るっ け。」
現 在 ⽇ 下 部 浩 ⼀ 郎 は 20 歳、 近 く の ⼤ 学 に 通っ て い る。
「そ う だ ね、 ⼩ 学 校 が 終 わ る か 終 わ ら な い か の 頃 だっ た。 だ か ら 12/3 歳 だっ け。」
⽇ 下 部 浩 ⼀ 郎 の 恋 ⼈、 柿 沼 萌 美 は 多 少 誤 魔 化 す よ う に 答 え た。
萌 美 に 褌 卒 業 宣 ⾔ を 喰 らっ た、 ⽇ 下 部 浩 ⼀ 郎 は 悩 ん だ の だ け れ ど も、 萌 美 を 選 ん だ。
「ま あ、 い ろ い ろ み ん な の た め、 萌 美 の た め だっ た か ら・・。」
笑 い な が ら 萌 美 に 答 え た と き、
「ねぇ。 浩 ⼀ 郎 さ ん に 萌 美 さ ん、 俺 達 の ⽔ 着 ど う か な。」
そ こ に 現 れ た の は、 ⽇ 下 部 浩 ⼀ 郎 の お 下 が り の 褌 と 柿 沼 萌 美 の お 下 が り の ワ ン ピー ス ⽔
着 を 着 ⽤ し た
少 年 と 少 ⼥ だっ た。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜ヶ丘から愛をこめて_1

2020-03-20 13:25:33 | 逆襲の藤隆
「私がデザインした水着、あの娘は気に入ってくれるかな。」
飛行機の座席に座っていた、平賀知世は、恋人の朝岡蓮次にいう。
「大丈夫なのだ。という言葉しか出てこない。」
朝岡蓮次は素っ気無く答えた。
「ああ。今度彼女に持っていく水着、柿沼萌美ちゃんのためにデザインしたんだけれども、
もう、ワンピース水着の派手な水着を日下部浩一郎君のためにやめたいんだ。みたいなことを
して急遽マリーナシティーに行くことが決まって、彼女に持っていくことに決めたんだ。」
知世は深刻な顔をしていた。
「彼女って21歳で、僕らより年上か。」
と蓮次は答えた。現在知世と蓮次は20歳である。
「うん。萌美ちゃんより年上の女性に仕立て直したんだけれども、大丈夫なんだろうか。」
知世は通路を挟んで、窓から見える風景側を見ていた。
続く
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする