ブルーシャムロック

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守るもの忘れるもの

2020-09-25 16:31:35 | 逆襲の藤隆
茨城と栃木の県境のある川のほとり。
朝岡蓮次はここ一人で、写真撮影に着ていた。
ここは貴重な野鳥が来る場所なので、彼は野鳥を狙っていた。
「朝岡蓮次さんじゃないですか。」
その時現れたのが、ある夫婦だった。
「今日は奥さんはいないのですか。」
女性の方が言う。
「ああ、今日は知世はお父さんを迎えに羽田空港に行ったよ。久しぶりに親子水入らず
の感じですからね。」
蓮次が答えた。
「ああ、それはいいですね。そういえば私の旧来の友人の樋口と木之本さんの間に子供が
生まれました。元気な男の子でした。」
男性が答えた。
蓮次は興味がない半分、知世にもバーミリオンにも木之本さんは存在しないほうがいい
と思いながら答えていた。
「私は昔から樋口に惚れていたので、あの二人と私たちカップルはずっと仲を持ちたいですね。」
女性は何かを守っているようだった。

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水着を着て泳ぐバラード_2

2020-09-04 12:30:34 | 逆襲の藤隆
上大岡の大規模書店。
そこに平賀知世がいた。いつも自信滿々の平賀知世が多少は震えていた。
「知世らしくない。どうして震えているの。」
それに答えていたのは、急遽元住吉から來た、朝岡蓮次だった。
「まあ、浩一郎君が心を支配してしまって、萌美ちゃんから奪ってしまっている
って考えるときがあるから。私が好きな男の子って、浩一郎君なんだ。」
知世は口を開いた。
「僕は知世の彼氏にはなれないけれども、最近はパートナーに昇格したかな。
君の友人カップルとwデートもできたし。それに浩一郎君は届かない白馬の王子様なんだよ。
王子様にはプリンセスがいるんだ。だから、憧れの象徴だよ。」
蓮次は言う。
「そうだったらいいな。二人共今は杉田の先のプールで泳いでいるんだろうね。
迎えに行く時は僕も一緒だね。」
そう、蓮次は言った。
「じゃあ、一緒に行くと言いね。」
知世はテニスの雑誌を置いた。
「ああ。他に読む本があるかな。」
朝岡蓮次はカメラの雑誌を置いた。
二人はそのまま車に乗り込んだ
上大岡から杉田に行く途上、運轉席にいるのは蓮次だった。
知世はスマホのメールを受け取る役割をしたかったから。
「いま正面玄関にいます。」
知世から萌美からのメール。
「面白かった。今車には蓮次君がいます。そして運転しています。」
と書かれいていた。
「楽しかったよ。」
浩一郎は車に乗り込んだ時そういった。
「そうなの。それと、急に蓮次君がやってくることになったの。」
知世は助手席の蓮次がいることを促した。
「そうね。知世さんと蓮次さんはお似合いだね。二人いると落ち着く。」
萌美が言う。
「ありがとう。」
知世が言う。
「そういえば、知世さん、僕と萌美にプレゼントがあるんだよね。ありがたく
もらっていきます。」
浩一郎が答えた。
「うん。ペアルックの水着だ。」
知世が答えた。
数ヶ月後、冬のある日、知世のスマホに写真が送信されてきた。
ペアルックの水着を着た浩一郎と萌美の写真が写っていた。
浩一郎が風鈴柄の六尺褌、萌美がおなじ柄のハイレグワンピース水着だった。
それに添えられたメッセージは、今度桜ヶ丘市に遊びに来てほしいです。と書かれていた。
知世と蓮次は時間を咲いて桜ヶ丘市に赴いた。
最近は昔に比べて便利になったもので、羽田から垂直離着陸の旅客機に乗れた。
この垂直離着陸の旅客機がとまる空港のほうが桜ヶ丘市が近い。
知世と蓮次がもらったメールは浩一郎と萌美が利用するスイミングスクールだった。
「今日は水着自由の日なので、知世さんと蓮次さんを呼びました。」
と言う。
知世と蓮次が持っていた端末のナビやレンタカーのカーナビでスイミングスクールに来たのだが、
ガラス越しに浩一郎と萌美がいた。
今日もペアルックの水着を着た浩一郎と萌美がいた。
ガラス越しに見ると、小学校ぐらいの男の子は六尺褌を着用している子が多かった。
「ああ。なるほど。」
知世と蓮次は考えていた。
20分ぐらいして、プールの時間は終わった。
それから10分ぐらいして、
「知世さん、蓮次さん。」
と声が聞こえた。
浩一郎と萌美だった。
「あの、二人共ホテルは取ったのですね。明日の朝早く蓮次さんは僕の部屋に、
知世さんは、萌美の部屋に来てください。」
と浩一郎が言う。
「知世さん。私からプレゼントがあります。」
萌美がまだ濡れた髪で答える。
「そうなの。私にプレゼント?!何なのかな。」
知世はキョトンとした。
知世と蓮次が桜ヶ丘市についてから翌朝、知世は萌美の部屋に、蓮次は浩一郎の部屋に落ち着いた。
浩一郎の部屋には萌美との写真がたくさん貼ってあった。
蓮次が知らない顔の人も写っている。
「えらい数の褌だね。知世が作った柄が目立つけれども。萌美ちゃん、褌作らないの。」
蓮次が答えた。
「それはやはり、萌美は僕が褌にこだわるのは小学生までだと思っているから。
それは仕方がない。褌か萌美かと言えば萌美をとる。最も僕の褌姿に惚れて萌美もバドワイザーや
レースクイーンみたいな水着を着たりするんだけれども、これからどうなるのかな。」
と浩一郎は答える。
そして、萌美の部屋。
「萌美ちゃんも自作水着作っているけれども、浩一郎君が愛用する六尺褌が存在しないよね。」
知世が答えた。
「それは、浩一郎君がこれから大人になっていくのにつれて、あんまり変な道に進んでほしくない。
私は浩一郎君が変わった柄の水着を着て泳ぐのが快感だと思って、バドワイザーとかレースクイーン
みたいな水着を着ているけれども、行く行くは私からスポーツウェアみたいな水着とか
ビキニにシフトしていかないと。」
そんなことを言いながら、萌美はたんすから一着の水着を出した。
透けない白素材に見慣れないマスコットが描かれている。
「これねぇ。私が出入りしているネット上の手芸の集まりでテディベアを作るのが好きな
和歌山のお姉さんが好きなキャラみたいなんだ。水着用布に転写して、水着を作ってみたの。
エバンちゃん&グリンくんっていうんだって。」
「なるほど。」
知世は葉っぱの妖精に不思議そうな顔をした。
「いつも知世さんに水着を作ってもらっているから、私も知世さんとペアルックで作ってみた。
知世さんの体型の型紙を密かに作って、私向きと一緒に作ってみた。今日プールにこのペアルック
をきて一緒に行こう。」
と、萌美は着ることを促し、萌美は着替え始めた。
一方、浩一郎の部屋。
「今日はプール、水着自由の日だな。」
と、浩一郎はニューヨークの摩天樓柄の六尺褌を取り出し、着替えた。
「恐らく萌美は知世さんに渡したい水着があるから、それを着用しているようだ。
僕も変わった柄の水着ってことでこの六尺褌だな。」
と蓮次の方をみて着替え始めた。
そして、プールの時間。
「二人共似合っている。」
と、浩一郎。
蓮次は知世が恥ずかしい格好に目を合わせられなかった。知世はいつものビキニがいいなと思っていた。
「このキャラクター可愛いから、私はいいかな。」
知世は答える。
そして4人で泳いだ。
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