メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

アイランの思い出

2015-08-14 09:16:38 | 食文化
さあ、今日こそ寄り道せずに「アイラン」のことを書かなくては。

初めてトルコで「アイラン」という音を聞いた時、
メイおばさんの頭の中にふわふわ浮かび上がってきたのは
こんな漢字たちでした。

愛乱
愛蘭

これでは恋愛映画のタイトルか
パンダの名前みたいじゃないですかねえ(笑)。

けれども、何度か聞いているうちに
だんだん音と形が結びついて
「アイラン」と聞けば、すぐにこれが浮かぶようになって
条件反射のワンちゃんみたいに
喉がゴクンと鳴るまでになりました(笑)。


「アイラン(Ayran)」とは、トルコの塩ヨーグルトドリンクです。
手作りのアイランは、見ている前でぐるぐると撹拌されて
それはそれは美しい白い泡が盛り上がります。


馴染むまでにはちょっとかかりましたが、
いったん慣れてしまうと
「塩ヨーグルトドリンク」は
暑い時期のトルコでは恰好の清涼飲料でした。

ヨーグルトと塩?などと思ってはみたものの
気づいてみれば
ヨーグルトを使ったお料理って
けっこう作ってきたではありませんか。

ヨーグルトとアボカドの冷たいスープとか
キュウリとニンニクとヨーグルトのディップとか
ヨーグルトと人参のサラダだとか、、、、

アイランだって何の不思議もありませんよね。

アイランは、ドライブインや、レストランで
泡たっぷりの自家製を出してくれる所も多いのですが
朝早くから夜遅くまで開いてる小さなコンビニのような店の棚にも
こんな形で見られました。

もちろん目の前で作られたアイランとはどこかが違いましたが。

イスタンブール空港のトルコ航空のラウンジにも
保冷庫の中にたくさん並んでいました。

そういえば、お隣りのギリシャもヨーグルト(ヨルティ)の国。
今や「Greek Yogurt」と言えば
濃縮ヨーグルトを表す普通名詞になっているぐらいです。
なのにトルコのような「アイラン」風景に出会ったことがないのはなぜかしら。

さて、この「アイラン」を作ってみようと
昨日ご紹介したシェリルさんのヨーグルト料理の本
「Yogurt Culture」のページを全部めくってみましたけれど
ありませんでした(涙)。

かくなる上は、記憶を頼りに自分で作ってみましょうかねえ。
でも、どう頑張ったって
こんな泡、たてられませんよ(涙)。

ところでたしか一昨年
雪印メグミルクさんがこんなものを売り出したはずなのですが
その後、日本での定着具合はいかがなんでしょう。


読んでくださってありがとうございました。
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